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松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 106-248-249【薬理、薬剤/実務】論点:中枢神経作用薬 / 作用機序 / ミルタザピン / オランザピン / ガバペンチンエナカルビル / ビペリデン / プラミペキソール / レストレスレッグス症候群

第106回薬剤師国家試験|薬学実践問題 /
問248-249

一般問題(薬学実践問題)


【薬理、薬剤/実務】

■複合問題|問 106-248-249

Q. 62歳女性。身長152cm、体重41kg。片頭痛と抑うつに対して次の処方が出されていた。
(処方)
リザトリプタン口腔内崩壊錠|10mg|1回1錠
頭痛時 10回分(10錠)
ミルタザピン錠|30mg|1回1錠(1日1錠)|
1日1回 就寝前 28日分|


実務

問 106-248|実務
Q. 患者の訴えとして「就寝中に脚の表面ではなく深部に虫が這うような不快感を自覚するが、この不快な感覚は幾分軽快し、日中は自覚することは無い。また時に痛みも自覚する。」があった。この症状への対策として適切なのはどれか。2つ選べ。
■選択肢
1. ミルタザピン錠の増量
2. オランザピン錠の追加
3. ガバペンチンエナカルビル錠の追加
4. ビペリデン錠の追加
5. プラミペキソール錠の追加


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薬理

問 106-249|薬理
Q. 前問の選択肢1~5に挙げた薬物の作用機序に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
■選択肢
1. ミルタザピンは、アドレナリンα2受容体を遮断する。
2. オランザピンは、ドパミンD2受容体を選択的に遮断する。
3. ガバペンチンは、神経終末のCa2+流入を促進する。
4. ビペリデンは、ムスカリン性アセチルコリン受容体を遮断する。
5. プラミペキソールは、セロトニンの再取り込みを選択的に阻害する。


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こんにちは!薬学生の皆さん。
Mats & BLNtです。

matsunoya_note から、薬剤師国家試験の論点解説をお届けします。
苦手意識がある人も、この機会に、【薬理、薬剤/実務】の複合問題を一緒に完全攻略しよう!
今回は、第106回薬剤師国家試験|薬学実践問題 / 問248-249、論点:中枢神経作用薬 / 作用機序 / ミルタザピン / オランザピン / ガバペンチンエナカルビル / ビペリデン / プラミペキソール / レストレスレッグス症候群を徹底解説します。

薬剤師国家試験対策ノート NOTE ver.
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Here; https://note.com/matsunoya_note/n/n9087119ab4ec

松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 106-248-249【薬理、薬剤/実務】論点:中枢神経作用薬 / 作用機序 / ミルタザピン / オランザピン / ガバペンチンエナカルビル / ビペリデン / プラミペキソール / レストレスレッグス症候群|matsunoya

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このコンテンツの制作者|

滝沢 幸穂  Yukiho Takizawa, PhD

https://www.facebook.com/Yukiho.Takizawa

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設問へのアプローチ|

薬学実践問題は原本で解いてみることをおすすめします。
まずは、複合問題や実務の問題の構成に慣れることが必要だからです。
薬学実践問題は薬剤師国家試験2日目の①、②、③ の3部構成です。
今回の論点解説では2日目を取り上げています。


厚生労働省|過去の試験問題👇

第109回(令和6年2月17日、2月18日実施)
第108回(令和5年2月18日、2月19日実施)
第107回(令和4年2月19日、2月20日実施)
第106回(令和3年2月20日、2月21日実施)


第106回薬剤師国家試験 問248-249(問106-248-249)では、中枢神経に作用する薬物に関する知識を薬理および実務のそれぞれの科目の視点から複合問題として問われました。


複合問題は、各問題に共通の冒頭文とそれぞれの科目別の連問で構成されます。
冒頭文は、問題によっては必要がない情報の場合もあるため、最初に読まずに、連問すべてと選択肢に目を通してから、必要に応じて情報を取得するために読むようにすると、時間のロスが防げます。
1問、2分30秒で解答できればよいので、いつも通り落ち着いて一問ずつ別々に解けば大丈夫です。
出題範囲は、それぞれの科目別の出題範囲に準じています。
連問と言ってもめったに連動した問題は出ないので、平常心で取り組んでください。


