映画体験、「刺激」強めはお好き?― レーティング+がほしい
ストリーミングで社会派ドラマシリーズを観ていた。
半グレ、ヤクザ、救いのない現実。
話も面白いし、映像もよく撮影、編集され、クオリティが高いと思いました。
しかし途中で突然、心臓が激しく鼓動し、震えが止まらなくなった。
後になって思うと、これは若い頃にも何度か経験した、パニック発作だったのかもしれません。
映画は、いろんな楽しみ方があります。
好き嫌いも分かれます。
その中でもわたしはスプラッター系、ホラー系、ゾンビモノは避けるようにしてきました。
それは観てて楽しめないタイプの映画が多いから。
「面白い」と「身体が耐えられる」は別
作品の否定じゃない。
むしろ面白かったので、一度に何話も続けて観てしまった。
最近はこうした社会の闇を題材にしたドラマや映画が流行っているようだ。
実際、ストリーミングサービスのラインナップを見ても、そうした作品が数多く並んでいる。
なぜ人気なのか、その理由はここでは深く考察しない。
ただ、こうした救いのない物語を鑑賞するとき、人によっては作品だけでなく、自分の心まで深く傷ついてしまうことがあるのだと、今回あらためて感じました。
物語だけでなく、その背後にある社会構造や人間構造まで読み取ってしまう人もいる。
そういう人が、救いのない世界を何時間も浴び続けると、思っている以上に心身へ負荷がかかることがあるのではないでしょうか。
「面白い」と「身体が耐えられる」は、必ずしも同じじゃない。
レーティングは年齢だけでいいのか
そのために映画にはPG指定やR指定があります。
配信サービスでは、喫煙や乱暴な言葉遣いなどの内容表示が付く作品もあります。
年齢区分が重要なのは当然として、
それだけでは伝わらない作品の負荷もあるように思います。
例えば、
長時間続く絶望感
救済のない物語
強い心理的圧迫
自傷・虐待・閉塞感
こうした「心への負荷」が事前にわかるだけでも、作品との付き合い方を選べる人は少なくないのではないでしょうか。
作品を避けるためではなく、自分の状態に合わせて選ぶための情報として。
映画は刺激装置なのか
近年、
「よりリアルに」
「より過激に」
「より衝撃的に」
「より暴力的に」
という方向へ進む作品は少なくない。
もちろん、それ自体を否定するつもりはないですが、映画体験は、ジェットコースターのように刺激の強さだけを競うものではありません。
映像作品は、ときに現実以上の没入体験を生み出します。
だからこそ、人によっては、その刺激が心身に大きな負荷となることもある。
今回の私のパニック発作は、そのことを考えるきっかけになりました。
映画体験に求めるもの
私は闇を描くことを否定しません。
世の中に知られるべき闇があるのなら、映画という媒体で描かれるべきだと思うから。
ただ同時に、観客が作品を選ぶための情報は、もう少し充実してもいいのではないでしょうか。
ジェットコースターが好きな人もいれば、苦手な人もいる。
映画もまた、その体験の強度が事前にわかれば、安心して作品を鑑賞できるかもしれない。
映画やドラマは、観客の心を強く揺さぶる力を持っています。
だからこそ、作品を観終わったあとに心に<何が>残るのか、というのも大切だと思うのです。
映画の「後味」や「心理的な負荷」もまた、作品を選ぶための情報として共有されてもよいのではないでしょうか。
わたしは、結末は気になるけれど、そのドラマの視聴を断念しました。
みなさんは、刺激強めの映画、大丈夫ですか?
了。
片付かぬ机上で、途方に暮れて。
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このプロジェクトは、Flower* Inc. によって制作されています。
私の活動が気になった方がいらっしゃったら、こちらの連載もぜひチェックしてみてください。
Open Script Labo『ある映画作りの記録』
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