二十二話 宇宙いや銀河の如く転生じゃなくて乗っ取られて これは二重人格かな!
第二十二話 ええっ
歌の投稿が10本目を終わったところで、何か怪しいメールが届いた。
今までも届いていたけど全部、無視していたの。
でも、これは何かが異なっていたの。
なんでだろ。
いや、あのサイトからだった、からね。
日々の生活に追われて、広くお披露目する場がなかった方の歌声が、一晩で全世界に知れ渡った、あのサイト。
クレアがいつも言っていたからよく聴いていたんだ。
一緒にサイトを見て楽しんでもいた。
そんなとこ、からなら、信頼できるよね。
でも、場所が場所だけに、どうしたら良いのか。
私の中の人と三人って言い方だけど、相談会をすることにしたんだ。
もちろん、いつものカラオケ店でね。
でも、みんな、これを待っていたんだって感じで、
本当にあのサイトから連絡が来るなんて、って。
「レミ、イギリス行こうよ」
「確実にこれで変わるよ」
「何が変わるの」
「歌うことの環境」
「歌うことが人生の軸になるってこと」
「そんなに何かが変わるのかな」
「それは自分たちの進め方による。」
「今まで通りの暮らし方を望めば、そんなに変わることはない。」
「どうなりたいか、変化したいのであれば、刺激が欲しいのであれば、もちろん変わる。」
「でも、歌うこと、レミは、クレアと2人で歌うことが全てなんだろ。」
「正直な話、作曲出来るんだ。」
「えっ」
「じゃあ、この投稿が伸びてるのとかって…」
「いや、そんな力はない。」
「これは確実に2人の力だ。」
「よかった」
「歌詞」
「実はレミが詩を書いてるの知ってるよ」
「えっなんでっ」
「たまにnoteで書いてるのみてて」
「ああ、でもあれは日記というか、何か書き残しておこって思っただけなんだけど」
「書き方が」
「たまに詩を書くことを思い描いて、意識して書いていたかも」
「それじゃレミの詩を使ってみんなで曲を作っていこう。」
「あっでも、演奏はどうするの?」
「打ち込みでいいだろ。」
「それも出来ちゃうのね」
「造作もない。」
「あと、著作権はレミ、クレア、2人だけでいいからな。」
「なんか昔のニュースみたいに、なっちゃったりして笑」
「それはない、私は自分の人生をしっかり楽しんでいる。」
「うん」
「それじゃ行こうか。」
「イギリスへ」
「じゃあ返事書いちゃうよ」
「って、クレアが書いちゃうよっじゃなくって、送信してた」
「あっあっあっ」
「レミ、どうしたの」
「えっパスポートもないし、旅費、それにママちゃん、パパちゃん、なんて言うかな」
「もしかして、まだ何も話していないの」
「うん」
「費用は再生の報酬で賄えるよ」
「なんなら、レミの分、私が出してあげられるけど」
「クレア、どんだけ裕福なの」
「うち、事業やってるから、秋葉原で行った、モールス信号の道具一式を貰った、あのお店、系列店で、どこかで私のことを見たことがあったのか、お父さんが事前に何か話していたのかも」
「いつも、先手を打って何かしてくれるのはとっても嬉しいんだけど、過保護過ぎるのよね」
「でも動画の再生については何も言ってなくて、お父さんが気づいたのはここ最近だからね」
「クレア」
思わず抱きしめてしまった。
「レミ、ありがとね」
「たぶん、私の家族のこと知らなかったのは学校でレミだけかもよ」
「あっ、そんな」
「気にしないでね」
「クレア、いつも本当にありがとう」
「今晩、ママちゃん、パパちゃんに打ち明けて、お願いしてみるね」
「レミ、何かあったらすぐ連絡してね」
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