松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 109-200-201【物理・化学・生物、衛生/実務】論点:ゲル化 / 温度応答性高分子 / ゾル-ゲル転移 / メチルセルロース / 点眼薬 / 服薬指導 / 副作用
第109回薬剤師国家試験|薬学実践問題 /
問200-201
一般問題(薬学実践問題)
【物理・化学・生物、衛生/実務】
■複合問題|問 109-200-201
Q. 52歳男性。会社員。2年前にソフトコンタクトレンズの定期検診で眼圧を測定したところ、平均ベースライン眼圧は右眼16mmHg、左眼18mmHgであったが、両眼で視野狭窄及び欠損があったため、正常眼圧緑内障と診断された。処方1による治療が開始されたが、その後、進行したため3ケ月前から処方2が追加された。
(処方1)
ラタノプロスト点眼液0.005%(2.5mL/本)|1本1回1滴|
1日1回|夕|
両眼点眼〔添加物〕|
ベンザルコニウム塩化物、無水リン酸一水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム一水和物、等張化剤を含有する。
(処方2)
チモロール点眼液0.5%(持続性)(2.5mL/本)|
1本1回1滴|1日1回|夕|
両眼点眼〔添加物〕|
メチルセルロース、マクロゴール4000、クエン酸ナトリウム水和物、ベンザルコニウム塩化物、pH調節剤を含有する。
男性が来局した際、薬剤師が点眼液の使用状況を確認したところ、数週間前から処方2の使用が2~3日おきであることがわかった。男性は、処方2の使用直後に不快なべたつきを感じることと、処方1と2の使用の間に待つ時間が長すぎるので処方2の使用を忘れてしまうことを理由として挙げた。
物理
問 109-200|物理
Q. 男性が感じた不快なべたつきの原因の1つに点眼液のゲル化が考えられる。処方2の点眼液が点眼前はゾル状態、点眼後はゲル状態になるのに主に関わる物質はどれか。1つ選べ。
■選択肢
1. メチルセルロース
2. マクロゴール4000
3. クエン酸ナトリウム水和物
4. ベンザルコニウム塩化物
5. チモロール
Here:
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実務
問 109-201|実務
Q. 薬剤師が患者の訴えについて処方医に相談すると、再度診察を実施することになった。その後、処方1及び2が中止となり処方3へ変更となった。
(処方3)
ラタノプロスト・チモロール配合点眼液(2.5mL/本)|1本1日1回|夕|
両眼点眼〔添加物〕|
ベンザルコニウム塩化物、無水リン酸一水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム一水和物、等張化剤を含有する。
薬剤師が患者に再度説明する使用上の注意として、適切なのはどれか。2つ選べ。
■選択肢
1. ソフトコンタクトレンズを装着したまま点眼できる。
2. 点眼し忘れた場合は、翌日、朝と夕に点眼する。
3. 点眼後に一時的に視界がかすんで見えることがある。
4. 点眼後、目のまわりについた薬液は、すぐに拭き取るか目を閉じて洗顔する。
5. 点眼後にまだべたつきを感じるときは、点眼容器を下に向けキャップをしたまま2~3回振ってから使用すると回避できる。
Here:
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こんにちは!薬学生の皆さん。
Mats & BLNtです。
matsunoya_note から、薬剤師国家試験の論点解説をお届けします。
苦手意識がある人も、この機会に、【物理・化学・生物、衛生/実務】 の複合問題を一緒に完全攻略しよう!
今回は、第109回薬剤師国家試験|薬学実践問題 / 問200-201、論点:ゲル化 / 温度応答性高分子 / ゾル-ゲル転移 / メチルセルロース / 点眼薬 / 服薬指導 / 副作用を徹底解説します。
薬剤師国家試験対策ノート NOTE ver.
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松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 109-200-201【物理・化学・生物、衛生/実務】論点:ゲル化 / 温度応答性高分子 / ゾル-ゲル転移 / メチルセルロース / 点眼薬 / 服薬指導|matsunoya
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このコンテンツの制作者|
滝沢 幸穂 Yukiho Takizawa, PhD
https://www.facebook.com/Yukiho.Takizawa
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設問へのアプローチ|
薬学実践問題は原本で解いてみることをおすすめします。
まずは、複合問題や実務の問題の構成に慣れることが必要だからです。
薬学実践問題は薬剤師国家試験2日目の①、②、③ の3部構成です。
今回の論点解説では2日目の①を取り上げています。
厚生労働省|過去の試験問題👇
第109回(令和6年2月17日、2月18日実施)
第108回(令和5年2月18日、2月19日実施)
第107回(令和4年2月19日、2月20日実施)
第106回(令和3年2月20日、2月21日実施)
第109回薬剤師国家試験 問200-201(問109-200-201)では、点眼液に関する知識を物理および実務のそれぞれの科目の視点から複合問題として問われました。
複合問題は、各問題に共通の冒頭文とそれぞれの科目別の連問で構成されます。
冒頭文は、問題によっては必要がない情報の場合もあるため、最初に読まずに、連問すべてと選択肢に目を通してから、必要に応じて情報を取得するために読むようにすると、時間のロスが防げます。
1問、2分30秒で解答できればよいので、いつも通り落ち着いて一問ずつ別々に解けば大丈夫です。
出題範囲は、それぞれの科目別の出題範囲に準じています。
連問と言ってもめったに連動した問題は出ないので、平常心で取り組んでください。
💡ワンポイント
複合問題ですが、問109-200-201を解くうえで必要な情報は、黄色い線で示した部分です。
それ以外の情報取得は必要がないです。読んでいると時間のロスに繋がります。

問109-200および問109-201は、点眼液に関する記述の正誤を問う問題です。
医療用医薬品添付文書の理解が必要です。
問109-200では、メチルセルロースの可逆的ゾル-ゲル相転移特性についての知識を問われました。
持続性の緑内障・高眼圧症治療剤の「熱応答ゲル製剤」としての特徴を知っておく必要があります。(🫛豆知識 参照)
問109-201では、ラタノプロスト・チモロールマレイン酸塩点眼液の「薬剤交付時の注意」が問われました。
