松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 106-210-211【物理・化学・生物、衛生/実務】(1/2) 論点:オマリグリプチン / DPP-4阻害薬 / 低血糖対応 / 服薬指導
第106回薬剤師国家試験|薬学実践問題 /
問210-211
一般問題(薬学実践問題)
【物理・化学・生物、衛生/実務】
■複合問題|問 106-210-211
Q. 81歳男性。半年前に妻を亡くしてから在宅医療を受けている。また、10年前から糖尿病の治療のため、処方1の薬剤を服用している。
(処方1)
グリメピリド口腔内崩壊錠3mg 1回1錠(1日1錠)
1日1回|朝食後|28日分|
最近、患者宅を薬剤師が訪問したところ、近所に住む娘から低血糖症状が頻回に発現するとの情報を得た。そこで、アドヒアランスを考慮し、医師に処方1を中止して処方2への変更を提案したところ、受け入れられた。
(処方2)
オマリグリプチン錠25mg|1回1錠(1日1錠)
毎週日曜日|1日1回|朝食後|4日分(投与実日数)
実務
問 106-210|実務
Q. 薬剤師が患者の家族に対し、処方2について説明する内容として、正しいのはどれか。1つ選べ。
■選択肢
1. 低血糖症状を発現した時のために、ショ糖では効果がないのでブドウ糖を準備してください。
2. 日曜日の朝飲み忘れた場合は、気がついた時点で1錠を飲ませて下さい。ただし、一度に2回分は飲ませないようにしてください。
3. グレープフルーツジュースと一緒に服用すると、低血糖が発現しやすくなるので飲ませないでください。
4. 服用期間中に納豆を食べると、血糖を低下させる効果がなくなりますので食べさせないでください。
5. 服用すると便が黒くなりますが、心配ありません。
Here:
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物理・化学・生物
問 106-211|化学
Q. 処方2で用いられた薬物は、プロテアーゼであるジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP-4)の基質結合部位に結合して阻害することにより血糖降下作用を示す。この薬物は、以下の図に示したようなDPP-4の基質結合部位のアルギニン残基、グルタミン酸残基、フェニルアラニン残基の側鎖とそれぞれ相互作用する官能基をもつ。処方2の薬物の構造はどれか。1つ選べ。ただし、グアニジノ基は水素結合相互作用におけるプロトン供与体として働く。
DPP-4 基質結合部位

■選択肢
1. 1
2. 2
3. 3
4. 4
5. 5
解説はこちらからどうぞ。
松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 106-210-211【物理・化学・生物、衛生/実務】(2/2) 論点:オマリグリプチン / DPP-4阻害薬 / 基質結合部位 / 官能基|matsunoya
こんにちは!薬学生の皆さん。
Mats & BLNtです。
matsunoya_note から、薬剤師国家試験の論点解説をお届けします。
苦手意識がある人も、この機会に、【物理・化学・生物、衛生/実務】 の複合問題を一緒に完全攻略しよう!
今回は、第106回薬剤師国家試験|薬学実践問題 / 問210-211 (1/2) 、論点:オマリグリプチン / DPP-4阻害薬 / 低血糖対応 / 服薬指導を徹底解説します。
薬剤師国家試験対策ノート NOTE ver.
