【第10話】コロナ後遺症|「本当に来られた」と思えた、1月の旅行記録
2026年1月、私は少し不安を抱えながらも、
奈良から三重県へ旅行に行くことができました。
少し前まで「もう旅行なんて無理かもしれない」と感じていた私が、
景色を見て、食事を楽しんで、宿でゆっくり過ごしている。
そのこと自体が、とても不思議で、嬉しかったです。
この旅行は、ただ遠くへ出かけたというだけではなく、
ここまで回復してきた自分を感じられた時間でもありました。
1年前、コロナに感染して苦しんでいた頃を振り返ると、
健康でいられることのありがたさを心から感じた瞬間でもありました。
少し不安を抱えながら出発した日

まず奈良から実家のある名古屋へ移動しました。
愛犬ももちゃんも一緒に連れて行き、実家に預けました。
本当は一緒に旅行へ連れて行きたかったのですが、
体への負担や、現地であまり遊んであげられないことを考えて、
実家で1泊してもらうことにしました。
実家はこれまで二匹の犬を飼っていた経験もあるので、その点は安心でした。
まずは名古屋の実家で一泊して体を休め、
翌日、名古屋から三重県のおかげ横丁と伊勢神宮に向かいました。
翌日、名古屋から三重県のおかげ横丁と伊勢神宮へ向かいました。
おかげ横丁に着く前に渋滞はあったものの、
大きな疲れが出なかったことにほっとしました。
早速、車椅子を車から出して、おかげ横丁の赤福を食べに行きました。
車椅子だったので外のベンチで赤福を食べたのですが、それがものすごく嬉しかったです。
1月なのに暖かい日で、ダウンコートを着ていると暑いくらいでした。
神様があたたかい陽気で迎えてくれたような気持ちになりました。

約1年ぶりのお出かけに、テンションはMAX。
もともと外出が大好きで、
こんなに外出しないことは44年間一度もありませんでした。
だからこそ、この瞬間が何よりも嬉しく感じられました。
健康だった頃には当たり前にできていたことが、
今では当たり前ではない。
そう気づかされた瞬間でもありました。
車椅子に乗っていれば負担がほとんどなく、
動くと息が苦しくなることを忘れられるくらいでした。
ずっと自宅で療養生活をしていたので、人が多くいる場所も新鮮でした。
主人も、私と出かけることが久しぶりで笑顔になっていて、
それがまた私には嬉しかったです。
気づけば1時間が経っていて、あっという間に時間が過ぎました。
さすがに車に戻った時は、車椅子の振動でお尻が少し痛くなっていましたが、それすらも心地よく感じる気分でした。
そこからまた、ゆっくり1時間ほどかけて宿へ向かいました。
宿で過ごした時間と、静かな安心

約1時間かけて宿に到着しました。
大きな施設のあるホテルではなく、全8室の落ち着いた宿でした。
私はもともと、旅行ではホテルより観光を重視するタイプでした。
朝早くから動いて、いろいろな場所を回るのが楽しみだったからです。
でも今回は、観光はほとんどせず、ホテルでゆっくりくつろぐことを目的にした旅でした。
こうして体調を崩すことがなければ、ホテルにこもって過ごす旅行は選ばなかったと思います。
バルコニーから見える海もきれいで、
室内のお風呂にも何度も入りました。
体を温めることで、心までふっとゆるむような感覚がありました。
マラソン大会の遠征ついでに旅行が多かった私。
観光も含めてアクティブに動くことが当たり前でした。
でも今回、リラックスを目的にした旅をしてみて、
こういう過ごし方もいいなと初めて思えました。
食事も安心して楽しめるように配慮してもらえたことが大きく、
体調面の不安が少ないまま過ごせたことが本当に嬉しかったです。
久しぶりに、コロナ後遺症を忘れる時間があった