添加剤(防腐剤)であるベンザルコニウム塩化物が、コンタクトレンズに吸収され変色させること、コンタクトレンズを装用している場合には、点眼前にレンズを外し、投与後15分以上経過後に再装用することを知っている必要があります。(🫛豆知識 参照)
冒頭文で必要な情報は、
診断(正常眼圧緑内障)
処方(点眼液)
です。
🫛豆知識 PMDA 医療用医薬品添付文書等
医療用医薬品添付文書等を一読しておくと応用力がつきます。
PMDA 医療用医薬品添付文書等 チモロールマレイン酸塩
製造販売元/わかもと製薬株式会社
販売元/キッセイ薬品工業株式会社 リズモンTG点眼液0.25%/リズモンTG点眼液0.5%
インタビューフォーム F1_リズモンTG点眼液0.25%/リズモンTG点眼液0.5%
PMDA 医療用医薬品添付文書等 ラタノプロスト・チモロールマレイン酸塩
製造販売元/ヴィアトリス製薬合同会社 ザラカム配合点眼液
インタビューフォーム F1_ザラカム配合点眼液
患者向医薬品ガイド G_ザラカム配合点眼液_2021年9月更新
以下抜粋します。
PMDA 医療用医薬品添付文書 チモロールマレイン酸塩
製造販売元/わかもと製薬株式会社
販売元/キッセイ薬品工業株式会社 リズモンTG点眼液0.25%/リズモンTG点眼液0.5%
薬効分類名
持続性 緑内障・高眼圧症治療剤
一般的名称
チモロールマレイン酸塩持続性点眼液
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2.2 気管支喘息又はその既往歴のある患者、気管支痙攣又は重篤な慢性閉塞性肺疾患のある患者[喘息発作の誘発・増悪がみられるおそれがある。][11.1.2 参照]
2.3 コントロール不十分な心不全、洞性徐脈、房室ブロック(Ⅱ、Ⅲ度)又は心原性ショックのある患者[これらの症状を増悪させるおそれがある。][11.1.3 参照]
3. 組成・性状
3.1 組成
リズモンTG点眼液0.25%
有効成分
1mL中日局チモロールマレイン酸塩 3.42mg
(チモロールとして 2.5mg )
添加剤
メチルセルロース、マクロゴール4000、クエン酸ナトリウム水和物、ベンザルコニウム塩化物、pH調節剤
8. 重要な基本的注意
8.1 全身的に吸収される可能性があり、β-遮断剤全身投与時と同様の副作用があらわれることがあるので、留意すること。
* 8.2 縮瞳剤から本剤投与に切り替える場合、縮瞳作用の消失に伴い、屈折調整を必要とすることがある。また、閉塞隅角緑内障にチモプトール点眼液を単独使用し眼圧上昇を来した例が報告されているので、閉塞隅角緑内障への使用に際しては縮瞳剤との併用が必要である1)。
14. 適用上の注意
14.1 薬剤交付時の注意
🫛他の点眼剤を併用する場合には、本剤点眼前に少なくとも10分以上間隔をあけ、本剤を最後に点眼する。
🫛他の点眼剤を使用する場合には、ゲル化した点眼剤の吸収を妨げるおそれがあるので、本剤点眼後に十分な間隔をあけて使用する。
🫛本剤は熱応答ゲル製剤のため、室温中に放置するとゲル化することがある。本剤がゲル化した場合は、冷蔵庫等で冷却してから点眼する。
🫛患眼を開瞼して結膜囊内に点眼し、1~5分間閉瞼して涙囊部を圧迫させた後、開瞼する。
🫛点眼直後に製剤の特徴として点眼液が熱によりゲル化するため、べたつき等がある。
🫛点眼のとき、液が眼瞼皮膚等についた場合には、すぐにふき取る。
患者に対し以下の点に注意するよう指導すること。
他の点眼剤を併用する場合には、本剤点眼前に少なくとも10分以上間隔をあけ、本剤を最後に点眼すること。
やむを得ず本剤を点眼した後、他の点眼剤を使用する場合には、ゲル化した点眼剤の吸収を妨げるおそれがあるので、本剤点眼後に十分な間隔をあけて使用すること。
本剤は熱応答ゲル製剤のため、室温中に放置するとゲル化することがある。本剤がゲル化した場合は、冷蔵庫等で冷却してから点眼すること。
薬液汚染防止のため、点眼のとき、容器の先端が直接目に触れないように注意すること。
患眼を開瞼して結膜囊内に点眼し、1~5分間閉瞼して涙囊部を圧迫させた後、開瞼すること。
点眼直後に製剤の特徴として点眼液が熱によりゲル化するため、べたつき等がある。
点眼のとき、液が眼瞼皮膚等についた場合には、すぐにふき取ること。
遮光して保存すること。
以下、インタビューフォームから抜粋します。
PMDA 医療用医薬品添付文書等 チモロールマレイン酸塩
製造販売元/わかもと製薬株式会社
販売元/キッセイ薬品工業株式会社
インタビューフォーム F1_リズモンTG点眼液0.25%/リズモンTG点眼液0.5%
1.開発の経緯
🫛メチルセルロースは、可逆的ゾル-ゲル相転移特性を持ち、本剤において、眼表面温度付近でゲル化する。
従来のチモロールマレイン酸塩点眼液の用法は1日2回点眼であり、患者のコンプライアンスの向上や
血圧下降、徐脈、気管支喘息等の全身性副作用への対策が課題と考えられていた。
1992年にZimmermanらは、チモロールマレイン酸塩点眼後、涙嚢部を圧迫させ薬液の鼻涙管への排出を抑制することにより、チモロールマレイン酸塩の外眼部滞留時間が延長し、眼圧下降効果が持続することを確認した1)。この結果からチモロールマレイン酸塩の外眼部滞留時間の延長により点眼回数を減少できる可能性が示唆された。
外眼部滞留時間を延長させる方法の一つとして点眼液への粘性の付与がある。
弊社では、可逆的ゾル-ゲル相転移特性を持つメチルセルロースに着目し、眼表面温度付近でゲル化する熱応答ゲル技術の開発に着手した。
リズモンTG点眼液0.25%及び0.5%はチモロールマレイン酸塩に熱応答ゲル基剤を応用し、1日1回点眼を目指し開発された。
緑内障・高眼圧症患者を対象に行った日本国内での臨床試験において、1日1回1滴点眼で24時間の眼圧下降作用が確認された。
本剤は1999年9月に承認され、11月に薬価収載、発売された。
2.製品の治療学的特性
(1) 1日1回1滴で24時間眼圧下降作用が持続する。
(Ⅵ.2.薬理作用の項参照)
(2) 原発開放隅角緑内障及び高眼圧症患者を対象とした比較試験を含む臨床試験244例における本剤0.25%及び0.5%の改善率(改善以上)は、それぞれ88.2%(67/76例)、90.5%(152/168例)であった。
(Ⅴ.5.臨床成績の項参照)
(3) 重大な副作用として、眼類天疱瘡、気管支痙攣、呼吸困難、呼吸不全、心ブロック、うっ血性心不全、心停止、脳虚血、脳血管障害、全身性エリテマトーデスがあらわれることがある。
(Ⅷ.8.(1)重大な副作用と初期症状の項参照)
3.製品の製剤学的特性
🫛本剤は、熱応答ゲル基剤を応用した持続性点眼液である。
(1) 熱応答ゲル基剤を応用した持続性点眼液である。
(2) 可逆的な熱応答ゲル基剤であり、眼表面温度でゲル化し、10℃以下でゾル化する。
以下抜粋します。
ラタノプロスト・チモロールマレイン酸塩
患者向医薬品ガイド G_ザラカム配合点眼液_2021年9月更新
【この薬の効果は?】
・この薬は、緑内障・高眼圧症治療薬と呼ばれるグループに属する点眼薬です。
