なぜ私は日本からタイに帰ったのか
日本人からもタイ人からも、一番よく聞かれる質問。それがこの
「なんで日本からタイに戻ったの?」です。
軽く聞かれているなと感じるときには、
「日本で生きてくの、大変そうじゃないですか。」
「家族の都合で〜。」
などと答えて流すことが多いのですが、本当はもう少し複雑です。
日本とタイ、それぞれからの問い
たとえば日本人から聞かれたときは、たいていが興味本位や社交辞令のように感じます。一方、タイ人からはこう言われがちです。
「えっ!?あんなに住みやすそうな国にいたのに、なんで戻ってきたの?もったいない!」
「日本、最高だよ!ご飯おいしいし、街はきれいだし、物価も思ったほど高くないし!」
でも私はこう返します。
「うん、旅行で行くのは最高だよね。でも、住んで働いて税金払って…ってなると、けっこうストレスフルなはずだよ。」
そう言うと、結構すんなりと納得した反応が返ってきます。最近ではタイのSNSでも、日本の過労死や自殺のニュースを見かけるようになったので、以前より理解されやすくなっているのかもしれません。
本当の理由 「使命感」だった
さて、ここからが本題です。
なぜ私は日本からタイに戻ってきたのか?
あえて大げさに聞こえるのを覚悟で言いますが、
「自分はタイに帰るべきで、帰らなければならない」
という使命感のようなものをずっと抱えていました。本当に。なんだよそれ、って思うでしょ?
楽しかった日本の大学生活。でもどこかで、「ここは仮住まい」と感じていて、就職のタイミングで今しかないと思い切って帰国を決めました。
原点は、母の言葉
じゃあその使命感はどこから来たのか。自分でも不思議でした。考えてみると、その源は母の言葉だったように思います。
タイの親族に定期的に会わせる機会を設ける。
「日本にずっといたら、タイの家はどうするの?」「お母さんはひとりで老後?」
「タイの家族があなたに会いたいって言ってるよ」etc…
気づけば私の中には、「いずれタイに帰るのが自分の運命」という意識が、じわじわと刷り込まれていたように感じます。
これってもしかして、教育じゃなくて…洗脳だったのかも?笑「自分で選んだ」と思っていたけど、そう思うように種まきされていた可能性が出てきました。
正直に語るときもある
もちろん、真剣に聞かれたときや、仲の良い友人には、この「使命感と母の種まき」の話もちゃんとしています。
だって、軽く話を振ってみただけなのに使命感が…なんて重たそうな答えが返ってきたら相手も困ってしまうんじゃないかと思って。だから、軽く聞かれた場合は、冒頭で言ったように私も軽く返すことが多いです。
他のハーフの方にも、きっとそれぞれの「ルーツへの思い」や「帰る選択」のストーリーがあるのではないでしょうか。他の方の物語も気になります。
おわりに
きっかけはどうであれ、戻りたいと思える場所があるのは幸せなことかもしれないなと、今は思います。
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