2025年12月23日(火)「未利用魚(?)・ヨスジフエダイ」
今日の東京は晴れ。
朝方の最低気温は0℃近く迄低下、日中の最高気温も10℃チョイ迄しか上がらず。
この季節相応の、やや肌寒い一日となりました。さて、
昨日は「二十四節気・『冬至』の時季の具体的なメニュー」について書いてみましたが、今日は「未利用魚(?)・ヨスジフエダイ」についてお伝えしたいと思います。
ヨスジフエダイ。
沖縄や奄美ではごく一般的なサカナであり、良く食卓にも上る惣菜魚でもあるので、未利用魚としてしまうのは、少々憚られる。
けれども、関東の市場でこのサカナを見掛けるコトは殆ど無いので、まぁ本州では未利用魚として扱っても良いかな(?)。従い、タイトルにも(?)と付けておきました(笑)。
このサカナは日本では主として沖縄・奄美等の南西諸島のサンゴ礁・岩礁域に棲息してますが、本州でも千葉・神奈川・富山以南の日本沿岸、伊豆・小笠原諸島にもいます。
世界的に見れば、インド・太平洋、ハワイや紅海なんかにもおり、割と広い範囲に分布してるようです。
幼魚は内湾の湾奥、時として汽水域にいたりもしますが、成魚は岩礁やサンゴ礁で大きな群れを作り、偶に他のフエダイ科の魚とも群れたりしてるようです。
八重山諸島や伊豆諸島に潜りに行ったりした際に、この群れを見付けると少々ウレしくなるおサカナでもありますね。

昨今の地球温暖化に伴う海水温上昇の影響を受け、ご多分に漏れずこのサカナの棲息域も北上傾向にあり、ココ10年ホドの間でこの種も含めたフエダイ系魚類が、特に黒潮の影響を強く受ける房総半島や伊豆半島で目撃されたり、漁獲されたりするケースは増加中。
ただ、定着しているかと言えば、ソレはまだらしい。と言うのは、彼らの産卵は海水温25℃以上ないとキビしいらしく、現状の関東以北では産卵条件がまだ(?)整って(??)いない為、越冬・繁殖は難しい状況のようです。
とまぁ、そう言うトコロに棲息しているモンだから、漁獲するとなれば、定置網や刺し網、或いは釣りに限定されます。
本州に於いては、ソレでも纏まった量が獲れるコトも多くないし、獲れてもサイズが小さめだったりして市場価値が高くないが為に、地産地消とせざるを得ず、豊洲なんかに出回るコトが殆ど無い→未利用魚とならざるを得ない、と言う状況でありますかね。
そんな状況下、この間豊洲市場に不定期パトロールをしてたら、1軒のサカナ屋さんでコレを見付けてしまったので、思わず衝動買い。
こう言う出会い(?)があるから、不定期パトロールはヤメられない(笑)。

南洋のサカナは栄養分の薄い海(だから、透明度が高い)に棲んでいるモンだから、栄養分たっぷりの濁った北の海のサカナに比べて美味しくないとのイメージが先行しがちなのですが、モノによってはその割に脂がたっぷり乗ってたりするモノもあるし、味の良いサカナも多い。
特にこの魚の属するフエダイ科ってのは、淡白な白身ではあるものの、大型には良い脂が乗ってるし、全般的に味が良いコトで有名(?)なので、このサカナもご多分に漏れず。
まぁ、沖縄で一般的な食卓に上る惣菜魚の地位を確立していると言うコトは、安くて美味いし、扱い易いからだと思うんですよね。
沖縄での一般的な食べ方としては、マース(塩)煮・刺身・唐揚・アラ汁など。
今回は、刺身と炙り、ソレにプラ―・ヌン・マナオ(タイ風の蒸し魚)にしてみました(ホントは個人的にマース煮にしたかったのだけれど、家族にタイ風の蒸し魚で押し切られました…(泣))。


何れも、淡白な白身、間違いあるハズの無いお味でした。
今回もキロ1,300円と言うお手軽価格でしたので、また見付けたら買いたいと思わされるおサカナでありました(ナンせ、フエダイ科ですから)。
明日は「調味料・出汁(すっぽん)」についてお届けしたいと思います。