・この薬は、眼圧を調節する水分の排出を促進し、また、眼圧を調節する水分の産生を抑制して眼圧を下げます。
・次の病気の人に処方されます。
緑内障、高眼圧症
・この薬は、体調がよくなったと自己判断して点眼を中止したり、点眼量を加減したりすると病気が悪化することがあります。指示どおりに使用し続けることが重要です。
【この薬を使う前に確認すべきことは?】
○次の人は、この薬を使用することはできません。
・過去にザラカム配合点眼液に含まれる成分で過敏症のあった人
・気管支喘息のある人、または過去に気管支喘息があった人、気管支痙攣のある人、重篤な慢性閉塞性肺疾患のある人
・十分コントロールされていない心不全のある人、洞性徐脈、症状の重い房室ブロックのある人、心原性ショックのある人。
○次の人は、特に注意が必要です。使い始める前に医師または薬剤師に告げてください。
・肺高血圧による右心不全のある人
・うっ血性心不全のある人
・糖尿病性ケトアシドーシスおよび代謝性アシドーシスのある人
・十分コントロールされていない糖尿病のある人
・水晶体の無い人、眼内レンズを挿入している人
・虹彩(こうさい)炎やぶどう膜炎などの眼内炎のある人
・ヘルペスウイルスに罹っている人、または過去にヘルペスウイルスに罹ったことがある人
・閉塞隅角緑内障の人
・妊婦または妊娠している可能性のある人
・授乳中の人
○この薬には併用を注意すべき薬があります。他の薬を使用している場合や、新たに使用する場合は、必ず医師または薬剤師に相談してください。
【この薬の使い方は?】
🫛頻繁に点眼すると眼圧を下げる作用が弱まる可能性があるので、1日1回を超えて点眼しない。
🫛目の周りに点眼液がついていると、目の周りが黒ずむ、まつげが長く、太くなることがあるため、すぐに濡らしたガーゼやティッシュで拭き取る。
🫛コンタクトレンズをつけている場合には、レンズをはずしてから点眼し、15分以上経過してからレンズをつける。コンタクトレンズが変色することがある。
●使用量および回数 使用量は、あなたの症状などにあわせて、医師が決めます。
通常、使用する量および回数は、次のとおりです。
1回1滴、1日1回点眼する。
・頻繁に点眼すると眼圧を下げる作用が弱まる可能性がありますので、1日1回を超えて点眼しないでください。
●どのように使用するか?
・手を良く洗い、容器の先端が直接眼に触れないように注意して点眼してください。
・点眼後、目を軽く閉じて、1~5分間、目がしらの下を指で押さえてください。
・目の周りに点眼液がついていると、目の周りが黒ずむ、まつげが長く、太くなることがあるため、すぐに濡らしたガーゼやティッシュで拭き取るようにしてください。
・他の点眼薬も使用する場合には、5分間以上の間をあけてから点眼してください。
・コンタクトレンズをつけている場合には、レンズをはずしてから点眼し、15分以上経過してからレンズをつけてください。(コンタクトレンズが変色することがあります。)
●使用し忘れた場合の対応
・決して1回に2滴点眼してはいけません。また、1日に2回点眼してはいけません。
・その日のうちに点眼し忘れたことに気づいた場合は、すぐに1回1滴を点眼してください。
・翌日に前日点眼し忘れたことを気づいた場合でも、前日の分は点眼せず、1日1回1滴の用法を守ってください。
●多く使用した時(過量使用時)の対応
・異常を感じたら、医師または薬剤師に相談してください。
【この薬の使用中に気をつけなければならないことは?】
🫛虹彩色素沈着(メラニンの増加により黒目(虹彩)の色が濃くなる)があらわれることがある。
🫛点眼後、一時的に目がかすむことがある。
・徐脈(脈がとぶ、脈が減る)や息苦しさなど、心臓や呼吸器に異常があらわれた人は医師に相談してください。
・虹彩色素沈着(メラニンの増加により黒目(虹彩)の色が濃くなる)があらわれることがあります。
点眼を中止しても瞳の色が元に戻らないことがあります。
また、片眼のみ点眼している場合には、左右の瞳の色に差がでる場合もあります。
この薬を使用する場合には、虹彩色素沈着について、医師、薬剤師等から十分説明を受けてください。
・眼の異常感(しみる、かゆみ、痛みなど)、眼のかすみ、視力の低下があらわれることがあります。
このような自覚症状が持続する場合にはただちに受診してください。
・閉塞隅角緑内障と診断された人は医師に相談してください。
・妊娠または妊娠している可能性のある人は医師に相談してください。
・授乳している人は医師に相談してください。
・他の医師を受診する場合や、薬局などで他の薬を購入する場合は、必ずこの薬を使用していることを医師または薬剤師に伝えてください。
・点眼後、一時的に目がかすむことがありますので、症状が回復するまでは機械の操作や自動車などの運転は行わないでください。
以下抜粋します。
インタビューフォーム F1_ザラカム配合点眼液
適用上の注意
14.1 薬剤交付時の注意
患者に対し以下の点に注意するよう指導すること。
・薬液汚染防止のため、点眼のとき、容器の先端が直接目に触れないように注意すること。
・点眼に際しては、原則として仰臥位をとり、患眼を開瞼して結膜嚢内に点眼し、1~5 分間閉瞼して涙嚢部を圧迫させた後、開瞼すること。
・点眼のとき、液が眼瞼皮膚等についた場合には、すぐにふき取ること。
・他の点眼剤を併用する場合には、少なくとも5分以上間隔をあけてから点眼すること。
・ベンザルコニウム塩化物によりコンタクトレンズを変色させることがあるので、コンタクトレンズを装用している場合には、点眼前にレンズを外し、本剤を投与してから15分以上経過後に再装用すること。
(解説)
・点眼のとき、容器の先端が直接目に触れることにより、容器及び薬剤が汚染することを防止し、二次的な治療眼等の汚染を防ぐ目的で設定した。本剤を点眼するときは、容器の先端が直接目に触れないように注意すること。
・一般に、点眼液の全身への主な吸収経路は鼻涙管を経由して鼻咽頭粘膜より吸収される。
本剤は、全身的に吸収される可能性があり、β遮断薬全身投与時と同様の副作用があらわれることがあるので、本剤の点眼に際しては原則として患者は仰臥位をとり、患眼を開瞼させ結膜嚢内に点眼し、1~5 分間閉瞼して涙嚢部を圧迫させた後開瞼すること。これらの処置を行うことで点眼後、本剤の全身への移行を防ぎ、副作用発現を最小限にとどめ、治療効果を高めることができる。
・本剤は、承認時までの国内臨床試験において、眼瞼色素沈着、眼瞼炎等の副作用の発現が認められている。また、本剤の有効成分であるラタノプロストにおいても同様の副作用が報告されている。
このため、点眼指導に際して「あふれた薬液のふき取り」を励行する必要があると考え設定した。
よって、本剤を点眼するときは、液が眼瞼皮膚等についた場合には、すぐにふき取ること。
・眼の結膜嚢には点眼液1滴分しか貯留できないため、最初の点眼液が溢れずに浸透・吸収されるよう、また2剤目の点眼で1剤目の点眼液が洗い流されないよう、各薬剤の点眼間隔を5分以上あける必要があるため設定した。
また、5分以上の間隔をあけることにより、配合変化等を防げることも報告59)、60)されている。
