ディーゼル発電機のピストン抜き整備【②点検・計測編】~記録漏れを防ぐ計測用紙テンプレート付き~
※本記事はディーゼル発電機のピストン抜き整備三部作の内の第二弾です。
第一弾「分解編」、第三弾「組立編」はこちら
!注意!
ディーゼル発電機ピストン抜き整備の三部作、これらをひとまとめにしたマガジンもあります。
1部ずつご購入するよりまとめ買いの方がお買い得となっていますのでご了承ください。
ピストン抜き開放整備は、分解が終わった時点で半分終わったように見えます。
でも実際に整備の質が決まるのは、そのあとです。
外したあとに
どこを重点的に確認するのか
どこを計測するのか
何をもって異常と判断するのか
どの状態を写真で残しておくべきか
このあたりが曖昧だと、せっかく丁寧に分解しても、整備として肝心な部分が抜けたままになってしまいます。
しかも厄介なのは、計測や記録の抜けに気付くのがたいてい遅いことです。
組立てまで進んでから
「ここの計測をしていない」
となると、一気に手戻りになります。
自分も実際に経験があります。
シリンダヘッドを架台に乗せたあとで、吸排気弁棒の計測を忘れていたことに気付き、また取り外して工作室へ運ぶことになりました。
作業そのものが大変というより、せっかくここまで進めたのにまた戻るのか、という感じで一気にチーム全体の士気が下がりました。

こういう時、頼りになる経験豊富な上司がいれば、作業の優先順位や、ここだけは見落としてはいけないというポイントをその場で確認できます。
でも、そうではない現場だと、見落としをしたまま復旧まで進んでしまう可能性があります。
しかも、取説を読めば全部わかるわけでもありません。
もちろん最終的な基準はメーカー取説と整備マニュアルです。
ただ実際の現場では、
この部品は掃除前にCMS用写真を残しておくべき
この計測は組む前に済ませておくべき
この状態は数値だけでなく見た目でも確認すべき
といった、取説だけでは埋まりにくい実務上の勘所があります。
ピストン抜き整備のような大きい作業では、チーム全体の意識がどうしても分解と組立てに向きやすいです。
その中で、点検・計測・写真記録は少し油断すると後回しになりやすい。
だからこそ、今この記事を読んでいるあなたのように、少し引いた視点で全体を見て、計測漏れや記録漏れが出そうな箇所を先回りして押さえられる人がいると、作業全体の質も効率もかなり変わります。

今回の点検・計測編では、点検の優先順位、残しておくべき写真、注意して見るべき見え方、そして計測値の比較と判断の考え方を、現場目線で整理します。
分解編が「迷わずばらすための記事」だとしたら、
点検・計測編は「整備の質を決めるための記事」です。
また、今回の購入特典として、計測記録用のExcelテンプレートも付けています。
実際の計測結果を整理するときのたたき台として使いやすいよう、汎用的なひな型として付けました。
必要な方は、本記事とあわせて使ってもらえればと思います。
なお、この特典は予告なく内容の変更、配布方法の変更、または配布終了となる場合があります。

今回扱う内容は、主に次の通りです。
分解編で外した各部について、どこを見て、何を測り、どこで判断に迷いやすいかを順番に整理しています。
先に全体像を見ておくことで、計測漏れや記録漏れ、確認の抜けをかなり減らしやすくなるはずです。
では、実際の現場で迷いやすい確認ポイント、計測の考え方、写真で残すべき箇所を図解を交えながら順番に整理していきます。
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ディーゼル発電機のピストン抜き整備【総集編】
今までに販売したディーゼル発電機のピストン抜き整備の記事3部作をひとまとめにしました!
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