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2016年、新興国株を全売却。シンプルな布陣への転換

2015年の「初の年間リターンマイナス」を経て迎えた2016年。
世界はイギリスのEU離脱や米大統領選で激しく揺れましたが、私のポートフォリオにも大きな変化がありました。

ついに新興国株式をすべて手放し、運用の「シンプル化」を突き詰めた一年を振り返ります。

資産1,200万円目前、激動の為替相場

まずは2016年末の資産状況です。

総資産は1,199万円(前年比+73万円)
グラフの折れ線(ドル円)を見ると、前半の急激な円高から、年末にかけての猛烈な反転が手に取るようにわかります。

この乱高下の主役は、11月の米大統領選挙でした。
トランプ氏の勝利をきっかけに米金利が急上昇し、為替はわずか数ヶ月で100円近辺から116円台まで駆け上がりました。

当時は「一気に円安が進んだ!」と驚きましたが、150円を超えた今の水準から振り返れば、「116円でもまだかなりの円高だったんだな」と、歴史の推移に不思議な感覚を覚えます。

新興国株の卒業:5年間でリターン+24%

この為替の追い風を受け、私は5年間積み立ててきた「eMAXIS 新興国株式インデックス」をすべて売却しました。

当時の新興国市場は、2015年に最高値を付けて以降、勢いを失い低迷が続いていました。
かつての「BRICsブーム」も冷め、米利上げの影響で新興国から資金が逃げ出すという悲観論が漂っていた時期です。

「成長性は魅力だが、ボラティリティの激しさが自分のリスク許容度を超えている」。
そう感じていた私にとって、リターンが+24%確保されている状況で手放せたのは、非常に幸運で納得感のある決断でした。

2016年末の布陣:株式50:債券50の黄金比へ

新興国株の売却により、私の投資信託は驚くほどシンプルになりました。

保有する投資信託ファンドはこの2つのみです。

  • SMT グローバル株式インデックス・オープン

  • SMT グローバル債券インデックス・オープン

この2つをほぼ50%ずつ保有する、非常にクラシックで安定感のあるアロケーションです。
2015年の「新興国債券」に続き、これで新興国資産がゼロになりました。

マイナスを経験して資産形成の難しさを実感

綺麗に右肩上がりにはいかない現実の相場に対し、私が2016年に出した答えは「極限までのシンプル化」でした。

好調な時に資産を増やすのは簡単ですが、理想のグラフにはない「停滞」や「乱高下」を乗り越えるには、自分が最も迷いなく持ち続けられる形であることが重要です。
優れた予測よりも、自分にとっての「シンプルで頑強なポートフォリオ」こそが継続の鍵なのだと確信した一年でした。

……しかし、投資の道はそう一筋縄ではいきません。
この時たどり着いたはずの「究極のシンプル」という答えも、翌年以降、新たな情報や知識に触れる中で、再び揺らぎ始めることになります。

次回、2017年。
迷いが生じ、いくつかのファンドを購入しては手放す「試行錯誤の数年間」が幕を開けます。



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