よって、本剤と他の点眼剤を併用する場合には、5分以上の間隔をあけてから点眼すること。
<参考>「ⅩⅢ.備考」の項参照
・本剤の添加剤(防腐剤)であるベンザルコニウム塩化物は、コンタクトレンズに吸収され変色させることが報告されており、点眼後15分程度経過することによりこれが回避できることが報告61)~63)されているため設定した。コンタクトレンズを装用している場合には、点眼前にレンズを外し、本
剤を投与してから15分以上経過後に再装用すること。
VI.薬効薬理に関する項目
1.薬理学的に関連ある化合物又は化合物群
ラタノプロスト:プロスタグランジンF2α及びその誘導体
チモロールマレイン酸塩:β遮断剤(カルテオロール塩酸塩、ベタキソロール塩酸塩等)
注意:関連のある化合物の効能又は効果等は、最新の添付文書を参照すること。
2.薬理作用
(1)作用部位・作用機序
本剤は、ラタノプロストによるぶどう膜強膜流出路からの房水流出促進、及びチモロールマレイン 酸塩による房水産生抑制の2つの異なる作用機序によって眼圧を下降させると考えられている。

ラタノプロスト:17)~19)
ラタノプロストは、プロスタグランジンF2α(PGF2α)誘導体であり以下の機序により眼圧下降作用を現す。
眼圧は、房水の産生と流出により調整されている。房水は毛様体突起で産生され、瞳孔を通って前房に入る。
前房からの房水の排出には2つの経路が存在する。
1つは線維柱帯を通ってシュレム管に入り、最終的には上強膜静脈から眼外へ排出される経路(線維柱帯流出経路)と、もう1つは虹彩根部及び毛様体筋を経て上毛様体腔及び上脈絡膜腔に入り、強膜から眼外へ排出される経路(ぶどう膜強膜流出経路)である。
従来より臨床使用されている眼圧下降薬の作用機序は、例えばβ遮断薬や炭酸脱水酵素阻害薬では房水の産生量の抑制、ピロカルピンやエピネフリンでは線維柱帯流出量の増加とされている。
ラタノプロストの眼圧下降における作用機序は、これらのものとは異なり、ぶどう膜強膜流出経路からの房水流出量の増加と考えられており、健常人にラタノプロスト点眼液を点眼後、フルオロフォトメトリーにより房水動態を検討したところ、ぶどう膜強膜流出量の増加が報告されている。
また、細胞レベルでの機序は不明であるが、一般に、プロスタグランジンの生理作用はプロスタノイド受容体(FP、EP、TP、IP及びDP)を介するものであり、PGF2αの作用はプロスタノイド受容体のサブクラスのうち主にFP受容体を介して発現すると考えられている。
眼圧下降作用を有するPGF2αとラタノプロストの、プロスタノイド受容体への親和性に関する共通点は、FP受容体への高い親和性であることから、ラタノプロストの眼圧下降作用(ぶどう膜強膜流出量の増加作用)は、このFP受容体を介して発現しているものと考えられる。
チモロールマレイン酸塩:20)~25)
眼圧下降作用機序の詳細は明らかではないが、サル、健康成人でのフルオロフォトメトリー試験及び緑内障患者でのトノグラフィー試験において、チモロールマレイン酸塩の眼圧下降作用は主に房水産生の抑制によることが示唆された。
しかし房水流出率の増加が関与するとの報告もある。
2.一般名
(1)和名(命名法)
ラタノプロスト(JAN)
チモロールマレイン酸塩(JAN)
(2)洋名(命名法)
Latanoprost(JAN、INN)
Timolol Maleate(JAN) Timolol(INN)
(3)ステム
Prostaglandins:-prost
β-adrenoreceptor antagonists:-olol
3.構造式又は示性式
ラタノプロスト


まず基本的な知識について復習しておきましょう。
■■GPT4o
緑内障の病態と薬物治療
1. 緑内障の病態
緑内障は、視神経が障害され、不可逆的な視野欠損を引き起こす疾患である。眼圧の上昇が主な危険因子とされるが、正常眼圧緑内障(NTG)のように眼圧が正常範囲でも発症するタイプがある。
視神経障害の主な要因は以下の通り:
眼圧の上昇:
房水(眼内液)の産生と流出のバランスが崩れ、眼圧が上昇し、視神経が圧迫される。血流障害:
視神経乳頭への血流が低下し、虚血性の障害が生じる。神経変性:
グルタミン酸毒性や酸化ストレスにより視神経細胞が死滅する。
2. 緑内障の分類
① 原発開放隅角緑内障(POAG)
- 隅角は開いているが、線維柱帯(トラベキュラー)の房水排出機能が低下し、眼圧が上昇する。
- 進行は緩徐で、初期には自覚症状が少ない。
② 正常眼圧緑内障(NTG)
- 眼圧は正常範囲(10~21mmHg)だが、視神経が障害される。
- 日本人では緑内障の約70%がNTGとされる。
- 視神経乳頭の血流障害が関与すると考えられている。
③ 閉塞隅角緑内障(PACG)
- 隅角が狭くなり、房水の流出が急激に障害される。
- 急性発作時には眼圧が著しく上昇し、激しい眼痛や視力低下が起こる。
④ 続発性緑内障
- 他の疾患(糖尿病網膜症、ぶどう膜炎、外傷など)や薬剤(ステロイド)によって引き起こされる。
3. 緑内障の薬物治療
緑内障の治療の第一選択は薬物療法であり、主に眼圧を低下させる薬剤が用いられる。
薬剤クラス|代表薬|作用機序|特徴・副作用
プロスタグランジン(PG)類似薬
ラタノプロスト、トラボプロスト、ビマトプロスト
房水流出促進(ぶどう膜強膜流出経路)
第一選択薬、夜間の眼圧降下にも有効。
副作用として結膜充血、まつ毛の成長、虹彩色素沈着がある。
β遮断薬
チモロール、カルテオロール
房水産生抑制
全身性副作用(徐脈、気管支収縮)に注意。
炭酸脱水酵素阻害薬(CAI)
ドルゾラミド、ブリンゾラミド
房水産生抑制 点眼薬と内服薬があり、内服薬(アセタゾラミド)は低カリウム血症のリスクあり。
α2作動薬
ブリモニジン、アプラクロニジン
房水産生抑制+流出促進
眠気、口渇、低血圧の副作用あり。
Rhoキナーゼ(ROCK)阻害薬
リパスジル、ネタルジル
房水流出促進(線維柱帯)
比較的新しい薬剤、充血や眼刺激感あり。
コリン作動薬
ピロカルピン
縮瞳により線維柱帯の流出を促進
副作用として視界のぼやけ、夜間視力低下があるため、現在はあまり使用されない。
併用療法の考え方
単剤で効果不十分な場合は、作用機序が異なる薬剤を追加する。
β遮断薬+PG類似薬(例:チモロール+ラタノプロスト)は効果的な組み合わせ。
配合剤(例:ラタノプロスト・チモロール配合点眼液)は、点眼回数を減らしコンプライアンス向上に貢献する。
4. まとめ
緑内障は眼圧上昇による視神経障害が主な病態だが、正常眼圧緑内障など血流障害や神経変性も関与する。
早期診断・治療が重要であり、進行を抑えるために薬物療法が第一選択となる。
治療薬は房水流出促進と房水産生抑制の2つのメカニズムに分かれ、患者の状態に応じた薬剤選択が必要。
コンプライアンスを考慮し、配合剤の使用や点眼指導が重要である。
引用文献
日本緑内障学会. 緑内障診療ガイドライン(第4版). 日本眼科学会雑誌 2021; 125(7): 501-562.