matsunoya_note|note https://note.com/matsunoya_note
Here; https://note.com/matsunoya_note/n/n7675cbcbb62f
松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 106-210-211【物理・化学・生物、衛生/実務】(1/2) 論点:オマリグリプチン / DPP-4阻害薬 / 低血糖対応 / 服薬指導|matsunoya
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このコンテンツの制作者|
滝沢 幸穂 Yukiho Takizawa, PhD
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設問へのアプローチ|
薬学実践問題は原本で解いてみることをおすすめします。
まずは、複合問題や実務の問題の構成に慣れることが必要だからです。
薬学実践問題は薬剤師国家試験2日目の①、②、③ の3部構成です。
今回の論点解説では2日目の①を取り上げています。
厚生労働省|過去の試験問題👇
第109回(令和6年2月17日、2月18日実施)
第108回(令和5年2月18日、2月19日実施)
第107回(令和4年2月19日、2月20日実施)
第106回(令和3年2月20日、2月21日実施)
第106回薬剤師国家試験 問210-211(問106-210-211)では、糖尿病治療薬に関する知識を化学および実務のそれぞれの科目の視点から複合問題として問われました。
複合問題は、各問題に共通の冒頭文とそれぞれの科目別の連問で構成されます。
冒頭文は、問題によっては必要がない情報の場合もあるため、最初に読まずに、連問すべてと選択肢に目を通してから、必要に応じて情報を取得するために読むようにすると、時間のロスが防げます。
1問、2分30秒で解答できればよいので、いつも通り落ち着いて一問ずつ別々に解けば大丈夫です。
出題範囲は、それぞれの科目別の出題範囲に準じています。
連問と言ってもめったに連動した問題は出ないので、平常心で取り組んでください。
今回は、2回に分けて、それぞれの問題の論点を解説します。
第1回は、問106-210です。
💡ワンポイント
複合問題ですが、問106-210を解くうえで必要な情報は、黄色い線で示した部分だけです。
それ以外の情報取得は必要がないです。
読んでいると時間のロスに繋がります。
問106-210は、糖尿病治療薬オマリグリプチン(週1回日曜日朝1錠投与)について、薬剤師が患者(もしくは家族)に説明する内容を問う問題です。

下記の医薬品に関する情報を一読しておくと応用力がつきます。
オマリグリプチン
Omarigliptin | C17H20F2N4O3S | CID 46209133 - PubChem

PMDA 医療用医薬品添付文書など オマリグリプチン
製造販売元/キッセイ薬品工業株式会社 マリゼブ錠12.5mg/マリゼブ錠25mg
今回の論点(問106-210 実務)からすると、上記リンク(オマリグリプチン)から服薬指導箋を読んでおくとよいです。
服薬指導箋: 230034_3969025F1022_37_001RMPm.pdf
下記に抜粋します。
服用方法
週に1回1錠:
服用する曜日を決め、定期的に服用します。
食事に関係なく服用できます。
誤って多く服用した場合
医師または薬剤師に相談:
誤って多く服用してしまった場合は、すぐに医師または薬剤師に相談してください。
服用を忘れた場合
気づいた時点で1錠服用:
その後は定められた曜日に服用してください。
同じ日に2錠服用しないでください。
低血糖症状
軽い症状:
強い空腹感、冷や汗、悪心、手のふるえ、動悸など。進行した症状:
めまい、強い疲労感、眠気。重い症状:
けいれん、昏睡、意識消失。
低血糖症状がみられた場合
糖分を摂取し安静に:
砂糖を含むジュース、清涼飲料水、果物、菓子類などを摂取してください。
※ α-グルコシダーゼ阻害薬を服用している場合は、ブドウ糖を摂取してください。
他の病気にかかった場合
主治医に相談:
発熱、下痢、嘔吐などが見られるときや食事が十分摂れないときは、必ず主治医に相談し、十分に水分補給を行い、自己判断で服薬を中止しないようにしましょう。
糖尿病治療の基本
食事療法、運動療法、薬物療法:
糖尿病治療の基本はこれらの療法です。
出典:
服薬指導箋: 230034_3969025F1022_37_001RMPm.pdf
まず基本的な知識について復習しておきましょう。
■■Gemini 2.0 Flash