💡ワンポイント

複合問題ですが、問106-248-249を解くうえで必要な情報は、黄色い線で示した部分です。
それ以外の情報取得は必要がないです。読んでいると時間のロスに繋がります。

問106-248-249 論点解説|matsunoya_note

問106-248および問106-249は、中枢神経に作用する薬物に関する記述の正誤を問う問題です。
医療用医薬品添付文書の理解が必要です。
問106-248では、レストレスレッグス症候群の病態と薬物治療の知識を問われました。
選択肢からレストレスレッグス症候群に適用のある医薬品を選択する問題です。
日本で承認されている医療用医薬品は以下の3種類です。

PMDA 医療用医薬品添付文書等

プラミペキソール塩酸塩水和物 分類:非麦角系ドパミンD2受容体作動薬
薬効分類名:
ドパミン作動性パーキンソン病治療剤、レストレスレッグス症候群治療剤

プラミペキソール塩酸塩水和物 出典:医療用医薬品添付文書 
製造販売元/日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社

ガバペンチン エナカルビル 分類:ガバペンチンのプロドラッグ
ガバペンチンの作用機序:
1. 電位依存性カルシウムチャネルのα2δサブユニット結合
2. 前シナプスのカルシウムイオン流入抑制
3. 興奮性神経伝達物質の遊離抑制
薬効分類名:
レストレスレッグス症候群治療剤

ガバペンチン エナカルビル 出典:医療用医薬品添付文書 製造販売/アステラス製薬株式会社

参考: ガバペンチンの化学構造式

ガバペンチン :(1-Aminomethylcyclohexyl)acetic acid
出典:医療用医薬品添付文書 製造販売元/富士製薬工業株式会社

ロチゴチン 分類:経皮吸収型製剤、ドパミン受容体アゴニスト
薬効分類名:
ドパミン作動性パーキンソン病治療剤、レストレスレッグス症候群治療剤

ロチゴチン 出典:医療用医薬品添付文書 製造販売元/大塚製薬株式会社

問106-249は、下記の医薬品の作用機序を問う問題でした。
1. ミルタザピン
 薬効分類名:ノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ剤
2. オランザピン
 薬効分類名:抗精神病薬・双極性障害治療薬・制吐剤
3. ガバペンチンエナカルビル
 薬効分類名:レストレスレッグス症候群治療剤
4. ビペリデン
 薬効分類名:パーキンソン症候群治療剤 / 抗コリン薬
5. プラミペキソール
 薬効分類名:
 ドパミン作動性パーキンソン病治療剤、
 レストレスレッグス症候群治療剤

各医薬品の薬効薬理(作用機序)については、基本的な知識について復習または論点およびポイントの項でまとめて後述します。
急ぎの方は、上記のそれぞれの項目の太字を選択して Ctrl + F でジャンプしてください。


冒頭文で必要な情報は、
治療中の疾患(片頭痛、抑うつ
処方(リザトリプタン、ミルタザピン
です。
なお、片頭痛は中枢神経系に作用する医薬品の領域の病態ですが、今回は問われませんでした。


時間にゆとりがない人は、論点およびポイントから読んでくださいね。
上記の太字を選択して Ctrl + F でジャンプできます。


🫛豆知識 医療用医薬品添付文書等

医薬品添付文書等を一読しておくと応用力がつきます。


PMDA 医療用医薬品添付文書等


ミルタザピン

薬効分類名:ノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ剤
一般的名称:ミルタザピン
効能・効果:うつ病・うつ状態
禁忌:MAO阻害剤(セレギリン塩酸塩、ラサギリンメシル酸塩、サフィナミドメシル酸塩)投与中あるいは投与中止後2週間以内
薬効薬理(作用機序):
中枢シナプス前α2アドレナリン自己受容体及びヘテロ受容体に対し拮抗作用、中枢セロトニン及びノルアドレナリン神経伝達増強
5-HT2及び5-HT3受容体阻害、セロトニンの神経伝達増大により主に5-HT1受容体活性化