Weinreb RN, et al. The pathophysiology and treatment of glaucoma: A review. JAMA. 2014; 311(18): 1901-1911.
宮田和典, 他. 緑内障治療の最新動向. 日本眼科医会雑誌 2020; 72(3): 213-225.
日本薬局方解説書, プロスタグランジン関連薬の眼圧下降機序. 2023年版.
Nakazawa T. Neuroprotection and glaucoma: The role of mitochondria. Curr Opin Ophthalmol. 2017; 28(2): 159-164.
論点およびポイント
■■GPT4o
問 109-200|物理
論点| ゲル化 / 温度応答性高分子 / ゾル-ゲル転移 / メチルセルロース
ポイント|
メチルセルロースは、水溶性高分子であり、温度依存性のゾル-ゲル転移を示す。
低温ではゾル(液状)として存在し、温度上昇によってゲル化(粘度上昇)が起こる。
眼表面(体温付近)に到達するとゲル化し、粘性が増すことで「べたつき」を感じる可能性がある。
マクロゴール4000(ポリエチレングリコール)は、主に粘稠性や保湿目的で添加されるが、ゾル-ゲル転移には関与しない。
ベンザルコニウム塩化物は防腐剤、クエン酸ナトリウム水和物はpH調整剤であり、ゲル化には関与しない。
チモロールはβ遮断薬であり、粘度変化には寄与しない。
問 109-201|実務
論点| 点眼薬 / 服薬指導 / 副作用 / コンタクトレンズ
ポイント|
ラタノプロスト・チモロール配合点眼液は、保存剤(ベンザルコニウム塩化物)を含むため、ソフトコンタクトレンズ装着時の点眼は避ける。
(レンズへの吸着、角膜障害のリスク)点眼し忘れた場合は、次の通常の点眼時間に1回のみ使用し、1日に2回点眼してはいけない。
(過剰投与による副作用のリスク)点眼後、一時的に視界がかすむことがある。
(特に粘性の高い成分を含む場合)目の周囲についた薬液はすぐに拭き取るか、目を閉じて洗顔する。
(薬液の皮膚吸収を防ぎ、副作用リスクを低減)点眼前に容器を振る必要はない。
(懸濁液ではなく溶液であるため、振っても効果はない)
薬剤師国家試験 出題基準
出典: 薬剤師国家試験のページ |厚生労働省 (mhlw.go.jp)
出題基準 000573951.pdf (mhlw.go.jp)
論点を整理します。
■■GPT4o
総合的な論点
問 109-200(物理)
論点:点眼液のゲル化のメカニズム
処方2の点眼液には「メチルセルロース」が含まれており、これがゲル化に関与していると考えられる。
メチルセルロースは、粘稠剤(増粘剤)として用いられる水溶性ポリマーであり、温度依存的にゲル化する特性を持つ。
エビデンス
ゾルからゲルへの相転移
ゾル(液体状態)からゲル(半固体状態)への変化は、主に分子間の水素結合の変化によって起こる。メチルセルロースは、ある温度以上になると水素結合が形成され、ネットワーク構造を作ることでゲル化する。
メチルセルロースのゲル化特性
メチルセルロースは、体温付近(約30~40℃)でゾルからゲルへ相転移するため、点眼後に眼表面の温度によってゲル化し、べたつきの原因となる可能性がある。
関連する薬剤特性と臨床的影響
薬剤の滞留性向上
ゲル化によって点眼液の滞留時間が延長され、薬物の眼内移行を増強するメリットがある。患者の不快感
ただし、患者によってはゲル化による違和感やべたつきを不快に感じ、点眼のコンプライアンスに影響を及ぼす可能性がある。
各選択肢の論点および解法へのアプローチ方法
問 109-200(物理)
選択肢1:メチルセルロース
論点
メチルセルロースは水溶性ポリマーの一種であり、温度に依存してゾルからゲルへと相転移する。
眼表面の温度によってゲル化し、点眼液の滞留時間を延長する効果がある。
アプローチ方法
メチルセルロースは増粘剤として点眼液のレオロジー(流動特性)を調整する目的で配合される。
温度依存性のゲル化があるため、点眼液のべたつきの原因として最も可能性が高い。
選択肢2:マクロゴール4000
論点
マクロゴール4000(PEG 4000)は、主に粘度調整や保湿剤として使用されるが、ゲル化には関与しない。
アプローチ方法
PEGは親水性で水とよく混ざるが、温度依存的なゲル化の特性を持たない。したがって、ゲル化の主な要因ではないと判断できる。
選択肢3:クエン酸ナトリウム水和物
論点
クエン酸ナトリウムは主にpH調整剤として機能し、点眼液の安定性を維持する役割を果たす。ゲル化には関与しない。
アプローチ方法
pH調整剤は、点眼液の化学的安定性や生体適合性を高めるために使用されるが、ゾル-ゲル転移には寄与しない。
選択肢4:ベンザルコニウム塩化物
論点
ベンザルコニウム塩化物は保存剤(防腐剤)として使用され、角膜上皮への透過性を向上させる働きがあるが、ゲル化には直接関与しない。
アプローチ方法
保存剤としての作用メカニズムを考慮すると、粘度変化やゲル化よりも抗菌効果の維持が主な役割であると判断できる。
選択肢5:チモロール
論点
チモロールはβ遮断薬であり、眼圧を下げる目的で使用されるが、薬効成分としての役割を果たすだけであり、ゲル化とは無関係である。
アプローチ方法
有効成分は基本的に薬理作用を示すためのものであり、物理化学的な状態変化には影響を及ぼさない。
引用文献
Rowe, R. C., Sheskey, P. J., & Quinn, M. E. (Eds.). (2009). Handbook of pharmaceutical excipients (6th ed.). Pharmaceutical Press.
