労災用紙が教えてくれた、仕事の危険
先日、私は一枚の労災用紙を受け付けた。
勤務先は、動物病院。
麻酔から目覚めた大型犬に噛まれて負傷したという内容だった。
「そうか…。動物病院では、本当にこういうことがあるんだ。」
どんなに普段はおとなしい犬でも、麻酔から目覚めた直後は混乱し、とっさに噛みついてしまうことがあるのだろう。
その一瞬が、大きなケガにつながる。
その労災用紙を見ながら、私はある出来事を思い出した。
以前、うちの愛猫・碧くんが膀胱炎になり、近所で評判の動物病院へ連れて行ったことがある。
碧くんは病院が大嫌いだ。
診察室に入るなり、「シャーッ!」と威嚇。
獣医師は苦笑いしながら言った。
「お腹を触れば命に関わる症状かどうか分かります。でも、凶暴なので触れないですね。」
その言葉に納得しつつも、私は一つ気になった。
あの日の診察で、獣医師は半袖だった。
噛まれる可能性も想定して、できる限り体を防護したうえで診察してほしい。
触ったら重病か分かるのならば…。
そう思い、その出来事を以前『半袖の獣医師』という記事に書いた。
今日、動物病院の労災用紙を見て、あの記事を思い出した。
実際に大型犬に噛まれた労災の用紙を目にして、動物を相手に働くことは、私が思っていた以上に危険と隣り合わせなのだと感じた。
あの日、半袖の獣医師を見て「大丈夫なのかな」と思った気持ちは、今も変わらない。
その危険は、想像の話ではなく、現実に起きていることだった。
動物の命を守る人たちには、どうか自分自身の体も守ってほしい。できれば長袖で。
今日受け付けた一枚の労災用紙は、そのことを静かに教えてくれた。
※以前書いた「半袖の獣医師」です。今回の記事のきっかけになった出来事を書いています。
