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CGS受験で、家庭を壊さないでほしい―合格を目指す人ほど、家族への説明と会話を後回しにしてはいけない

帰宅後も、机に向かう。

休日も、図書館に行く。

子どもに「あとでね」と言いながら、学習資料を開く。

その背中を、家族はどんな気持ちで見ているでしょうか。

––––  一度だけ、想像してみてほしいのです。


1. CGS受験は、本人だけの戦いではない


CGSに本気で合格したい。

その気持ちは、本当によく分かります。

私自身、受験生だった頃は、一発合格を本気で目指していました。

平日も勉強。 休日も勉強。 朝も夜も、頭の中はCGSのことばかり。

そういう時期が、たしかにありました。

本気で合格を目指すなら、一定期間、生活の優先順位を受験に寄せる覚悟は、やはり必要です。

そこは、ごまかさずにお伝えします。

ただ、その上で、どうしても今日伝えたいことがあります。

それは、「CGS受験で、家庭を壊さないでほしい」ということです。

試験を受けるのは、たしかに本人です。

しかし、その受験生活の影響を受けるのは、本人だけではありません

家族も、同じだけ影響を受けています。

帰宅しても勉強。

休日も図書館。

子どもと遊ぶ時間が減る。

夫婦で話す時間が減る。

身体は家にいるのに、心はずっと教範や論文に持っていかれている。

そして、家族はその様子を、毎日、静かに見ています。

CGS受験は、本人だけの戦いではありません。
家族も、その影響を受けています。

ここから始めさせてください。


2. 「合格したい」は、家族には見えにくい


1). 受験生の頭の中

受験生の中では、CGS合格は大きな意味を持っています。

将来の道を広げたい。

幹部自衛官として成長したい。

一発で決めたい。

今年で終わらせたい。

その気持ちは、本気です。

毎日机に向かい、業務の合間にも頭の中で論点を整理している。

それくらい必死で取り組んでいる。

2). でも、それは家族には見えていない

ここに落とし穴があります。

その必死さは、家族に自動的に伝わるわけではありません。

自衛隊の仕事やCGS試験について、家族は必ずしも詳しくありません。

「なんでそんなに勉強するの?」

「休日くらい、家族と過ごせないの?」

「また図書館に行くの?」

そう言われた経験のある方も、いるかもしれません。

その瞬間、受験生の心にはこう浮かびます。

「分かってくれない」

––––でも、少し冷静になってほしいのです。

家族は、説明されていないものを理解することが、そもそもできません。

何のために受験するのか。

いつまで、この生活が続くのか。

どの時期が、一番忙しくなるのか。

何を協力してほしいのか。

逆に、どの時間は家族のために守るつもりでいるのか。

これらが伝わっていないまま、生活だけが変わっていく。

そうすると、家族には理由のない不在だけが残ります。

分かってくれているはず、は危険です。
説明されていない努力は、家族には見えません。

ここを、まず受け止めてほしいのです。


3. 私は以前、家庭を壊しかけた経験を書きました


ここで、私自身の話をさせてください。

少し、苦しい話になります。

1). 多忙だけが原因ではなかった

私は以前、幹部自衛官として働く中で、家庭を壊しかけた経験について記事を書きました。

当時の私は、業務の多忙さ、演習による不在、深夜帰宅、休日出勤に追われていました。

たしかに、家を空ける時間は長かった。

ただ、振り返ってみると、問題の本質は多忙そのものではありませんでした

本質は、コミュニケーション不足です。

仕事の中身を、家族に伝えなかった。

自分の気持ちを、ほとんど話さなかった。

なぜ遅くなったのか、説明もしなかった。

妻が抱える不安を、受け止めようともしなかった。

「どうせ話しても分からない」と、心のどこかで決めつけていました。

その積み重ねが、妻を孤独にし、不安を不信に変えていったのだと、今は分かります。

仕事が忙しいことよりも、何も伝えなかったことが、家庭を苦しめていたのだと思います。

2). だからこそ、伝えたい

私は以前、その経験について記事を書きました。

もしまだ読んでいない方がいれば、今回の記事と合わせて読んでいただけると、私がなぜここまで強く「家庭を壊さないでほしい」と伝えているのか、より伝わると思います。

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私は、自分の失敗を繰り返してほしくない。

その一心で、今回もこの記事を書いています。


4. CGS受験でも、同じことが起きる可能性がある


この話は、勤務中だけのものではありません。

CGS受験でも、まったく同じことが起きます。

仕事は忙しい。

そのうえで、勉強もしなければならない。

帰宅しても余裕がない。

休日も、できる限り勉強に使いたい。

模試が近づくと、焦りが強くなる。

論文が思うように書けないと、心が荒れる。

––––本人は、必死です。

それは、痛いほど分かります。

でも、家族から見ると、景色が違います。

最近、ずっとピリピリしている。

話しかけても、上の空。

家にいても、ずっと参考書を開いている。

子どもと遊んでいる時も、どこか気持ちがそこにない。

