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2025年12月18日(木)分の「有害鳥獣・昨今のクマ被害から考えるコト」

今日12月20日(土)の東京は曇りのち小雨。
朝方の最低気温は3.5℃、日中の最高気温は11℃チョイ。そんなに寒くはないですね。
この日12月18日(木)のシンガポールはほぼ曇り。
朝の気温で25℃弱、日中でも30℃弱。
今は雨季で、外歩きしてても日が当たれば暑いけれども、そうで無ければ割と過ごし易い時季なんです。さて、

昨日は「内臓料理(肉)・北京でのモツ活?)」についてお届けしましたが、本日は本来であれば一昨日更新するハズであった「有害鳥獣・昨今のクマ被害から考えるコト」について書いて行きたいと思います(冒頭画像はコチラから拝借しました)。

日本漢字能力検定協会」が毎年「漢字の日」である12月12日に発表している「今年の漢字」。
2025年の漢字は「熊」でしたね。
選出理由としては以下でした。
全国各地で「熊」の被害が相次ぎ、市街地にまで「熊」が出没するなど、生活や経済活動にも深刻な影響を及ぼしました。「熊」の出没や被害を受けて、人と自然との共存について考えるきっかけになりました。

そうなんです。今年のクマの出没やら被害やらは例年に比べて可也多く、ニュースでも相当に報道されてたし、本来ならば冬眠の時季になってる今でもソレが続いていて、最早災害級レベルであるとも言われてます。駆除に際しては猟友会による協力だけでは対応し切れず、警察やら機動隊、果ては自衛隊迄出動される始末。
誠にエラいこってす(射撃経験は豊富でも、狩猟経験の無い方々の対応で充分なのか?と言う議論はさて置き(笑))。
以下のグラフは環境省が纏めた「クマによる人身被害者数推移」に基づくモノ(但し、2025年の左軸の人身被害者数は9月末現在、右軸の死者数は11月5日時点)。
直近のNHK纏めに拠れば、12月17日時点での人身被害者数は235名、死者数は13名(コレは不変か…)なので、被害は更に拡大中なのであります。既に、統計開始以来最悪の記録を更新中(涙)。

では、一体何故ココ迄クマ被害が増えてしまったのか?(勿論、人的被害に止まらず、農作物やら林業への被害も増加中ですが)
背景には複数の要因が絡み合っていると言われてますが、主な要因を挙げれば、以下でありましょうか。
1. ブナやドングリの大凶作
冬眠の為にクマが秋に爆食する山の食糧(主としてブナの実やどんぐり等の堅果類)の大凶作による食料不足で、クマが人里に下りざるを得なかった。ナラ枯れの拡大も一因とも。
2. クマの個体数そのものの増加
狩猟者の高齢化と減少により、クマの「人間に対する警戒心」が薄れるコトで、過去数十年間でクマの個体数そもののが増加
3. 里山の崩壊と人口減少
少子高齢化による過疎化(特に山間部)によって、耕作放棄地や空き家の増加により、嘗てのヒトと野生動物を隔てていた緩衝地帯(≒境界線)が消えつつあり、その結果クマが市街地に迄侵入する新たな日常が生まれてしまった(そして、人里に行けば労せずして食料にあり付けるコトを学習してしまった)

こうなって来ると、ヒトは「クマとどう共存すべきなのか?」と言う難題に向き合わざるを得なくなってしまっている、と言うのが現状ですね。
動物愛護の立場からは、「熊が悪いのではなく、山に食べ物が無いのが問題。あんなに可愛い熊を殺傷・駆除するなんて可哀想」等と言う声もあり、お役所には苦情電話が殺到しているらしい(お役所の皆さんが可哀想…)。
一方、被害に直面する地域では「人命を守る為には駆除は已む無し」と言う切実な意見もあり、過激なヒトは「だったらお前(動物愛護を訴えるヒト達)がココに住め!」等との声も上がる。
ドチラも極端に振れてしまえば、水掛け論になるだけだし、直接問題の解決には繋がらず、現場の苦悩が見えなくもなってしまう。

駆除するとなっても、北海道の猟友会の対応にもあったように、現実の猟友会は高齢化が進んでハンター自体が減ってる上に、その殆どがボランティアであり(しかも、持ち出しであったり)、命の危険にも晒されるワケだから、自治体の要請に協力出来ません!と言ったトコロも出て来るのも已むを得ないじゃないかな(緊急銃猟の実施許可前に発泡して猟銃所持許可剥奪の憂き目に遭ったハンターさんもいたし…(涙))。
今は、市街地での発砲を可能にする法改正も実施され緊急銃猟が各地で実施可能になったり、警察・機動隊・自衛隊も動員されたりして、事態は改善に向かってはいるとは言うものの…。

でも、上にも書いたように、警察・機動隊・自衛隊の方々は鉄砲を撃つのはお上手でも、ケモノ相手の訓練を受けているワケではないので、そのヘンはまだまだ今後の課題かと。
ハンターについても、高齢化によってどんどん減っており、コチラについても急激に増加させられるワケでも無い為、早急に手を打たねばなりますまい。
幸い(?)、山の堅果類は豊作・凶作が隔年で訪れる傾向にある為、来年にはこの事態は多少落ち着くハズでもあるので、そのウチに有効な対策を立てるべく、国や自治体は考えねばなりますまい。

アーバンベア化したクマは、冬眠せずに人里に下りて来てゴミを漁ったり、家畜やヒトを襲って食べたりして冬眠する必要が無くなったと言うようなハナシもあるようですが、一部は当たり、一部はハズレ、と言うのが専門家の意見のようです。
冬眠しなくなったのではなくて、気温低下する冬には代謝低下対策として冬眠は必要なのだけれども、脂肪を十分に補給出来ずに冬眠したくても出来ないが為に人里に出て来ざるを得なかった、と言う方が正しいようです(勿論、一度覚えた人里の味が美味しくて効率的であると学習したり、温暖化により充分な冬眠が不要になった等の要因もあるようではありますが)。

また、駆除したクマをどうするか問題と言うのもあり、ジビエ利用と言うのも一つの手ではありますが、一旦ヒトを襲った個体やら、市街地に出没してナニを食べたのかワカラン個体等を食べるコトについて、倫理的な観点や衛生的な観点からも如何なモノか!?との意見もあるので、そのヘンについても慎重な対応が求められそうですね。
このクマ被害対応については、単に里山の柿の木を切ったり、単に出て来たクマを駆除すれば良いと言うようなミクロ的なおハナシではなく、全体的なクマの個体数管理・ハンターの在り方・緩衝地帯の作り方・耕作放棄地や空き家対策・自治体の関わり・地球温暖化対策等、単に山の向こう側の出来事としてではなく、我々社会の在り方そのものが問われるマクロ的な問題として、考えねばならん問題なんですよね。
とまぁ、今日は少々小難しいハナシになってしまいました。

明日は「醗酵飲料(日本酒)・七賢山梨銘醸)」についてお届けする予定です。

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