松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 109-240-241【物理・化学・生物、衛生/実務】論点:131I / ヨウ素 / 放射線被ばく / 母乳 / β-崩壊 / 実効半減期 / 非密封小線源 / 甲状腺集積
第109回薬剤師国家試験|薬学実践問題 /
問240-241
一般問題(薬学実践問題)
【物理・化学・生物、衛生/実務】
■複合問題|問 109-240-241
Q. 37歳女性。生後6ケ月の男児あり。母乳哺育中。3ケ月前に動悸、食欲亢進、体重減少が現れたため、かかりつけ医を受診したところ、甲状腺機能亢進が疑われ、精査の結果、バセドウ病と診断された。プロピルチオウラシル錠内服による治療が開始されたが、投与開始1ケ月後の検査において、白血球数減少が認められたため、放射性同位体131Iを含む放射性医薬品(ヨウ化ナトリウム(131I)カプセル)による治療に変更することになった。
実務
問 109-240|実務
Q. この放射性同位体131Iを含む放射性医薬品の服用前後の生活における注意点について、この患者への薬剤師の説明として適切なのはどれか。2つ選べ。
■選択肢
1. 服用1~2週間前から、海藻類を含む食品などの摂取を増やしてください。
2. 服用後も母乳哺育を継続することができます。
3. 服用1~2週間前から、ヨウ素含有うがい液の使用を避けてください。
4. 服用後1週間は、子供との長時間の接触(添い寝など)は避けるようにしてください。
5. 服用後も、洗濯やお風呂は同居の人と区別する必要はありません。
Here:
松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 109-240-241【物理・化学・生物、衛生/実務】論点:131I / ヨウ素 / 放射線被ばく / 母乳 / β-崩壊 / 実効半減期 / 非密封小線源 / 甲状腺集積|matsunoya
衛生
問 109-241|衛生
Q. この患者の治療に用いる放射性同位体131Iを含む放射性医薬品に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。ただし、この放射性医薬品に含まれる131Iの物理学的半減期は8日、生物学的半減期は80日とする。
■選択肢
1. 131I の壊変方式はβ+壊変で、β+線とγ線を放出する。
2. 131I の実効半減期は、7.3日である。
3. この医薬品は、非密封小線源として治療に用いられる。
4. 131I は体内に吸収されると、甲状腺だけでなく骨にも集積する。
5. 脳腫瘍の治療にも用いられる。
Here:
松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 109-240-241【物理・化学・生物、衛生/実務】論点:131I / ヨウ素 / 放射線被ばく / 母乳 / β-崩壊 / 実効半減期 / 非密封小線源 / 甲状腺集積|matsunoya
こんにちは!薬学生の皆さん。
Mats & BLNtです。
matsunoya_note から、薬剤師国家試験の論点解説をお届けします。
苦手意識がある人も、この機会に、【物理・化学・生物、衛生/実務】 の複合問題を一緒に完全攻略しよう!
今回は、第109回薬剤師国家試験|薬学実践問題 / 問240-241、論点:131I / ヨウ素 / 放射線被ばく / 母乳 / β-崩壊 / 実効半減期 / 非密封小線源 / 甲状腺集積を徹底解説します。
薬剤師国家試験対策ノート NOTE ver.
matsunoya_note|note https://note.com/matsunoya_note
Here; https://note.com/matsunoya_note/n/n7c7476b5c9d5
松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 109-240-241【物理・化学・生物、衛生/実務】論点:131I / ヨウ素 / 放射線被ばく / 母乳 / β-崩壊 / 実効半減期 / 非密封小線源 / 甲状腺集積|matsunoya
薬剤師国家試験対策には、松廼屋の eラーニング
「薬剤師国家試験対策ノート」
マガジン|薬剤師国家試験対策ノート on note
👉マガジンをお気に入りに登録しよう!
このコンテンツの制作者|
滝沢 幸穂 Yukiho Takizawa, PhD
https://www.facebook.com/Yukiho.Takizawa
お友達や知り合いに、matsunota_note で学習したeラーニングを勧めてみたい方は、いいね!、口コミ、おススメなど、よろしくお願いします!
設問へのアプローチ|
薬学実践問題は原本で解いてみることをおすすめします。
まずは、複合問題や実務の問題の構成に慣れることが必要だからです。
薬学実践問題は薬剤師国家試験2日目の①、②、③ の3部構成です。
今回の論点解説では2日目の①を取り上げています。
厚生労働省|過去の試験問題👇
第109回(令和6年2月17日、2月18日実施)
第108回(令和5年2月18日、2月19日実施)
第107回(令和4年2月19日、2月20日実施)
第106回(令和3年2月20日、2月21日実施)
第109回薬剤師国家試験 問240-241(問109-240-241)では、放射性医薬品(ヨウ化ナトリウム(131I)カプセル)に関する知識を衛生および実務のそれぞれの科目の視点から複合問題として問われました。
複合問題は、各問題に共通の冒頭文とそれぞれの科目別の連問で構成されます。
冒頭文は、問題によっては必要がない情報の場合もあるため、最初に読まずに、連問すべてと選択肢に目を通してから、必要に応じて情報を取得するために読むようにすると、時間のロスが防げます。
1問、2分30秒で解答できればよいので、いつも通り落ち着いて一問ずつ別々に解けば大丈夫です。
出題範囲は、それぞれの科目別の出題範囲に準じています。
連問と言ってもめったに連動した問題は出ないので、平常心で取り組んでください。
💡ワンポイント
複合問題ですが、問109-240-241を解くうえで必要な情報は、黄色い線で示した部分です。
それ以外の情報取得は必要がないです。読んでいると時間のロスに繋がります。

問109-240は、放射性医薬品(ヨウ化ナトリウム(131I)カプセル)に関する記述の正誤を問う問題です。
医療用医薬品添付文書の理解が必要です。
問109-241は、131Iに関する記述の正誤を問う問題です。
放射性物質の放射能および放射線の理解が必要です。
冒頭文で必要な情報は、
診断(甲状腺機能亢進、バセドウ病)
処方(放射性同位体131Iを含む放射性医薬品、ヨウ化ナトリウム(131I)カプセル)
です。
時間にゆとりがない人は、論点およびポイントから読んでくださいね。
上記の太字を選択して Ctrl + F でジャンプできます。
🫛豆知識① 類題があります。
解説はこちらからどうぞ。
🫛豆知識② 医療用医薬品添付文書等
医療用医薬品添付文書等を一読しておくと応用力がつきます。