この旅行では、久しぶりにコロナ後遺症であることを忘れそうになるくらい、気分よく過ごすことができました。
主人もこの1年間、食事や家事を毎日支えてくれていました。
そんな主人と二人でのんびり過ごして、たくさん笑って、
「こんなに幸せな日があっていいのだろうか」
と思うほどでした。
部屋数の少ない宿だったこともあり、
サービスがとても行き届いていて、
窓口で紹介してもらえた宿に泊まって本当によかったと思いました。
食事も個室で、主人と二人きりの静かな空間で楽しむことができました。
静かすぎて、二人の笑い声が響くほどでした。
でも、それがかえって、
元の生活に戻ってきたような感覚で嬉しかったです。
たぶん健康な時よりも、幸せや充実感は大きかったと思います。
料理のこと、サービスのこと、その場の空気まで、いつも以上に強く心に残りました。
これまでの私は、旅行といえば観光そのものに意識が向いていて、
ホテルの時間やサービスをここまで味わっていなかったのかもしれません。
今回の旅で、新しい価値を見つけられた気がして、
人生の楽しみ方が少し広がったように思いました。
旅行を終えて残ったもの

ホテルを出る直前には、
「もう一泊しておけばよかった」
と思うほど、リラックスして過ごすことができました。
主人も同じ気持ちだったようです。
何より嬉しかったのは、
クラッシュせずに過ごせたことでした。
動線が短かったこともあり、
室内のお風呂だけでなく、
大浴場にも足を運べたことが本当に嬉しかったです。
そして私は、
「またどこかへ行けるかもしれない」
と心から思いました。
食事も安心して楽しむことができ、
一時期は6kg近く痩せてしまっていた頃を思うと、夢のようでした。
マラソンをしていた頃は「ダイエットしなきゃ」と思っていたのに、
今では健康のために痩せたら困ると思うほどです。
体調を崩すと、価値観はこんなにも変わるのだとしみじみ感じました。
この旅は、少しずつ失っていた自信を取り戻す時間にもなりました。
同じように悩むあなたへ

コロナに感染してから、
少し動くだけでも息が苦しくなる後遺症が残ってしまった私。
病院で検査をしても異常はなく、
どうしていいのかわからず、先が見えない気持ちになることもありました。
それでも、感染から1年が経ったタイミングで、
こうして旅行へ行くことができました。
まだ自由に一人で外出するのは難しいけれど、必ず回復すると信じられるようになってきました。
実際、大きな病気が見つかったわけではありません。
だからこそ、あまり深く考えすぎず、
今は治す時間なんだと少しずつ気持ちを切り替えられるようになってきました。
主人や家族に支えてもらっていることに申し訳なさを感じることもあります。
でも、今回の旅行は主人のサポートなしでは実現できなかったからこそ、
なおさら回復に近づいている実感がありました。
同じように悩んでいるあなたにも、
リラックスして過ごせる時間が少しずつ増えていきますように。
頭を空っぽにできる時間が、
思っている以上に心と体を助けてくれることもあるのかもしれません。
まとめ
今回の旅行は、遠くへ行ったことや観光できたこと以上に、
外出できたこと、好きなものをおいしく食べられたこと、
リラックスして過ごせたこと。
健康だった頃には当たり前だったことを、久しぶりに体で感じられた旅でした。
7月のクラッシュ以降、
かなり安静にして、できそうなことも人に頼る生活を続けてきました。
その小さな前進の積み重ねで、
ここまで来られたことが何より嬉しかったです。
まだ完全によくなったわけではないし、
いつ完全によくなるのかは、まだわかりません。
それでも、希望の光を感じられたことは確かでした。
次は、70代の両親とも一緒に旅行に行けたらと思っています。
みんなが外出できるうちに、限りある元気な時間の中で、
やれることを大切にしたい。
私自身も、これから先どうなるかはまだわからないからこそ、
今回の体験を次の旅にも活かしていきたいです。
旅行のあと、慎重に過ごしながら感じた2月の変化を次の記事に書きました。
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