松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 106-206-207【物理・化学・生物、衛生/実務】(1/2) 論点:ジゴキシン中毒 / 排便状況管理 / 高カリウム血症対応
第106回薬剤師国家試験|薬学実践問題 /
問206-207
一般問題(薬学実践問題)
【物理・化学・生物、衛生/実務】
■複合問題|問 106-206-207
Q. 76歳男性。体重50kg。高血圧と心不全により入院となり、処方1が開始となった。入院時のeGFRは23.9mL/min/1.73m2であったが、尿量が増加し浮腫も徐々に改善して、状態も安定してきた。1週間後、便秘に対し処方2が開始となった。さらに1週間後、血清カリウム値が5.6mEq/Lと上昇したため、経口ゼリー剤Aを追加した。
(処方1)
フロセミド錠40mg 1回1錠(1日1錠)
テルミサルタン錠20mg 1回1錠(1日1錠)
ビソプロロールフマル酸塩錠2.5mg 1回1錠(1日1錠)
ジゴキシン錠0.125mg 1回1錠(1日1錠)
エドキサバントシル酸塩水和物錠30mg 1回1錠(1日1錠)
1日1回|朝食後|7日分
(処方2)
酸化マグネシウム錠330mg 1回1錠(1日3錠)
1日3回|朝昼夕食後|7日分
実務
問 106-206|実務
Q. 本症例において、注意する事項として正しいのはどれか。2つ選べ。
■選択肢
1. 経口ゼリー剤Aを服用し忘れた場合、次回2回分服用する。
2. 経口ゼリー剤A服用後、一度開封して残ったゼリーは冷所に保存する。
3. ジゴキシン中毒に注意する。
4. PT-INR値で出血の危険性をモニターする。
5. 排便状況を確認する。
Here:
松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 106-206-207【物理・化学・生物、衛生/実務】(1/2) 論点:ジゴキシン中毒 / 排便状況管理 / 高カリウム血症対応|matsunoya
物理・化学・生物
問 106-207|化学
Q. 経口ゼリー剤Aの成分の化学的性質に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
■選択肢
1. 水溶性が高い。
2. 陰イオン性を持つ。
3. カリウムイオンを吸着する。
4. 塩化物イオンを吸着する。
5. キレート作用を持つ。
解説はこちらからどうぞ。
松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 106-206-207【物理・化学・生物、衛生/実務】(2/2) 論点:イオン交換樹脂 / 陰イオン性化合物 / カリウム吸着能 / 電解質除去|matsunoya
こんにちは!薬学生の皆さん。
Mats & BLNtです。
matsunoya_note から、薬剤師国家試験の論点解説をお届けします。
苦手意識がある人も、この機会に、【物理・化学・生物、衛生/実務】 の複合問題を一緒に完全攻略しよう!
今回は、第106回薬剤師国家試験|薬学実践問題 / 問206-207 (1/2) 、論点:ジゴキシン中毒 / 排便状況管理 / 高カリウム血症対応を徹底解説します。
薬剤師国家試験対策ノート NOTE ver.
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松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 106-206-207【物理・化学・生物、衛生/実務】(1/2) 論点:ジゴキシン中毒 / 排便状況管理 / 高カリウム血症対応|matsunoya
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このコンテンツの制作者|
滝沢 幸穂 Yukiho Takizawa, PhD
https://www.facebook.com/Yukiho.Takizawa
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設問へのアプローチ|
薬学実践問題は原本で解いてみることをおすすめします。
まずは、複合問題や実務の問題の構成に慣れることが必要だからです。
薬学実践問題は薬剤師国家試験2日目の①、②、③ の3部構成です。
今回の論点解説では2日目の①を取り上げています。
厚生労働省|過去の試験問題👇
第109回(令和6年2月17日、2月18日実施)
第108回(令和5年2月18日、2月19日実施)
第107回(令和4年2月19日、2月20日実施)
第106回(令和3年2月20日、2月21日実施)
第106回薬剤師国家試験 問206-207(問106-206-207)では、高血圧と心不全により入院した患者の病態と治療に関する知識を化学および実務のそれぞれの科目の視点から複合問題として問われました。
病名が2種類、検査値が2種類、医薬品が7種類(そのひとつは経口ゼリー剤A👈伏字)出てくる臨床の問題です。
慣れれば解けないこともないかとは思いますが、1問につき2分30秒以内で基本的な知識の範囲内で解く必要があるため、出題にあたっての1問当たりの絶対的な文字数および病名、検査値、医薬品、それぞれの数には出題基準においてのガイダンス等で制限を設けるべきです。
それに、ここまで医薬品が多いと、実質的に相互作用に関するロジカルなアプローチが破綻します。
まさに、ポリファーマシー(多剤併用)の特徴が出ています。

また、病名、検査値、処方を記入する位置と順序および書式は、薬剤師国家試験の中でガイドラインによって統一するべきです。
とてもではないですが、意図的、かつ戦略的と思われるランダムな書き方をしています。無駄な文字も多いです。意味を解釈しづらい文章です。
草案の時点で、レビュワーが責任者に差し戻して、指導と修正の指示を行うプロセスが必要です。
余談ですが、この解説を作成している最終段階まで、どこかの製薬企業の「経口ゼリー剤A」という商品名の医療用医薬品が存在するのかと思っていました。大塚製薬のOS-1ゼリーみたいな。。

