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【MF&FW&監督編】百年構想リーグセレッソ大阪選手別振り返り

👇️前半(GK&DF編)


ボランチ&トップ下

田中 駿汰

「委任」「信頼」のキャプテン
20試合1,715分出場(先発:19) / 4G1A

去年までは前がかりになりがちなチームの中で、チームとは別のベクトルで「チームを落ち着けよう」「コントロールしよう」と悪戦苦闘しているように見えた。
チームと目指してる姿が違うので必然的に浮き、コンセプト上を体現する上では不適切なプレー選択になってしまうことが多々。

前半戦も同じような感じでしたが、徐々にチームと彼の意図が一致していくにつれて欠かせない選手に。
特にネルソンがスタメンになって以降はハーフスペースに積極的に走り込む場面など中央を留守にするプレーを連発。得点に絡み続け3試合連続ゴールも記録。

とても責任感の強いタイプだと思うので、仲間に任せる・信じるという体験ができた今シーズンは非常にポジティブに映りました。スタメンが固定され、サッカーが成熟し、個々の役割が決まってくるとさらに輝く(ミシャサッカーのように)ので来季にも期待です。

石渡 ネルソン

スケール感×インテリジェンス
17試合1,227分出場(先発:14) / 0G3A

いわきで圧巻のパフォーマンスを見せて帰還。
レンタル先では前目の役割をこなしていたので、ボランチで大成できるのか疑問符がありましたが、終わってみれば圧倒的な活躍。フルシーズンだったら間違いなくベストイレブン級の仕事を続けました。

開幕からしばらくは足だけでボールへアプローチしてしまったり、アフターで削ってしまったり。若干の不安感がありました。
ただ、彼の良さは足を出したり、チャンスと見れば飛び出したりする思い切りの良さ。そしてそれをモノにしてしまうセンス・身体能力。特に完勝となった名古屋戦では2アシスト含めて本当に敵なしの活躍。

柴山システムとの相性も良かった印象で、味方を見て適切な場所にいることができるインテリジェンスも◎。今季はU-21アジア杯から休みなしできたので、コンディション調整を頑張って欲しいなと思います。

中島 元彦

裏回しの元彦
19試合1,204分出場(先発:13) / 0G4A

昨季はFW・トップ下・ボランチと気を吐いた。

その中で今シーズンは大半をトップ下で出場。本職、自身が望むロールでの出場だっただけに得点が欲しかった。0ゴールは厳しい。

ただ、あれだけ柴山が自由に振舞い、攻撃を操れたのは元彦のお陰だろうなと持っている。最終盤、大量得点の手前の土台を作っていたのは彼。
あんなに柴山がフリーロールで好き勝手(いい意味で)に動いている中で、スペースを被せずに彼にプレーエリアを提供し続けたのは本当に凄い。普通はバッティングする。ゲームを読む力はチーム随一。

中盤は攻撃を急ぎすぎる・無理にシュートを目指しすぎてしまう部分も。
個人的には彼の適性は8番だと思っている。香川真司の今のロールを後継できるのは中島元彦しかいない。

香川 真司

究極のFor the Teamプレイヤー
16試合624分出場(先発:6) / 1G1A

今期も香川真司は香川真司だった。

印象を言葉にすると「燻し銀」なのでしょうが、ありきたり。「補色」みたいな選手、というほうが今の印象には個人的には合っている気がします。(分かりにくい)

彼が出ていると当然のことながらボールをポンポン受けてチームの中心にいるわけですが、他の選手の個性がより引き立つんですよね。オレンジが青と合わせるとより目立つように、影があることで光の存在に気がつけるように。試合のみならず選手個々への理解度が圧倒的に高いのだと思います。
そして、それをなんなく実現し、無くてはならない存在であることを示し続ける。並大抵の選手ではできません。

喜田 陽

隔年での低迷
6試合383分出場(先発:5) / 0G0A

開幕3戦にはスタメン出場。以降15試合でスタメン2回、途中出場1回と大幅に出番を減らすことになりました。

途中から出てきたネルソンが良すぎたことは仕方がないのですが、安定しないチームコンセプトの被害者の1人ではありました。
実際、ネルソンが得意としているカウンター時でのサイドへの飛び出しは陽も昨季目立っていた特徴の一つでしたし、低い位置でプレスをいなして前に向くことには自信がある(致命的なミスは今までいくつかありましたが)と思うので混乱期で存在感が消えてしまったことが残念です。

