#70『ツイスターズ』(2024) ~逃げ場のない没入体験。トラウマを突き抜け、嵐を鎮める勇気~
こんにちは、まーみんです🐧
今回は、圧倒的な映像美と人間ドラマが交錯する大作を鑑賞しました。 1996年の名作『ツイスター』の系譜を継ぐ作品ですが、物語のつながりはほとんどないので、今作から初めて観るという方でも全く問題なく楽しめます! 嵐が吹き荒れるような、激しくて熱い物語の魅力をたっぷりとお伝えします。
おすすめしたい人
圧倒的な臨場感とド迫力のアクションを映画館で体感したい方
挫折を乗り越えて再び立ち上がる、芯の強い女性の成長物語に触れたい方
グレン・パウエルのカリスマ性と、登場人物たちの熱いチームプレーに痺れたい方
おすすめしない人
激しい気象災害の描写に対して、トラウマや強い恐怖心を感じてしまう方
派手な演出よりも、静かでゆったりとしたストーリー展開を好む方
あらすじ
気象学の天才ケイトはニューヨークで世界の自然災害を予測し被害を防ぐ仕事に熱中していた。そんな中、故郷オクラハマで連続して巨大竜巻が発生していることを知る。学生時代の友人ハビと、新たに出会った気象の知識も性格も全く違う竜巻インフルエンサーのタイラーとともに竜巻内部に秘密兵器を仕掛けるという前代未聞の“竜巻破壊計画“を立て、巨大な竜巻を倒すために立ち向かっていくー。
監督
リー・アイザック・チョン
キャスト
ケイト = デイジー・エドガー=ジョーンズ
タイラー = グレン・パウエル
ハビ = アンソニー・ラモス
ダニー = ケイティ・M・オブライアン
スコット=デヴィッド・コレンスウェット
リリー=サッシャ・レイン
ベン=ハリー・ハッデン=ペイトン
感想(ネタバレなし)
五感を揺さぶる、圧倒的な映像体験
本作は何といっても、スクリーンを縦横無尽に暴れ回る竜巻の描写が凄まじいの一言に尽きます。ただ激しいだけでなく、風の唸り声や空の色が変わっていく不穏な空気感までもがリアルに再現されていました。気象学的な視点を取り入れつつ、エンターテインメントとしての興奮も忘れないバランス感覚が見事で、観ているこちらまで風に煽られているような没入感を味わえます。自然という、抗えない怪物を前に、人間がどう立ち振る舞うべきかという問いが、激しいアクションの裏側にしっかりと流れているのを感じました。
期待を裏切らない、実力派キャストの共演
主演のデイジー・エドガー=ジョーンズが見せる、繊細さと強さを兼ね備えた演技には胸を打たれます。そして、何より目を引くのがタイラー役のグレン・パウエル!不敵な笑みと確かな信念を持つ姿は、まさにスターのオーラそのものでした。最近投稿した『ランニングマン』でも共演しているグレンとケイティ・M・オブライアンが、今作でも同じチームとして画面を盛り上げているのはファンとして嬉しい発見。特にケイティ演じるダニーの、職人気質な佇まいが物語に良いスパイスを加えていて、二人の信頼関係の深さが伝わってくるようでした。
ここからネタバレありの感想
過去の亡霊を科学で消し去る勇気
物語の冒頭で仲間を失ったケイトが、もう一度竜巻と向き合う決意をするまでの過程が丁寧に描かれていたのが印象的でした。彼女にとって竜巻は恐怖の対象であると同時に、愛した人たちとの思い出が詰まった場所でもあります。ハビから提供された最新技術と、自分自身の感性を融合させていく姿には、単なる復讐心ではない、自然への畏怖と愛が共存していました。一度は科学を捨てようとした彼女が、再び化学式と向き合い、竜巻を手懐けるためではなく、鎮めるために挑む姿は、真の意味でのトラウマ克服を描いていたように思います。
タイラーが見せた、SNSの裏側にある真実
最初はただの目立ちたがり屋だと思っていたタイラーが、実は被災地の人々に寄り添い、真剣に竜巻を追っていたという展開は、キャラクターの深みを増していました。ドローンを飛ばし、派手な機材で竜巻に突っ込んでいく「竜巻カウボーイ」としての顔は、実は活動資金を得るための手段に過ぎない。その裏にある、故郷を守りたいという泥臭い情熱を知った時、ケイトと同じように私も彼に惹きつけられてしまいました。
自然との共生と、人間が灯す希望の光
映画の後半、映画館を竜巻が襲うシーンは象徴的でした。スクリーンが破れ、現実の嵐が流れ込んでくる演出は、虚構と現実が交錯するような恐怖を感じさせます。しかし、そんな極限状態でも、ケイトは逃げるのではなく「人々を救うために何ができるか」を考え抜きます。自然の猛威を完全にコントロールすることはできなくても、知恵を絞り、手を取り合うことで被害を最小限に抑えることはできる。自分を犠牲にする覚悟で竜巻の渦中へ突っ込んでいく彼女の姿は、冷たい嵐の中に灯った小さな、けれど力強い希望の光そのものでした。
最後は空港での再会という、どこか爽やかさを残す締めくくりで、観終わった後の清々しさが格別でした。
次の更新もお楽しみに♪
それではまたね👋
