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#135:【投資初心者必見】金額より年数。1000万円の喪失が教えてくれたこと

貯金1000万円が、消えた。

正確には「消えた」のではない。自分の判断で、自分の手で、溶かした。その事実が、何年経っても胸の奥に刺さったままだ。

残高確認の画面を開いた瞬間、手が小刻みに震えた。しばらく、画面から目が離せなかった。あの感覚は、今も体が覚えている。

投資を始めて20年になる。最初の頃の私は、何も知らなかった。誰かに教えてもらえる環境もなかった。

本屋で株の本を何冊も買い込み、独学で読み込んで、「これでいける」と信じて市場に飛び込んだ。

だが、勉強不足だった。正確には、勉強の方向が、根本から間違っていた。個別銘柄を血眼で追い、毎日ニュースに一喜一憂し、「次こそは」と繰り返した。その先に待っていたのが、1000万円という喪失だった。

今、私の資産は2億円を超えた。

この数字を書くたびに、あの頃の自分に見せてやりたいと思う。本屋の立ち読みコーナーで「いつか勝ってやる」と歯を食いしばっていたあの頃に。

あの頃の私に「20年後、2億円になるよ」と告げても、きっと信じなかっただろう。でも、これは現実だ。その道のりで気づいたことを、今日は正直に書く。

投資で勝てない人が、やっていること

答えは単純だ。

「金額」を追いかけている。

どの銘柄が上がるか。どのタイミングで仕込めばいいか。どれだけ短期間で増やせるか。

そこにすべてのエネルギーを注いでいる。今の自分がそうなっていないか、少し立ち止まって考えてほしい。

だが、投資で本当に大切なのは金額ではなく、継続できる年数だ。

「知っている」という人も多い。それでも「もっと効率よく増やせないか」と考えてしまう。私もそうだった。そしてその発想が、1000万円を溶かした。

今思うと、あの頃の私は「投資をしていた」のではなく、「投機をしていた」のだと思う。

勝ちを急いで、ルールのないギャンブルを繰り返していた。そう気づくのに、1000万円と数年の時間が必要だった。その失敗と後悔が、今の私の土台になっている。

コツコツ積立が、なぜ最強なのか

個別株は、業績が悪化した瞬間に暴落に巻き込まれる。どんなに有望な企業でも、1社に賭ける以上、そのリスクは避けられない。

優秀な経営者がいて、製品が売れていても、ある日突然、市場は冷たくなる。1社への集中投資が、どれだけ脆いかを、私は痛いほど知っている。

だがオルカンやS&P500なら、1つの企業が沈んでも他の銘柄がカバーしてくれる。世界中の優良企業が、あなたの代わりに稼いでくれる仕組みだ。

悩まなくていい。選ばなくていい。あなたがすることは、毎月の積立金額を用意するだけ。あとはプロが動かしてくれる。

私が実践しているのは、2023年から始めた毎日100円の積立だ。現在は200円に増やしている。たったそれだけで、リターンは約60%。年間10%以上の運用成績になっている。

S&P500

S&P500の年平均リターンは約8%と言われている。私の積立はそれを上回っている。このぐらいで十分だと思っている。欲張らない。それが長続きする秘訣でもある。

「そんな少額で意味があるの?」と思うかもしれない。だが、この積立の本質は金額ではない。

習慣を作ることと、相場に居続けることだ。欲張れば続かない。続かなければ勝てない。貯金するよりましだと思ってほしい。むしろ、銀行に眠らせておくだけでは、インフレの波に静かに負け続けるだけだ。

今は株価が絶好調だ。だが絶好調だからこそ、個別株に飛びつきたくなる誘惑が強くなる。その誘惑こそが、大損への入口だったと、私は身をもって知っている。

投資信託でコツコツ積み立てることは、地味に見える。面白くないと感じるかもしれない。でも、「面白くない」投資が、20年後に人生を変える。あなたも、心のどこかで同じことを感じていないだろうか。

「未来の数字」を見れば、やる気が変わる

もし、毎月1万円をS&P500に20年間積み立て続けたら、どうなるか。

投資シュミレーション

年率8%で運用した場合、572万円になる。

元本は240万円。それが572万円になる。この差が、複利の力だ。

この数字を見て、どう感じるか。「たった572万か」と思うか、「240万が572万になるのか」と思うか。その感覚の差が、20年後の資産の差になって現れる。

積立額を2万円に増やせば、その分だけ将来の数字も大きく伸びる。30代なら30年、20代なら40年、継続できる時間がある。若ければ若いほど有利なのが、積立投資の本質だ。時間だけは、お金では買えない。誰もが等しく持っているその時間を、どう使うかが問われている。

資産運用シミュレーションを一度使ってみてほしい。


将来の数字が見えると、積立は「義務」ではなく「楽しみ」に変わる。目標が見えれば、人は動ける。

数字には、やる気を作り出す力がある。自分の未来を具体的にイメージすることが、長期継続の燃料になる。積立を「続ける理由」を、数字が教えてくれるのだ。

私がこれを書く理由

投資歴20年。1000万円の大損から、2億円の資産へ。

この道のりは、自慢話として書いているのではない。同じ失敗を、あなたにしてほしくないから書いている。

私に教えてくれる人がいれば、あの1000万円は消えなかった。本屋に並ぶ投資本では教えてくれない「継続することの価値」を、もっと早く知りたかった。

誰かに「焦るな、続けろ、金額よりも年数だ」と言ってほしかった。その言葉一つで、人生は変わっていたかもしれない。

だから今、こうして書いている。

あなたが必死に稼いだお金を、正しい知識がないまま溶かしてほしくない。焦らなくていい。大きな金額でなくていい。まず100円でいい。まず1万円でいい。始めて、続けること。

それがすべての土台になる。やがて積み上がった数字を見たとき、あなたはきっと、始めてよかったと思うはずだ。そしてその感謝は、過去の自分への敬意に変わる。

投資は、金額ではない。何年続けられるかが、すべてを決める。

あなたは今、投資に何を求めているだろうか。

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