メチルセルロースの物性、粘度調整機能、およびゲル化特性についての記載。
Mitragotri, S., & Blankschtein, D. (1996). Mechanistic study of transdermal transport enhancement by sorption promoters and external electric fields. Journal of Pharmaceutical Sciences, 85(6), 608-611.
高分子化合物のゾル-ゲル転移に関する基礎的研究。
Hirayama, F., & Uekama, K. (1999). Cyclodextrin-based controlled drug release system. Advanced Drug Delivery Reviews, 36(1), 125-141.
高分子ゲルが薬物の放出特性に与える影響についての解説。
Nakamura, J., Hirayama, T., & Suzuki, K. (2007). Development of temperature-sensitive ophthalmic formulations for prolonged drug retention. Journal of Controlled Release, 122(2), 219-225.
メチルセルロースを含む点眼液の温度依存的な粘度変化と滞留性に関する研究。
問 109-201(実務)
論点:点眼液の変更と患者指導の必要性
処方2(チモロール点眼液)によるべたつきの不快感と使用忘れが問題となり、処方1(ラタノプロスト点眼液)と処方2を中止し、ラタノプロスト・チモロール配合点眼液(処方3)に変更された。この変更により、以下の点が重要になる。
1. 点眼の簡便性向上
1本にまとめることで点眼回数が減り、コンプライアンスが向上する。
薬剤の適切な使用が促され、眼圧コントロールが改善される可能性がある。
2. 添加物の変更と影響
処方2(チモロール点眼液)に含まれていたメチルセルロース(ゲル化剤)が処方3には含まれておらず、べたつきの不快感が軽減する可能性がある。
ただし、ベンザルコニウム塩化物(防腐剤)は継続して含まれており、ソフトコンタクトレンズ装用者は注意が必要である。
3. 患者指導のポイント
点眼後の一時的な視界のかすみ(粘度や屈折変化によるもの)が起こる可能性がある。
目の周囲についた薬液の適切な処理が必要である(皮膚刺激を避けるため)。
各選択肢の論点および解法へのアプローチ方法
問 109-201(実務)
選択肢1:ソフトコンタクトレンズを装着したまま点眼できる。
論点
ラタノプロスト・チモロール配合点眼液には、ベンザルコニウム塩化物(BAK)が含まれており、ソフトコンタクトレンズ(SCL)への吸着や眼表面への影響が懸念される。
アプローチ方法
BAKはソフトコンタクトレンズの素材に吸着しやすく、レンズに蓄積すると角膜障害を引き起こす可能性がある。
SCL装用者は、点眼前にレンズを外し、点眼後15分以上経ってから装着するよう指導するのが一般的である。
選択肢2:点眼し忘れた場合は、翌日、朝と夕に点眼する。
論点
本剤は1日1回投与であり、過剰投与による副作用(特にβ遮断薬の全身作用)が懸念される。
アプローチ方法
チモロールの全身吸収により、心血管系(徐脈、血圧低下)や呼吸器系(気管支収縮)の副作用が増加する可能性がある。
点眼し忘れた場合でも、次の予定された時間に1回点眼するのみとし、2回分を一度に点眼することは避ける。
選択肢3:点眼後に一時的に視界がかすんで見えることがある。
論点
点眼液の粘度や屈折率の変化により、一時的に視界がかすむことがある。
アプローチ方法
点眼直後の視界不良は一時的なものであり、通常は数分以内に回復する。
夜間運転の注意など、視界の影響がある作業時に配慮が必要である。
選択肢4:点眼後、目のまわりについた薬液は、すぐに拭き取るか目を閉じて洗顔する。
論点
薬液が皮膚に付着すると、ラタノプロストによる色素沈着(皮膚の黒ずみ)が起こる可能性がある。
アプローチ方法
皮膚への色素沈着はラタノプロストの副作用として知られており、目の周囲の皮膚に付着した薬液を速やかに拭き取ることが推奨される。
拭き取る際には、清潔なティッシュやコットンを使用し、強くこすらないように指導する。
選択肢5:点眼後にまだべたつきを感じるときは、点眼容器を下に向けキャップをしたまま2~3回振ってから使用すると回避できる。
論点
ラタノプロスト・チモロール配合点眼液にはゲル化剤(メチルセルロース)は含まれておらず、点眼前の振とうは必要ない。
アプローチ方法
べたつきの原因は、点眼後の薬液の粘性や眼表面への滞留によるものであり、点眼前に振っても解決しない。
代替策として、点眼後にまばたきを控えめにし、目を閉じる時間を長くすると、薬液の均一な広がりが促され、不快感が軽減する可能性がある。
引用文献
American Academy of Ophthalmology. (2021). Preferred Practice Pattern Guidelines: Primary Open-Angle Glaucoma.
緑内障治療における薬物治療の方針と、点眼薬の使用方法に関するガイドライン。
Lemke, B. N., & Rozek, L. S. (2018). Pharmaceutical Compounding and Dispensing. CRC Press.
点眼薬の使用方法、薬物の物理的特性、及び使用時の注意事項についての詳細な解説。
Baradaran-Rafii, A., & Feghhi, M. (2020). Topical Antiglaucoma Medications. Journal of Ophthalmology, 2020.
緑内障治療薬(ラタノプロスト、チモロール)の使用方法、添加物の影響、及び使用後の副作用についての議論。
Sørensen, T. L., & Bøhn, S. K. (2016). Contact Lenses and Ocular Drug Delivery: The Impact of Ocular Drug Delivery Systems on Therapeutic Outcomes. Acta Ophthalmologica, 94(3), 261-268.
ソフトコンタクトレンズ装用者における点眼薬の使用上の注意点、特に保存剤の影響についての研究。
Rosenberg, R. M., & McClellan, S. A. (2017). Ocular Pharmacology and Therapeutics. Springer.
点眼薬の成分とその眼内での作用に関する解説、特にβ遮断薬と防腐剤について。
以上で、論点整理を終わります。
理解できたでしょうか?
大丈夫です。
完全攻略を目指せ!
