#02 StackChanを使ったIoTロボット開発教材
1.StackChanとは
2022年に「ししかわ」氏によって開発されたM5Stackを使った小型コミュニケーションロボットです。
その後、GitHubでソースコードや3Dデータが公開され、多くのユーザーによって改良版が製作されました。表情表示や音声再生、サーボモータ制御などの機能が充実しており、OpenAI APIや音声認識、音声合成を組み合わせた活用事例も増加しています。現在では、「AIと会話できるStackChan」が数多く公開されています。
2026年にはM5Stack社から公式版の販売も開始され、その頃に僕は初めてStackChan(スタックチャン)という存在を知りました。
参考リンク
・ししかわ氏
・StackChan公式リポジトリ
※歴史認識に誤りがありましたら申し訳ありません。
2.なぜ今、StackChanなのか
まず、僕が以前から抱いていた懸念を払拭してくれた製品だったことです。詳しくは以前の記事「M5Stack社の製品は画期的|Mar A」をご覧ください。
そしてM5Stack社から公式版が登場したことによって入手性が向上したことです。これにより、学校や自治体などの公的機関でも導入しやすくなったのではないでしょうか。
そしてなんと言っても・・・可愛い!
これまで組み込み分野に興味がなかった人にも受け入れられやすく、技術への入り口としても優れていると感じたからです。
3.なぜ教材に向いているのか
今まで組み込み系を学ぼうとすると、回路を理解し、基板を設計し、はんだ付けを行い、ようやくソフトウェア開発に取り掛かれるというように、非常に多くの準備が必要でした。そのため、初心者にとってはハードルが高い分野だったと思います。
また、参考書を購入しても結局は対応するハードウェアが必要だったり、書籍ごとに異なるマイコンが使用されていたりと、学習環境を整えるだけでも大変でした。
StackChanは、それらの問題を一気に解消してくれる優れた教材です。
ディスプレイ、スピーカー、マイク、センサー、WiFiなどが最初から搭載されているため、1台で幅広いプログラミング学習を行うことができます。
つまりStackChanは「電子工作」「プログラミング」「AI」をつなぐ橋渡し的な存在なのです。教育ツールとして非常に優秀な存在だと思います。
さらに、外付け部品を追加することで機能を拡張できるため、学習用教材としてだけでなく、オリジナル製品の開発へ発展させることも可能です。
そして、これも重要なポイントです。
完成品の状態から始められ、顔が動き、しゃべり、反応してくれるため、結果が非常に分かりやすい。そして何より、かわいい。
「次はこんなことをやってみよう」と思わせてくれるので、学習のモチベーションを維持しやすいのです。
4.実際の教材例を紹介
最近ようやく少しずつですが、教材資料を考える時間が取れるようになってきたので、大まかなイメージをまとめてみました。
本当はスタックチャンの誕生日会に参加し、コミュニティの方々と意見交換をした後に作りたかったのですが、体調不良で泣く泣くキャンセルしました。今後は「もくもく会」などにも参加し、皆さんの意見なども取り入れながらブラッシュアップしていきたいと考えています。
話は戻りますが、今回は、僕がどのような教材を作ろうとしているのか、その一部だけをご紹介したいと思います。


教材資料の作成には Canva を使用しています。
全体としては、80~100時間程度の学習時間を想定しています。
まだこれから作り込んでいく段階なので内容は仮決めの部分も多いですが、「こんなことをやってみたい」というイメージはお伝えできるのではないかと思います。
5.最後に
まだまだ始めたばかりであり、プライベートな時間を使って少しずつ進めているため、今年度中の完成を目標にしています。
その後は教材を公開し、もし実際に使っていただけたなら、
どのような作品が完成したのか
教材の使い勝手はどうだったのか
改善してほしい点はなかったか
といったフィードバックをいただけたら嬉しいです。
これからはAIに仕事を奪われる時代だと言われています。しかし、僕はAIとは競争ではなく、共存していくものだと考えます。
だからこそ、これからの日本を明るくしていくために、若い世代に組込み技術へ興味を持ってもらい、一人でも多くのエンジニアを育てていくことが大切だと思っています。
そして自分も楽しむ(笑)。
いやまず自分が楽しんでそれを人に伝えることかな。
自分が楽しめないものを、人が教わって楽しいと感じるはずがないですからね。そんな気持ちで、この教材を作っていきたいと思います。
教育現場の皆さん、早めにStackChanを確保しておいてくださいね。
保証はできませんが(笑)。