伸びた次の年で一気に出場時間を減らし突き抜けきれないのはプロ入り後継続した課題。
来季には26歳。もっと突き抜けて欲しい。

吉野 恭平

意外な結果に
4試合150分出場(先発:1) / 0G0A

先発はターンオーバーを敷いた神戸戦のみ。途中出場も開幕戦と最終盤と、シーズン中盤は全く出番を得られませんでした。

昨年は途中加入で常に安定したパフォーマンスを披露してくれていました。跳ね返し、対人への強みのある選手ですが、攻撃に飛び出した時にも一定の貢献はしてくれていたので、百年構想リーグでは重宝されるだろうと思っていただけに意外な結果でした。中盤戦は怪我があったのかもしれません。

ボール保持時の貢献の期待値が田中駿汰の成長により監督の中で高まったことも要因かもしれませんね。

久保 瑛史

大器花開け
0試合0分出場(先発:0) / 0G0A

神戸戦で多くの選手がターンオーバーの恩恵を受けた中、フィールドプレイヤー唯一の出場なし。このハーフシーズンもプロデビューはお預けとなりました。

まだ19歳。この歳から出番を得られていた選手など片手で数えられるほどしかいないはず。
慌てず一歩ずつ。

WG

柴山 昌也

キング
19試合1,285分出場(先発:15) / 1G7A

今季のキング。

Xにも思わず呟いたところだったが、『今期の柴山がちゃんとゴールを決められていたら今頃瑛史の兄貴とアメリカでやってるかもな』と思ってしまうくらいには、圧巻でした。
(サポの自惚れもあるでしょうがそこはお許しを。)

彼のためのチームを構築したボス、スペースメイクし続けた元彦、動きに合わせて上手く空いたところを使った田中・ネルソン…。それらがあっての『柴山システム』ではありましたが、スルスルっと急所に侵入する嗅覚・そこを通すかと唸りそうになるスルーパス。そして、今季はどのスペースを使おうか、というインテリジェンスが随分と伸びた印象です。

一方で度々たる決定機逸。雑な縦パス。オシャレで引っかかる横パスなど、改善材料も多数。
ルーカスという王が帰還される来季はどこでどんな輝きを見せるのか。とても楽しみです。

横山 夢樹

自信こそ若手のエンジン
18試合826分出場(先発:9) / 4G1A

前半は無闇矢鱈に縦を急ぐ場面が多く、ひたすら余裕がない印象を受けました。

その中で名古屋戦の初ゴールを含む2ゴール。
そこから2試合連続弾。縦にもカットインにもギュンギュンで止められない状態で世代別代表に出張に行かれました。

とにかく若手のきっかけの重要性と伸びの速さを感じた今シーズンという感じなので真価はここから。

抜けた後のバリューの発揮、抜けなかった時に他の選手にいかにいい選択肢を提示して時間を渡せるか。

久々のギュンギュン系のウィンガーなのでぜひ坂元以上の存在になって欲しいですね。

本間 至恩

価値を見せつけた半年間
15試合539分出場(先発:6) / 2G2A

小回り代表。横山がギュンギュン系なら本間至恩はキュンキュン系という感じです。(?)

昨季よりも無理な姿勢で仕掛けなくなった印象で角が丸くなった印象です。
それもあってか今季は浮上のきっかけとなった神戸戦で0トップで出場。その後はそこでの出番はなかったですが、周りの活かし方はかなり上手かった印象で柴山システム構築の礎となりました。

流石にちょっとゴール入らなすぎたけどね。

間違いなく来季いてくれたら頼りになる存在ですし、25歳。浦和のチョウさんがサイドにスペシャリテを入れるイメージがないのでオファーさえあればという感じだと想像はしています。

26/27至恩。

阪田 澪哉

突き抜けかけた半年間。
10試合505分出場(先発:6) / 1G2A

本当に怪我さえなければ…。のシーズン。
開幕から右WGのスタメンを守り続け、コンセプトが定まらないチームの中とにかく走る走る。京都戦でゴールが生まれたように徐々に課題だったゴール前での貢献も増えてきた中での負傷×シーズンアウト。

場合によっては阪田にしかけるための設計にした可能性があるくらい大きなポテンシャルをみせてくれていたと解釈しています。

上門 知樹

帰還。チームの水を運ぶひとに。
9試合129分出場(先発:1) / 1G0A

シーズン中盤に長期離脱から復帰。
ドリブラーがサイドに多い中で、そこの守備強度や数的優位を試合を読みながら作れるということで右WGで途中からの出場が多かったですね。
来シーズンフル稼働できれば元彦の今のロールをこなせる選手の1人になるはず。