問題文が下手すぎる。💢
生成AIが経口ゼリー剤Aを普通に伏字だと解釈して、イオン交換樹脂であると置き換えて説明文を作成するので、その文章読解能力の柔軟性にあらためて驚きます。
複合問題は、各問題に共通の冒頭文とそれぞれの科目別の連問で構成されます。
冒頭文は、問題によっては必要がない情報の場合もあるため、最初に読まずに、連問すべてと選択肢に目を通してから、必要に応じて情報を取得するために読むようにすると、時間のロスが防げます。
1問、2分30秒で解答できればよいので、いつも通り落ち着いて一問ずつ別々に解けば大丈夫です。
出題範囲は、それぞれの科目別の出題範囲に準じています。
連問と言ってもめったに連動した問題は出ないので、平常心で取り組んでください。
今回は、2回に分けて、それぞれの問題の論点を解説します。
第1回は、問106-206です。
💡ワンポイント
経口ゼリー剤Aは、下記の医薬品と推察されます。
以下は、 ポリスチレンスルホン酸Ca経口ゼリー20%分包25g「三和」|医薬品一覧|医薬品|三和化学研究所 の画像です。

実務に関しては、下記の患者向けの服薬指導冊子などの情報を確認しておくと応用力がつきます。
ポリスチレンスルホン酸Ca経口ゼリー20%分包25g「三和」を服薬する方へ
https://med.skk-net.com/useful/patient/item/PSC-002.pdf
以下冊子からの抜粋
医師の指示なしに,服用を中止しないでください。
服用するのを忘れたときは,できるだけ早く1回分を服用してください。
ただし次の服用時間が近いときは,1回分をとばして,次の服用時間に1回分を服用してください。
絶対に1度に2回分を服用しないでください。
開封後はすぐに服用し,残した場合は保管せず,廃棄してください。
小さなお子様が誤って服用しないよう,注意して保管してください。
直射日光を避け,室温で保管してください。
冷蔵保存も可能です。ただし冷凍保存は避けてください。
車の中など,高温下での保管はおやめください。
まず基本的な知識について復習しておきましょう。
■■Gemini 2.0 Flash
■入院時のeGFRは23.9mL/min/1.73m2
1. eGFR(推算糸球体濾過量)の定義
eGFR(estimated Glomerular Filtration Rate:推算糸球体濾過量)は、腎臓の機能、特に糸球体と呼ばれる部分が血液をどれだけろ過できるかを示す指標です。
糸球体:
腎臓内の微細な血管網で、血液から老廃物や余分な水分を濾過する役割を担っています。濾過:
血液中の不要な物質を尿として体外に排出する過程です。eGFRの算出:
eGFRは、血清クレアチニン値、年齢、性別などの情報から計算によって推算されます。
実際の糸球体濾過量を直接測定することは難しいため、推算値が用いられます。
2. eGFRの正常範囲
eGFRの正常範囲は、一般的に以下のようになります。
成人: 90 mL/min/1.73 m²以上
加齢による低下:
年齢とともに腎機能は徐々に低下するため、高齢者ではeGFRが低下することがあります。
ただし、正常範囲は検査機関や基準によって多少異なる場合があるため、必ず使用している検査機関の基準値を参照してください。
3. eGFRの値が示す意味
eGFRの値は、腎臓の機能障害の程度を評価するために用いられます。一般的に、eGFRが低いほど腎機能が低下していることを示します。
腎臓病の重症度は、eGFRの値によって以下のように分類されます。
腎臓病ステージ | eGFR (mL/min/1.73m²) | 腎機能の状態
G1 | 90以上 | 正常または腎機能亢進
G2 | 60-89 | 軽度低下
G3a | 45-59 | 軽度~中等度低下
G3b | 30-44 | 中等度~高度低下
G4 | 15-29 | 高度低下
G5 | 15未満 | 末期腎不全 (透析または移植が必要となる可能性が高い)
4. 今回のケースにおけるeGFRの考察
今回の問題では、76歳男性の入院時のeGFRが「23.9 mL/min/1.73 m²」と報告されています。
腎機能の程度:
上記の表を参照すると、この患者さんのeGFRは「G4:高度低下」に該当します。これは、腎機能がかなり低下している状態であることを示しています。臨床的な意味合い:
腎機能が高度に低下している状態のため、以下のような問題点が生じる可能性があります。体液貯留:
腎臓での水分の排泄がうまくいかず、浮腫が起こりやすくなります(今回のケースでは、浮腫の改善が見られていますが、注意が必要です)。電解質異常:
カリウムなどの電解質のバランスが崩れやすくなります(今回のケースでは、後に高カリウム血症が出現しています)。薬物代謝の遅延:
腎臓で代謝・排泄される薬物の効果が強く現れたり、副作用が出やすくなったりする可能性があります。貧血:
腎臓で産生されるエリスロポエチンというホルモンの分泌が低下し、貧血になる可能性があります。骨代謝異常:
腎臓で活性化されるビタミンDの産生が低下し、骨代謝異常が起こる可能性があります。
治療への影響:
腎機能の低下を考慮し、薬物の投与量や投与間隔を調整する必要があります。また、電解質異常や体液貯留に対する適切な治療を行う必要があります。フロセミドの効果:
患者さんの状態が安定してきた背景には、利尿薬のフロセミドによって、体内の余分な水分が排出され、浮腫が改善したことが考えられます。しかし、フロセミドは腎機能を悪化させるリスクもあるため、慎重な使用が必要です。
5. まとめ
今回のケースでは、eGFRが23.9 mL/min/1.73 m²と高度に低下しており、腎機能障害の進行した患者さんであることがわかります。この結果を踏まえ、以下の点に注意する必要があります。
腎機能のモニタリング:
定期的にeGFRを測定し、腎機能の状態を把握することが重要です。薬物治療:
腎機能に応じた適切な薬物治療を行う必要があります。特に、腎排泄型の薬物を使用する際は、慎重に投与量を調整する必要があります。合併症の管理:
電解質異常や体液貯留などの合併症を早期に発見し、適切な治療を行う必要があります。腎機能悪化の予防:
腎機能のさらなる悪化を防ぐために、高血圧や糖尿病などの基礎疾患を適切に管理する必要があります。
■ 1週間後、血清カリウム値が5.6mEq/Lと上昇
1. 血清カリウム値の定義
血清カリウム値とは、血液中のカリウムの濃度を表す指標です。カリウムは、体内で最も重要な電解質の1つであり、以下の役割を担っています。
神経伝達:
神経細胞の興奮と抑制に関与し、筋肉の収縮や心臓の拍動を調節します。細胞機能:
細胞内の浸透圧を維持し、細胞の正常な機能を保ちます。酸塩基平衡:
体内の酸とアルカリのバランスを保つのに役立ちます。
カリウムは、細胞内に多く存在し、細胞外液(血液など)中のカリウム濃度は厳密に調節されています。このバランスが崩れると、様々な症状が現れることがあります。
2. 血清カリウム値の正常範囲
血清カリウム値の正常範囲は、一般的に以下のようになります。
成人: 3.5 - 5.0 mEq/L
ただし、正常範囲は検査機関や基準によって多少異なる場合があるため、必ず使用している検査機関の基準値を参照してください。
3. 血清カリウム値が示す意味
血清カリウム値は、高値の場合(高カリウム血症)と低値の場合(低カリウム血症)で、それぞれ異なる臨床的な意味を持ちます。
高カリウム血症: 血清カリウム値が5.0 mEq/Lを超える状態です。
原因:
腎機能障害(腎臓でのカリウム排泄が低下)
カリウム摂取過多(食事、サプリメント、薬剤)
細胞破壊(外傷、腫瘍崩壊など)
代謝性アシドーシス
一部の薬剤(カリウム保持性利尿薬、ACE阻害薬、ARBなど)
症状:
軽度:無症状の場合が多い
重度:筋力低下、不整脈(徐脈、心室細動)、心停止
危険性: 高カリウム血症は、特に心臓の電気的な活動に大きな影響を及ぼし、重篤な不整脈や突然死を引き起こす可能性があります。
低カリウム血症: 血清カリウム値が3.5 mEq/L未満の状態です。
原因:
カリウム摂取不足(食事、サプリメント)
カリウム喪失(下痢、嘔吐、利尿薬)
代謝性アルカローシス
一部の薬剤(インスリンなど)
症状:
筋力低下、疲労感、便秘、不整脈(頻脈、期外収縮)
重度:呼吸困難、麻痺
危険性: 低カリウム血症は、筋肉の機能低下を引き起こし、特に心臓に悪影響を与えることがあります。
4. 今回のケースにおける血清カリウム値の考察
今回の問題では、患者さんの血清カリウム値が「5.6 mEq/L」と報告されています。
状態:
これは高カリウム血症であり、正常範囲を上回っています。考えられる原因:
腎機能障害:
この患者さんはeGFRが23.9 mL/min/1.73 m²と高度に低下しており、腎臓からのカリウム排泄が低下している可能性があります。薬剤の影響:
テルミサルタン:
アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)であり、カリウム保持作用があります。ビソプロロール:
β遮断薬ですが、高カリウム血症を助長する可能性があります。
その他:
食事からのカリウム摂取過多も考えられますが、今回の情報からは判断できません。
臨床的な意味合い:
不整脈のリスク:
高カリウム血症は、不整脈のリスクを高めます。特に、高齢者や心疾患を持つ患者さんでは、より注意が必要です。重篤化のリスク:
重度の高カリウム血症は、心停止に至る可能性もあるため、速やかな対応が必要です。
治療への影響:
高カリウム血症の治療:
症状やカリウム値に応じて、カリウム排泄促進薬やカリウム吸着剤の使用を検討する必要があります。(今回の問題では、経口ゼリー剤Aが追加されています)薬剤の見直し:
高カリウム血症の原因となっている可能性がある薬剤の見直しを検討する必要があります。食事指導:
食事からのカリウム摂取を制限する必要がある場合もあります。
5. まとめ
今回のケースでは、血清カリウム値が5.6 mEq/Lと上昇しており、高カリウム血症であると診断されます。この背景には、腎機能障害に加え、テルミサルタン、ビソプロロールなど、高カリウム血症を助長する可能性のある薬剤の影響が考えられます。高カリウム血症は不整脈のリスクを高めるため、迅速な対応が必要です。
eGFRの低下、高カリウム血症を踏まえ、ジゴキシン以外の処方薬とジゴキシンとの相互作用を中心に注意すべき点
1. ジゴキシンの特徴と注意点
まず、ジゴキシンの特徴と、使用する上での基本的な注意点を確認します。
作用機序:
ジゴキシンは、心臓の収縮力を高める強心薬であり、心不全の治療に用いられます。治療域と中毒域が近い:
ジゴキシンは、有効な治療濃度と中毒症状が現れる濃度が近いため、慎重な投与が必要です。腎排泄型:
ジゴキシンは主に腎臓から排泄されるため、腎機能が低下している患者さんでは、血中濃度が上昇しやすく、中毒のリスクが高まります。中毒症状:
食欲不振、吐き気、嘔吐、不整脈、視覚異常(黄視)などが現れることがあります。血中濃度モニタリング:
ジゴキシンを使用する際には、定期的に血中濃度を測定し、適切な投与量を維持する必要があります。
2. ジゴキシン以外の処方薬との相互作用(特に注意すべき点)
今回の処方薬の中から、ジゴキシンとの間で特に注意すべき相互作用を段階的に説明します。
2.1 フロセミドとの相互作用
相互作用の内容:
フロセミドはループ利尿薬であり、尿量を増やして体内の水分を排出します。この時、カリウムも一緒に排出されるため、低カリウム血症を引き起こす可能性があります。
低カリウム血症になると、ジゴキシンの心臓に対する感受性が高まり、ジゴキシンの効果が増強し、中毒症状が現れやすくなります。注意点:
低カリウム血症の予防:
フロセミドとジゴキシンを併用する場合は、定期的に血清カリウム値を測定し、低カリウム血症を予防する必要があります。カリウム補充:
低カリウム血症が認められた場合には、カリウム製剤を投与して、カリウム値を補正する必要があります。ジゴキシン血中濃度のモニタリング:
低カリウム血症によりジゴキシンの効果が増強される可能性があるため、血中濃度モニタリングを適切に行い、投与量を調整する必要があります。
2.2 テルミサルタン、ビソプロロールとの相互作用
相互作用の内容:
テルミサルタン(ARB)とビソプロロール(β遮断薬)は、直接的なジゴキシンとの相互作用は少ないものの、高カリウム血症を助長する可能性があります。
高カリウム血症はジゴキシンの効果を減弱させる可能性があります。また、ビソプロロールは徐脈を引き起こす可能性があるため、ジゴキシンとの併用によって、徐脈が助長されるリスクがあります。注意点:
電解質モニタリング:
テルミサルタン、ビソプロロールとジゴキシンを併用する場合には、定期的に血清カリウム値を測定し、高カリウム血症を早期に発見し、適切な対応を行う必要があります。心拍数モニタリング:
徐脈が出現していないか、心拍数をモニタリングする必要があります。ジゴキシン効果のモニタリング:
高カリウム血症によってジゴキシンの効果が減弱している可能性を考慮し、症状や検査データなどを総合的に評価する必要があります。腎機能モニタリング:
テルミサルタンは、腎機能を悪化させる可能性があるため、腎機能のモニタリングも重要です。
2.3 エドキサバンとの相互作用
相互作用の内容:
エドキサバンは抗凝固薬であり、直接的なジゴキシンとの相互作用は少ないと考えられます。しかし、高齢者や腎機能が低下している患者さんでは、出血のリスクが高まります。
ジゴキシンとの併用によって、出血性合併症のリスクが高まる可能性があります。注意点:
出血リスクの評価:
エドキサバンとジゴキシンを併用する場合には、出血リスクを慎重に評価する必要があります。出血症状のモニタリング:
出血症状(皮下出血、歯肉出血、鼻出血、消化管出血など)の有無を注意深く観察する必要があります。腎機能モニタリング:
エドキサバンは腎排泄型であるため、腎機能のモニタリングも重要です。
2.4 酸化マグネシウムとの相互作用
相互作用の内容:
酸化マグネシウムは制酸剤や緩下剤として用いられますが、ジゴキシンとの併用によって、消化管からの吸収を阻害し、ジゴキシンの効果を減弱させる可能性があります。注意点:
服用時間の間隔:
酸化マグネシウムとジゴキシンを併用する場合は、服用時間を2時間以上空けるなど、時間の間隔を考慮する必要があります。ジゴキシン効果のモニタリング:
酸化マグネシウムの併用によって、ジゴキシンの効果が減弱している可能性を考慮し、症状や検査データなどを総合的に評価する必要があります。
3. 今回の患者さんにおける注意点(段階的なまとめ)
腎機能低下:
eGFRが23.9 mL/min/1.73 m²と高度に低下しているため、ジゴキシンの血中濃度が上昇しやすく、中毒のリスクが高いため、ジゴキシンの投与量調整や血中濃度モニタリングが特に重要です。また、腎機能の悪化により、電解質異常のリスクも高いです。高カリウム血症:
血清カリウム値が5.6 mEq/Lと上昇しているため、高カリウム血症を改善するための治療が必要です。また、テルミサルタン、ビソプロロールにより、高カリウム血症が助長される可能性もあるため、注意が必要です。フロセミドによる低カリウム血症のリスク:
フロセミドの使用により低カリウム血症のリスクがあるため、カリウム値のモニタリングと、必要に応じたカリウム補充が必要です。低カリウム血症はジゴキシンの作用を増強させるため、注意が必要です。ジゴキシンとフロセミド:
ジゴキシンとフロセミドの相互作用に注意し、低カリウム血症を予防し、ジゴキシン中毒症状の発現に注意が必要です。ジゴキシンと酸化マグネシウム:
酸化マグネシウムの併用によりジゴキシンの吸収が阻害される可能性があるため、服用時間の間隔に注意が必要です。エドキサバンの出血リスク:
エドキサバンは出血リスクがあるため、出血症状の有無を注意深く観察する必要があります。
4. 総合的な管理
定期的な検査:
eGFR、血清カリウム値、血中ジゴキシン濃度などの検査値を定期的に測定し、変化を把握する必要があります。
必要に応じて、心電図検査なども行い、不整脈の有無を評価する必要があります。
患者教育:
薬の飲み方、副作用、注意点などを患者さんに十分に説明し、自己判断で薬の中止や変更をしないように指導する必要があります。
症状の変化があった場合には、速やかに医療機関に連絡するように指導する必要があります。
他職種連携:
医師、薬剤師、看護師などの多職種が連携し、患者さんの状態を共有し、適切な治療を行う必要があります。
5. まとめ
今回のケースは、複数の疾患と薬剤が複雑に関わっているため、慎重な管理が必要です。特に、腎機能低下、電解質異常、薬物相互作用に注意し、患者さんの状態を総合的に評価する必要があります。
抗凝固薬の分類と出血リスクの評価
抗凝固薬は、作用機序によって大きく以下の3つに分類されます。
ビタミンK拮抗薬 (VKA):
代表的な薬剤:ワルファリン
作用機序:ビタミンK依存性の凝固因子(II, VII, IX, X)の活性化を阻害し、血液凝固を抑制します。
直接経口抗凝固薬 (DOAC):
代表的な薬剤:
直接トロンビン阻害薬(ダビガトラン)
直接Xa因子阻害薬(リバーロキサバン、アピキサバン、エドキサバン)
作用機序:特定の凝固因子(トロンビンまたはXa因子)を直接阻害し、血液凝固を抑制します。
ヘパリン製剤:
代表的な薬剤:
未分画ヘパリン(UFH)
低分子ヘパリン(LMWH)
作用機序:アンチトロンビンIIIを活性化し、凝固因子を阻害します。
各抗凝固薬における出血リスクの評価方法
1. ビタミンK拮抗薬(ワルファリン)
ワルファリンは、効果発現に時間がかかるため、投与量の調整が難しい薬剤です。出血リスクの評価は、主に以下の3つの要素を考慮します。
INR(国際標準比):
定義:プロトロンビン時間(PT)を国際標準化した指標です。ワルファリンの効果を評価するために用いられます。
正常範囲:1.0
治療目標範囲:疾患や患者の状態によって異なりますが、一般的には2.0-3.0とされます(心房細動の場合)。機械弁置換患者では、2.5-3.5とされることがあります。
考察:INRが治療目標範囲を外れるほど、出血リスクが高くなります。INRが高すぎる場合は、出血リスクが高く、低すぎる場合は血栓リスクが高まります。
出血リスクスコア:
HAS-BLEDスコア:高血圧、腎機能障害、肝機能障害、脳卒中既往、出血傾向、不安定なINR、高齢、併用薬剤などのリスク因子を点数化し、出血リスクを評価します。
