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【第5章】新しい繋がり、そして小さな信頼

📘 この物語は連載です。

🎮 あなたが開いているのは【第5章】です。

はじめから物語を読みますか?
序章:「親の呪縛」から解き放たれるまで

すでに前章をお読みの方、もしくは
ドラマを途中からでも楽しめちゃうタイプのあなたは、
このまま【第5章】をお楽しみください。

前章では、大切な人や大切なものとの出会いを描いた。
ルームシェアでの暮らしにも慣れ、仕事も落ち着き、少しずつお金にも余裕が出てきた頃だったと思う。

週末になると、近所の居酒屋にふらっと足を運ぶようになっていた。
そのお店のカウンターで、何度か隣り合わせになった女性がいた。俺よりも10歳以上年上で、3人の子どもを育てているという話だった。
末っ子が中学生になり、少し手が離れたこともあって、時折ひとりで飲みに来ているらしかった。

酒はあまり強くないようで、気がつけば俺がお会計を払うのが自然になっていた。
だからといって下心があったわけでも、何か求めていたわけでもない。だけど、週末になると自然と彼女に誘われるようになり、会う頻度も少しずつ増えていった。

気がつけば、俺たちは俺の家で一緒に飲むようになっていて──そして、付き合っていた。
それは、俺にとって初めて「子どもがいる人」と付き合う経験だった。

ふたりの間でひとつだけ、明確に決めたルールがある。
「何があっても、子どもが最優先」
これは、彼女からではなく、俺の口から言ったことだったと思う。

それから間もなくして、末っ子の子を紹介されるようになった。
気づけば週末には俺の家で3人でご飯を食べたり、たまには彼女の家に遊びに行くこともあった。
クリスマスには、高校生の息子も一緒に俺の家に来て、みんなでパーティーをした。

──自分より年下と向き合うことなんて、それまでの人生でほとんどなかった。
兄弟の中で末っ子だった俺にとって、子どもと接する時間はまるで新しい世界だった。
だけど、自然とその時間が心地よくなっていった。

彼女にも、子どもたちにも信頼されたい。
だから、俺は「小さな約束」を当たり前のように守るようになっていた。

家で飲んでいると、つい気が緩んでしまうのか──
たまに、記憶が曖昧になるくらい飲みすぎることもあった。
そんな夜に限って、なぜか気が大きくなっていて、後から思えば「よくそんな約束したな」と思うようなことを口走っていたりする。

「本当に大丈夫なの?」と、彼女が少し心配そうに聞いてきたこともあった。

最初の“やらかし”は、「どこか行きたいところある?」と聞いた流れで、「ディズニーランド」と言われたとき。
俺は自分の分はどうでもよかったけど、彼女と末っ子の分のチケットを買って、予定を立てた。
それが喜んでもらえたことが嬉しかったのか、そこからも俺は色んなことを“約束”していくようになった。

自転車を買ったり、修学旅行や校外学習のお小遣いをあげたり。
もちろん、自分の懐は痛むことも多かった。だけど──
その分、お土産をもらったり、嬉しそうな顔を見られると、心の奥があったかくなるような気がした。

多分、俺はこういう経験を通して、「人のために動くこと」の意味を、初めて実感していたのかもしれない。

今、振り返って思う。
全部が完璧だったわけじゃない。けど、たぶん──いや、きっと98%くらいの約束は守ってきたと思う。

そして気がついた。

俺は、人との約束をちゃんと守れる人間なんだ。
少なくとも、「守ろう」という意思さえ持ち続けていれば、俺にもちゃんとやれる。

──そして後になってようやく分かった。

そのひとつひとつの積み重ねが、俺の中に「自己肯定感」という、これまで持ち合わせていなかった感覚を育ててくれていたことに。

続き【第6章】:https://note.com/mashu_life_story/n/n5219fdddca55


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── まっしゅ

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まっしゅ|HSP気質 × ENTJ(指揮官)な私のリアル 応援したいと思ってくれた方は、ぜひサポートお願いします! いただいたチップは次の執筆のエネルギーにします🔥