知らなかったら見逃していた。「空海と真言の名宝」で足を止めた仏像たち【東京国立博物館】
記事を購入くださった皆様、ありがとうございます!(涙)観菩提寺の秘仏について新しい情報が出たので、その箇所へ追記しました。
先日書いた、東京国立博物館で開催中の「空海と真言の名宝」展のつづきです。
展覧会そのものの感想は、前の記事に書いたので、
今回は
実際にわたしが足を止めた仏像・美術品
について。
とにかく見どころが多すぎた。
表情、衣装、彩色、細部に凝らされた仕様を一つ一つしっかり見たいと思えば思うほど、その前から動けなかったものがいくつかあった。
全部書きたい!でも読むほうもお腹いっぱいになっちゃうので、泣く泣く削った子たちも。
苦渋の決断でハゲそう。
※この記事では、作品の特徴を伝える補助として、一部にAIで作成したイメージ画像を使用しています。実物の再現ではなく、細部は実際の作品と異なります。
聖観音菩薩・梵天・帝釈天立像 通称「二間観音」
京都・教王護国寺(東寺)鎌倉時代

今回の目玉の一つで、NHKの番組でも取り上げられていた仏像。
後七日御修法という、毎年1月に京都・東寺で行われている真言宗でもっとも重要な法会がある。この法会は空海が晩年に願い、宮中で始めた儀式で、以来1200年近く続いているという。
この儀式の中で、年に一度だけ使われる秘仏が、彼らだ。
特別に撮影が許された映像を見ていたら、この像が使われるのは、薄暗い蝋燭の灯りの中。厨子を開ける僧侶以外は、大阿闍梨ですら細部を見ることのできないほど離れた場所から拝していた。
秘儀で使うから、一般には公開しない仏像。
なので、次にいつ一般公開されるかわからない。
別名「二間観音」と呼ばれる理由は、かつて宮中の清涼殿二間に安置されていたことからだそうだ。
帝の近くに置かれるものなので、美術品としても精巧に作られており、レースのように細かい金属の光背、ピンポイントで塗られた華やかな彩色がされ、彫り出された衣紋のひだがとても深い。当時から希少で高級な木材の白檀から彫り出されている。
仏像先生から「とにかく細工を見て!」と言われていた。衣に施された截金紋様の細工が、本当に繊細で素晴らしい!
さらにNHKの番組でも取り上げられていた見どころ。観音様の頭上には、1cmほどの化仏が!これは絶対に肉眼で見るのは無理、と、この機会に6倍の単眼鏡を新調しました。めちゃくちゃ正解です。
ハッキリと楽しみたい方は、ぜひ単眼鏡を。
ダイナミックで巨大な仏像群、立体曼荼羅の印象が強い東寺に、こんなに繊細な秘仏があったとは……。もう。驚き。
ヤンキー座りで睨み合うのがおすすめ? 快慶作・深沙大将像と、そのネタ元。

鎌倉時代(和歌山・金剛峯寺 蔵)
快慶作というだけでメジャー感が出てしまいがちだが、仏像先生から「ライトアップが素晴らしいから、座って見た方がいい」と激推しされていた。
首にかかった6つのドクロが、ライトのおかげで白く浮かび上がるから、とのこと。
そこまで彩色を感じられないグレーがかった像なのに?
これはやるしかないでしょう。
人の多い場所で40過ぎの女が、ヤンキー座りで上を向いて深沙大将と睨み合った……。迷惑
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