ATRIAスコア:心房細動患者において、高齢、腎機能低下、高血圧、出血既往、貧血などのリスク因子を点数化し、出血リスクを評価します。
考察:スコアが高いほど、出血リスクが高いと判断されます。
患者背景:
高齢者、腎機能障害、肝機能障害、消化性潰瘍、出血既往、脳血管障害既往、併用薬(抗血小板薬、NSAIDsなど)などの出血リスク因子がある場合は、より慎重な管理が必要です。
既往歴、合併症、併用薬に関する詳細な問診を行い、出血リスクを総合的に評価します。
出血症状がないか、定期的な観察が必要です。
評価手順:
定期的なINR測定を行い、治療目標範囲内にあるかを確認します。
HAS-BLEDスコアやATRIAスコアなどの出血リスクスコアを用いて、出血リスクを評価します。
患者背景や併用薬を考慮し、個々の患者さんに合わせた出血リスクを総合的に評価します。
必要に応じて、ワルファリンの投与量の調整や、抗凝固薬の変更を検討します。
2. 直接経口抗凝固薬(DOAC)
DOACは、ワルファリンと比較して効果が安定しており、投与量の調整は比較的容易です。しかし、出血リスクは依然として存在するため、注意が必要です。
腎機能:
DOACは主に腎臓から排泄されるため、腎機能が低下している患者さんでは、血中濃度が上昇しやすく、出血リスクが高まります。
クレアチニンクリアランス(Ccr)やeGFRを評価し、腎機能に応じた適切な投与量を決定します。
出血リスクスコア:
HAS-BLEDスコア:DOACを使用する患者さんにも適用可能です。
ATRIAスコア:DOACを使用する心房細動患者にも適用可能です。
考察:スコアが高いほど、出血リスクが高いと判断されます。
患者背景:
高齢者、腎機能障害、肝機能障害、出血既往、脳血管障害既往、併用薬(抗血小板薬、NSAIDsなど)などの出血リスク因子がある場合は、より慎重な管理が必要です。
ワルファリンと同様に、既往歴、合併症、併用薬に関する詳細な問診を行い、出血リスクを総合的に評価します。
併用薬:
抗血小板薬、NSAIDsなど、出血リスクを高める薬剤との併用に注意が必要です。
評価手順:
腎機能を評価し、DOACの投与量を決定します。
HAS-BLEDスコアやATRIAスコアなどの出血リスクスコアを用いて、出血リスクを評価します。
患者背景や併用薬を考慮し、個々の患者さんに合わせた出血リスクを総合的に評価します。
必要に応じて、DOACの投与量の調整や、抗凝固薬の変更を検討します。
出血症状がないか、定期的な観察が必要です。
3. ヘパリン製剤
ヘパリン製剤は、未分画ヘパリン(UFH)と低分子ヘパリン(LMWH)に分けられます。投与方法やモニタリング方法が異なるため、それぞれ分けて説明します。
3.1 未分画ヘパリン(UFH)
APTT(活性化部分トロンボプラスチン時間):
定義:UFHの効果を評価するために用いられる指標です。血液凝固に要する時間を測定します。
治療目標範囲:正常値の1.5~2.5倍が目安です。
考察:APTTが治療目標範囲を外れるほど、出血リスクが高くなります。
患者背景:
高齢者、腎機能障害、肝機能障害、出血既往、血小板減少などの出血リスク因子がある場合は、より慎重な管理が必要です。
併用薬:
抗血小板薬、NSAIDsなど、出血リスクを高める薬剤との併用に注意が必要です。
評価手順:
投与開始後、定期的にAPTTを測定し、治療目標範囲内にあるかを確認します。
患者背景や併用薬を考慮し、出血リスクを総合的に評価します。
必要に応じて、UFHの投与量の調整を行います。
出血症状がないか、定期的な観察が必要です。
3.2 低分子ヘパリン(LMWH)
抗Xa活性:
定義:LMWHの効果を評価するために用いられる指標です。LMWHは、Xa因子を阻害することで抗凝固作用を発揮します。
治療目標範囲:疾患やLMWHの種類によって異なります。
考察:抗Xa活性が治療目標範囲を外れるほど、出血リスクが高くなります。
患者背景:
高齢者、腎機能障害、肝機能障害、出血既往、血小板減少などの出血リスク因子がある場合は、より慎重な管理が必要です。
併用薬:
抗血小板薬、NSAIDsなど、出血リスクを高める薬剤との併用に注意が必要です。
評価手順:
必要に応じて抗Xa活性を測定し、治療目標範囲内にあるかを確認します。
患者背景や併用薬を考慮し、出血リスクを総合的に評価します。
必要に応じて、LMWHの投与量の調整を行います。
出血症状がないか、定期的な観察が必要です。
出血リスク評価のまとめ
各抗凝固薬の作用機序、薬理作用を理解する。
INR(ワルファリン)、APTT(UFH)、抗Xa活性(LMWH)、腎機能(DOAC)などの検査値を把握する。
HAS-BLEDスコアやATRIAスコアなどの出血リスクスコアを活用する。
患者さんの既往歴、合併症、併用薬などの情報を収集する。
上記を踏まえ、患者さんごとの出血リスクを総合的に評価する。
評価結果に応じて、抗凝固薬の選択、用量調節、投与方法などを検討する。
定期的な検査、患者観察を行い、出血症状の有無を確認する。
参考文献リスト
日本循環器学会. 2020年改訂版 心房細動治療(薬物)ガイドライン. https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2020/06/JCS2020_inoue_AF.pdf
日本血栓止血学会. 医療関係者のための抗血栓療法ガイド. https://www.jsth.org/guideline
心房細動治療ガイドライン(2020年改訂版) https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2020/06/JCS2020_inoue_AF.pdf
HAS-BLED score. https://www.mdcalc.com/has-bled-score-bleeding-risk-atrial-fibrillation
ATRIA Score https://www.mdcalc.com/atria-anticoagulation-and-risk-in-atrial-fibrillation
UpToDate (有料データベース)
