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遊佐町のスーパーには合成洗剤がないらしい

我が家は生活クラブを利用していて、先日、山形県の遊佐町でお米を作っている生産者さんのお話を聞く機会がありました。

印象に残った話が色々あり、備忘録を兼ねて書いておきます。

一番印象に残ったのは、遊佐では合成洗剤がスーパーで売っていない、という話。本当に? とググったら、こんな記事がありました。

かんたんにまとめると、

JA庄内みどり遊佐女性部は、1974年、生活クラブとの米の産直事業が始まった直後、合成洗剤の問題点を知ったことで、せっけん使用運動を始めた。

1978年に共同購入の品目から合成洗剤を外し、80年には取り扱いを中止。町議会に排除を求める請願書を提出。以来JAの店舗や公共施設では合成洗剤を扱っておらず、町内のAコープでも、今なお合成洗剤の扱いがないとのこと。

記事によると、月光川という、町内のほとんどの排水が集まる川から水を引いている水田が多いようで、使う場所と排水される場所が近いことがよかったのかもしれません。

離れていれば、家庭からの排水の影響を想像することも難しいのかもしれません。いずれ、巡り巡って、飲み水となって自分の口に入ることまで。

それでもまだ、きっとコメリとかで売ってるよね? と思ってしまう私ですが、全部のスーパーじゃなかったとしても45年もの間続いていることは画期的なことだと思います。

石けんであっても、環境負荷はありますが、水の恵みをこの先も残していこうという姿勢、ものづくりに責任を持とうという姿勢に感銘を受けました。

そしてこちらが、生活クラブの共同開発米。

庄内遊YOU米は、日本海と鳥海山に挟まれた遊佐町で、鳥海山の伏流水を使って育てられるお米だそうです。

遊佐での農薬は通常の1/2程度。農薬を減らすために、60度のお湯で種子の消毒する工夫をしているそうです。他にも、

・飼料用米が生活クラブ提携牧場の飼料になり、そこで出た肥料を田んぼに還元するなどの循環の仕組みがある。
・高温障害、台風被害、豪雨災害など、昨今の異常気象への被害の対応も1993年の冷夏での凶作をきっかけに設けた基金で対応している。

などなど、作り続けてもらうための仕組みが充実しているように思いました。

自然栽培(無肥料無農薬)のように、肥料や農法についてはいろんな考え方もありますが、JAという従来の農業の枠組みの中で、工夫を重ねて協力していくことも大切なことだと感じます。

農家さんと直接契約すれば、より安価で手に入れられることもありますが、自然栽培や有機栽培のお米は何しろ高額です。それだけだと、よっぽどのご家庭でない限り、買う側の体力が持ちません。

肥料が高い昨今、肥料への見直しも進めつつ、収量の確保、環境への配慮、作る人の労力への配慮、いろんなバランスを考えていかなければいけないように思いました。

生産者さんの話では、やめる人から託された田んぼの分も引き継いで頑張っているけど、後継者がおらず、自分の代で終わってしまうかもしれないとのこと。

先般、農家の時給が10円なんて話題も出ましたが、それでも作り続けるのは、地元愛だったり、先祖から受け継いだ土地を守りたいという思いだったり……そういう思いにあぐらをかいてきてしまったここ数十年というところでしょうか。

ここ数年の米不足の記憶もまだ新しいところ。食の安全が色々揺らぐ時代に、産地と一緒に持続可能な食を探っていくのは大切なことだと思いました。


※トップの写真は、別の地域の田んぼの写真です。


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