「企業変革」と「地域金融機関」
久々のnote更新となります。
今日は石川県金沢市に来ています。目的(の一つ)は、デロイト トーマツ smooth株式会社が主催する「金融ICTコンサルティング・フォーラム2026」への参加です 。その会場から書いております。

主催者であるデロイト トーマツ smooth株式会社の代表取締役中野祐希さん(元 北國銀行)は、私が鳥取銀行の法人コンサルティング部に所属していた当時、コンサルティングサービスの立ち上げを一緒に泥臭く支援していただいた恩人です 。そんな中野さんにお声がけいただき、「これは行くしかない」と金沢へやってきました。

そこで拝聴したパネルディスカッションや分科会が、現在鳥取でも取り組み、取り組もうとしている事業に関連して刺激的なものでした。
地方のDXコンサルは「次の10年」でどう変わるか?
私も、数年前まで鳥取銀行の法人コンサルティング部でDXコンサルを担当していました。金融機関のDXコンサルというサービスが生まれておそらく約10年ほど、イベント中のパネルディスカッションでは「次の10年を考える」をテーマにトップランナーの皆様がパネラーとなり開催されていました。
その中で特に気になった3つのポイントは以下となります。
① 「メニュー売り」から「伴走型コーチング」へ
これまでは「あらかじめ用意されたITソリューション(メニュー)」を提案するコンサルが主流でした。しかし、これからは違います。
経営者の立場に徹底的に寄り添い、車のスピードメーターや天気予報のような「客観的なデータ」を提示しながら、経営者自らが意思決定できるように促す「伴走型コーチング」こそが求められています。経営者と銀行員が同じデータを一緒に見つめ、同じ方向を向く関係性へのシフトです。
② 本部が現場(行員)を信頼し、AIで「10倍」働きやすくする
「現場の行員にはDXなんて提案できない」どの金融機関でも本部行員が言いがちなフレーズのようです。しかしこれからは現場行員の可能性を誰よりも信頼することが大切。
まずは本部が、現場行員が10倍働きやすくなるようなAIツールを徹底的に提供し、行員自身が「業務が劇的に楽になる魔法のような感覚」を体感することが最優先。自分たちがAIの利益を実感(利上げによる好決算が続く金融機関が今こそAIに投資(自分たちが使い倒して))して初めて、顧客である地域企業へ熱量を持ってAIの利便性を語れるようになるとのこと。
③ AI時代の逆転現象:なぜ「地銀の行員」が向いているのか?
今、AIによって「数億円かけたシステムが、数百万円にリプレイスされる」という凄まじい逆転現象が起きています。システム構築(エンジニアリング)の壁がここまで下がった時代、最後に価値を持つのは何か。
それは、「最後に数字(結果/財務内容)を握り、泥臭く顧客と対話ができる存在」なのでは。また「リッチなサービスは人から買いたい」とも。地銀の行員も成長し、経営者にそう感じていただけるようになっていきたいなと。
金融機関×まちづくり会社、
両面から仕掛ける「企業の変革」
金沢の熱気の中で強く確信したのは、AI時代において、「地元企業の変革」に対する金融機関の果たすべき役割は、これまで以上に大きくなっているということです。
そして私には、銀行員としての顔と、まちづくり会社「まるにわ」の経営者という顔もあります(最近は株式会社とりぎん地域デザインパートナーズというまちづくり会社の社員という顔もできました)。
テクノロジーやAIを武器にして、地域企業の生産性を劇的に向上させること。 そして、それによって生まれた余力や利益を、今度は「地域のまちなかへの投資(まちづくり)」へと循環させていくこと。この両輪を回すことが、果たすべきミッションだと改めて感じました。
地方の「企業変革」は、もっとおもしろくなる。 偶然の出会いと刺激に感謝しながら、また鳥取での実践に活かしていきます。中野さん、良い機会をありがとうございました!
【予告】鳥取で「企業変革×AI」のセミナーを仕掛けます!
今回の金沢での学びや熱量をそのまま鳥取へ持ち帰り、2026年7月2日(木)に鳥取市・とりぎん地域デザインパートナーズ主催で「企業変革セミナー」を開催します !
テーマはまさに、「地域課題×生成AI」「地域企業の生存戦略」 。 エネルギー事業からシェアサイクル、そして今春オープンの宿「まちやどOTTORIえびすまち(観光業)」へと大胆な企業変革を遂げられた株式会社トリベイの縫谷社長 、そしてUターンで現場目線のAI実装を支援されている吉井秀三さんをお迎えしたトークイベントです。
今日私が金沢でも感じた「地方×AI」の可能性を、リアルな事例とともにお届けするセミナーとなります。
※セミナーの申込はチラシQRもしくは下記のリンクからお願いします。
鳥取の未来を一緒に変えたい経営者の皆様、ぜひ予定を空けておいてください!!

加藤紙店をリノベした「鳥取市まちなかビジネス共創スクエア”カトカミ”」で開催です!!