休日の予定を立てようとすると、「勉強がある」と返ってくる。

家族は、少しずつ、置いていかれたような気持ちになります。

CGS受験は、外からは見えにくい試験です。

部隊の業務とも違う。

民間の資格試験ともイメージが違う。

だからこそ、家族には、こちらから言葉にして伝える必要があるのです。

本人は必死です。
でも、家族から見ると"置いていかれている"ように感じることがあります。


5. 家族に必要なのは「完璧な説明」ではなく「共有」


ここで、勘違いされやすいポイントを書きます。

家族に必要なのは、完璧な説明ではありません。

試験の細かい内容や、勤務上の機微な話まで、すべて伝える必要はない。

大事なのは、説明の精度ではなく、共有です。

たとえば、こんな伝え方があります。

「今年は、CGS受験に本気で挑戦したい」

「自分の将来にとって、大きな意味がある試験なんだ」

「だから、しばらくは勉強の時間を多めに取らせてほしい」

「特に、模試がある今月と来月は忙しくなる」

「休日の午前中は、図書館に行きたい」

「その代わり、日曜の夕方は家族の時間にしたい」

「子どもの行事は、できる限り優先する」

「自分の余裕がなくなっていたら、遠慮なく言ってほしい」

––––これだけでいいのです。

完璧な説明より、生活の見通しを一緒に持つこと

これが、家族にとって何より大切です。

家族は、時間が減ることだけがつらいのではありません。
何も知らされないまま、勝手に生活が変わっていくことがつらいのです。

ここは、私自身が痛い思いをして学んだことです。


6. 「今だけ我慢してくれ」は、意外と危ない


受験生がよく口にする言葉に、こんなものがあります。

「今だけ、我慢してくれ」

気持ちは、本当によく分かります。

ただ、この言葉、家族にとってはかなり重く響くことがあります。

1). 「今だけ」が見えない

家族からすると、「今だけ」がいつまでなのか分からない。

1か月なのか。

半年なのか。

1年なのか。

1年半なのか。

CGS受験が終われば、本当に楽になるのか。

––––家族の頭にはこんな疑問が浮かびます。

合格したら、次は入校準備があるんじゃないか。

入校したら、また忙しくなるのでは。

その後の補職は、もっと多忙なポジションでは。

定年まで、ずっと「今だけ」が続くのではないか。

2). 期限を共有する

だからこそ、「今だけ我慢して」という曖昧な言葉ではなく、もう少し具体的な共有をしてみてほしいのです。

「いつまで、この負荷が続くのか」

「特に忙しいのは、どの時期か」

「どの時間は、家族のために必ず守るつもりか」

「どこで一度、二人で見直す時間を取るか」

受験勉強に計画が必要なのと同じで、家庭との関係にも計画があった方がいいのです。

"今だけ"という言葉は、期限が見えない家族にとっては、とても重く響くことがあります。

教育で「反省」として腕立て伏せをさせたれた経験はあると思いますが、終わりの見えない中でやらされる腕立て伏せはきついですよね。

それと同じ感覚です。


7. CGS受験中に家庭を守るための5つの行動


ここからは、明日からできる具体策に落とします。

特別なことではありません。

でも、やるかやらないかで、半年後の家の空気がまったく変わります。

1). 受験する理由を家族に伝える

まず、なぜCGSを受けるのかを、自分の言葉で伝える。

「周りが受けるから」 「人事上、受けることになるから」

––––この理由だけでは、正直、弱いのです。

自分にとって、CGSはどんな意味があるのか。

将来、どういう幹部になりたいのか。

なぜ、今年頑張りたいのか。

ここを言葉にする。

家族は、努力の意味が見えると、ぐっと応援しやすくなります。

逆に、意味が見えない努力には、寄り添うことが難しい。

2). 忙しくなる時期を共有する

受験勉強は、年間を通じてずっと同じ負荷ではありません。

模試前。

論文練習を集中的にやる時期。

業務が立て込む時期。

演習と勉強が重なる時期。

特にきつくなる時期を、事前に共有しておく。

突然忙しくなるから、家族も戸惑うし、不満になります。

事前に分かっていれば、家族にも心の準備ができます。

「来月は、ちょっとピリピリするかもしれない」

これを伝えておくだけで、空気はだいぶ違います。

3). 家族の時間を先に確保する

これは、とても大事なポイントです。

「勉強が終わったら家族の時間」

––––この発想だと、家族の時間は永遠にやってきません。

CGS受験生にとって、勉強はいくらでもやれてしまうからです。

だから、家族の時間を先に予定に入れてしまう

日曜の夕方。

子どもの行事。

月に一度の外食。

寝る前の10分の会話。

短くても構いません。

家族には、「自分たちのことも大事にされている」という実感が必要です。

時間の長さではなく、先に確保されているかどうかが効きます。

4). 感謝を言葉にする

これが、一番忘れがちなポイントかもしれません。

家族の協力を、当たり前にしないでほしいのです。

静かにしてくれる。

家事を引き受けてくれる。

子どもの世話を多めに見てくれる。

図書館に行く時間を、何も言わずに送り出してくれる。

––––あなたが机に向かっている裏で、誰かが必ず負担を引き受けています

「ありがとう」

「助かっている」

