【新人船員向け】最初の1週間で差がつく行動6つ(現役機関士の実務メモから抜粋)
船に初めて乗船した「最初の1週間」は、技術よりも立ち振る舞いで評価が決まります。
この期間の印象は、その後の指導の受けやすさや現場での信頼にも直結します。
今回は現役機関士の実務メモとして、最初の1週間で意識すべき行動を6つにまとめます。
1. 初日に意識すべきこと:挨拶
とにかく挨拶です。
初日から凄く元気に挨拶してくる新人は意外と少ないです。
だからこそ、大きくハツラツとした挨拶をすれば「お、元気の良い新人が入ってきた」と一瞬で差別化できます。
元気な挨拶でプラスになっても、マイナスになることはまずありません。
最初は船長と自分の部署の上司に挨拶することになると思いますが、他部署の先輩にも極力挨拶しておく方が無難です。
特に注意したいのが司厨長です。
初めて船内で食事をとる前に司厨長に挨拶しないのは厳禁です。
これで初日から司厨長に怒られている新人を実際に見てきました。ここでつまずくと初日から生活がやりづらくなります。

2. 最初に覚えるべきこと:同僚の名前と職位
まず覚えるべきは同僚の名前です。
職員(航海士や機関士)であれば職位も併せて覚えるのが理想です。
分からないことが出てきても、先輩を呼べなければ質問もできません。
これは必須です。
また、間違った名前で呼ばれるだけで、不快に思われてしまうこともあります。
スタートで印象を落とさないためにも優先度は高いです。
3. 絶対にやるべき習慣:教わったことをメモする
教わったことは必ずメモする習慣をつけるべきです。
最近は教えても頷くだけでメモを取らない新人が多い印象があります。
これでは指導する側としても「本当に理解しているのかな」と心配になります。
自分にしか読めない走り書きでも構いません。
とりあえずメモを残す人は昇進も早く、2/E、1/Eになってもその習慣が続いている人が多いです。
結局、伸びる人は記録を残し、後になって実践しています。

4. やらない方がいい行動:先輩の教えにすぐ別意見を出す
学生時代の実習での経験や専門書の知識と、先輩の教えが食い違うことはあります。
そういう時に「こうじゃないんですか」と言うのは得策ではありません。
理論上それが正しく正論だとしても、先輩は「そんな事は分かっているけど、その上で現場での効率的な作業方法を教えているんだよ」と感じてしまうことがあります。
もちろん、先輩の認識が全く違っている場合もあります。
その場合はまず素直に聞いた上で、こっそり他の先輩に確認するか、自分で調べる方が無難です。
下手に口を出してへそを曲げられ、今後の指導に感情的な支障が出る方がリスクになります。

5. 先輩が見ているポイント:報連相、特に「報告」
先輩が見ているポイントは報連相です。特に「報告ができるかどうか」。
例えば「1号発電機を始動したから見回りしてきて」と指示され、点検に行って帰ってきても「異常ありませんでした」の一言がない新人が多いです。
指示した側は、結局どうだったのか分かりません。
小さいことですが、ここで差がつきます。
また、質問できるかどうかも大事です。
乗ったばかりの新人は疑問ばかりで当然なので、毎日質問してもいいくらいです。
ただし、先輩がトラブル対応中だったり明らかに忙しい時は避けるべきです。
上司としては質問=仕事への興味関心と捉えていますが、タイミングの配慮も評価の一部です。
6. 1週間の現実的な目標
最初の1週間で完璧を目指す必要はありません。
現実的な目標は次の通りです。
同僚の名前を覚える
担当機器の配置場所、日常点検箇所を覚える
工具の名前、配置場所を覚える
ログブックへ記載する機器の計測場所を覚える
ログブックの書き方を覚える
このレベルまで到達できれば、現場では十分に「伸びる新人」扱いになります。
乗船したてで、このスケールの作業に参加する事は珍しいですが、
ディーゼル発電機のピストン抜き整備をもう少し実務寄りに整理した記事も書きました。
この記事の内容を実践出来れば間違いなく「伸びる新人」どころの話じゃ無くなります!
取説だけでは埋まりにくい、準備・識別・段取り・分解時の詰まりどころを中心にまとめています。
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まとめ
最初の1週間は、技術よりも基本行動(挨拶、メモ、報告、質問の姿勢)で評価の大部分が決まります。
ここで良い印象を作っておくと、その後の指導も受けやすくなり、成長スピードも大きく変わります。
まずは「基本を確実にやる新人」になることを目標にするのが一番近道です。
