【掌編小説】ショパン君 (プレリュード70)三大B
ブラームスちゃん 3歳 ブラームスの生まれ変わり 上野のお山保育園の園児 特技、こつこつ何かを作る 趣味は、ベートーヴェン先輩の追っかけ 夢は、お姫様を守る騎士になること
(1)ブラームスちゃんが、浅草音大で
泣いていました。
(シューマン君)
「どうしたんだい」
(ブラームスちゃん)
「シューベルトお兄ちゃんに道を聞いて
来たら道が分からなくなっちゃて~」
(2)
(シューマン君)
「こまったなー、クララと約束時間が
あるのでー」
(ブラームスちゃん)
「あっ、ベートーヴェンお兄ちゃん!」
(3)
(ベートーヴェン先輩)
「おう、ブラームスちゃん」
(シューマン君)
「先輩、この子知っているんですか?」
「助かった、なんか迷子みたいで・・」
(ベートーヴェン先輩)
「ブラームスちゃん、どこへ行こうと
してたんだい?」
(ブラームスちゃん)
「バッハがくちょーのところ~」
(4)
(シューマン君)
「先輩、後はよろしくお願いいたし
ます。 クララを待たせてるもんで」
(ベートーヴェン先輩)
「お前は、いつもクララ、クララって
まるで運命の人のようだなー」
(おまけ)
ヨハネス・ブラームスは、19世紀のドイツ後期ロマン派を代表する作曲家、ピアニスト、指揮者です。
J.S.バッハ、ベートーヴェンとともにドイツ音楽における「三大B」の一人に数えられています。古典主義的な美しい形式美を重んじながらも、情熱的で深いロマンティシズムを融合させた重厚な作風が特徴です。
恩師シューマンとの出会い: 20歳のとき、偉大な作曲家ロベルト・シューマンにその才能を見出され、音楽界に広く紹介されました。シューマンの妻であり名ピアニストのクララ・シューマンとは、生涯にわたり深い友情と敬愛の情で結ばれ続けました。
ベートーヴェンを深く崇拝していたため、当時流行していた「標題音楽(物語や情景を描写する音楽)」とは距離を置き、音楽そのものの美しさを追求する「絶対音楽」の姿勢を貫きました。構想から完成までに19年という歳月を費やした交響曲第1番は、「ベートーヴェンの交響曲第10番」と称賛されるほどの完成度を誇ります。
(プレリュード71へつづく)
