答えより、問い方。
自分とチームを動かす「問いかけOS」ワークショップノート
最近読んだ『新・問いかけの作法』が、完全に自分のOSを揺さぶってきました。
一言でいうと、
💡必要なことは、自己と他者に対する「ファシリテーター」としてのスタンス
だと気づかせてくれる本です。
耳を傾ける。目を向ける。
そのうえで、「こだわり」を見つけて育て、「とらわれ」を疑い問い直す。
逸脱を抑えつづけることで起こる、衝動の枯渇
内発的動機がしぼんでいく怖さ
「こだわりの確信」が、いつのまにか「とらわれ」の始まりになること
こうしたテーマが、問いかけの技術とセットで語られています。
この記事は、その学びを共有しつつ、
読んでいるあなた自身が書き込みながら使えるワークノートとしてまとめたものです。
自分の欲求OSをもう少しはっきりさせたい人
チームやクライアントとの対話を良くしたい人
に、とくに使ってもらえたらうれしいです。
1. 「自分が頑張る世界」から「共に成果を出す世界」へ
本の中で、特にグッときたのが、
フィードバック=相手に対する「新しい可能性の提案」
という捉え方でした。
これまでの世界は、
自分が頑張る世界
(自分が抱え込み、なんとか回す世界)
これから目指したいのは、
相手と力を合わせて、共に成果を出す世界
です。
ここで効いてくるのが「問いかけ」の技術。
相手のこだわりと可能性を見立てる
その人が動きたくなる順番で問いを組み立てる
行動してみたくなる問いを、そっと投げかける
この一連のプロセスが、
ぼくが構想している「共鳴の設計術」──
相手の欲求と自分の意図が揃う空間設計の、ど真ん中にあると感じました。
ここから先は、あなた自身が書き込みながら
「問いかけOS」をインストールしていくワークです。
2. ワーク① 自分の欲求OSを問う(ステップ1:脳)
最初のワークは、自分の内側のOSを見える化することから。
ノート1ページを、縦に3つのゾーンに分けてください。
上から Why / How / What の3つです。
✍️ワーク①:今いちばん「増幅したい欲求」は何か?
Q:いま、自分の中で一番“濃くしたい欲求”は何ですか?
(例:もっとクリエイティブをやりたい、営業から解放されたい、人の成長にかかわりたい…など)
いったん、1行で書いてみてください。
🔳 今、増幅したい欲求:
そのうえで、3つの視点で分解していきます。
① Why:なぜ、その欲求なのか?
その欲求が生まれた背景・きっかけを思い出してみます。
どんな出来事があったのか?
どんな怒り、悔しさ、憧れがあったのか?
🔳 背景/きっかけ/感情メモ
・
・
・
② How:どんなやり方で満たしたいのか?
欲求そのものだけでなく、**満たし方の「こだわり」**も言葉にします。
こういう関わり方だと、めちゃくちゃ燃える
こういう条件だと、一気に冷める
🔳 「こういう関わり方なら燃える」
・
・
・
・
③ What:具体的に何を増やしたい/減らしたいのか?
最後に、「行動レベル」にまで落として書きます。
どんな行動・時間を増やしたいか?
どんな案件・仕事の比重を減らしたいか?
どんな人と一緒にいる時間を増やしたいか?
🔳 増やしたい「こと・時間・人」
・
・
・
・
ここまで書けたら、
あなたの「欲求OS」はかなり輪郭がはっきりしてきます。
3. ワーク② 「見立てる」:いまの自分と場を診断する
次は、自分がいま気になっている 案件や場 を一つ選びます。
会議、プロジェクト、チーム、家族との関係…
なんでもOKです。
✍️ワーク②:いまの自分と「気になる場」を見立てる
Q1. いま一番気になっている案件/テーマは?
🔳 テーマ:
Q2. その場で「モヤモヤしていること」「言語化できていない違和感」は?
🔳 モヤモヤ/違和感
・
・
・
Q3. 関わっている人たちは、何に「こだわって」いそうか?
チェックしながら書き込んでみてください。
🔳 こだわりのありそうなポイント(◯をつける/書き足す)
[ ] お金・売上
[ ] 作品性・クオリティ
[ ] 地域性・文化
[ ] 評価・ポジション
[ ] 安定・安心
[ ] その他:____________________
・
・
Q4. 自分自身は、その場で何を「変えたい/守りたい」と感じているか?
🔳 変えたいこと
・
・
・
・
ここまでが「見立てる」です。
いきなり解決策を考えないで、まず“構造”をつかむ。
それだけで、問いの質が大きく変わります。
4. ワーク③ 「組み立てる・投げかける」
明日から使う問いの流れを1本つくる
良い問いは、
一発の名言ではなく 「流れとして設計された複数の問い」 として存在します。
ここでは、ワーク①かワーク②のどちらかをテーマにして、
3〜5問の「問いの流れ」を1本だけ作るところまでやってみます。
✍️ワーク③:問いの流れを設計する
Step1. テーマを決める
自分の欲求OSについて
さっき書いた「気になる場」について
🔳 今日つくる問いのテーマ:
Step2. 5つの型を並べてみる(たたき台)
事実確認系
例)いま、このテーマに一番時間とお金を使っているのはどこか?こだわり発掘系
例)その中で「ここだけは譲れない」と感じている瞬間はどこか?感情の深掘り系
例)その瞬間、どんな感情(誇り/悔しさ/安心など)を感じているか?未来OS系
例)その感情を、来年どんな場面で、誰と一緒に、もっと増幅させたいか?行動トリガー系
例)その未来に近づくために、「来週一つだけ変えるなら、何をやめて/何を始めるか?」
この型をベースに、あなたなりの言葉に書き換えてみましょう。
🔳 自分なりの「問いの流れ」
Step3. 「誰に/いつ投げるか」を決める
自分に向けて、夜の振り返りで使うのか?
チームミーティングの冒頭で、みんなに投げるのか?
1on1で、部下やパートナーに投げるのか?
🔳 この問いを、誰に・どのタイミングで使う?
・誰に:________________________
・タイミング:__________________
ここまで決めておくと、
明日からすぐに「問いかけOS」を実装できます。
5. 自分と他者へのファシリテーターとして立つ
最後に、問いかけを支えるスタンスをもう一度。
👂 自分へのファシリテーター
ジャッジする前に、「いま、何が起きている?」と見立てる
「本当はどうしたい?」「それが叶ったら何がラクになる?」と問いを組み立てる
小さく試す行動を、自分に投げかける
👉 自分の中に、もう一人のファシリテーターを立てておくイメージ。
OSの書き換えは、ここから始まります。
🤝 他者へのファシリテーター
「できない人」「分かってない人」とラベルを貼らない
その人の こだわり/怖さ/まだ言語化されていない欲求 を見立てる
ポテンシャルが立ち上がる順番で問いを組み立てる
結論を押し付ける代わりに、一緒に考えたくなる問いを投げかける
良い問いかけ → ポテンシャルの発揮 → 成果 → 信頼と期待の向上
という「チームワークの好循環」を、上側のルートで回していく。
おわりに:今日の問いを、ひとつだけ実行してみる
ここまで書き込んだら、
ぜひ最後に、こんな問いを自分に投げかけてみてください。
🧠「今日つくった問いの中で、
“今週中に必ず使ってみたい問い”はどれですか?」
その問いを手帳かスマホのメモに書いて、
実際に1回だけ使ってみる。
それだけでも、
「自分が頑張る世界」から
「相手と力を合わせて成果を出す世界」への一歩が始まるはずです。
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