医療用医薬品添付文書から一部抜粋します。


2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

2.1 本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者
2.2 MAO阻害剤(セレギリン塩酸塩、ラサギリンメシル酸塩、サフィナミドメシル酸塩)を投与中あるいは投与中止後2週間以内の患者[10.1 参照],[11.1.1 参照]

5. 効能・効果に関連する注意

5.1 抗うつ剤の投与により、24歳以下の患者で、自殺念慮、自殺企図のリスクが増加するとの報告があるため、本剤の投与にあたっては、リスクとベネフィットを考慮すること。[8.1 参照],[8.2 参照],[8.3 参照],[8.4 参照],[9.1.1 参照],[9.1.2 参照],[15.1.1 参照]
5.2 本剤を18歳未満の大うつ病性障害患者に投与する際には適応を慎重に検討すること。[9.7.1 参照],[9.7.2 参照]

8. 重要な基本的注意

8.1 うつ症状を呈する患者は希死念慮があり、自殺企図のおそれがあるので、このような患者は投与開始早期並びに投与量を変更する際には患者の状態及び病態の変化を注意深く観察すること。[5.1 参照],[8.2 参照],[8.3 参照],[8.4 参照],[9.1.1 参照],[9.1.2 参照],[15.1.1 参照]
8.2 不安、焦燥、興奮、パニック発作、不眠、易刺激性、敵意、攻撃性、衝動性、アカシジア/精神運動不穏、軽躁、躁病等があらわれることが報告されている。また、因果関係は明らかではないが、これらの症状・行動を来した症例において、基礎疾患の悪化又は自殺念慮、自殺企図、他害行為が報告されている。患者の状態及び病態の変化を注意深く観察するとともに、これらの症状の増悪が観察された場合には、服薬量を増量せず、徐々に減量し、中止するなど適切な処置を行うこと。[5.1 参照],[8.1 参照],[8.3 参照],[8.4 参照],[9.1.1 参照],[9.1.2 参照],[9.1.3 参照],[9.1.4 参照],[15.1.1 参照]
8.3 自殺目的での過量服用を防ぐため、自殺傾向が認められる患者に処方する場合には、1回分の処方日数を最小限にとどめること。[5.1 参照],[8.1 参照],[8.2 参照],[8.4 参照],[9.1.1 参照],[9.1.2 参照],[15.1.1 参照]
8.4 家族等に自殺念慮や自殺企図、興奮、攻撃性、易刺激性等の行動の変化及び基礎疾患悪化があらわれるリスク等について十分説明を行い、医師と緊密に連絡を取り合うよう指導すること。[5.1 参照],[8.1 参照],[8.2 参照],[8.3 参照],[9.1.1 参照],[9.1.2 参照],[9.1.3 参照],[9.1.4 参照],[15.1.1 参照]
8.5 眠気、めまい等があらわれることがあるので、本剤投与中の患者には、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。[15.1.3 参照],[15.2 参照]
8.6 投与中止(突然の中止)により、不安、焦燥、興奮、浮動性めまい、錯覚感、頭痛及び悪心等があらわれることが報告されている。投与を中止する場合には、突然の中止を避け、患者の状態を観察しながら徐々に減量すること。

10. 相互作用

  • 本剤は主として肝代謝酵素CYP1A2、CYP2D6及びCYP3A4により代謝される。[16.4 参照]

10.1 併用禁忌(併用しないこと)

薬剤名等
臨床症状・措置方法機序・危険因子

MAO阻害剤

  • セレギリン塩酸塩(エフピー)

  • ラサギリンメシル酸塩(アジレクト)

