2025年8月6日(水)「内臓料理(魚)・魚の浮袋を使った料理」
今日の豊田は晴れ。
朝方の最低気温は27℃、日中の最高気温は37.5℃。朝の最低気温が28℃近くって、暑いですよねぇ。まぁ、夏が暑いってのは悪いコトでは無いとは思いますが、モノゴトには限度ってモンもありますわね。昨日の全国の最高気温記録更新は41.8℃だったそうですが、体温よりも5℃以上高いってのは流石に異常ですね。さて、
昨日は「醗酵食品・梅酢」についてお届けしましたが、本日は「内臓料理(魚)・魚の浮袋を使った料理」について書いて行きたいと思います(冒頭画像はコチラから拝借しました)。
魚の浮袋を使った料理!?
日本ではあんまり一般的じゃあないでしょうねぇ。
ただ、釣人の中でもモッタイナイ派のヒトであれば、釣ったサカナの内臓迄もキチンと食べてあげる方もおられると思います。自分もそのウチの一人ではありますが、大抵腹を裂いて内臓を取り出し、キレイにお掃除して食べるのは主として心臓・肝臓(レバー)・胃袋がメインで、偶に腸類や脾臓、エラなんかも食べる、と言うカンジでしょうか。
そんな場合でも、浮袋迄食べるって機会はあまりありませんねぇ。
でも、一部マニアの方はスズキやホウボウ、ニベなんかの浮袋は食べたりもしてるようです。確かに、ホウボウなんかの浮袋は如何にも美味そうなカンジはありますよね。
一般的に和食系で魚の胃袋を食べる場合には、キレイにお掃除した後に湯掻いてポン酢だったり、もみじおろしだったりを付け、酒の肴にして食うのがフツーでしょうかね。
ソレも充分に美味いとは思いますが、単に薄っぺらい浮袋ってだけじゃあ、あまり食い応えが無い。なので、膠(にかわ)の原料になるニベや、割りと分かり易い浮袋の形状をしたホウボウ、割りとボリューム感のあるスズキなんかの浮袋が和食では対象になるのでしょうね。
翻って、中華料理。
このヒト達は4,000年だか5,000年だかの長~い期間に培って来た食文化により(?)、このサカナの浮袋だって「参鲍翅肚」(shen1 bao4 chi4 du3:しぇんばぉちぃどぅ=ナマコ・アワビ・フカヒレ・魚の浮袋)と言って「四大海味」(海の高級乾物)の一つとして珍重されちゃっているホドなのであります。
特に広東料理に於いては、スープの具材として使用されるコトが多いんです。
その場合、この「魚肚」(yu2 du3:ゆぃどぅ)と呼ばれる乾燥させた浮袋は、戻してから高麗人参やら干した貝柱、ポルチーニ茸なんかと一緒に煮込むコトで、滋養強壮の効能が期待される「医食同源」の逸品に化けるんです。
その味自体は淡白乍ら、一緒に煮込んだ具材の旨味を吸い込み、そのゼラチン質のぷるぷる食感と相俟って、深い味わいを生み出す高級スープに生まれ変わるのであります。
一口に「魚肚」と言っても、実は使用されているサカナは様々であるようではありますが、主としてはニベやイシモチ、オオニベやクログチ等のニベ科のサカナが多いようです(偶にチョウザメなんかもアリみたいですが)。
そんな中で一際異彩を放っているのが、メキシコのカリフォルニア湾の固有種である「トトアバ」。コレもニベ科のサカナなのですが、その中では最も稀少で最も市場価値が高いモノでありまして、もう半世紀も前から絶滅危惧種に指定されていて、現在ではワシントン条約でも商業取引が禁止されているヤバいサカナなんだそうです。
そんな状況になると、中国のお金持ちのヒト達は余計に食べたくなってしまうようで(笑)、このトトアバは密漁と密輸の対象になっているようです。主としてメキシコの麻薬組織に雇われた地元漁師よって漁獲され、中国系マフィアによって中国に運ばれる、と言うドえらい状況になっているのだそうです。
因みに、トトアバの浮袋はその取引価格の高さもあり、「海のコカイン」とも呼ばれているのだとか(取引価格は1個1百万円以上とも言われてたりするので(キロじゃなくて、1個ですよ!)、開いた口が塞がりませぬ)。
流石に「海のコカイン」は扱い切れませんが(笑)、ホウボウや各種ニベ科の浮袋ならば、十分に扱うコトが出来そうなので、自身でも少し料理方法の研究も行い、モッタイナイ派としてソレらの部位もチャンと食べられるように料理として昇華させ、ご提供出来れば良いな、と考えています。
こんなに暑い最中ではありますが、明日からはまた新たな節気(秋ですよ!)に入るので、「二十四節気・『立秋』の時季の具体的なメニュー」についてお届けしたいと思います。