「本当に感謝している」

この一言を、口に出してください。

感謝は、思っているだけでは伝わりません。

私自身、これを何度も後悔しました。

5). 余裕がない時ほど、短く共有する

最後は、一番難しいルールです。

忙しい時ほど、会話は減ります。

疲れている時ほど、説明が面倒になります。

––––でも、そこが分かれ目です。

長く話す必要はありません。

「今日は疲れていて、余裕がない」

「模試が近くて、ちょっと焦っている」

「少しピリピリしていたら、ごめん」

「でも、協力してくれて感謝している」

この4行で十分です。

短くてもいい。

何も言わないより、ずっといい。

沈黙は、家族の中で、不安に変わっていきます。


家庭を守るために必要なのは、特別なことではありません。
説明すること。
感謝すること。
短くても共有することです。



8. 合格しても、家庭が壊れたら何のための合格か


ここから少し、厳しい言い方になります。

それでも、書かせてください。

CGSに合格することは、本当に素晴らしいことです。

長い努力の結果であり、人生の大きな転機になります。

私も、合格を本気で目指す方々を、心から応援しています。

––––ただ、一度だけ想像してほしいのです。

その合格を勝ち取った瞬間、一番喜んでほしい人が、心から喜べない状態だったらどうでしょうか。

口では「よかったね」と言ってくれる。

でも、心の中では、こう思っているかもしれない。

「そのために、私はずっと一人だった」

「ずっと我慢してきた」

「もう、戻れない気がする」

––––これは、あまりにも苦しい光景です。

合格した時、一番喜んでほしい人が、心から喜べない状態になっていたらどうでしょうか。

CGS合格は、大事です。

でも、家庭も、同じくらい大事です。

どちらか一方しか選べない、という話ではありません。

本気で合格を目指すからこそ、家庭を守る努力も同時に必要なのです。


9. 家庭は、受験の邪魔ではなく、最後の支えになる


ここで、視点を一つ変えさせてください。

家庭を守ることは、受験の邪魔ではありません。

むしろ、最後まで走り切るための支えになります。

1). 苦しい時に戻れる場所

勉強が苦しい時。

模試の結果が悪かった時。

論文がまったく書けない時。

業務と受験の両立で、限界を感じた時。

––––そんな時、家に帰って安心できる場所があるかどうか。

応援してくれる人が、隣にいるかどうか。

「大丈夫」と言ってくれる人がいるかどうか。

これは、想像以上に大きな力になります。

2). 緊張だけの生活は、続かない

逆に、家庭がいつも緊張状態だと、休まる場所がなくなります。

職場でも緊張。

机に向かっても緊張。

家に帰っても緊張。

––––これでは、心が持ちません。

長期戦の受験勉強において、心が休まる場所は、それ自体が戦略的な資源です。

家庭を守ることは、受験の邪魔ではありません。
最後まで走り切るための土台です。


10. 最後に:CGS受験で家庭を壊さないでほしい


最後に、もう一度だけ書かせてください。

私は、CGSを本気で目指す人を、心から応援しています。

本気で挑戦する人には、合格してほしい。

そのためには、一定期間、生活の優先順位を変える必要もあります。

家族に、協力をお願いしなければならない時期も、必ずあります。

休日を勉強に使わなければならない日もあります。

それは、現実です。

ごまかすつもりはありません。

––––でも、家庭を置き去りにしないでほしいのです。

家族は、敵ではありません。

受験の邪魔でもありません。

ただ、何も言われないまま、生活が変わっていくことを、不安に感じる存在です。

何を目指しているのか。

なぜ、頑張っているのか。

いつまで、大変なのか。

どう協力してほしいのか。

そして、家族を大切に思っていること。

––––これらを、言葉にしてほしいのです。

CGSに、合格してほしい。

でも、その合格の瞬間に、家族にも心から喜んでほしい

そのために、今からできることがあります。

会話すること。

説明すること。

感謝を伝えること。

家族の時間を、先に確保すること。

完璧でなくていい。

でも、放置しないでほしいのです。

CGS受験で家庭を壊さないでほしい。
これは、私自身の失敗と反省から、どうしても伝えたいことです。


11. 最後に、あなたに聞いてみたいこと


最後に、一つだけ、聞かせてください。

あなたは今、CGS受験について、家族にどこまで説明できていますか。

最近、「ありがとう」と、家族に伝えたのはいつでしょうか。

今週、家族のために守れる時間は、ありますか。

––––そして、もし今夜、家族に一言だけ伝えるとしたら、何を伝えますか。

その一言が、半年後のあなたの家庭を、確実に変えます。

合格の日、隣で心から笑ってくれる家族のために。

今日の夜、ほんの一言から始めてみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

Mr.K


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この記事では、CGS受験に関する考え方の一部をお伝えしました。

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