酵母が違えば、パンも違う。食パン焼き比べの記録<後編>|酒種酵母
前編はこちら。
前編の「種継ぎ比べ」から続いて、
いよいよ実際にパンを焼き上げました。
焼き上がった3つのミルクブレッドがこちらです。
並びは左から、酵母a→b→cの順。

オーブンに入れる前までは、実はハラハラしていました。
古い一番種から継いだ酵母aが、なかなかホイロ(仕上げ発酵)で上がってこなかったのです。
ところが、オーブンに入れた途端にぐんぐんと窯伸びして、bに一気に追いつきました。これには本当にびっくり。
酵母の持つ底力というか、オーブンの中での生命力を間近で見たような気持ちです。
見かけののんびりさに騙されそうになったけれど、最後まで見守らないとわからないものですね。
一方で、cは、最初からの予想どおり、まだ成長半ばな焼き上がりでした。
材料も工程もbとすべて同じにしましたが、一番種の発酵スピードが違うだけでこんなにも違いが出るとは思いませんでした。
もう少しじっくり育ててあげる時間が必要なのかなと思います。
cは、このあと冷蔵庫でねかせることで、育っていくと思うので、一番種bが使い終わったころに一番種cを使おうと思います。
目に見える発酵のスピードだけでは測れない、種の育ち具合。
それぞれの種が持つ「個性」が、焼き上がりのプロセスにもあらわれるから、やっぱり自家製酵母の実験は、新しい発見があり、たのしいものですね。
「みんな違って、みんなそれぞれのチカラを持っている」
そんな酵母たちの声が聞こえてきそうな、楽しいパン焼き比べでした。
(このパンの味や断面写真は、こちらの別の記事でお届けしています)
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