2025年7月1日(火)「漁師料理・ズッパディペッシェ(Zuppa di Pesce)」
今日の東京は終日ほぼ曇り。
朝の最低気温は25℃、日中の最高気温は35℃。暑いし、雨も降らんし。今はまだホントに梅雨なんですかねぇ。
今日からは7月。一年の半分が経過、後半戦突入。
今日からは二十四節気・夏至の末項、七十二候の「半夏生(はんげしょうず)」(半夏(烏柄杓)が生える時季)。関西の一部地域ではタコを食う日でもありますかね。さて、
昨日は「未利用魚・ゴテンアナゴ」についてお伝えしましたが、本日は「漁師料理・ズッパディペッシェ(Zuppa di Pesce)」について書いて行きたいと思います(冒頭画像はコチラから拝借しました)。
ズッパディペッシェ(Zuppa di Pesce)。
ナニやらイタリア風でとってもカッコ良い料理なのかと思いきや。
イタリア語でZuppa=Soup、di=~の(英語のofに相当するのかな?)、Pesce=fish(サカナ)なので、英語で言えばSoup of fish、日本語で言ったら単なる魚汁(笑)。
要は、魚介類ごった煮スープ、なのであります(こんな言い方をしちゃあ、身も蓋もないか…)。
コレはイタリア各地の漁師達が、売り物にならない小魚や余った魚介を使って作った「まかない飯」をルーツとする煮込み(スープ?)料理で、基本はトマトと白ワインをベースにして各種魚貝類を豪快に突っ込んで煮込んだスープで、ガーリックトースト等に浸して食べるのが定番スタイル。
地方によって名前が違ったりレシピも微妙に異なったりで、ナポリ辺りではずばり「ズッパディペッシェ」、トスカーナ州のリヴォルノでは「カッチュッコ(Cacciucco)」、リグーリア州では「ブロデット(Brodetto)」(ブロデットはイタリアのマルケ州にもあるし、対岸のクロアチアやモンテネグロ等にもあり、アドリア海回りのこの料理の総称なのかな?)等とも呼ばれているようですが、要は海と共に生きる人々の暮らしが詰まった漁師料理と言うコトなのでしょう。
似たような料理としてフランスのプロヴァンスにあるマルセイユの名物漁師料理の「ブイヤベース」があり(あ、プロヴァンスとリグーリアは隣接してるんですね)、ソレは以前このnoteでもお伝えした通りです。
じゃあ、ブイヤベースとズッパディペッシェの違いはナニか?
基本的には売り物にならない小魚や雑魚等の余った魚貝類を無駄にせず美味しく食べる為の知恵から生まれた漁師料理なワケですが、ブイヤベースがやや進化を遂げて(?)サフランやフェンネル等の香草をふんだんに使い、魚介類スープと具材を分けて提供する洗練されたお料理であるのに対し、ズッパディペッシェの方は香草の使用は控え目で、スープと具材を一緒に煮込みパンを浸して食べる豪快な(?)漁師の賄いメシ的な色彩の濃いお料理であると言えましょうか。
また、イタリアのもう一つの漁師料理とも言えるアクアパッツァとの違いはナニか?(コチラも以前のnoteでご紹介)
アクアパッツァの主役は割りとシンプル且つあっさりと煮込んだ白身魚+貝類等であるのに対し、ズッパディペッシェの方はトマトベースの濃厚なスープと多種多様な魚介が主役であると言うコト。まぁ、然程大きな違いがあるとも言えませんが(笑)。
個人的には、アクアパッツァはどど~んと主役の白身魚が真ん中に鎮座していて、その周りを回やらイカタコ・エビ等が取り巻いている魚貝類を味わう料理、ズッパディペッシェは中身は似たようなモンでもどど~んと鎮座する主役がいないスープを味わう料理、と言うイメージですかね。
何れにせよ、海から戴いた恵みを無駄なく且つ美味しく戴くと言う精神は変わりなく、特に未利用魚等の本来は捨てられたり、安値で叩き売られたりするような魚貝類をごった煮にして、「未利用魚のズッパディペッシェ」みたいなモノとして(付加価値を付けて?)お出し出来れば、良いなぁと考えています(ただ、ごった煮にしてしまうと、使っているのが高級魚なのか未利用魚なのかがハッキリとは分からないと言うデメリット(メリット?)がありますが(笑))。
明日は「調味料・料理酒」についてお届けしたいと思います。