マリゼブ錠(一般名:オマリグリプチン)
概要 インタビューフォーム
1. DPP-4阻害薬の登場と臨床的位置づけの確立
背景:
経口血糖降下薬として、DPP-4阻害薬が登場する以前は、スルホニル尿素薬やチアゾリジン薬などが使用されていましたが、低血糖や体重増加などの副作用が課題となっていました。DPP-4阻害薬の登場:
DPP-4阻害薬は、血糖依存的な作用機序を持つため、低血糖リスクが低く、体重増加も起こしにくいという特徴を持っていました。臨床への浸透:
連日投与型のDPP-4阻害薬は、その有効性、安全性、忍容性の高さから、速やかに臨床現場に受け入れられ、経口血糖降下薬として重要な位置を確立しました。
DPP-4阻害薬は、従来の経口血糖降下薬の課題を克服する薬剤として登場し、糖尿病治療における新しい選択肢となりました。
その臨床的な有用性が広く認知され、多くの患者さんの血糖コントロールに貢献しています。
2. 週1回投与型DPP-4阻害薬の開発コンセプト
開発動機:
連日投与型のDPP-4阻害薬の有効性や安全性は確立していましたが、患者さんの服薬アドヒアランスをさらに向上させるため、週1回投与型のDPP-4阻害薬の開発が求められました。開発戦略:
マリゼブ錠は、非臨床試験成績より、連日投与のDPP-4阻害薬と同様の有効性と安全性プロファイルを有することが期待され、週1回投与のDPP-4阻害薬として開発が進められました。
週1回投与型のDPP-4阻害薬の開発は、患者さんの服薬負担を軽減し、アドヒアランスの向上を目指すという観点から非常に重要な取り組みでした。
連日投与のDPP-4阻害薬のメリットを維持しつつ、投与頻度を減らすことで、患者さんのQOL向上に貢献できる可能性が示唆されました。
3. マリゼブ錠(オマリグリプチン)の開発
創製:
マリゼブ錠(オマリグリプチン)は、MSD(Merck Sharp & Dohme LLC)によって創製されました。特徴:
マリゼブ錠は、週1回投与を可能にするために、腎臓での再吸収機構を利用した設計がされています。臨床試験:
2010年から2014年まで、MSD株式会社が「経口血糖降下薬の臨床評価方法に関するガイドライン」に基づき、臨床試験を実施しました。承認:
臨床試験の結果、2015年9月に「2型糖尿病」を効能・効果として承認を取得しました。
マリゼブ錠の開発は、単に投与頻度を減らすだけでなく、薬物動態的な特徴を活かして週1回投与を実現した点が画期的です。
これにより、連日投与の薬剤と同等の効果を維持しながら、患者さんの服薬負担を軽減することに成功しました。
臨床試験の結果も、マリゼブ錠が2型糖尿病治療において有効な選択肢であることを裏付けています。
4. マリゼブ錠の製造販売承認承継
2024年9月:
マリゼブ錠の製造販売承認が、MSD株式会社からキッセイ薬品工業株式会社へ承継されました。
製造販売承認の承継は、薬剤の安定供給を維持する上で重要な出来事です。キッセイ薬品工業株式会社によって、マリゼブ錠が今後も継続的に医療現場で利用可能となり、多くの2型糖尿病患者さんの治療に貢献することが期待されます。
5. マリゼブ錠の治療学的特性
週1回投与:
腎臓での再吸収機構により、週1回投与を実現したDPP-4阻害薬です。HbA1c低下効果:
週1回25mg投与で良好なHbA1c低下効果を示し、シタグリプチンに対する非劣性が確認されました。DPP-4阻害活性:
24時間/7日間にわたり、持続的なDPP-4阻害活性を示し、次回投与直前まで良好な血糖降下作用が認められています。副作用:
重大な副作用として、低血糖、類天疱瘡、急性膵炎、腸閉塞が報告されています。
マリゼブ錠の治療学的特性は、週1回投与という利便性と、持続的な血糖降下作用を両立している点にあります。
また、シタグリプチンに対する非劣性が示されたことにより、臨床的な有効性が確認されました。
一方で、重大な副作用については、十分に注意を払いながら使用する必要があります。
まとめ
マリゼブ錠(オマリグリプチン)は、従来のDPP-4阻害薬のメリットを維持しつつ、週1回投与を可能にした薬剤です。
その開発経緯は、糖尿病治療における患者さんのQOL向上と、薬剤の有用性を両立させるための努力の結晶と言えます。
今後、2型糖尿病治療における重要な選択肢の一つとして、さらなる活用が期待されます。
開発のポイント
患者アドヒアランス向上:
週1回投与という新しい投与頻度で、患者さんの服薬負担を軽減することを目指した。腎臓での再吸収機構の活用:
週1回投与を可能にするために、薬剤の動態特性を最大限に活かした。効果と安全性:
既存のDPP-4阻害薬と同等の効果と安全性を保持した。
Ref.