  • サフィナミドメシル酸塩(エクフィナ) [2.2 参照],[11.1.1 参照]

セロトニン症候群があらわれることがある。MAO阻害剤を投与中あるいは投与中止後2週間以内の患者に投与しないこと。また、本剤投与後MAO阻害剤に切り替える場合は、2週間以上の間隔をあけること。
脳内ノルアドレナリン、セロトニンの神経伝達が高まると考えられる。

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等
臨床症状・措置方法機序・危険因子

CYP3A4阻害剤

  • HIVプロテアーゼ阻害剤

  • アゾール系抗真菌薬(ケトコナゾール等)

  • エリスロマイシン等 [16.7.1 参照]

本剤の作用を増強するおそれがある。また、これらの薬剤の投与中止後、本剤の作用が減弱するおそれがある。
CYP3A4の阻害作用により、本剤の血漿中濃度が増大する可能性がある。

CYP3A4誘導剤

本剤の作用が減弱するおそれがある。また、これら薬剤の併用を中止する場合、本剤の作用が増強される可能性がある。
CYP3A4の誘導作用により、本剤の血漿中濃度が減少する可能性がある。

シメチジン [16.7.4 参照]
本剤の作用を増強するおそれがある。
複数のCYP分子種(CYP1A2、CYP2D6及びCYP3A4等)の阻害作用により本剤の血漿中濃度が増大する可能性がある。

鎮静剤

鎮静作用が増強されるおそれがある。また、ジアゼパムとの併用により精神運動機能及び学習獲得能力が減退するとの報告がある。
相加的な鎮静作用を示すことが考えられる。

アルコール(飲酒) [16.7.6 参照]
鎮静作用が増強されるおそれがある。本剤服用中は飲酒を避けさせることが望ましい。
相加的・相乗的な鎮静作用を示すことが考えられる。

セロトニン作用薬

  • 選択的セロトニン再取り込み阻害剤

  • L-トリプトファン含有製剤

  • トリプタン系薬剤

  • トラマドール塩酸塩

  • リネゾリド

  • メチルチオニニウム塩化物水和物(メチレンブルー)

  • 炭酸リチウム等

  • セイヨウオトギリソウ(St. John's Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品 [11.1.1 参照],[16.7.7 参照],[16.7.8 参照]

セロトニン症候群等が生じるおそれがあるので、注意して投与すること。
セロトニン作用が増強するおそれがある。

ワルファリンカリウム [16.7.9 参照]
プロトロンビン時間が増加するおそれがあるので、プロトロンビン時間の国際標準比(INR)をモニターすることが望ましい。
機序不明

QT延長を起こすことが知られている薬剤 [9.1.7 参照],[11.1.7 参照]
QT延長、心室頻拍(torsade de pointesを含む)を起こすおそれがある。
併用によりQT延長作用が相加的に増加するおそれがある。

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.1 重大な副作用

11.1.1 セロトニン症候群(頻度不明)
不安、焦燥、興奮、錯乱、発汗、下痢、発熱、高血圧、固縮、頻脈、ミオクローヌス、自律神経不安定等があらわれることがある。セロトニン作用薬との併用時に発現する可能性が高くなるため、特に注意すること。[2.2 参照],[10.1 参照],[10.2 参照],[16.7.7 参照],[16.7.8 参照]異常が認められた場合には投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと。

15. その他の注意

15.1 臨床使用に基づく情報

15.1.1 海外で実施された大うつ病性障害等の精神疾患を有する患者を対象とした、本剤を含む複数の抗うつ剤の短期プラセボ対照臨床試験の検討結果において、24歳以下の患者では、自殺念慮や自殺企図の発現のリスクが抗うつ剤投与群でプラセボ群と比較して高かった。なお、25歳以上の患者における自殺念慮や自殺企図の発現のリスクの上昇は認められず、65歳以上においてはそのリスクが減少した。[5.1 参照],[8.1 参照],[8.2 参照],[8.3 参照],[8.4 参照],[9.1.1 参照],[9.1.2 参照]
15.1.2 主に50歳以上を対象に実施された海外の疫学調査において、選択的セロトニン再取り込み阻害剤及び三環系抗うつ剤を含む抗うつ剤を投与された患者で、骨折のリスクが上昇したとの報告がある。
15.1.3 健康成人において、深睡眠が増加し、入眠までの時間が短縮したとの報告がある2)[8.5 参照]