経口ゼリー剤A
1. 経口ゼリー剤Aの概要
分類: 高カリウム血症治療薬(カリウム吸着薬)
剤形: 経口ゼリー剤(服用しやすいようにゼリー状に製剤化されています)
主な目的: 血清カリウム値の上昇を抑制・改善すること
作用機序: 消化管内でカリウムイオンを吸着し、便中に排泄することで、血中のカリウム濃度を低下させます。
2. 経口ゼリー剤Aの成分
経口ゼリー剤Aの主な成分は、以下のいずれかのカリウム吸着剤です。
ポリスチレンスルホン酸カルシウム:
イオン交換樹脂の一種で、消化管内でカリウムイオンとカルシウムイオンを交換します。
カルシウムイオンは吸収されにくい性質のため、便中に排泄されます。
商品名例: カリメート、ケーイーゾールなど
ポリスチレンスルホン酸ナトリウム:
ポリスチレンスルホン酸カルシウムと同様にイオン交換樹脂で、消化管内でカリウムイオンとナトリウムイオンを交換します。
ナトリウムイオンも便中に排泄されます。
商品名例: ケイキサレートなど
パチロマーカルシウム:
ポリスチレンスルホン酸樹脂とは異なり、非吸収性の高分子です。
消化管内でカリウムイオンを吸着し、便中に排泄します。
カルシウムはほぼ吸収されません。
商品名例: ロケルマなど
3. 経口ゼリー剤Aの作用機序の詳細
投与: 経口ゼリー剤Aは、そのまま、または水に溶かして服用します。
消化管内での作用:
カリウム吸着剤は、消化管内(主に大腸)で、血液中から腸管内に移動してきた過剰なカリウムイオンを吸着します。
ポリスチレンスルホン酸カルシウム・ナトリウムの場合は、カルシウムイオンまたはナトリウムイオンとカリウムイオンが交換されます。
パチロマーカルシウムの場合は、カリウムイオンを吸着します。
便中への排泄:
吸着されたカリウムイオンは、そのまま便中に排泄されます。血中カリウム濃度の低下:
消化管内でのカリウム排泄が増加することで、血中のカリウム濃度が低下します。
4. 経口ゼリー剤Aの適用
経口ゼリー剤Aは、以下の病態に伴う高カリウム血症の治療に用いられます。
腎不全:
腎機能が低下すると、カリウムの排泄がうまくいかなくなり、高カリウム血症になりやすくなります。心不全:
心不全の治療薬(ACE阻害薬、ARBなど)が、高カリウム血症を引き起こすことがあります。利尿薬:
ループ利尿薬(フロセミドなど)は低カリウム血症のリスクがありますが、高カリウム血症をきたす状態もあるため、カリウム吸着剤の併用を検討します。その他の疾患:
高カリウム血症をきたす可能性のある疾患(糖尿病、アジソン病など)にも使用されることがあります。
5. 経口ゼリー剤Aの使用上の注意
副作用:
消化器症状:
便秘、腹痛、吐き気、嘔吐、下痢などが起こることがあります。電解質異常:
低ナトリウム血症、低マグネシウム血症、高カルシウム血症(ポリスチレンスルホン酸カルシウムの場合)などが起こることがあります。特に、パチロマーカルシウムは低マグネシウム血症を起こす可能性が報告されています。その他: 発疹、蕁麻疹などが起こることがあります。
相互作用:
消化管での吸収阻害:
一部の薬剤(ジゴキシン、テトラサイクリン系抗生物質、リチウムなど)の消化管からの吸収を阻害する可能性があります。これらの薬剤と併用する場合は、服用時間をずらす必要があります。アルミニウム含有制酸薬:
併用すると、ポリスチレンスルホン酸樹脂の効果が減弱することがあります。
慎重投与:
消化管狭窄のある患者さん
重度の便秘の患者さん
高齢者
心不全の患者さん(特にナトリウム摂取制限がある場合)
電解質異常のある患者さん
その他:
服用中は、定期的に血清カリウム値、電解質値(ナトリウム、マグネシウム、カルシウム)などの検査を行い、慎重に経過観察する必要があります。
服用中は、水分を十分に摂取するように心がける必要があります。
便秘が起こりやすい場合は、緩下剤を併用することがあります。
6. 経口ゼリー剤Aの種類別の特徴
ポリスチレンスルホン酸カルシウム/ナトリウム:
比較的安価で、古くから使われている薬剤です。
カリウム吸着能力は同程度です。
ポリスチレンスルホン酸カルシウムは、カルシウムイオンを放出するため、高カルシウム血症に注意が必要です。
ポリスチレンスルホン酸ナトリウムは、ナトリウムイオンを放出するため、心不全の患者さんやナトリウム制限をしている患者さんには注意が必要です。
パチロマーカルシウム:
ポリスチレンスルホン酸樹脂と比較して、消化管からの吸収が少なく、副作用が少ないとされています。
他の薬剤との相互作用が少ないとされています。
低マグネシウム血症に注意が必要です。
7. 今回の症例における考察
今回の症例では、血清カリウム値が5.6 mEq/Lと上昇したため、経口ゼリー剤Aが追加されました。
腎機能が低下している患者さんでは、カリウム排泄が低下しやすいため、高カリウム血症になるリスクが高いです。
経口ゼリー剤Aを使用することで、血中カリウム値の低下が期待できます。
ただし、経口ゼリー剤Aを使用する際は、副作用や相互作用に注意し、定期的な検査による経過観察が重要です。
8. まとめ
経口ゼリー剤Aは、高カリウム血症の治療に有効な薬剤ですが、使用に際しては、患者さんの状態や併用薬などを十分に考慮する必要があります。また、定期的な検査で効果や副作用を評価し、適切な治療を継続することが重要です。
論点およびポイント
■■GPT4o
問 106-206|実務
論点| ジゴキシン中毒 / 排便状況管理 / 高カリウム血症対応 / 経口ゼリー剤A
ポイント|
ジゴキシン中毒:
腎機能低下(eGFR 23.9 mL/min/1.73m²)に伴うジゴキシンの血中濃度上昇リスクに注意する必要がある。
症状(悪心、めまい、不整脈など)をモニターする。排便状況管理:
酸化マグネシウムの過量摂取により下痢のリスクが増加する可能性があるため、便秘および排便状況を定期的に確認する。高カリウム血症:
経口ゼリー剤Aは血清カリウム値の上昇(5.6 mEq/L)を是正するために使用。服用指導を徹底し、間違った使用を防止する(例: 忘れた場合の追服不可)。処方薬間相互作用:
フロセミド(カリウム排泄促進)とテルミサルタン(カリウム保持効果)の併用に伴うカリウム動態の変動を考慮。患者教育:
開封後のゼリー剤の保存方法(冷所保存不可)や服用方法について指導を行う。
問 106-207|化学
論点| 陰イオン性化合物 / カリウム吸着能 / 電解質除去
ポイント|
陰イオン性:
経口ゼリー剤Aは陰イオン性を持ち、陽イオンであるカリウムイオンとの静電的相互作用で吸着効果を発揮する。
化学構造中にスルホン酸基またはカルボキシル基を含むことが多い。カリウムイオン吸着:
カリウム選択性が高い吸着機序により、腸管内でカリウムイオンを捕捉し、排泄を促進する。これにより血清カリウム値の低下が期待される。水溶性:
水不溶性の特性が吸着能に関与する。過剰な水溶性があると吸着効率が低下する可能性がある。塩化物イオンとの競合:
塩化物イオンを吸着する特性が低いため、カリウム選択性が維持されている可能性が高い。キレート作用:
主な作用機序はカリウム吸着であり、キレート作用は補助的または存在しないと考えられる。
薬剤師国家試験 出題基準
出典: 薬剤師国家試験のページ |厚生労働省 (mhlw.go.jp)
出題基準 000573951.pdf (mhlw.go.jp)
論点を整理します。
■■GPT4o
総合的な論点
問106-206 (実務)
この問題では、76歳男性の入院治療に関連する薬物療法における注意点について問われています。
患者は高血圧と心不全を持ち、eGFR 23.9 mL/min/1.73m²という腎機能低下が認められます。
また、血清カリウム値の上昇(5.6 mEq/L)とジゴキシンの併用が注目点となります。
主な論点:
腎機能低下時の薬物の安全性:
腎排泄型薬剤(例: ジゴキシン)の毒性リスクが増加。高カリウム血症:
経口ゼリー剤Aの使用によりカリウムの除去を目的とするが、その管理と併用薬の影響が重要。排便状況のモニタリング:
酸化マグネシウムの使用による下剤効果の評価。抗凝固療法:
エドキサバン使用時の出血リスクのモニタリング。
段階的アプローチ
ジゴキシン中毒のリスク:
腎機能低下に伴うジゴキシンの蓄積が心毒性や神経毒性を引き起こす可能性がある。
特に、電解質異常(高カリウム血症)は毒性の悪化に寄与する。高カリウム血症の管理:
経口ゼリー剤Aはカリウム吸着作用を有するが、服用方法や保存条件の遵守が必要。
また、酸化マグネシウムは下痢を引き起こし、電解質バランスに影響を与える可能性があるため、注意が求められる。患者モニタリング:
出血リスク(例: PT-INRモニタリング)や排便状況の確認は薬物療法の安全性と有効性を保つために重要である。
各選択肢の論点および解法へのアプローチ方法
選択肢 1: 経口ゼリー剤Aを服用し忘れた場合、次回2回分服用する。
論点:
経口ゼリー剤Aは主にカリウム吸着を目的とする薬剤であり、過剰服用により消化管障害や過剰なカリウム除去のリスクがある。アプローチ方法:
服用忘れ時に次回2回分をまとめて服用することは推奨されない。薬剤の吸着作用は1回服用量に依存し、過量服用は有害事象を引き起こす可能性がある。
選択肢 2: 経口ゼリー剤A服用後、一度開封して残ったゼリーは冷所に保存する。
論点:
経口ゼリー剤Aは安定性が開封後に変化する可能性があり、冷所保存が適切かどうかは製品情報に基づく必要がある。アプローチ方法:
製薬会社の添付文書に従い、開封後の保存方法を確認する。一度開封したものを再使用することは衛生面で推奨されないことが多い。
選択肢 3: ジゴキシン中毒に注意する。
論点:
腎機能低下患者ではジゴキシンの血中濃度が上昇しやすく、中毒症状(不整脈、めまい、吐き気など)を引き起こす可能性がある。アプローチ方法:
ジゴキシン中毒のリスクを低減するため、血中濃度の定期的なモニタリングと症状の観察が必要である。腎機能を考慮した用量調整も検討する。
選択肢 4: PT-INR値で出血の危険性をモニターする。
論点:
エドキサバンは直接的な第Xa因子阻害薬であり、PT-INRはその抗凝固効果を直接反映しない。アプローチ方法:
エドキサバン投与中の出血リスク評価は、臨床症状の観察と腎機能・血小板数のモニタリングが中心となる。
選択肢 5: 排便状況を確認する。
論点:
酸化マグネシウムは下剤として使用されるが、腎不全患者では高マグネシウム血症を引き起こす可能性がある。アプローチ方法:
排便状況を確認し、必要に応じて酸化マグネシウムの用量調整を行う。また、血清マグネシウム濃度の測定も考慮する。
正答:
選択肢 3(ジゴキシン中毒に注意する)
選択肢 5(排便状況を確認する)
Ref.
日本腎臓学会. 「CKD診療ガイドライン2023」.
腎機能低下時の薬剤選択および調整に関する推奨事項。
厚生労働省 医薬品添付文書.
ジゴキシンおよびエドキサバンの使用に関する添付文書。
KDOQI Clinical Practice Guidelines.
慢性腎臓病患者における薬物療法の調整と電解質管理に関する推奨。
UpToDate. "Digoxin: Clinical use and monitoring."
ジゴキシンの臨床的利用および中毒症状の評価に関する解説。
Martindale: The Complete Drug Reference.
経口ゼリー剤Aおよび酸化マグネシウムの薬理学的特性。
以上で、論点整理を終わります。
理解できたでしょうか?
大丈夫です。
完全攻略を目指せ!
はじめましょう。
薬剤師国家試験の薬学実践問題【複合問題】からジゴキシン中毒 / 排便状況管理 / 高カリウム血症対応を論点とした問題です。
なお、以下の解説は、著者(Yukiho Takizawa, PhD)がプロンプトを作成して、その対話に応答する形で GPT4o & Copilot 、Gemini 2、または Grok 2 が出力した文章であって、著者がすべての出力を校閲しています。
生成AIの製造元がはっきりと宣言しているように、生成AIは、その自然言語能力および取得している情報の現在の限界やプラットフォーム上のインターフェースのレイト制限などに起因して、間違った文章を作成してしまう場合があります。
疑問点に関しては、必要に応じて、ご自身でご確認をするようにしてください。
Here we go.
