【第6章】- 俺が親の呪縛から解き放たれるまで -:ひとり暮らしの始まりと、止まらない自己成長
📘 この物語は連載です。
🎮 あなたが開いているのは【第6章】です。
はじめから物語を読みますか?
▶ 序章:「親の呪縛」から解き放たれるまで
すでに前章をお読みの方、もしくは
ドラマを途中からでも楽しめちゃうタイプのあなたは、
このまま【第6章】をお楽しみください。
前章では、大切な人と、その子どもたちとの出会いを描いた。
年上の彼女とその家族と過ごす中で、俺は“初めての家族的な関係”を体験した。
子どもたちと向き合い、小さな約束を守る日々。
自分の時間やお金を削ってでも、人のために何かをしてあげたいと思える気持ち。
そういう時間の中で、俺はいつの間にか──
「人との約束を守れる自分」を、自然と育てていった。
そして気づけば、そんな積み重ねが、
これまで感じたことのなかった“自己肯定感”を生み出してくれていた。
この頃になると人との約束を守ることが、当たり前になっていた。
昔の俺を知っている人間からすれば、信じられない変化だったかもしれない。
だけどもう、自分との約束すら守れなかった頃の俺じゃない。
その変化は、仕事にも表れていた。
“やらされている”という感覚はいつしか消えて、
「どうやったらもっと良くできるか」を自分で考えるようになっていた。
その姿勢が評価されたのか、気づけば昇給、昇進。
あれよあれよと役職がつき、任される範囲も広がっていった。
本当に少しずつ、だけど確実に、人生の歯車が回り始めていた。
ちょうどその頃、ルームシェアを解消した。
長く一緒に住んでいた友人との時間は、今でも宝物だと思ってる。
でも、**「もっとひとりになりたい」**と思った。
誰にも気を使わず、自分と向き合う時間が欲しかった。
そして始まった、はじめてのひとり暮らし。
ただ、完全に一人になったわけじゃない。
彼女とは引っ越してからも関係が続いていて、
週末になると、よく遊びに来てくれた。
一緒にごはんを食べて、お酒を飲んで、映画を見て。
その時間は心地よかったし、癒されていた。
でも、その頃から俺の中に一つの感情が生まれ始めていた。
もっと変わりたい。もっと自分らしく、生きていきたい──と。
週末になると、YouTubeやSNSの動画ばかり見ていた。
「幸せになる考え方」「落ち込んだときの切り替え方」「怒りの手放し方」
そんなタイトルのサムネに引き寄せられるように、片っ端から見漁っていた。
本を読むのは昔からちょっと苦手で、文字が頭に入ってこないことも多かったけど、
誰かの声や表情から伝わってくるものは、不思議とスッと心に入ってきた。
まるで、迷子だった自分を誰かが“音声ナビ”で導いてくれるような感覚だった。
お酒を飲む時間も、ただの娯楽じゃなくなっていった。
静かな部屋で一人、グラスを傾けながら、
「この一週間、何があったか」「何を感じたか」「どこが良かったか」
自分と向き合うための、大切な時間になっていた。
そんな日々を重ねていく中で、
ふと、彼女との会話に違和感を持つようになった。
彼女はよく、職場の愚痴を話してくれた。
最初はうんうんと聞いていたし、少しでも力になれたらと思っていた。
でも、あるときふとこう思った。
「この人、何も変えようとしないのに、人のことばっかり悪く言うな」
その頃の俺は、自分の中に「まずは自分から変わる」というルールができていた。
人のせいにする前に、自分の行動を変える。
うまくいかないときは、環境じゃなく、自分の“あり方”を見直す。
だから、彼女の言葉に、だんだん違和感を覚えるようになった。
それを口には出さなかったけれど、自然と会う頻度は減っていった。
彼女の末っ子も高校に入り、いろいろなことが落ち着いてきた頃だった。
そして──あの出来事が起きた。
コロナの到来。
外出が制限され、会う機会も激減していった。
もともと減りつつあった連絡が、さらに少なくなり、
気づけば、俺たちはそのまま**“自然消滅”していた。**
完全に関係が終わったわけではなかった。
別れてからも、何度かお酒を飲みに行った。
当時の思い出話をして、少しだけ昔に戻るような時間もあった。
でも、復縁することはなかった。
お互い、もう次のステージに向かっていたのだと思う。
今でも、彼女とその子どもたちには感謝している。
一緒に過ごした時間があったから、俺はここまでこれた。
守ること、話すこと、寄り添うこと──そのすべてを、あの家族が教えてくれた。
もう戻ることはないけれど、
俺たちはあの時間を超えて、それぞれの道を歩き出している。
あの頃とは違う世界で、
でも確かに、前へ進んでいる。
続き【最終章】:https://note.com/mashu_life_story/n/ne3c7036e1177
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https://note.com/mashu_life_story/n/n8abdda507244
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── まっしゅ
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