2012年、住宅購入による「資産の組み換え」と、淡々と続けた積立投資
2012年、人生最大の買い物
2011年に投資の産声を上げたばかりの私を待っていたのは、人生最大のイベントである「住宅購入」でした。
前年末に1,500万円を超えていた金融資産は、この一年で大きく姿を変えることになります。
10軒巡って戻ってきた「1軒目の直感」
不動産屋を回り、10軒以上の戸建てを内見しました。
しかし、最終的に選んだのは一番最初に見た家でした。
普段から買い物に行く駅が生活圏内。
生活スタイルを崩さずに済むこと、広さ、間取り、そしてもちろん不動産価格。
100%とは言いませんが、多くの条件が合致したことが決め手でした。
「安心」を固定金利で買う
当時の住宅ローンは既に変動金利が主流になりつつありましたが、将来の金利変動が読み切れないことに不安を感じ、リスクを最小限に抑えた「フラット35(固定金利)」を選択しました。
目先の安さよりも、返済額が確定している安心感を優先した形です。
資産推移の正体:前年比マイナス688万円
2012年末の数字を見ると、総資産は825万円。前年の1,513万円から約700万円減少しています。

そして、こちらが2012年末時点の資産の内訳です。

グラフの通り、手元の現金は大きく減りました。
この減少分の正体は、住宅の頭金や諸費用、そして引っ越しや家具などの新居費用です。
一見すると資産の大暴落ですが、私の中では「金融資産」を「住まいという資産」へ組み換えた、前向きな変化でした。
「無知」が支えた積立投資の継続
この頃、私は経済ニュースを熱心に追うタイプではありませんでした。
後に「アベノミクス」と呼ばれる大きな相場の転換期が来ていたことも、当時はよく分かっていなかったのが本音です。
2012年末時点の保有ファンドは下記の通りです。2011年に購入を開始してから変化はなく、淡々と毎月の積立を継続していました。
先進国株式: SMT グローバル株式インデックス・オープン(30%)
先進国債券: SMT グローバル債券インデックス・オープン(18%)
新興国株式: eMAXIS 新興国株式インデックス(35%)
新興国債券: SMT 新興国債券インデックス・オープン(17%)
この「何も考えていなかったこと」が、結果的に相場の変動に惑わされず、入金と積立を相殺させ、資産の底支えに繋がっていたのだと今は振り返ります。
「投資 vs 繰り上げ返済」の心理戦
自宅購入以降、私の頭を悩ませたのは「繰り上げ返済」の誘惑でした。
理論上は、ローン金利より高い利回りが期待できる投資信託に回すべきだと理解はしていました。
しかし、ローンという負債が残っていることがどうしても気になる性格なのです。
繰り上げ返済をするたびにローン残高が減り、完済予定年月がどんどん前倒しになっていく。
その数字の推移に、投資の含み益とはまた違う、確かな「達成感」を感じていました。
今振り返って思う、あの時の「決断」
2026年現在の高騰した不動産価格を考えると、当時の価格水準は、この頭金でも十分に購入できるレベルでした。
正直なところ、当時は「大きな負債を抱える不安」の方が大きかったのですが、今の状況から振り返れば、あのタイミングで購入しておいたことは間違いなく正解だったと感じています。
資産形成においては、金融資産の数字を増やすことだけでなく、こうした「実物資産への組み換えのタイミング」も非常に重要な要素なのだと、14年経った今、改めて実感しています。
土台を固めた一年
金融資産は一時的に大きく減りましたが、生活の基盤となる住まいを手に入れ、投資の習慣も崩さなかった2012年。
ここから、住宅ローン返済と積立投資という「二足のわらじ」の旅が本格的に始まっていくことになります。
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1つ前の2011年の記事です。