製造販売元/キッセイ薬品工業株式会社 インタビューフォーム
F1_マリゼブ錠12.5mg/マリゼブ錠25mg
オマリグリプチンの薬効薬理について
1. インクレチンとグルコース恒常性
インクレチン:
グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)とグルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)は、インクレチンと呼ばれるホルモンです。グルコース恒常性:
インクレチンは、グルコース(血糖)レベルを正常に維持する(グルコース恒常性)上で重要な役割を果たしています。
具体的には、以下のような作用があります。インスリン分泌促進:
食事摂取に伴い血糖値が上昇すると、インクレチンが分泌され、膵臓からのインスリン分泌を促進します。グルカゴン濃度低下:
インクレチンは、血糖値上昇時にはグルカゴンの分泌を抑制し、血糖値低下時にはグルカゴン分泌を促進することで、血糖値の安定に寄与します。
DPP-4の役割:
ジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP-4)は、インクレチンを不活化する酵素であり、インクレチンの効果を抑制します。
インクレチンは、血糖コントロールにおいて重要な役割を果たすホルモンです。
DPP-4阻害薬の基本的な作用機序は、DPP-4の働きを阻害することで、インクレチンの作用を増強し、血糖コントロールを改善することです。
2. オマリグリプチンのDPP-4阻害作用と活性型GLP-1濃度上昇作用
DPP-4選択的阻害:
オマリグリプチンは、DPP-4活性を選択的に阻害します。IC50値:
オマリグリプチンの組換え体DPP-4に対するIC50値は1.6 nM、血清由来DPP-4に対するIC50値は2.1 nM (2%血清) 及び 6.7 nM (50%血清) であり、強力な阻害作用があることが示されています。IC50値とは:
酵素活性を50%阻害する薬物濃度を表す指標です。
この値が低いほど、薬物の阻害効果が高いことを意味します。
活性型GLP-1濃度上昇:
オマリグリプチンの単回経口投与により、マウスを用いた糖負荷試験において、血漿中DPP-4阻害と血漿中活性型GLP-1濃度の上昇が認められました。活性型GLP-1:
インクレチンであるGLP-1はDPP-4により分解されると不活性型になります。活性型GLP-1は、血糖コントロールに重要な働きをします。
臨床試験でのDPP-4阻害:
2型糖尿病患者への週1回投与試験において、最終投与7日後のDPP-4活性阻害率は82.6%であり、持続的な阻害効果が確認されました。
オマリグリプチンは、DPP-4に対して高い選択性と阻害作用を示すことが、in vitroおよびin vivo試験で確認されています。
DPP-4阻害により、活性型GLP-1濃度を上昇させ、血糖コントロールの改善に繋がることが示唆されます。
特に臨床試験におけるDPP-4阻害率は、持続的な効果を示す上で重要なデータです。
3. オマリグリプチンの耐糖能と糖代謝改善作用
血糖コントロール改善効果:
2型糖尿病患者を対象とした臨床試験において、オマリグリプチンの週1回投与により、以下の効果が確認されました。空腹時血糖値の低下:
空腹時の血糖値が有意に低下しました。食後過血糖の抑制:
食事後の血糖値上昇が抑制されました。HbA1cの低下:
HbA1c(ヘモグロビンA1c)値が低下し、長期的な血糖コントロールが改善しました。
血糖値上昇抑制作用:
正常マウスを用いた糖負荷試験において、オマリグリプチンの単回投与で血糖値上昇が抑制されました。
臨床試験の結果から、オマリグリプチンは2型糖尿病患者さんの血糖コントロールを改善する効果があることが示されました。空腹時血糖値の低下、食後血糖値上昇の抑制、HbA1c値の低下は、いずれも糖尿病治療における重要な指標であり、オマリグリプチンの臨床的な有用性を裏付けています。
まとめ
オマリグリプチンは、DPP-4阻害薬であり、インクレチンを介した血糖コントロールを改善する薬剤です。その作用機序は以下の通りです。