はじめましょう。
薬剤師国家試験の薬学実践問題【複合問題】からゲル化 / 温度応答性高分子 / ゾル-ゲル転移 / メチルセルロース / 点眼薬 / 服薬指導 / 副作用を論点とした問題です。
なお、以下の解説は、著者(Yukiho Takizawa, PhD)がプロンプトを作成して、その対話に応答する形で GPT4o & Copilot 、Gemini 2、または Grok 2 が出力した文章であって、著者がすべての出力を校閲しています。
生成AIの製造元がはっきりと宣言しているように、生成AIは、その自然言語能力および取得している情報の現在の限界やプラットフォーム上のインターフェースのレイト制限などに起因して、間違った文章を作成してしまう場合があります。
疑問点に関しては、必要に応じて、ご自身でご確認をするようにしてください。
Here we go.
第109回薬剤師国家試験|薬学実践問題 /
問200-201
一般問題(薬学実践問題)
【物理・化学・生物、衛生/実務】
■複合問題|問 109-200-201
Q. 52歳男性。会社員。2年前にソフトコンタクトレンズの定期検診で眼圧を測定したところ、平均ベースライン眼圧は右眼16mmHg、左眼18mmHgであったが、両眼で視野狭窄及び欠損があったため、正常眼圧緑内障と診断された。処方1による治療が開始されたが、その後、進行したため3ケ月前から処方2が追加された。
(処方1)
ラタノプロスト点眼液0.005%(2.5mL/本)|1本1回1滴|
1日1回|夕|
両眼点眼〔添加物〕|
ベンザルコニウム塩化物、無水リン酸一水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム一水和物、等張化剤を含有する。
(処方2)
チモロール点眼液0.5%(持続性)(2.5mL/本)|
1本1回1滴|1日1回|夕|
両眼点眼〔添加物〕|
メチルセルロース、マクロゴール4000、クエン酸ナトリウム水和物、ベンザルコニウム塩化物、pH調節剤を含有する。
男性が来局した際、薬剤師が点眼液の使用状況を確認したところ、数週間前から処方2の使用が2~3日おきであることがわかった。男性は、処方2の使用直後に不快なべたつきを感じることと、処方1と2の使用の間に待つ時間が長すぎるので処方2の使用を忘れてしまうことを理由として挙げた。
物理
問 109-200|物理
Q. 男性が感じた不快なべたつきの原因の1つに点眼液のゲル化が考えられる。処方2の点眼液が点眼前はゾル状態、点眼後はゲル状態になるのに主に関わる物質はどれか。1つ選べ。
■選択肢
1. メチルセルロース
2. マクロゴール4000
3. クエン酸ナトリウム水和物
4. ベンザルコニウム塩化物
5. チモロール
Here:
松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 109-200-201【物理・化学・生物、衛生/実務】論点:ゲル化 / 温度応答性高分子 / ゾル-ゲル転移 / メチルセルロース / 点眼薬 / 服薬指導|matsunoya
実務
問 109-201|実務
Q. 薬剤師が患者の訴えについて処方医に相談すると、再度診察を実施することになった。その後、処方1及び2が中止となり処方3へ変更となった。
(処方3)
ラタノプロスト・チモロール配合点眼液(2.5mL/本)|1本1日1回|夕|
両眼点眼〔添加物〕|
ベンザルコニウム塩化物、無水リン酸一水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム一水和物、等張化剤を含有する。
薬剤師が患者に再度説明する使用上の注意として、適切なのはどれか。2つ選べ。
■選択肢
1. ソフトコンタクトレンズを装着したまま点眼できる。
2. 点眼し忘れた場合は、翌日、朝と夕に点眼する。
3. 点眼後に一時的に視界がかすんで見えることがある。
4. 点眼後、目のまわりについた薬液は、すぐに拭き取るか目を閉じて洗顔する。
5. 点眼後にまだべたつきを感じるときは、点眼容器を下に向けキャップをしたまま2~3回振ってから使用すると回避できる。
Here:
松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 109-200-201【物理・化学・生物、衛生/実務】論点:ゲル化 / 温度応答性高分子 / ゾル-ゲル転移 / メチルセルロース / 点眼薬 / 服薬指導|matsunoya
■■GPT4o
■問 109-200|物理
■論点|
この問題の論点は、メチルセルロースのゲル化作用を特定することです。
■解説1|
メチルセルロース(選択肢1)[正しい]
メチルセルロースは、温度応答性高分子であり、温度の上昇によってゾルからゲルへと転移する特性を持つ。
低温では水に溶解しゾル状態(流動性がある)だが、体温(約37℃)に達するとゲル化し、粘度が増す。
これにより、点眼液が眼表面で固まり、粘着感が生じる可能性がある。
持続性チモロール点眼液に含まれるメチルセルロースは、この特性を利用して眼表面での滞留時間を延長し、薬効を持続させる目的がある。
■解説2|
ゾル-ゲル転移温度(Sol-Gel Transition Temperature):
メチルセルロースの種類によって異なるが、多くは30~40℃でゾルからゲルへ転移する。
体温(約37℃)においてゲル化しやすいため、点眼後に「べたつき」を感じる可能性がある。
高分子の粘性変化:
メチルセルロースは、親水性でありながら疎水基(メチル基)を含むため、温度上昇により疎水性相互作用が強まり、ゲル化が促進される。
これは温度依存性ゾル-ゲル転移の典型的なメカニズムである。
■結論|
メチルセルロースは、温度応答性高分子としてゾル-ゲル転移を起こし、点眼後にゲル化することでべたつきを生じさせる原因となる。したがって、本問の正解は「メチルセルロース(選択肢1)」である。
■補足|
マクロゴール4000(選択肢2)[誤り]
ポリエチレングリコール(PEG)の一種であり、保湿剤や粘稠剤として使用される。
しかし、温度応答性ゾル-ゲル転移を示さず、点眼液のゲル化には直接関与しない。
クエン酸ナトリウム水和物(選択肢3)[誤り]
主にpH調整剤として働き、点眼液の安定性を保つ。
粘度調整には関与せず、ゲル化にも影響を与えない。
ベンザルコニウム塩化物(選択肢4)[誤り]
防腐剤として使用される界面活性剤であり、薬剤の角膜透過性を向上させる役割がある。
粘度調整やゲル化には影響を及ぼさない。
チモロール(選択肢5)[誤り]
β遮断薬であり、眼圧を低下させる目的で使用される。
ゲル化とは無関係であり、粘度調整には関与しない。
■問 109-201|実務
■論点|
この問題の論点は、配合点眼液の使用上の注意を特定することです。
■解説1|
点眼後に一時的に視界がかすんで見えることがある。(選択肢3)[正しい]
ラタノプロスト・チモロール配合点眼液にはベンザルコニウム塩化物(防腐剤)が含まれており、角膜上皮に対する影響で一時的な視界のかすみが生じる可能性がある。
さらに、点眼液の粘度や界面活性剤の影響により、一時的に屈折率が変化し、視界がぼやけることがある。
そのため、点眼後すぐに車の運転などを行わないよう指導する必要がある。
点眼後、目のまわりについた薬液は、すぐに拭き取るか目を閉じて洗顔する。(選択肢4)[正しい]