15.2 非臨床試験に基づく情報

ラットを用いた睡眠・覚醒行動試験において、深睡眠が増加したとの報告がある3)[8.5 参照]

18. 薬効薬理

18.1 作用機序

ミルタザピンは中枢のシナプス前α2アドレナリン自己受容体及びヘテロ受容体に対して拮抗作用を示し、中枢のセロトニン及びノルアドレナリンの両方の神経伝達を増強する。ミルタザピンは5-HT2及び5-HT3受容体を阻害するため、セロトニンの神経伝達増大により主に5-HT1受容体が活性化される。ミルタザピンのS(+)鏡像異性体はα2受容体と5-HT2受容体を主に阻害し、R(−)鏡像異性体は5-HT3受容体を主に阻害する。N-脱メチル代謝物はラット脳で唯一検出された代謝物で、α2受容体、5-HT2受容体及び5-HT3受容体への親和性はミルタザピンと同程度であった3),20)

18.2 抗うつ作用

18.2.1 隔離飼育されたマウスの攻撃行動を抑制した3)
18.2.2 ラットを用いたDRL72オペラント行動薬理試験において強化獲得率を上昇させた21)
18.2.3 反復投与で嗅球摘出ラットの運動量亢進を抑制した22)
18.2.4 反復投与でラットを用いた強制水泳試験における不動時間を短縮させた23)


出典:

製造販売元/Meiji Seika ファルマ株式会社 リフレックス錠15mg/リフレックス錠30mg
インタビューフォーム F1_リフレックス錠15mg・30mg
患者向医薬品ガイド G_リフレックス錠15mg/リフレックス錠30mg


オランザピン

薬効分類名:抗精神病薬・双極性障害治療薬・制吐剤
一般的名称:オランザピン
効能・効果:
統合失調症
双極性障害における躁症状及びうつ症状の改善
抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)投与に伴う消化器症状(悪心、嘔吐)
警告:著しい血糖値の上昇から、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡等の重大な副作用が発現し、死亡に至る場合があるので、本剤投与中は、血糖値の測定等の観察を十分に行うこと。
投与にあたっては、あらかじめ上記副作用が発現する場合があることを、患者及びその家族に十分に説明し、口渇、多飲、多尿、頻尿等の異常に注意し、このような症状があらわれた場合には、直ちに投与を中断し、医師の診察を受けるよう、指導すること。
禁忌:
昏睡状態[昏睡状態 悪化]
バルビツール酸誘導体等の中枢神経抑制剤[中枢神経抑制作用 増強]
アドレナリン
糖尿病、糖尿病の既往
薬効薬理(作用機序):
チエノベンゾジアゼピン骨格を有する非定型抗精神病薬。定型抗精神病薬とは異なる薬理学的特徴。
多数の神経物質受容体に対する作用を介して統合失調症の陽性症状のみならず、陰性症状、認知障害、不安症状、うつ症状等に対する効果や錐体外路症状の軽減をもたらし(多元作用型:multi-acting)、また、多くの受容体に対する作用が脳内作用部位への選択性につながる(受容体標的化:receptor-targeting)。
大脳皮質前頭前野ドパミンとノルアドレナリンの遊離を増加させ、グルタミン酸神経系の伝達障害を回復させる。