DPP-4を阻害する:
選択的にDPP-4を阻害することで、インクレチン(GLP-1、GIP)の分解を抑制します。活性型インクレチン濃度を上昇させる:
インクレチンの活性型濃度が上昇することで、血糖依存的にインスリン分泌を促進し、グルカゴン濃度を低下させます。血糖コントロールを改善する:
空腹時血糖値、食後血糖値、HbA1cを低下させ、血糖コントロールを改善します。
オマリグリプチンは、強力なDPP-4阻害作用、活性型GLP-1濃度上昇作用、耐糖能改善作用を有することが示唆されています。これらの薬理作用に基づき、2型糖尿病治療において有効な選択肢となることが期待されます。
薬効薬理のポイント:
DPP-4選択的阻害:
オマリグリプチンは、強力かつ選択的にDPP-4を阻害する。インクレチン作用増強:
DPP-4阻害により、インクレチンの作用を増強し、血糖コントロールを改善する。持続的な効果:
週1回投与でも、持続的な効果が得られる。
Ref.
PMDA 医療用医薬品添付文書 オマリグリプチン
製造販売元/キッセイ薬品工業株式会社 マリゼブ錠12.5mg/マリゼブ錠25mg
論点およびポイント
■■GPT4o
問 106-210|実務
論点| オマリグリプチン / DPP-4阻害薬 / 低血糖対応 / 服薬指導
ポイント|
オマリグリプチンはDPP-4阻害薬で、作用時間が長く週1回の服用で十分な血糖降下効果を発揮する。
低血糖症状が発現した場合、DPP-4阻害薬ではショ糖の分解が阻害されないため、通常のショ糖摂取で十分。ブドウ糖に限定する必要はない。
服用忘れ時には、気づいた時点で服薬が推奨される。ただし、次回服用が24時間以内の場合は2回分の服用を避けるべき。
オマリグリプチンはCYP450酵素による代謝を受けないため、グレープフルーツジュースとの相互作用はない。
納豆やビタミンK含有食品、便の黒色化に関する影響はエビデンスがないため、指導内容に含める必要はない。
問 106-211|化学
論点|オマリグリプチン / DPP-4阻害 / 基質結合部位 / アルギニン / グルタミン酸 / フェニルアラニン / 相互作用
ポイント|

DPP-4基質結合部位は、アルギニン(Arg)、グルタミン酸(Glu)、フェニルアラニン(Phe)残基を含む。
Arg残基はグアニジノ基を持ち、静電的相互作用や水素結合のプロトン供与体として作用する。
Glu残基はカルボキシル基を持ち、静電的引力で陽性荷電部位と相互作用する。
Phe残基は芳香族環を持ち、疎水性相互作用やπ-π相互作用を提供する。
DPP-4阻害剤(例: オマリグリプチン)は、これらのアミノ酸残基に結合する官能基(アミノ基、芳香族基など)を持つ必要がある。
オマリグリプチンのアミノ基はGlu残基と静電的相互作用し、ジフルオロフェニル基はPhe残基とπ-π相互作用を形成する。
メチルスルホニル基はArg残基と水素結合を形成し、DPP-4酵素との選択的結合を実現する。
構造適合性(アミノ酸残基との相互作用の観点)がDPP-4阻害作用の鍵となる。

薬剤師国家試験 出題基準
出典: 薬剤師国家試験のページ |厚生労働省 (mhlw.go.jp)
出題基準 000573951.pdf (mhlw.go.jp)
論点を整理します。
■■GPT4o
総合的な論点
問106-210 実務
この問題では、高齢患者における低血糖リスクを考慮した薬剤変更後の新しい処方薬(オマリグリプチン)について、薬剤師が家族に行う適切な説明内容が問われています。以下のポイントが重要です:
低血糖のリスク:
DPP-4阻害薬であるオマリグリプチンは、膵臓β細胞のインスリン分泌を増加させますが、グリメピリドに比べ低血糖のリスクが低い。服薬アドヒアランスの向上:
オマリグリプチンは週1回投与であり、高齢患者における服薬遵守が期待できます。薬剤との相互作用:
オマリグリプチンの作用はCYP450経路に依存しないため、食品との相互作用は少ない。誤飲防止:
服薬タイミングのずれや過量摂取のリスクについての指導が重要。
これに基づき、家族への説明が求められます。
各選択肢の論点および解法へのアプローチ方法