PMDA 医療用医薬品添付文書等 ヨウ化ナトリウム(131I)
製造販売元/PDRファーマ株式会社 ヨウ化ナトリウムカプセル−1号/ヨウ化ナトリウムカプセル−3号/ヨウ化ナトリウムカプセル−5号/ヨウ化ナトリウムカプセル−30号/ヨウ化ナトリウムカプセル−50号
インタビューフォーム ヨウ化ナトリウムカプセル-1号/ヨウ化ナトリウムカプセル-3号/ヨウ化ナトリウムカプセル-5号/ヨウ化ナトリウムカプセル-30号/ヨウ化ナトリウムカプセル-50号
以下、一部抜粋します。
薬効分類名
放射性医薬品/甲状腺疾患治療薬・甲状腺疾患診断薬
貯法・有効期間
貯法
冷所保存
有効期間
検定日から1箇月間
基準名
日本薬局方
ヨウ化ナトリウム(131I)カプセル
4. 効能又は効果
甲状腺機能亢進症の治療
甲状腺癌及び転移巣の治療
シンチグラムによる甲状腺癌転移巣の発見
6. 用法及び用量
〈バセドウ病の治療〉
投与量は、甲状腺131I摂取率、推定甲状腺重量、有効半減期等をもとにして、適切な量(期待照射線量30~70Gy)を算定し、経口投与する。
〈中毒性結節性甲状腺腫の治療〉
結節の大きさ、機能の程度、症状等により適切な量を経口投与する。
〈甲状腺癌及び転移巣の治療〉
本品を1回あたり1.11~7.4GBq経口投与する。一定の期間後症状等を観察し、適宜再投与する。
〈甲状腺癌転移巣のシンチグラム〉
本品18.5~370MBqを経口投与し、一定時間後に甲状腺癌転移巣のシンチグラムを得る。
8. 重要な基本的注意
8.1 治療あるいは診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与することとし、投与量は最小限度にとどめること。
8.2 治療後、甲状腺機能低下症があらわれることが多いので、その旨を患者に説明しておくことが望ましい。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 重症の甲状腺機能亢進症患者
本品投与の前又は後に抗甲状腺剤治療を行うこと。一過性の臨床症状の悪化、クリーゼの誘発等があらわれることがある。また晩発性の副作用として甲状腺機能低下症がみられることが多い1),2),3),4),5),6)。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療あるいは診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
🫛授乳を避けさせる。
授乳を避けさせること。
以下、インタビューフォームから抜粋します。
5.分布
(1)血液−脳関門通過性
該当資料なし
(2)血液―胎盤関門通過性
妊娠12週以後で,胎盤を通って胎児甲状腺に移行する6).
(3)乳汁への移行性
授乳中の婦人に131I 1.11MBqを投与した場合の母乳中の131I濃度の推移を次に示す7).
131Iは,かなり母乳中に排泄され,その量は131Iの投与量と母乳量に大きく影響される.

製造販売元/PDRファーマ株式会社
インタビューフォーム ヨウ化ナトリウムカプセル-1号/ヨウ化ナトリウムカプセル-3号/ヨウ化ナトリウムカプセル-5号/ヨウ化ナトリウムカプセル-30号/ヨウ化ナトリウムカプセル-50号
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
14. 適用上の注意
14.1 薬剤投与時の注意
🫛ヨウ素含量の多い薬剤(ヨード造影剤、ルゴール液、ヨードチンキ等)及び飲食物(コンブ、ワカメ等)、甲状腺ホルモン、抗甲状腺剤は、治療あるいは検査に影響を与える。
本品投与前後の3日~1週間は禁止する。
14.1.1 ヨウ素含量の多い薬剤(ヨード造影剤、ルゴール液、ヨードチンキ等)及び飲食物(コンブ、ワカメ等)、甲状腺ホルモン、抗甲状腺剤は、治療あるいは検査に影響を与えるので、本品投与前後の3日~1週間は禁止すること。
14.1.2 本剤は揮散する性質があり、容器内に放射性ヨウ素(I-131)のガスが充満している可能性があるので、容器の蓋を開ける場合はドラフト等で行い、しばらく放置しておく等、取扱いには注意すること。
14.1.3 放射性ヨウ素-131の治療については、「放射性医薬品を投与された患者の退出について」7)により、投与量、測定線量率、患者毎の積算線量計算に基づく退出基準が示されている。
放射性医薬品(ヨウ素-131)を投与された患者の退出・帰宅における放射能量と線量率
投与量又は体内残留放射能量 500MBq
患者の体表面から1メートルの点における1センチメートル線量当量率 30μSv/h
患者毎の積算線量計算に基づく退出基準に適合する事例
適用範囲
遠隔転移のない分化型甲状腺癌で甲状腺全摘術後の残存甲状腺破壊(アブレーション)治療※
投与量(MBq) 1110
※実施条件:関連学会が作成した実施要綱に従って実施する場合に限る。
15. その他の注意
15.1 臨床使用に基づく情報
晩発性の副作用として、甲状腺癌、白血病、遺伝因子に対する影響が考えられているが、白血病、遺伝因子については現在のところ統計学的に有意な報告はみられない。しかし、甲状腺癌については若年者に対する131I甲状腺治療は成人に対してより甲状腺癌発生の可能性が高いことが指摘されている4),6)。
16. 薬物動態
16.3 分布
🫛ヨウ化ナトリウム(131I)が体内に取り込まれると、甲状腺ホルモンであるチロキシンやトリヨードチロニン合成のために131Iは甲状腺に蓄積される。
16.3.1 ヨウ化ナトリウム(131I)が体内に取り込まれると、甲状腺ホルモンであるチロキシンやトリヨードチロニン合成のために131Iは甲状腺に蓄積される。正常の甲状腺は24時間後20~30%を摂取し、残部は尿中に排泄される。甲状腺機能亢進症(バセドウ病、甲状腺腫)では正常者に比べて摂取率が高く30%以上70%程度に達する。反対に甲状腺機能低下症(粘液水腫)では摂取率は15%以下である8)。
18. 薬効薬理
18.1 作用機序
ヨウ化ナトリウム(131I)が体内に取り込まれると、甲状腺ホルモンであるチロキシンやトリヨードチロニン合成のために131Iは甲状腺に蓄積される8)。
18.2 測定法
本剤の有効成分に含まれる放射性核種から放出される放射線(ガンマ線)が核医学検査装置により計数化または画像化される。
19. 有効成分に関する理化学的知見
19.1 ヨウ化ナトリウム(131I)
分子式:
Na131I
分子量:
153.99
核物理学的特性(131Iとして)
物理的半減期:8.02070日
主なγ線エネルギー: 365keV(81.7%)
主なβ線エネルギー:606keV(89.5%)
β線組織内飛程:2mm
20. 取扱い上の注意
放射線を安全に遮蔽できる貯蔵設備(貯蔵箱)に保存すること。
以下、インタビューフォームから抜粋します。
2.薬理作用
(1)作用部位・作用機序
ヨウ化ナトリウム(131I)は,体内に吸収されると血中へ移行し,甲状腺の上皮細胞により能動的に甲状腺に取 り込まれ2),甲状腺ホルモンであるチロキシンやトリヨードチロニン合成のために,甲状腺又は甲状腺機能を持つ部位へ集まり,残りの131Iは速やかに腎より排泄される.