点眼後に目の周囲に付着した薬液が皮膚に刺激を与える可能性があるため、すぐに拭き取ることが望ましい。
ラタノプロストはまつ毛の成長や色素沈着を引き起こすため、まぶたや目の周囲に付着した薬液を放置すると、皮膚が黒ずむことがある。
これを防ぐため、点眼後は清潔なティッシュなどで余分な薬液を拭き取るか、目を閉じたまま洗顔するよう指導する必要がある。
■解説2|
ラタノプロストとチモロールの併用の意義:
ラタノプロスト(プロスタグランジンF2α誘導体):房水流出促進作用により眼圧を低下させる。
チモロール(β遮断薬):房水産生抑制作用により眼圧を低下させる。
2つの作用機序が異なるため、併用することで相乗効果が得られる。
配合点眼液の利点:
1回の点眼で済むため、コンプライアンス向上につながる。
薬剤の相互作用を考慮して処方されているため、単剤点眼時よりも利便性が高い。
■結論|
本問の正解は、
✅ 「点眼後に一時的に視界がかすんで見えることがある。(選択肢3)」
✅ 「点眼後、目のまわりについた薬液は、すぐに拭き取るか目を閉じて洗顔する。(選択肢4)」
である。
■補足|
ソフトコンタクトレンズを装着したまま点眼できる。(選択肢1)[誤り]
ラタノプロスト・チモロール配合点眼液にはベンザルコニウム塩化物が含まれるため、ソフトコンタクトレンズを変質させるリスクがある。
ソフトコンタクトレンズ装着時には点眼を避け、少なくとも15分以上経過してから装着することが推奨される。
点眼し忘れた場合は、翌日、朝と夕に点眼する。(選択肢2)[誤り]
点眼し忘れた場合、次回の点眼時に2回分を点眼することは推奨されない。
1日1回の点眼は、持続的な眼圧コントロールを目的としており、過剰な点眼は副作用のリスクを高める。
忘れた場合は、気づいた時点で点眼し、次回の点眼時間を調整することが適切である。
点眼後にまだべたつきを感じるときは、点眼容器を下に向けキャップをしたまま2~3回振ってから使用すると回避できる。(選択肢5)[誤り]
点眼液のべたつきは主に粘度の影響によるものであり、振っても改善されない。
点眼液を振ることで成分の均一化が期待される場合もあるが、本剤は懸濁液ではないため振る必要はない。
必須問題の解説は、こちらからどうぞ。
薬剤師国家試験対策ノート|論点解説 必須問題 第106回-第109回 一覧 powered by Gemini 1.5 Pro, Google AI Studio & GPT4, Copilot|matsunoya (note.com)
薬学理論問題の解説は、こちらからどうぞ。
薬剤師国家試験対策ノート|論点解説 薬学理論問題 第106回-第109回 一覧 powered by Gemini 1.5 Pro, GPT4o, Copilot, and Grok 2|matsunoya
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では、問題を解いてみましょう!
すっきり、はっきりわかったら、合格です。
第109回薬剤師国家試験|薬学実践問題 /
問200-201
一般問題(薬学実践問題)
【物理・化学・生物、衛生/実務】
■複合問題|問 109-200-201
Q. 52歳男性。会社員。2年前にソフトコンタクトレンズの定期検診で眼圧を測定したところ、平均ベースライン眼圧は右眼16mmHg、左眼18mmHgであったが、両眼で視野狭窄及び欠損があったため、正常眼圧緑内障と診断された。処方1による治療が開始されたが、その後、進行したため3ケ月前から処方2が追加された。
(処方1)
ラタノプロスト点眼液0.005%(2.5mL/本)|1本1回1滴|
1日1回|夕|
両眼点眼〔添加物〕|
ベンザルコニウム塩化物、無水リン酸一水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム一水和物、等張化剤を含有する。
(処方2)
チモロール点眼液0.5%(持続性)(2.5mL/本)|
1本1回1滴|1日1回|夕|
両眼点眼〔添加物〕|
メチルセルロース、マクロゴール4000、クエン酸ナトリウム水和物、ベンザルコニウム塩化物、pH調節剤を含有する。
男性が来局した際、薬剤師が点眼液の使用状況を確認したところ、数週間前から処方2の使用が2~3日おきであることがわかった。男性は、処方2の使用直後に不快なべたつきを感じることと、処方1と2の使用の間に待つ時間が長すぎるので処方2の使用を忘れてしまうことを理由として挙げた。
物理
問 109-200|物理
Q. 男性が感じた不快なべたつきの原因の1つに点眼液のゲル化が考えられる。処方2の点眼液が点眼前はゾル状態、点眼後はゲル状態になるのに主に関わる物質はどれか。1つ選べ。
■選択肢
1. メチルセルロース
2. マクロゴール4000
3. クエン酸ナトリウム水和物
4. ベンザルコニウム塩化物
5. チモロール
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松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 109-200-201【物理・化学・生物、衛生/実務】論点:ゲル化 / 温度応答性高分子 / ゾル-ゲル転移 / メチルセルロース / 点眼薬 / 服薬指導|matsunoya
実務
問 109-201|実務
Q. 薬剤師が患者の訴えについて処方医に相談すると、再度診察を実施することになった。その後、処方1及び2が中止となり処方3へ変更となった。
(処方3)
ラタノプロスト・チモロール配合点眼液(2.5mL/本)|1本1日1回|夕|
両眼点眼〔添加物〕|
ベンザルコニウム塩化物、無水リン酸一水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム一水和物、等張化剤を含有する。
薬剤師が患者に再度説明する使用上の注意として、適切なのはどれか。2つ選べ。
■選択肢
1. ソフトコンタクトレンズを装着したまま点眼できる。
2. 点眼し忘れた場合は、翌日、朝と夕に点眼する。
3. 点眼後に一時的に視界がかすんで見えることがある。
4. 点眼後、目のまわりについた薬液は、すぐに拭き取るか目を閉じて洗顔する。
5. 点眼後にまだべたつきを感じるときは、点眼容器を下に向けキャップをしたまま2~3回振ってから使用すると回避できる。
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松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 109-200-201【物理・化学・生物、衛生/実務】論点:ゲル化 / 温度応答性高分子 / ゾル-ゲル転移 / メチルセルロース / 点眼薬 / 服薬指導|matsunoya
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薬学実践問題 第106回薬剤師国家試験 全50問
薬剤師国家試験対策ノート📒
薬学実践問題 第107回薬剤師国家試験 全50問
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薬学実践問題 第108回薬剤師国家試験 全50問
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