見出し画像

架空の物語は国家が出産に口出しすると一気にディストピアになる

前回、プレコンサポーターについて述べました。

国家が出産に口出しする話は、一気にディストピアになるように私には思えます。
熊本県の卵子数検査のように。

これは、現実でもそうですし、また、架空の物語でもそうなっています。
ノンフィクションでもフィクションでも、得体の知れない恐ろしさがあるものです。

今回は架空の物語について述べます。

『侍女の物語』と『誓願』

今月(2025年6月)、『侍女の物語』と『誓願』がNHKで特集されていたようです。
(見逃し配信もあります。)

上記より筆者引用。

鴻巣友季子さん(翻訳者かつ解説者)の仰っていることは、私には「確かに」と思えます。

思えてしまいます、のほうが適切かもしれません。
国家が出産に口出しすると碌なことがないのです。

鴻巣友季子さんも熊本県の卵子数検査にディストピアであると仰っていますね。

私は『侍女の物語』と『誓願』を拝読したことがないのですが、舞台設定だけでディストピアであることがわかります。わかってしまいます。

所謂「産めよ増やせよ」だけではなく、「育てよ」や「教えよ」にまで専業女性がいるギレアデ共和国は、端的に言って、典型的ディストピアです。

「産めよ増やせよ」にならなければ良い?

しかしながら「産めよ増やせよ」にならなければ良いというわけでもありません。

国の予算を消化するにあたり、「産めよ増やせよにはならないように」と付け加えておくだけで推進をする首長は、(卵子数検査の熊本県に限らず)います。
※熊本県の卵子数検査は中止になりましたが。

そういうことじゃないんです。

「産めよ増やせよにはならないように」するけれども若いうちに卵子数検査をしてくれるか、というのは、ディストピアそのものです。

男女平等という観点から精子数検査も実施するので、卵子数検査にも御理解をください、となっていようとディストピアそのものです。

「産めよ増やせよ」にはならなくてもディストピアでしかないのです。

国家が口出ししているのがディストピア

国家が口出ししているのがディストピアなんです。
口出ししているわけではないと、どれだけ取り繕っていようともです。

プレコンセプションケアは「健康経営度調査2025」に追加されてしまいました。

これは厚労省のせいでなく、こども家庭庁のせいでもない、経産省のせいですが、些細なことです。

国の官僚が追加してしまったんです。

健康経営の一環として、プレコンセプションケアについて何らかの取組みを実施していると回答した企業の回答事例をあげると、「年齢性別問わず全職員を対象にプレコンセプションケアの研修や動画配信」、「新規採用職員研修でプレコンセプションケアについて講義」、「風しん梅毒などの感染症講話」など、セミナーや勉強会を開催している事例が目立つ。また、プレコンノートの配布や子宮頸がんワクチンの推奨など、既存の情報シートやチラシ等を活用して情報提供している事例も多かった。

上記より筆者引用。

「年齢性別問わず全職員を対象に」です。

地獄か。

希望者対象であれば良いのですが、全職員対象にして何が「健康経営」なのか。

「健康経営」という言葉、それ自体には過労死防止の観点から良い印象を持っていました。(過去形。)

私は掌を返そうと思います。
「健康経営」などという唾棄すべき概念は、地獄への入り口でしかないものと見做します。

いいなと思ったら応援しよう!