かなり古株寄りの選手になってきましたが、持っている武器の多さから考えるともっと中心になってもおかしくない選手のはず。

ルーカス フェルナンデス

大将軍の帰還
0試合0分出場(先発:0) / 0G0A

昨季終盤の大怪我が続き、このハーフシーズンはフルでお休み。
昨シーズンの夏には鹿島からオファーがあったなどスーパーな実力者が不運な形だったとはいえ残ってくれているのは喜ばしいところ。

今季は柴山中心の戦い方が定まった中で、どうこの圧倒的な個を組み込むのかが楽しみです。

FW

チアゴ

エースストライカーなのか?
19試合1,180分出場(先発:17) / 6G0A

なかなかコンディションが上がりきっていないのかな、対策されてキツいのかなと思っていたら1トップ起用でまさかの覚醒。

面白いのがプレーぶりがかなり器用で、チームを活かす動きが輝いていたこと。
適度にサイドに流れてボールの出口を作り、中央ではポストプレー。(しかも落とすのが上手い)ひょろひょろボックス内に入ってきてワンタッチでゴールを決める。縦突破(スピード)一本槍だったことを考えるとこんなに器用にこなせるとは思っていませんでした。

終盤はソロモンがかなり良くなってきたため出場時間を分け合いましたが、彼が活きたのも60分まで彼を引っ張れるからこそ。

来季どこのポジションに収まるかわかりませんが、去年も今年もびっくり箱のような活躍。
来季はどんな新しいフォルムを見せてくれるでしょうか。

櫻川 ソロモン

去年はチアゴ。今年はソロモン。
20試合1,168分出場(先発:11) / 8G1A

去年の前半戦、チアゴを見てすべての人が頭を抱えたように、最序盤、(ハットンが抜けたこともあり)ソロモンの出来には頭を抱えたと思われます。

身体が重い。中央から動かない。足元が拙い。パスがズレる。
今となっては彼の活かし方の問題も大きかったなあ、と思いつつも、個人能力・戦術ともに少し無理があるなと感じていました。

そんな中ゴールはなんだかんだ決め続け、「去年はチアゴを0から育成した年だったから、今年はソロモン」か。と腹をくくったのがスーパーゴールからのお笑い逆転負けを食らった広島戦。

スタメンを外れるようになり、本間の0トップ・チアゴが1トップに収まり始めるとメキメキと両者のいいところを盗み大成長。
最後の東京戦では2ゴールしたほか、サイドに流れればボールを収め、ポストプレーも正確にこなしてくれて感動すら感じました。

これだけ高くて、強くて、速いストライカーがいてくれることは本当にラッキー。必ず育て上げたい。

ユースのみならず、こういう素材型の選手を育てられているのは弊チームの良さだと思っています。

イェンギ クシニ

見せていた予兆
4試合52分出場(先発:0) / 0G0A

コンディション調整が間に合っていないのか、戦術浸透度が低かったのか不明ですが、先発は0。ビハインドの状況から最後の10分だけ出場しているうちに、大怪我でシーズン絶望となってしまいました。

ただ、その10分で相手のCBを吹き飛ばすパワーは見せてくれていたので片鱗に留まってしまったことが残念。
また、結構サイドに流れてボールに関わりたがる癖は見られたので、どうボスが矯正するのかを見たかった。

半年間のレンタルだったため、どうなるか。
個人的にはチアゴ・ソロモンの目処が立っているので、イェンギにチャンスを与えられるのであれば試したいなという思いです。

金本 毅騎

この半年をどう取るか
1試合6分出場(先発:0) / 0G0A

初期ソロモンの実力不足。イェンギの大怪我。古山の期限付き移籍。
これだけ重なったのだからもう少し出場時間を得られてもおかしくなかったな、というのが本音。

デビューを果たした岡山戦では、負けているのに攻め手のないチームでサイドでボールを引き取ろうとしてみたり、ソロモンの近くでこぼれ球を狙ってみたりと自分なりに試行錯誤していました。

監督

アーサー パパス

停滞・継続の序盤戦、変更の中盤戦、花開いた終盤戦。
終わりよければすべてよしのシーズンですが、難しい時間のほうが長かったのは事実ですね。

【骨格/基礎を徹底的に作る】
【若い選手を育てていく、積極的に試していく】

とクラブから方針が示された中で、序盤はそれが一種呪言のようになってしまっていたのだろうなと。
何も出来ず、淡々と負けていく試合が続きました。
得意のやりくりをする、というよりもとにかく継続、いつか花開くだろうを盲信してというように見えました。

しかし本間の0トップから得意のやりくりが発動。チアゴの0トップ、柴山ロールなどなど。

良くも悪くも、この2年間はキングとなる選手をおいてそれを活かす戦術構築が得意な監督。

来季はルーカスも柴山もいる中、どんなやりくりを見せてくれるでしょうか。

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