選択肢1. 低血糖症状を発現した時のために、ショ糖では効果がな
論点: 低血糖時の対応策として、ショ糖(砂糖)ではなくブドウ糖を用いる必要性について。
アプローチ方法:
オマリグリプチンはDPP-4阻害薬であり、α-グルコシダーゼ阻害作用を持たないため、ショ糖の分解が妨げられることはありません。
そのため、低血糖症状が発現した場合には、通常通りショ糖を使用しても効果があります。
この選択肢の説明は誤りです。
選択肢2. 日曜日の朝飲み忘れた場合は、気がついた時点で1錠を飲ませて下さい。ただし、一度に2回分は飲ませないようにしてください。
論点: 服薬忘れ時の対応方法。
アプローチ方法:
オマリグリプチンは長時間作用型であるため、服薬忘れに気づいた時点で飲むことが推奨されます。
ただし、週1回の薬剤であり、次回の服薬までに24時間未満である場合、2回分を一度に服用すると過剰効果のリスクがあります。
この説明は正確であり、選択肢2が正答です。
選択肢3. グレープフルーツジュースと一緒に服用すると、低血糖が発現しやすくなるので飲ませないでください。
論点: グレープフルーツジュースとの相互作用の有無。
アプローチ方法:
DPP-4阻害薬であるオマリグリプチンはCYP450経路による代謝を受けず、グレープフルーツジュースとの相互作用がないため、この説明は誤りです。
選択肢4. 服用期間中に納豆を食べると、血糖を低下させる効果がなくなりますので食べさせないでください。
論点: 納豆(ビタミンK含有食品)との相互作用。
アプローチ方法:
納豆による影響は主にワルファリンなどの抗凝固薬で問題となりますが、血糖降下作用に影響を与えるエビデンスはありません。
このため、この説明は誤りです。
選択肢5. 服用すると便が黒くなりますが、心配ありません。
論点: 黒色便がみられる副作用の有無。
アプローチ方法:
オマリグリプチンにおいて黒色便は認められておらず、この説明は誤りです。
正答: 選択肢2
Ref.
Holst JJ, et al. "Glucagon-like peptide-1 and the pathophysiology of type 2 diabetes." Physiol Rev. 2007;87(4):1409–1439.
Kim D, et al. "Pharmacokinetics and Pharmacodynamics of Omarigliptin, a Once-Weekly Dipeptidyl Peptidase-4 Inhibitor." Clin Pharmacokinet. 2015;54(8):837–849.
American Diabetes Association. "Standards of Medical Care in Diabetes—2024." Diabetes Care. 2024;47(Suppl 1):S1–S195.
Deacon CF. "Dipeptidyl peptidase-4 inhibitors in the treatment of type 2 diabetes: a comparative review." Diabetes Obes Metab. 2011;13(1):7–18.
以上で、論点整理を終わります。
理解できたでしょうか?
大丈夫です。
完全攻略を目指せ!
はじめましょう。
薬剤師国家試験の薬学実践問題【複合問題】からオマリグリプチン / DPP-4阻害薬 / 低血糖対応 / 服薬指導を論点とした問題です。
なお、以下の解説は、著者(Yukiho Takizawa, PhD)がプロンプトを作成して、その対話に応答する形で GPT4o & Copilot 、Gemini 2、または Grok 2 が出力した文章であって、著者がすべての出力を校閲しています。
生成AIの製造元がはっきりと宣言しているように、生成AIは、その自然言語能力および取得している情報の現在の限界やプラットフォーム上のインターフェースのレイト制限などに起因して、間違った文章を作成してしまう場合があります。
疑問点に関しては、必要に応じて、ご自身でご確認をするようにしてください。
Here we go.
