【美術展2025#37】ゾフィー・トイバー=アルプとジャン・アルプ@アーティゾン美術館
会期:2025年3月1日(土)〜6月1日(日)
テキスタイル・デザイナーとしてキャリアを開始し、緻密な幾何学的形態による構成を、絵画や室内空間へと領域を横断しつつ追求したゾフィー・トイバー=アルプ(1889‒1943)と、詩人としての顔をもちながら、偶然的に生まれる形態に基づき、コラージュやレリーフ、彫刻を制作したその夫、ジャン・アルプ(1886‒1966)。本展は、この20世紀前半を代表するアーティスト・カップルをめぐり、個々の創作活動を紹介するとともに、両者がそれぞれの制作に及ぼした影響やデュオでの協働制作の試みに目を向け、カップルというパートナーシップの上にいかなる創作の可能性を見出せるか、再考するものです。ドイツとフランスのアルプ財団をはじめとする国外のコレクションより、トイバー=アルプの作品45点、アルプの作品36点、そして、多様な様態からなる両者のコラボレーション作品7点、計88点余りを出品予定です。
アーティゾン美術館の展示室入口。
いつもの場所に置かれている《How High the Moon》。
私の中での名作椅子界の玉座。
とりあえず座る。

相変わらず座り心地は良くないが、この椅子にとってはそんなこと関係ないのだ。
今回の展示は「ゾフィー・トイバー=アルプとジャン・アルプ」。

正直それほど興味があったわけではないのだが、アーティゾン美術館の企画展は毎回行くと決めているのでとりあえず行った。

夫のジャン・アルプ作品のいくつかは見たことがあったが、ゾフィー・トイバー=アルプさんの方は、…記憶にないな。

ゾフィー・トイバー=アルプ

ゾフィー・トイバー=アルプ

ゾフィー・トイバー=アルプ

ゾフィー・トイバー=アルプ
前半はゾフィー・トイバー=アルプ作品中心に展開。
幅広く色々と手がける。

お札になるほどの人だったのですね。
中盤以降、平面作品を中心に二人の作品が混在。
そしてパートナーとの協働。
幸せな時期だったのだろうな。
時系列で展示されているので、2人の人生を追体験するように進む。





ジャン・アルプ
《幾何学的な構築》1942
ゾフィー・トイバー=アルプ
1943年のある日、就寝中のゾフィーがストーブの故障による一酸化炭素中毒で事故死。
妻の突然の死によって深刻な鬱に陥ったジャンは数年間修道院で引きこもったとのこと。
ゾフィーを突然亡くしたジャンの心境を思った。
私の今までの人生の中でも、昨日まで(数日前まで、前回会った時まで)元気だったのに、若くして突然亡くなってしまった友人や知人が何人かいる。
理由は様々だが、皆、死の前日に自分が明日この世からいなくなるなんて思ってもみなかったことだろう。
私の人生と同時代に生きていた人が亡くなるたびに、いつか訪れる自分の死を考える。
すでに私も人生の折り返し地点を過ぎ、これから先どんなに健康であっても今まで生きてきた年数以上に生きることはきっとないだろう。
若い頃はいつまでも続くと思っていた未来が徐々にカウントダウンされていく。
私は死後、この世界に何かを残せるのだろうか。
先日、坂本龍一展で考えたことと同様なことをここでも考えた。

会場を出るといつものエジプトの立像が。

エジプト テーベ(ルクソール)
新王国時代 第18王朝 アメンヘテプ3世治世
紀元前1390-前1352
この像が辿ってきた年数を思うと私の人生なんかほんの一瞬なんだよなあ。
まさに Ars longa, vita brevis.
芸術は長く、人生は短し。
せめて与えられた時間を悔いのないように生きたい。
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