医療用医薬品添付文書から一部抜粋します。


1. 警告

1.1 著しい血糖値の上昇から、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡等の重大な副作用が発現し、死亡に至る場合があるので、本剤投与中は、血糖値の測定等の観察を十分に行うこと。[2.5 参照],[11.1.1 参照]
1.2 投与にあたっては、あらかじめ上記副作用が発現する場合があることを、患者及びその家族に十分に説明し、口渇、多飲、多尿、頻尿等の異常に注意し、このような症状があらわれた場合には、直ちに投与を中断し、医師の診察を受けるよう、指導すること。[8.1 参照],[8.3 参照],[9.1.1 参照],[11.1.1 参照]

7. 用法及び用量に関連する注意

〈抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)投与に伴う消化器症状(悪心、嘔吐)〉

7.1 本剤は、原則としてコルチコステロイド、5-HT3受容体拮抗薬、NK1受容体拮抗薬等と併用して使用する1)。なお、併用するコルチコステロイド、5-HT3受容体拮抗薬、NK1受容体拮抗薬等の用法及び用量については、各々の薬剤の電子添文等、最新の情報を参考にすること。
7.2 原則として抗悪性腫瘍剤の投与前に本剤を投与し、がん化学療法の各サイクルにおける本剤の投与期間は6日間までを目安とすること1)

8. 重要な基本的注意

〈効能共通〉
8.1 本剤の投与により、著しい血糖値の上昇から、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡等の致命的な経過をたどることがあるので、本剤投与中は、血糖値の測定口渇、多飲、多尿、頻尿等の観察を十分に行うこと。特に、高血糖、肥満等の糖尿病の危険因子を有する患者では、血糖値が上昇し、代謝状態を急激に悪化させるおそれがある。[1.2 参照],[8.3 参照],[9.1.1 参照],[11.1.1 参照]
8.2 低血糖があらわれることがあるので、本剤投与中は、脱力感、倦怠感、冷汗、振戦、傾眠、意識障害等の低血糖症状に注意するとともに、血糖値の測定等の観察を十分に行うこと。[8.3 参照],[11.1.2 参照]
8.3 本剤の投与に際し、あらかじめ上記8.1及び8.2の副作用が発現する場合があることを、患者及びその家族に十分に説明し、高血糖症状(口渇、多飲、多尿、頻尿等)、低血糖症状(脱力感、倦怠感、冷汗、振戦、傾眠、意識障害等)に注意し、このような症状があらわれた場合には、直ちに投与を中断し、医師の診察を受けるよう、指導すること。[1.2 参照],[8.1 参照],[8.2 参照],[9.1.1 参照],[11.1.1 参照],[11.1.2 参照]
8.4 本剤の投与により体重増加を来すことがあるので、肥満に注意し、肥満の徴候があらわれた場合は、食事療法、運動療法等の適切な処置を行うこと。
8.5 本剤は制吐作用を有するため、他の薬剤に基づく中毒、腸閉塞、脳腫瘍等による嘔吐症状を不顕在化することがあるので注意すること。
8.6 傾眠、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には高所での作業あるいは自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
〈双極性障害における躁症状及びうつ症状の改善〉
8.7 躁症状及びうつ症状が改善した場合には、本剤の投与継続の要否について検討し、本剤を漫然と投与しないよう注意すること。双極性障害の維持療法における日本人での本剤の有効性及び安全性は確立していない。
〈双極性障害におけるうつ症状の改善〉
8.8 双極性障害におけるうつ症状を有する患者に本剤を投与する場合、以下の点に注意すること。[9.1.7 参照],[15.1.3 参照]
8.8.1 大うつ病性障害等の精神疾患(双極性障害におけるうつ症状を含む)を有する患者への抗うつ剤の投与により、24歳以下の患者で、自殺念慮、自殺企図の発現のリスクが増加するとの報告があるため、本剤の投与にあたっては、リスクとベネフィットを考慮すること。
8.8.2 うつ症状を有する患者は希死念慮があり、自殺企図のおそれがあるので、このような患者は投与開始早期並びに投与量を変更する際には患者の状態及び病態の変化を注意深く観察すること。
8.8.3 不安、焦燥、興奮、パニック発作、不眠、易刺激性、敵意、攻撃性、衝動性、アカシジア/精神運動不穏等があらわれることが報告されている。また、因果関係は明らかではないが、これらの症状・行動を来した症例において、基礎疾患の悪化又は自殺念慮、自殺企図、他害行為が報告されている。患者の状態及び病態の変化を注意深く観察するとともに、これらの症状の増悪が観察された場合には、服薬量を増量せず、徐々に減量し、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。[8.8.5 参照],[9.1.8 参照],[9.1.9 参照]
8.8.4 自殺目的での過量服用を防ぐため、自殺傾向が認められる患者に処方する場合には、1回分の処方日数を最小限にとどめること。
8.8.5 家族等に自殺念慮や自殺企図、興奮、攻撃性、易刺激性等の行動の変化及び基礎疾患の悪化があらわれるリスク等について十分説明を行い、医師と緊密に連絡を取り合うよう指導すること。[8.8.3 参照],[9.1.8 参照],[9.1.9 参照]