甲状腺機能亢進症(バセドウ病,甲状腺腫)の患者では,正常者に比べて摂取率が高く,反対に甲状腺機能低下症(粘液水腫)では低くなる.
更に甲状腺シンチグラムを撮ることにより甲状腺癌の転移巣を発見することができる.
また,選択的に取り込まれた131I から放射されるβ線の効果により,甲状腺機能亢進症や甲状腺癌及びその転移巣の治療が行われる.
(2)薬効を裏付ける試験成績
ヨウ化ナトリウム(131I)が体内に取り込まれると,甲状腺ホルモンであるチロキシンやトリヨードチロニン合 成のために 131I は甲状腺に蓄積される.
正常の甲状腺は 24 時間後 20~30%を摂取し,残りは尿中に排泄される.
甲状腺機能亢進症(バセドウ病,甲状腺腫)では健常者に比べて摂取率が高く 30~70%程度に達する.反対に甲状腺機能低下症(粘液水腫)では摂取率は15%以下である2).
131I を投与した場合の実効半減期3)

注)
甲状腺への131I の集積率が 70%と仮定した場合の実効半減期を示している.
なお, 甲状腺機能亢進症の甲状腺への131I集積率が90%~30%の場合,生物的半減期は10 日~65日であると示されている.
実効半減期5.7日は,集積率70%の生物学的半減期20日と物理的半減期8.02日から求めたもの(20×8.02/(20+8.02) = 5.7).
まず基本的な知識について復習しておきましょう。
■■Grok 3 (beta)
放射性医薬品に分類される医薬品について
まとめ
1. ヨウ化ナトリウム(¹³¹I)カプセル
適用:
甲状腺癌の治療、甲状腺機能亢進症の治療、甲状腺機能検査放射線の種類:
ベータ線(β⁻)、ガンマ線(γ)壊変の分類:
ベータ崩壊(β⁻崩壊)
2. テクネチウム(⁹⁹ᵐTc)注射液
適用:
脳、甲状腺、肺、骨などのシンチグラフィ(診断用)放射線の種類:
ガンマ線(γ)壊変の分類:
アイソメリック遷移(IT)
3. イットリウム(⁹⁰Y)塩化物
適用:
放射線療法(例: リンパ腫治療における放射免疫療法)放射線の種類:
ベータ線(β⁻)壊変の分類:
ベータ崩壊(β⁻崩壊)
4. ラジウム(²²³Ra)塩化物
(例: ゾーフィゴ)
適用:
去勢抵抗性前立腺癌の骨転移治療放射線の種類:
アルファ線(α)壊変の分類:
アルファ崩壊(α崩壊)
5. フルオロデオキシグルコース(¹⁸F)
(FDG)
適用:
PET(陽電子断層撮影)による腫瘍診断、脳機能評価放射線の種類:
陽電子(β⁺)壊変の分類:
陽電子崩壊(β⁺崩壊)
6. サマリウム(¹⁵³Sm)レキシドロナム
適用:
骨転移による疼痛緩和放射線の種類:
ベータ線(β⁻)、ガンマ線(γ)壊変の分類:
ベータ崩壊(β⁻崩壊)
非密封小線源について
非密封小線源(ひふうしょうかせんげん)とは、放射性物質が密封されていない状態で使用される放射性医薬品や放射性同位元素のことを指します。
これらは主に医療分野で診断や治療に用いられ、体内に投与される形で使用されることが特徴です。
密封小線源(例: ブラキセラピー用の線源)がカプセルや針に封入されているのに対し、非密封小線源は液体や気体、あるいは溶液として投与され、体内で代謝や分布を通じて目的の部位に作用します。
特徴と用途
形態: 非密封小線源は通常、注射液、カプセル、吸入剤などの形で提供されます。放射性同位元素が薬剤と結合し、体内で特定の標的(例: 腫瘍組織や甲状腺)に集積するよう設計されています。
用途:
診断: 例えば、テクネチウム(⁹⁹ᵐTc)を使ったシンチグラフィや、フルオロデオキシグルコース(¹⁸F、FDG)を使用したPET検査。
治療: ヨウ化ナトリウム(¹³¹I)による甲状腺癌治療や、ラジウム(²²³Ra)による骨転移の治療。
放射線の種類: 使用される放射性同位元素によって異なり、アルファ線(α)、ベータ線(β⁻、β⁺)、ガンマ線(γ)などが放出されます。
管理と安全性
非密封小線源は体内に投与されるため、投与後の患者からの放射線被曝や環境への放射性物質の拡散が問題となります。そのため、使用には厳格な放射線防護基準が適用され、医療機関では放射線管理区域での取り扱いや、患者の隔離、排泄物の管理が必要です。また、日本では医薬品医療機器総合機構(PMDA)や厚生労働省の規制に基づき、承認された放射性医薬品のみが使用されます。
具体例
ヨウ化ナトリウム(¹³¹I):
甲状腺に集積し、ベータ線で治療効果を発揮。ガンマ線も放出するため診断にも応用可能。テクネチウム(⁹⁹ᵐTc):
ガンマ線を放出し、SPECT(単一光子放射断層撮影)に使用。ラジウム(²²³Ra):
アルファ線を放出し、骨転移部位に選択的に作用。
密封小線源との違い
密封小線源は主に体外または体内に挿入され局所的な放射線照射を行うのに対し、非密封小線源は全身投与され、代謝経路を通じて標的組織に作用します。このため、非密封小線源は全身性の治療や診断に適しています。
引用文献
PMDA(医薬品医療機器総合機構) - 医療用医薬品添付文書等情報検索
URL: https://www.pmda.go.jp
内容: 放射性医薬品の添付文書を検索し、非密封小線源として使用される薬剤の詳細(適用、放射線の種類など)を確認。厚生労働省 - 放射性医薬品に関するガイドライン
URL: https://www.mhlw.go.jp
内容: 非密封小線源の管理や安全性に関する規制情報を参照。日本核医学会 - 核医学診療ガイドライン
URL: http://www.jsnm.org/
内容: 非密封小線源を用いた診断・治療の具体例や放射線防護に関する情報を確認。『密封小線源治療 診療・物理QAマニュアル 第2版』 - 金原出版
URL: https://www.kanehara-shuppan.co.jp
内容: 密封小線源との比較を理解するために参考。非密封小線源の定義を補足的に確認。
甲状腺の機能に関連した疾病の病態と薬物治療について
甲状腺はホルモン(チロキシン:T4、トリヨードチロニン:T3)を分泌し、代謝や成長を調節する重要な器官であり、その機能異常は全身に影響を及ぼします。
1. 甲状腺機能亢進症(Hyperthyroidism)
病態
概要: 甲状腺が過剰にホルモンを分泌する状態。最も一般的な原因はバセドウ病(Graves' disease)で、自己免疫反応によりTSHレセプター抗体(TRAb)が甲状腺を刺激する。
症状: 動悸、体重減少、発汗過多、疲労感、不安、神経過敏など。
病態生理: T3/T4の過剰分泌により代謝が亢進し、心血管系や神経系に負担をかける。
薬物治療
抗甲状腺薬:
メチマゾール(MMI)またはプロピルチオウラシル(PTU): 甲状腺ホルモン合成を阻害。MMIは一般的に第一選択、PTUは妊娠初期に使用されることが多い。