第106回薬剤師国家試験|薬学実践問題 /
問210-211
一般問題(薬学実践問題)
【物理・化学・生物、衛生/実務】
■複合問題|問 106-210-211
Q. 81歳男性。半年前に妻を亡くしてから在宅医療を受けている。また、10年前から糖尿病の治療のため、処方1の薬剤を服用している。
(処方1)
グリメピリド口腔内崩壊錠3mg 1回1錠(1日1錠)
1日1回|朝食後|28日分|
最近、患者宅を薬剤師が訪問したところ、近所に住む娘から低血糖症状が頻回に発現するとの情報を得た。そこで、アドヒアランスを考慮し、医師に処方1を中止して処方2への変更を提案したところ、受け入れられた。
(処方2)
オマリグリプチン錠25mg|1回1錠(1日1錠)
毎週日曜日|1日1回|朝食後|4日分(投与実日数)
実務
問 106-210|実務
Q. 薬剤師が患者の家族に対し、処方2について説明する内容として、正しいのはどれか。1つ選べ。
■選択肢
1. 低血糖症状を発現した時のために、ショ糖では効果がないのでブドウ糖を準備してください。
2. 日曜日の朝飲み忘れた場合は、気がついた時点で1錠を飲ませて下さい。ただし、一度に2回分は飲ませないようにしてください。
3. グレープフルーツジュースと一緒に服用すると、低血糖が発現しやすくなるので飲ませないでください。
4. 服用期間中に納豆を食べると、血糖を低下させる効果がなくなりますので食べさせないでください。
5. 服用すると便が黒くなりますが、心配ありません。
Here:
松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 106-210-211【物理・化学・生物、衛生/実務】(1/2) 論点:オマリグリプチン / DPP-4阻害薬 / 低血糖対応 / 服薬指導|matsunoya
物理・化学・生物
問 106-211|化学
Q. 処方2で用いられた薬物は、プロテアーゼであるジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP-4)の基質結合部位に結合して阻害することにより血糖降下作用を示す。この薬物は、以下の図に示したようなDPP-4の基質結合部位のアルギニン残基、グルタミン酸残基、フェニルアラニン残基の側鎖とそれぞれ相互作用する官能基をもつ。処方2の薬物の構造はどれか。1つ選べ。ただし、グアニジノ基は水素結合相互作用におけるプロトン供与体として働く。
DPP-4 基質結合部位

■選択肢
1. 1
2. 2
3. 3
4. 4
5. 5
解説はこちらからどうぞ。
松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 106-210-211【物理・化学・生物、衛生/実務】(2/2) 論点:オマリグリプチン / DPP-4阻害薬 / 基質結合部位 / 官能基|matsunoya
■■GPT4o
■問 106-210|実務
■論点|
この問題の論点は、オマリグリプチン(DPP-4阻害薬)の服用に関する適切な説明を特定することです。
■解説1|
日曜日の朝飲み忘れた場合は、気がついた時点で1錠を飲ませて下さい。ただし、一度に2回分は飲ませないようにしてください。(選択肢2) [正しい]
オマリグリプチンは週1回服用のDPP-4阻害薬で、服薬の利便性向上とアドヒアランス改善を目的に開発されています。
飲み忘れた場合には、気づいた時点で服用することが推奨されていますが、週2回の服用は薬理学的特性に反するため避けるべきです(過量投与による副作用のリスクがある)。
服用タイミングの調整により、血糖値の管理が持続的に可能です。
■解説2|
オマリグリプチンの半減期は長く(約21時間)、服用間隔が1週間であっても血中濃度が安定しやすい薬剤です。この特徴により、多少の服用遅延があっても大きな血糖値変動が生じにくいとされています。
薬物動態学的には、服薬の利便性を維持するために、次回の服薬スケジュールに戻ることが重要です。一度に複数錠を服用すると血中濃度が過剰に上昇し、副作用(低血糖や消化器症状)を誘発する可能性があります。
■結論|
選択肢2の内容は、オマリグリプチンの薬理作用と服用方法に基づき正しい説明であると結論付けられます。
■補足|
低血糖症状を発現した時のために、ショ糖では効果がないのでブドウ糖を準備してください。(選択肢1) [誤り]