第106回薬剤師国家試験|薬学実践問題 /
問206-207
一般問題(薬学実践問題)
【物理・化学・生物、衛生/実務】
■複合問題|問 106-206-207
Q. 76歳男性。体重50kg。高血圧と心不全により入院となり、処方1が開始となった。入院時のeGFRは23.9mL/min/1.73m2であったが、尿量が増加し浮腫も徐々に改善して、状態も安定してきた。1週間後、便秘に対し処方2が開始となった。さらに1週間後、血清カリウム値が5.6mEq/Lと上昇したため、経口ゼリー剤Aを追加した。
(処方1)
フロセミド錠40mg 1回1錠(1日1錠)
テルミサルタン錠20mg 1回1錠(1日1錠)
ビソプロロールフマル酸塩錠2.5mg 1回1錠(1日1錠)
ジゴキシン錠0.125mg 1回1錠(1日1錠)
エドキサバントシル酸塩水和物錠30mg 1回1錠(1日1錠)
1日1回|朝食後|7日分
(処方2)
酸化マグネシウム錠330mg 1回1錠(1日3錠)
1日3回|朝昼夕食後|7日分
実務
問 106-206|実務
Q. 本症例において、注意する事項として正しいのはどれか。2つ選べ。
■選択肢
1. 経口ゼリー剤Aを服用し忘れた場合、次回2回分服用する。
2. 経口ゼリー剤A服用後、一度開封して残ったゼリーは冷所に保存する。
3. ジゴキシン中毒に注意する。
4. PT-INR値で出血の危険性をモニターする。
5. 排便状況を確認する。
Here:
松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 106-206-207【物理・化学・生物、衛生/実務】(1/2) 論点:ジゴキシン中毒 / 排便状況管理 / 高カリウム血症対応|matsunoya
物理・化学・生物
問 106-207|化学
Q. 経口ゼリー剤Aの成分の化学的性質に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
■選択肢
1. 水溶性が高い。
2. 陰イオン性を持つ。
3. カリウムイオンを吸着する。
4. 塩化物イオンを吸着する。
5. キレート作用を持つ。
解説はこちらからどうぞ。
松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 106-206-207【物理・化学・生物、衛生/実務】(2/2) 論点:イオン交換樹脂 / 陰イオン性化合物 / カリウム吸着能 / 電解質除去|matsunoya
■■GPT4o
■問 106-206|実務
■論点|
この問題の論点は、腎機能低下患者におけるジゴキシン中毒のリスク管理および排便状況の確認の重要性を特定することです。
■解説1|
ジゴキシン中毒に注意する。(選択肢3)[正しい]
ジゴキシンは腎排泄型薬物であり、腎機能低下(eGFR 23.9 mL/min/1.73m²)患者では血中濃度が上昇しやすい。
中毒症状には悪心、嘔吐、不整脈、視覚異常が含まれるため、血中濃度のモニタリングと症状観察が必要。
特に本症例ではジゴキシン使用中に併用薬物(テルミサルタンやフロセミド)が腎機能や電解質に影響を及ぼす可能性があり、相互作用にも注意が必要。
排便状況を確認する。(選択肢5)[正しい]
酸化マグネシウムは便秘改善の目的で使用されるが、過剰投与や腎機能低下では高マグネシウム血症や下痢が起こるリスクがある。
排便状況を確認することで、便秘解消が適切か、不必要なマグネシウム投与が行われていないかを評価する。
■解説2|
ジゴキシン中毒:
腎機能低下患者においてジゴキシン中毒のリスクを減らすため、投与量調整や血清濃度の定期測定が推奨される。併用薬の影響でジゴキシンの有効性や毒性が変化する可能性があるため、総合的な薬物療法管理が必要。排便状況:
酸化マグネシウムによる腸管内容物の水分増加が便秘解消の目的だが、下痢を引き起こす可能性がある。過度の下痢は電解質異常や脱水を招くため、適切な服薬指導が不可欠。
■結論|
本症例において注意すべき事項は、ジゴキシン中毒のリスクと排便状況の管理です。これらの問題に対処するため、適切なモニタリングと服薬指導が求められます。
■補足|
経口ゼリー剤Aを服用し忘れた場合、次回2回分服用する。(選択肢1)[誤り]
服薬忘れの場合の追服は推奨されていない。特に本剤は血清カリウム値に影響を与えるため、過剰摂取は禁忌。
経口ゼリー剤A服用後、一度開封して残ったゼリーは冷所に保存する。(選択肢2)[誤り]
開封後のゼリー剤は品質保持の観点から保存せずに廃棄することが推奨される。
PT-INR値で出血の危険性をモニターする。(選択肢4)[誤り]
本症例ではワルファリンではなくエドキサバンが使用されているため、PT-INR値のモニタリングは必須ではない。
必須問題の解説は、こちらからどうぞ。
薬剤師国家試験対策ノート|論点解説 必須問題 第106回-第109回 一覧 powered by Gemini 1.5 Pro, Google AI Studio & GPT4, Copilot|matsunoya (note.com)
薬学理論問題の解説は、こちらからどうぞ。
薬剤師国家試験対策ノート|論点解説 薬学理論問題 第106回-第109回 一覧 powered by Gemini 1.5 Pro, GPT4o, Copilot, and Grok 2|matsunoya
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では、問題を解いてみましょう!
すっきり、はっきりわかったら、合格です。
第106回薬剤師国家試験|薬学実践問題 /
問206-207
一般問題(薬学実践問題)
【物理・化学・生物、衛生/実務】
■複合問題|問 106-206-207
Q. 76歳男性。体重50kg。高血圧と心不全により入院となり、処方1が開始となった。入院時のeGFRは23.9mL/min/1.73m2であったが、尿量が増加し浮腫も徐々に改善して、状態も安定してきた。1週間後、便秘に対し処方2が開始となった。さらに1週間後、血清カリウム値が5.6mEq/Lと上昇したため、経口ゼリー剤Aを追加した。
(処方1)
フロセミド錠40mg 1回1錠(1日1錠)
テルミサルタン錠20mg 1回1錠(1日1錠)
ビソプロロールフマル酸塩錠2.5mg 1回1錠(1日1錠)
ジゴキシン錠0.125mg 1回1錠(1日1錠)
エドキサバントシル酸塩水和物錠30mg 1回1錠(1日1錠)
1日1回|朝食後|7日分
(処方2)
酸化マグネシウム錠330mg 1回1錠(1日3錠)
1日3回|朝昼夕食後|7日分
実務
問 106-206|実務
Q. 本症例において、注意する事項として正しいのはどれか。2つ選べ。
■選択肢
1. 経口ゼリー剤Aを服用し忘れた場合、次回2回分服用する。
2. 経口ゼリー剤A服用後、一度開封して残ったゼリーは冷所に保存する。
3. ジゴキシン中毒に注意する。
4. PT-INR値で出血の危険性をモニターする。
5. 排便状況を確認する。
Here:
松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 106-206-207【物理・化学・生物、衛生/実務】(1/2) 論点:ジゴキシン中毒 / 排便状況管理 / 高カリウム血症対応|matsunoya
物理・化学・生物
問 106-207|化学
Q. 経口ゼリー剤Aの成分の化学的性質に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
■選択肢
1. 水溶性が高い。
2. 陰イオン性を持つ。
3. カリウムイオンを吸着する。
4. 塩化物イオンを吸着する。
5. キレート作用を持つ。
解説はこちらからどうぞ。
松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 106-206-207【物理・化学・生物、衛生/実務】(2/2) 論点:イオン交換樹脂 / 陰イオン性化合物 / カリウム吸着能 / 電解質除去|matsunoya
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薬学理論問題の論点解説一覧です。
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薬剤師国家試験対策ノート📒
薬学実践問題 第106回薬剤師国家試験 全50問
薬剤師国家試験対策ノート📒
薬学実践問題 第107回薬剤師国家試験 全50問
薬剤師国家試験対策ノート📒
薬学実践問題 第108回薬剤師国家試験 全50問
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松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 106-206-207【物理・化学・生物、衛生/実務】(1/2) 論点:ジゴキシン中毒 / 排便状況管理 / 高カリウム血症対応|matsunoya
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