用法: 初期は高用量で開始し、症状改善後に漸減。
ベータ遮断薬:
プロプラノロール: 動悸や頻脈などの交感神経症状を抑える補助療法。
ヨウ化物:
ヨウ化カリウム: 甲状腺ホルモン放出を一時的に抑制(急性期や手術前準備に使用)。
2. 甲状腺機能低下症(Hypothyroidism)
病態
概要: 甲状腺ホルモンの分泌が不足する状態。最も多い原因は橋本病(慢性甲状腺炎)で、自己免疫により甲状腺組織が破壊される。
症状: 疲労感、便秘、体重増加、寒がり、皮膚乾燥、脱毛など。
病態生理: T3/T4分泌低下により代謝が減退し、全身の機能が低下。
薬物治療
甲状腺ホルモン補充療法:
レボチロキシン(Levothyroxine): 合成T4を補充し、体内でT3に変換される。TSH値をモニタリングしながら用量調整。
用法: 空腹時に経口投与、通常生涯継続。
補助療法: 症状に応じてビタミンDや鉄剤を併用する場合あり(特に吸収不良を伴う場合)。
3. 甲状腺結節(Thyroid Nodules)
病態
概要: 甲状腺内に発生する良性または悪性の腫瘤。機能性結節(ホルモン過剰分泌)と非機能性結節(分泌なし)に分類される。
症状: 機能性結節では甲状腺機能亢進症の症状、非機能性では圧迫感や無症状が多い。
病態生理: 機能性結節は自律的にホルモンを分泌し、TSH非依存性のホルモン過剰を引き起こす。悪性の場合(甲状腺癌)は進行性。
薬物治療
機能性結節:
抗甲状腺薬: メチマゾールやPTUでホルモン分泌を抑制。
放射性ヨウ素(¹³¹I): 非密封小線源として投与し、結節組織を破壊。
非機能性結節:
基本的には手術適応だが、経過観察中にレボチロキシンでTSH抑制を試みる場合あり(成長抑制目的、ただし効果は限定的)。
4. 甲状腺癌(Thyroid Cancer)
病態
概要: 甲状腺細胞が悪性化する疾患。主に乳頭癌、濾胞癌、髄様癌、未分化癌に分類される。
症状: 結節の増大、頸部リンパ節腫脹、声のかすれ(進行例)。
病態生理: 癌細胞の増殖により甲状腺機能が変動する場合もあるが、多くは機能異常を伴わない。
薬物治療
術後補助療法:
レボチロキシン: TSHを抑制し、残存癌細胞の成長を防ぐ。
放射性ヨウ素(¹³¹I): 術後の残存組織や転移巣を破壊(非密封小線源療法)。
進行癌:
分子標的薬: レンバチニブやソラフェニブ(チロシンキナーゼ阻害剤)が濾胞癌や乳頭癌の進行例に使用。
5. 甲状腺炎(Thyroiditis)
病態
概要: 甲状腺の炎症性疾患。亜急性甲状腺炎、橋本病(慢性甲状腺炎)、無痛性甲状腺炎などが含まれる。
症状:
亜急性: 発熱、甲状腺痛、初期は機能亢進、後期は低下。
橋本病: 進行性の機能低下。
病態生理: 炎症により甲状腺組織が破壊され、一時的なホルモン過剰放出後に低下する。
薬物治療
亜急性甲状腺炎:
NSAIDsまたはステロイド(プレドニゾロン): 炎症と疼痛を抑制。
ベータ遮断薬: 初期の機能亢進症状緩和。
橋本病:
レボチロキシン: 機能低下期に補充療法。
無痛性甲状腺炎:
経過観察が主だが、機能亢進期にベータ遮断薬、低下期にレボチロキシンを使用。
引用文献
PMDA - 医療用医薬品添付文書等情報検索
URL: https://www.pmda.go.jp
内容: レボチロキシン、メチマゾール、放射性ヨウ素などの添付文書を確認。日本内分泌学会 - 甲状腺疾患診療ガイドライン
URL: http://www.japanthyroid.jp/
内容: 甲状腺機能異常や癌の病態、治療指針を参照。厚生労働省 - 医薬品情報
URL: https://www.mhlw.go.jp
内容: 放射性医薬品や分子標的薬の使用基準を確認。『内分泌・代謝病学 第3版』 - 医学書院
内容: 甲状腺疾患の病態生理と薬物治療の詳細を補足。
放射性ヨウ素(¹³¹I)の壊変について
放射性ヨウ素(¹³¹I、Iodine-131)は、医療分野で広く使用される放射性同位元素であり、特に甲状腺疾患の診断や治療に用いられます。
その壊変過程は物理学的および化学的な特性に基づいており、以下に詳しく説明します。
1. 基本特性
原子番号: 53(ヨウ素)
質量数: 131
半減期: 約8.02日(約193時間)
生成方法: 通常、核分裂反応(例: ウラン-235の分裂)や中性子照射によるテルル-130(¹³⁰Te)の変換を経て生成される。
¹³¹Iは不安定な放射性同位体であり、自然界ではほとんど存在せず、人工的に生成されます。
2. 壊変の種類
¹³¹Iは主にベータマイナス崩壊(β⁻崩壊)を経て安定化します。
この過程で、原子核内の余剰な中性子が陽子に変換され、同時にベータ粒子(電子)と反ニュートリノが放出されます。
壊変反応:
$${^{131}_{53}\text{I} \rightarrow ^{131}_{54}\text{Xe} + \beta^- + \bar{\nu}_e}$$
ベータ粒子のエネルギー:
最大エネルギー: 約606 keV(0.606 MeV)
平均エネルギー: 約191 keV
ベータ線は組織内で約数mmの範囲で吸収され、治療効果を発揮。
ガンマ線の放出:
ベータ崩壊後、励起状態の¹³¹Xeが基底状態に移行する際にガンマ線(γ線)を放出。
主なガンマ線のエネルギー: 364 keV(81.7%の確率で放出)、637 keV(7.2%)、284 keV(6.1%)など。
ガンマ線は透過性が高く、診断時の画像化や外部からの検出に利用される。
3. 壊変過程の詳細
ベータ崩壊:
中性子が陽子に変換される過程で、原子核内の質量エネルギーが解放される。
放出されたベータ粒子は高速電子であり、周辺組織にエネルギーを与えて細胞を損傷させる(治療効果の基盤)。
反ニュートリノ
$${\bar{\nu}_e}$$
ガンマ線放出:
ベータ崩壊後の¹³¹Xeは励起状態にあり、短時間(ナノ秒オーダー)でガンマ線を放出して安定化。
複数のエネルギー準位からの遷移により、異なるエネルギーのガンマ線が観測される。
半減期と時間経過:
半減期8.02日ごとに放射能は半分に減少。
例: 初期放射能が100 mCiの場合、8日後には50 mCi、16日後には25 mCiとなる。
4. 医療応用における壊変の意義
治療:
ベータ線が甲状腺組織内で吸収され、局所的に細胞を破壊。甲状腺癌や機能亢進症の治療に有効。
最大射程が短い(約2 mm)ため、周辺組織への影響を最小限に抑える。
診断:
ガンマ線は体外からシンチレーション検出器で捉えられ、甲状腺の機能や腫瘍の位置を画像化。
例: シンチグラフィでの甲状腺摂取率測定。
5. 物理的・生物学的影響
放射能の減衰:
半減期に基づき、投与後約1ヶ月(約4半減期)で放射能は1/16以下に減少。
生物学的半減期:
体内での代謝や排泄により、物理的半減期より早く有効放射能が減少。甲状腺での滞留時間は個人差があるが、数日から数週間。
安全管理:
ガンマ線が外部被曝の原因となるため、投与後の患者は一定期間隔離される。
6. 壊変生成物
キセノン-131(¹³¹Xe):
¹³¹Xeは安定同位体であり、さらに放射性崩壊は起こらない。
気体として肺に到達し、呼気で排出される可能性があるが、医療上の影響はほぼ無視できる。
引用文献
PMDA - ヨウ化ナトリウム(¹³¹I)カプセルの添付文書
URL: https://www.pmda.go.jp
内容: ¹³¹Iの医療用途と放射線特性を確認。日本核医学会 - 核医学診療ガイドライン
URL: http://www.jsnm.org/
内容: ¹³¹Iの壊変特性と治療応用に関する情報を参照。『放射線医学物理学 第4版』 - 医学書院
内容: ベータ崩壊とガンマ線放出の物理学的詳細を補足。International Atomic Energy Agency (IAEA) - Radioisotopes in Medicine
URL: https://www.iaea.org
内容: ¹³¹Iの壊変過程とエネルギー特性に関する国際的データを確認。
論点およびポイント
■■GPT4o
問 109-240|実務
論点| 131I / ヨウ素 / 放射線被ばく / 母乳
ポイント|
服用前の注意点:
ヨウ素摂取を制限する必要がある。
海藻類やヨウ素含有うがい薬の使用を避ける。服用後の母乳哺育:
131Iは母乳に分泌されるため、母乳哺育を中止する必要がある。家族への放射線影響:
131Iは体内でβ線・γ線を放出するため、特に小児との接触制限が必要。
服用後1週間は添い寝や長時間の接触を避ける。日常生活の制限:
服用後の被ばく管理として、トイレの使用や食器の分別が推奨されるが、洗濯や入浴は特に分ける必要はない。
問 109-241|衛生
論点| 131I / β-崩壊 / 実効半減期 / 非密封小線源 / 甲状腺集積
ポイント|
131Iの崩壊方式:
131Iはβ-崩壊を行い、β線とγ線を放出する。実効半減期の計算:
物理学的半減期(8日)と生物学的半減期(80日)から計算すると、実効半減期は7.3日となる。
$${\frac{1}{T_{\text{eff}}} = \frac{1}{T_{\text{phys}}} + \frac{1}{T_{\text{bio}}}}$$
$${\frac{1}{T_{\text{eff}}} = \frac{1}{8} + \frac{1}{80} = \frac{11}{80}$$
よって、
$${T_{\text{eff}} = \frac{80}{11} = 7.3日}$$
治療形態:
131Iは非密封小線源であり、経口投与後に体内で代謝される。体内分布:
131Iは甲状腺に選択的に集積するが、骨には蓄積しない。適応疾患:
131Iは甲状腺疾患に使用され、脳腫瘍の治療には用いられない。
薬剤師国家試験 出題基準
出典: 薬剤師国家試験のページ |厚生労働省 (mhlw.go.jp)
出題基準 000573951.pdf (mhlw.go.jp)
論点を整理します。
■■GPT4o
総合的な論点
本問題は、放射性ヨウ素(131I)を用いたバセドウ病治療における実務的管理および放射線に関する衛生に関する知識を問うものである。
2つの問題(実務と衛生)は共通の背景情報を持ち、それぞれの観点から適切な対応を求めている。
1. バセドウ病と131I 治療の基礎
バセドウ病は甲状腺機能亢進症の代表的疾患であり、抗甲状腺薬(チアマゾール、プロピルチオウラシル)が第一選択薬である。
しかし、副作用(例:無顆粒球症、肝機能障害)が発現した場合、放射性ヨウ素(131I)治療または手術が選択肢となる。131Iは甲状腺細胞に取り込まれ、β線を放出して組織を破壊することで、甲状腺機能を抑制する(放射性アブレーション)。
131Iの物理学的半減期は8日、生物学的半減期は80日とされ、実効半減期は7.3日となる(詳細は後述)。
2. 実務に関する論点
131I治療では過剰なヨウ素摂取を避ける必要がある。
なぜなら、外部からヨウ素を摂取すると、放射性ヨウ素の甲状腺への集積が阻害され、治療効果が低下する。服用後の放射線管理が必要であり、周囲への被ばくを防ぐため、接触時間を短くすることが求められる(特に幼児との接触制限)。
3. 衛生に関する論点
131Iはβ線とγ線を放出する放射性核種であり、治療目的で非密封小線源として使用される。
体内動態として、甲状腺に選択的に取り込まれるが、骨などには蓄積しない。
放射線医学的な特性として、物理学的半減期と生物学的半減期から実効半減期を計算できる(詳細は後述)。
各選択肢の論点および解法へのアプローチ方法
問 109-240|実務
選択肢 1: 服用1~2週間前から、海藻類を含む食品などの摂取を増やしてください。
論点:
ヨウ素摂取と131Iの治療効果アプローチ方法:
ヨウ素摂取を増やすと、甲状腺の放射性ヨウ素取り込みが低下するため、治療効果が減少する。したがって、治療前にはヨウ素含有食品(海藻類など)を控える必要がある。
放射性ヨウ素治療の前に低ヨウ素食を指導するのが一般的であり、選択肢1は誤りである。
選択肢 2: 服用後も母乳哺育を継続することができます。
論点:
131Iの母乳中移行と授乳制限アプローチ方法:
131Iは母乳中に移行するため、服用後は授乳を中止しなければならない。
放射線被ばくのリスクが高いため、授乳中の女性には一般的に131I治療は推奨されず、授乳を継続することはできない。
したがって、この選択肢は誤りである。
選択肢 3: 服用1~2週間前から、ヨウ素含有うがい液の使用を避けてください。
論点:
ヨウ素含有製剤の影響アプローチ方法:
うがい薬や消毒薬にはヨウ素(ポビドンヨード)が含まれるものがあり、これを使用すると体内のヨウ素負荷が増え、甲状腺の放射性ヨウ素取り込みが低下する。
治療前にヨウ素を避ける指導が必要であり、選択肢3は正しい。
選択肢 4: 服用後1週間は、子供との長時間の接触(添い寝など)は避けるようにしてください。
論点:
131Iの体内からの放射線放出と周囲の被ばく管理アプローチ方法:
服用後、患者の体内からβ線・γ線が放出されるため、周囲の人、とくに乳幼児や妊婦への被ばくを防ぐための接触制限が必要。
通常、服用後1週間程度は乳幼児との密接な接触を避けるよう指導されるため、選択肢4は正しい。
選択肢 5: 服用後も、洗濯やお風呂は同居の人と区別する必要はありません。
論点:
体外排泄される放射性物質の管理アプローチ方法:
131Iは尿や汗などから排泄されるため、患者の使用したタオルや衣服を他の家族と分けることが推奨される。
特に治療直後は放射性物質の排泄が多いため、洗濯物は分けるべきであり、選択肢5は誤り。
正答: 3, 4
各選択肢の論点および解法へのアプローチ方法
問 109-241|衛生
選択肢 1: 131I の壊変方式はβ+壊変で、β+線とγ線を放出する。
論点:
131Iの崩壊様式アプローチ方法:
131Iの主要な壊変方式はβ-(ベータマイナス)崩壊であり、β-線とγ線を放出する。
β+(ベータプラス)崩壊は陽電子放出(PETなどに用いられる)であり、131Iはこれに該当しない。
よって、この選択肢は誤り。
選択肢 2: 131I の実効半減期は、7.3日である。
論点:
実効半減期の計算アプローチ方法:
実効半減期 ($${T_{\text{eff}}}$$) は、
物理学的半減期 ($${T_{\text{phys}}}$$)
と生物学的半減期$${(T_{\text{bio}})}$$
から求める。
公式: 1/Teff=1/Tphys+1/Tbio
$${\frac{1}{T_{\text{eff}}} = \frac{1}{T_{\text{phys}}} + \frac{1}{T_{\text{bio}}}}$$
131Iの物理学的半減期: Tphys=8日
$${T_{\text{phys}} = 8日}$$、
生物学的半減期: Tbio=80日
$${T_{\text{bio}} = 80日}$$
を代入すると、 1/Teff = 1/8 + 1/80 = 11/80
$${\frac{1}{T_{\text{eff}}} = \frac{1}{8} + \frac{1}{80} = \frac{11}{80}
よって、
$${T_{\text{eff}} = \frac{80}{11} = 7.3日}$$
計算結果が選択肢と一致する。
選択肢2は正しい。
選択肢 3: この医薬品は、非密封小線源として治療に用いられる。
論点:
131Iの治療用途アプローチ方法:
「非密封小線源」 とは、体内に投与される放射性医薬品を指し、131Iカプセルはこれに該当する。
密封小線源(例: イリジウム-192)は体内に埋め込まれ、非密封小線源は体内で代謝・排泄される点が異なる。
したがって、選択肢3は正しい。
選択肢 4: 131I は体内に吸収されると、甲状腺だけでなく骨にも集積する。
論点:
131Iの体内分布アプローチ方法:
131Iは主に甲状腺に集積するが、骨には蓄積しない。
放射性ストロンチウム(Sr-89, Sr-90)などのカルシウム類似の放射性物質は骨に蓄積するが、ヨウ素は骨組織に特異的に取り込まれない。
よって、選択肢4は誤り。
選択肢 5: 脳腫瘍の治療にも用いられる。
論点:
131Iの適応疾患アプローチ方法:
131Iは甲状腺関連疾患(バセドウ病、甲状腺癌)の治療に用いられるが、脳腫瘍には適応がない。
脳腫瘍の放射線治療にはガンマナイフ(コバルト-60)や中性子線治療などが用いられる。
よって、選択肢5は誤り。
正答: 2, 3
引用文献(実務)
日本甲状腺学会. バセドウ病治療ガイドライン. 日本甲状腺学会, 2022.
バセドウ病の治療選択肢や放射性ヨウ素治療の指針について記載。
日本放射線安全管理学会. 放射性ヨウ素治療後の生活指導. 2021.
131I服用後の接触制限、授乳制限、ヨウ素摂取制限についての詳細が記載。
Werner & Ingbar’s The Thyroid: A Fundamental and Clinical Text, 11th Edition. Braverman LE, Cooper DS (eds). Lippincott Williams & Wilkins, 2021.
甲状腺疾患に関する最新のエビデンスと放射性ヨウ素治療の生理学的背景が記載。
ICRP (International Commission on Radiological Protection). Radiation Dose to Patients from Radiopharmaceuticals (ICRP Publication 106). 2008.
放射性医薬品の体内動態と安全管理についての国際的な基準を示す。
引用文献(衛生)
ICRP (International Commission on Radiological Protection). Radiation Dose to Patients from Radiopharmaceuticals (ICRP Publication 106). 2008.
放射性医薬品の放射線防護と体内動態に関する基準を示す。
日本アイソトープ協会. 放射性医薬品の基礎と臨床応用. 2021.
131Iの物理的特性、治療法、被ばく管理に関する解説を含む。
Werner & Ingbar’s The Thyroid: A Fundamental and Clinical Text, 11th Edition. Braverman LE, Cooper DS (eds). Lippincott Williams & Wilkins, 2021.
甲状腺疾患の治療法としての放射性ヨウ素の詳細が記載。
Bushberg JT, Seibert JA, Leidholdt EM, Boone JM. The Essential Physics of Medical Imaging. 3rd Edition. Lippincott Williams & Wilkins, 2011.
放射線の物理的性質(崩壊モードや線種)に関する基礎情報が含まれる。
以上で、論点整理を終わります。
理解できたでしょうか?
大丈夫です。
完全攻略を目指せ!
はじめましょう。
薬剤師国家試験の薬学実践問題【複合問題】から131I / ヨウ素 / 放射線被ばく / 母乳 / β-崩壊 / 実効半減期 / 非密封小線源 / 甲状腺集積を論点とした問題です。
なお、以下の解説は、著者(Yukiho Takizawa, PhD)がプロンプトを作成して、その対話に応答する形で GPT4o & Copilot 、Gemini 2、または Grok 2 が出力した文章であって、著者がすべての出力を校閲しています。
生成AIの製造元がはっきりと宣言しているように、生成AIは、その自然言語能力および取得している情報の現在の限界やプラットフォーム上のインターフェースのレイト制限などに起因して、間違った文章を作成してしまう場合があります。
疑問点に関しては、必要に応じて、ご自身でご確認をするようにしてください。
Here we go.