オマリグリプチンはDPP-4阻害薬であり、単独使用では低血糖リスクが極めて低いため、この説明は適切ではありません。
グレープフルーツジュースと一緒に服用すると、低血糖が発現しやすくなるので飲ませないでください。(選択肢3) [誤り]
オマリグリプチンはCYP450酵素の代謝に大きく依存せず、グレープフルーツジュースとの相互作用は臨床的に問題とされていません。
服用期間中に納豆を食べると、血糖を低下させる効果がなくなりますので食べさせないでください。(選択肢4) [誤り]
DPP-4阻害薬と納豆の相互作用は報告されていません。ワルファリンなどの薬剤に対する説明と混同しています。
服用すると便が黒くなりますが、心配ありません。(選択肢5) [誤り]
黒色便は消化管出血の可能性を示唆するため、注意が必要であり、この説明は適切ではありません。
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では、問題を解いてみましょう!
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第106回薬剤師国家試験|薬学実践問題 /
問210-211
一般問題(薬学実践問題)
【物理・化学・生物、衛生/実務】
■複合問題|問 106-210-211
Q. 81歳男性。半年前に妻を亡くしてから在宅医療を受けている。また、10年前から糖尿病の治療のため、処方1の薬剤を服用している。
(処方1)
グリメピリド口腔内崩壊錠3mg 1回1錠(1日1錠)
1日1回|朝食後|28日分|
最近、患者宅を薬剤師が訪問したところ、近所に住む娘から低血糖症状が頻回に発現するとの情報を得た。そこで、アドヒアランスを考慮し、医師に処方1を中止して処方2への変更を提案したところ、受け入れられた。
(処方2)
オマリグリプチン錠25mg|1回1錠(1日1錠)
毎週日曜日|1日1回|朝食後|4日分(投与実日数)
実務
問 106-210|実務
Q. 薬剤師が患者の家族に対し、処方2について説明する内容として、正しいのはどれか。1つ選べ。
■選択肢
1. 低血糖症状を発現した時のために、ショ糖では効果がないのでブドウ糖を準備してください。
2. 日曜日の朝飲み忘れた場合は、気がついた時点で1錠を飲ませて下さい。ただし、一度に2回分は飲ませないようにしてください。
3. グレープフルーツジュースと一緒に服用すると、低血糖が発現しやすくなるので飲ませないでください。
4. 服用期間中に納豆を食べると、血糖を低下させる効果がなくなりますので食べさせないでください。
5. 服用すると便が黒くなりますが、心配ありません。
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松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 106-210-211【物理・化学・生物、衛生/実務】(1/2) 論点:オマリグリプチン / DPP-4阻害薬 / 低血糖対応 / 服薬指導|matsunoya
物理・化学・生物
問 106-211|化学
Q. 処方2で用いられた薬物は、プロテアーゼであるジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP-4)の基質結合部位に結合して阻害することにより血糖降下作用を示す。この薬物は、以下の図に示したようなDPP-4の基質結合部位のアルギニン残基、グルタミン酸残基、フェニルアラニン残基の側鎖とそれぞれ相互作用する官能基をもつ。処方2の薬物の構造はどれか。1つ選べ。ただし、グアニジノ基は水素結合相互作用におけるプロトン供与体として働く。
DPP-4 基質結合部位

■選択肢
1. 1
2. 2
3. 3
4. 4
5. 5
解説はこちらからどうぞ。
松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 106-210-211【物理・化学・生物、衛生/実務】(2/2) 論点:オマリグリプチン / DPP-4阻害薬 / 基質結合部位 / 官能基|matsunoya
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