第109回薬剤師国家試験|薬学実践問題 /
問240-241
一般問題(薬学実践問題)
【物理・化学・生物、衛生/実務】
■複合問題|問 109-240-241
Q. 37歳女性。生後6ケ月の男児あり。母乳哺育中。3ケ月前に動悸、食欲亢進、体重減少が現れたため、かかりつけ医を受診したところ、甲状腺機能亢進が疑われ、精査の結果、バセドウ病と診断された。プロピルチオウラシル錠内服による治療が開始されたが、投与開始1ケ月後の検査において、白血球数減少が認められたため、放射性同位体131Iを含む放射性医薬品(ヨウ化ナトリウム(131I)カプセル)による治療に変更することになった。
実務
問 109-240|実務
Q. この放射性同位体131Iを含む放射性医薬品の服用前後の生活における注意点について、この患者への薬剤師の説明として適切なのはどれか。2つ選べ。
■選択肢
1. 服用1~2週間前から、海藻類を含む食品などの摂取を増やしてください。
2. 服用後も母乳哺育を継続することができます。
3. 服用1~2週間前から、ヨウ素含有うがい液の使用を避けてください。
4. 服用後1週間は、子供との長時間の接触(添い寝など)は避けるようにしてください。
5. 服用後も、洗濯やお風呂は同居の人と区別する必要はありません。
Here:
松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 109-240-241【物理・化学・生物、衛生/実務】論点:131I / ヨウ素 / 放射線被ばく / 母乳 / β-崩壊 / 実効半減期 / 非密封小線源 / 甲状腺集積|matsunoya
衛生
問 109-241|衛生
Q. この患者の治療に用いる放射性同位体131Iを含む放射性医薬品に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。ただし、この放射性医薬品に含まれる131Iの物理学的半減期は8日、生物学的半減期は80日とする。
■選択肢
1. 131I の壊変方式はβ+壊変で、β+線とγ線を放出する。
2. 131I の実効半減期は、7.3日である。
3. この医薬品は、非密封小線源として治療に用いられる。
4. 131I は体内に吸収されると、甲状腺だけでなく骨にも集積する。
5. 脳腫瘍の治療にも用いられる。
Here:
松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 109-240-241【物理・化学・生物、衛生/実務】論点:131I / ヨウ素 / 放射線被ばく / 母乳 / β-崩壊 / 実効半減期 / 非密封小線源 / 甲状腺集積|matsunoya
■■GPT4o
■問 109-240|実務
■論点|
この問題の論点は、131I治療におけるヨウ素制限と放射線被ばく管理を特定することです。
■解説1|
服用1~2週間前から、ヨウ素含有うがい液の使用を避けてください。(選択肢3) [正しい]
ヨウ素制限の重要性:
131I治療の効果を最大化するため、体内のヨウ素蓄積を減らし、放射性ヨウ素の甲状腺集積率を高める必要がある。
ヨウ素含有うがい液(例: ポビドンヨード)は経口摂取や粘膜吸収により体内ヨウ素負荷を増加させるため、治療前に避けるべき。
推奨されるヨウ素制限:
治療1〜2週間前から海藻類・ヨウ素含有食品・ヨウ素含有うがい薬の使用を控えることが一般的に推奨される。
服用後1週間は、子供との長時間の接触(添い寝など)は避けるようにしてください。(選択肢4) [正しい]
放射線被ばくのリスク管理:
131Iはβ線(組織内照射)とγ線(外部被ばく)を放出するため、周囲の人々への放射線影響がある。
特に小児や妊婦は放射線感受性が高いため、長時間の近距離接触を避ける必要がある。
具体的な制限:
治療後最初の1週間は、2メートル以上の距離を保つことが推奨される。
添い寝や密接な接触を避けることで、不要な外部被ばくを防ぐことができる。
■解説2|
131I治療における生活制限の目的
ヨウ素制限の目的: ヨウ素摂取を抑えることで、甲状腺のヨウ素貯蔵量を減らし、放射性131Iの取り込みを高める。
接触制限の目的: 131I治療後は体内からの放射線放出があるため、周囲の人々の被ばくを最小限に抑える。
■結論|
選択肢3(ヨウ素含有うがい液の回避)および選択肢4(小児との接触制限)は、131I治療における適切な対応であり、正しい選択肢である。
■補足|
服用1~2週間前から、海藻類を含む食品などの摂取を増やしてください。(選択肢1) [誤り]
ヨウ素負荷の増加は治療効果を低下させるため、むしろヨウ素制限が必要である。
服用後も母乳哺育を継続することができます。(選択肢2) [誤り]
母乳中に131Iが移行するため、哺育は中止すべき。
服用後も、洗濯やお風呂は同居の人と区別する必要はありません。(選択肢5) [誤り]
トイレや食器の分別は推奨されるが、洗濯や入浴の制限は不要。
■問 109-241|衛生
■論点|
この問題の論点は、131Iの放射線特性 / 実効半減期の計算 / 治療用途(非密封小線源)を特定することです。
■解説1|
131I の実効半減期は、7.3日である。(選択肢2) [正しい]
実効半減期の計算式: 1Teff=1Tphys+1Tbio
$${\frac{1}{T_{\text{eff}}} = \frac{1}{T_{\text{phys}}} + \frac{1}{T_{\text{bio}}}}$$
ここで、
物理学的半減期 $${(TphysT_{\text{phys}})}$$ = 8日
生物学的半減期 $${(TbioT_{\text{bio}})}$$ = 80日
実効半減期 $${(TeffT_{\text{eff}})}$$ を求めると、
131Iの物理学的半減期: Tphys=8日
$${T_{\text{phys}} = 8日}$$、
生物学的半減期: Tbio=80日
$${T_{\text{bio}} = 80日}$$
を代入すると、 1/Teff = 1/8 + 1/80 = 11/80
$${\frac{1}{T_{\text{eff}}} = \frac{1}{8} + \frac{1}{80} = \frac{11}{80}
よって、
$${T_{\text{eff}} = \frac{80}{11} = 7.3日}$$
この医薬品は、非密封小線源として治療に用いられる。(選択肢3) [正しい]
非密封小線源とは:
放射性医薬品を体内に投与して、標的臓器で内部被ばくを利用して治療する手法。
131I(ヨウ化ナトリウム)は甲状腺に選択的に取り込まれ、内部からβ線を照射するため、バセドウ病や甲状腺がん治療に用いられる。
密封小線源との違い:
密封小線源: 放射線源が体外にあり、外部照射で治療(例: 前立腺がんの小線源治療)。
非密封小線源: 放射線源が体内に入り、内部照射で治療(例: 131I治療)。
■解説2|
131Iの特徴と臨床応用
放射線の種類:
131Iはβ-(陰電子)壊変を起こし、β線とγ線を放出する。
β線は短距離(約2 mm)の組織内照射に適し、甲状腺細胞の破壊に利用される。
γ線は外部被ばくの原因となるため、放射線防護対策が必要。
適応疾患:
バセドウ病(甲状腺機能亢進症)
甲状腺がんの術後補助療法
■結論|
選択肢2(実効半減期の計算)および選択肢3(非密封小線源としての利用)は、放射性医薬品の特性に関する正しい記述である。
■補足|
131I の壊変方式はβ+壊変で、β+線とγ線を放出する。(選択肢1) [誤り]
131Iの壊変方式はβ-壊変(陰電子放出)であり、β+壊変(陽電子放出)ではない。
131I は体内に吸収されると、甲状腺だけでなく骨にも集積する。(選択肢4) [誤り]
131Iは主に甲状腺に集積し、骨にはほとんど蓄積しない。
脳腫瘍の治療にも用いられる。(選択肢5) [誤り]
131Iは甲状腺疾患治療に特化しており、脳腫瘍には適用されない。
必須問題の解説は、こちらからどうぞ。
薬剤師国家試験対策ノート|論点解説 必須問題 第106回-第109回 一覧 powered by Gemini 1.5 Pro, Google AI Studio & GPT4, Copilot|matsunoya (note.com)
薬学理論問題の解説は、こちらからどうぞ。
薬剤師国家試験対策ノート|論点解説 薬学理論問題 第106回-第109回 一覧 powered by Gemini 1.5 Pro, GPT4o, Copilot, and Grok 2|matsunoya
お疲れ様でした。
🍰☕🍊
では、問題を解いてみましょう!
すっきり、はっきりわかったら、合格です。
第109回薬剤師国家試験|薬学実践問題 /
問240-241
一般問題(薬学実践問題)
【物理・化学・生物、衛生/実務】
■複合問題|問 109-240-241
Q. 37歳女性。生後6ケ月の男児あり。母乳哺育中。3ケ月前に動悸、食欲亢進、体重減少が現れたため、かかりつけ医を受診したところ、甲状腺機能亢進が疑われ、精査の結果、バセドウ病と診断された。プロピルチオウラシル錠内服による治療が開始されたが、投与開始1ケ月後の検査において、白血球数減少が認められたため、放射性同位体131Iを含む放射性医薬品(ヨウ化ナトリウム(131I)カプセル)による治療に変更することになった。
実務
問 109-240|実務
Q. この放射性同位体131Iを含む放射性医薬品の服用前後の生活における注意点について、この患者への薬剤師の説明として適切なのはどれか。2つ選べ。
■選択肢
1. 服用1~2週間前から、海藻類を含む食品などの摂取を増やしてください。
2. 服用後も母乳哺育を継続することができます。
3. 服用1~2週間前から、ヨウ素含有うがい液の使用を避けてください。
4. 服用後1週間は、子供との長時間の接触(添い寝など)は避けるようにしてください。
5. 服用後も、洗濯やお風呂は同居の人と区別する必要はありません。
Here:
松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 109-240-241【物理・化学・生物、衛生/実務】論点:131I / ヨウ素 / 放射線被ばく / 母乳 / β-崩壊 / 実効半減期 / 非密封小線源 / 甲状腺集積|matsunoya
衛生
問 109-241|衛生
Q. この患者の治療に用いる放射性同位体131Iを含む放射性医薬品に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。ただし、この放射性医薬品に含まれる131Iの物理学的半減期は8日、生物学的半減期は80日とする。
■選択肢
1. 131I の壊変方式はβ+壊変で、β+線とγ線を放出する。
2. 131I の実効半減期は、7.3日である。
3. この医薬品は、非密封小線源として治療に用いられる。
4. 131I は体内に吸収されると、甲状腺だけでなく骨にも集積する。
5. 脳腫瘍の治療にも用いられる。
Here:
松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 109-240-241【物理・化学・生物、衛生/実務】論点:131I / ヨウ素 / 放射線被ばく / 母乳 / β-崩壊 / 実効半減期 / 非密封小線源 / 甲状腺集積|matsunoya
楽しく!驚くほど効率的に。
https://note.com/matsunoya_note
お疲れ様でした。
🍰☕🍊
またのご利用をお待ちしております。
ご意見ご感想などお寄せくださると励みになりうれしいです。
note からのサポート、感謝します。
今日はこの辺で、
それではまた
お会いしましょう。
Your best friend
Mats & BLNt
このコンテンツ
松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 109-240-241【物理・化学・生物、衛生/実務】論点:131I / ヨウ素 / 放射線被ばく / 母乳 / β-崩壊 / 実効半減期 / 非密封小線源 / 甲状腺集積|matsunoya
Here; https://note.com/matsunoya_note/n/n7c7476b5c9d5
よろしければこちらもどうぞ
薬学理論問題の論点解説一覧です。
必須問題の論点解説一覧です。
よろしければ、こちらもどうぞ。
薬学実践問題の論点解説一覧(第106回、第107回、第108回)です。
薬剤師国家試験対策ノート📒
薬学実践問題 第106回薬剤師国家試験 全50問
薬剤師国家試験対策ノート📒
薬学実践問題 第107回薬剤師国家試験 全50問
薬剤師国家試験対策ノート📒
薬学実践問題 第108回薬剤師国家試験 全50問
このコンテンツの制作者|
滝沢幸穂(Yukiho.Takizawa)phD
■Facebook プロフィール
https://www.facebook.com/Yukiho.Takizawa
■X (Former Twitter) プロフィール 🔒
https://twitter.com/YukihoTakizawa
CONTACT|
mail: info_01.matsunoya@vesta.ocn.ne.jp (Matsunoya Client Support)
tel: 029-872-9676
日々の更新情報など、Twitter @Mats_blnt_pharm 🔒から発信しています!
🔒🐤💕 https://twitter.com/Mats_blnt_pharm
https://note.com/matsunoya_note
note.com 右上の🔍で
( matsunoya_note 🔍 )
松廼屋 Mats.theBASE
https://matsunoya.thebase.in/
サポート感謝します👍
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
Here; https://note.com/matsunoya_note/n/n7c7476b5c9d5
松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 109-240-241【物理・化学・生物、衛生/実務】論点:131I / ヨウ素 / 放射線被ばく / 母乳 / β-崩壊 / 実効半減期 / 非密封小線源 / 甲状腺集積|matsunoya
ここから先は
¥ 1,000
医療、健康分野のリカレント教育における「最強コンテンツ」を note で誰でもいつでも学習できる、 https://note.com/matsunoya_note はそんな場にしたい。あなたのサポートがあれば、それは可能です。サポート感謝します!松廼屋 matsunoya