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

〈効能共通〉

9.1.1 糖尿病の家族歴、高血糖あるいは肥満等の糖尿病の危険因子を有する患者 [1.2 参照],[8.1 参照],[8.3 参照],[11.1.1 参照]
9.1.2 尿閉、麻痺性イレウス、閉塞隅角緑内障のある患者
抗コリン作用により症状を悪化させることがある。
9.1.3 てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある患者
痙攣閾値を低下させることがある。
9.1.4 本剤のクリアランスを低下させる要因(非喫煙者、女性、高齢者)を併せ持つ患者
本剤の血漿中濃度が増加することがある。[9.8 参照]
9.1.5 心・血管疾患(心筋梗塞あるいは心筋虚血の既往、心不全、伝導異常等)、脳血管疾患及び低血圧が起こりやすい状態(脱水、血液量減少、血圧降下剤投与による治療等)を有する患者
治療初期に、めまい、頻脈、起立性低血圧等があらわれることがある。
9.1.6 不動状態、長期臥床、肥満、脱水状態等の危険因子を有する患者 [11.1.10 参照]

〈双極性障害におけるうつ症状の改善〉

9.1.7 自殺念慮又は自殺企図の既往のある患者、自殺念慮のある患者
自殺念慮、自殺企図があらわれることがある。[8.8 参照],[15.1.3 参照]
9.1.8 脳の器質的障害のある患者
他の抗うつ剤で精神症状の悪化が認められたとの報告がある2)[8.8.3 参照],[8.8.5 参照],[9.1.9 参照]
9.1.9 衝動性が高い併存障害を有する患者
他の抗うつ剤で精神症状の悪化が認められたとの報告がある2)[8.8.3 参照],[8.8.5 参照],[9.1.8 参照]

9.3 肝機能障害患者

9.3.1 肝障害のある患者又は肝毒性のある薬剤による治療を受けている患者
肝障害を悪化させることがある。

10. 相互作用

本剤の代謝には肝薬物代謝酵素CYP1A2が関与している。また、CYP2D6も関与していると考えられている。[16.4.1 参照]

10.1 併用禁忌(併用しないこと)

薬剤名等
臨床症状・措置方法機序・危険因子

*アドレナリン(アナフィラキシーの救急治療、又は歯科領域における浸潤麻酔もしくは伝達麻酔に使用する場合を除く)
(ボスミン) [2.4 参照],[13.2 参照]
アドレナリンの作用を逆転させ、重篤な血圧降下を起こすことがある。
アドレナリンはアドレナリン作動性α、β-受容体の刺激剤であり、本剤のα-受容体遮断作用によりβ-受容体刺激作用が優位となり、血圧降下作用が増強される。

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等
臨床症状・措置方法機序・危険因子

中枢神経抑制剤 バルビツール酸誘導体等
減量するなど注意すること。
本剤及びこれらの薬剤は中枢神経抑制作用を有する。

アルコール
相互に作用を増強することがある。
アルコールは中枢神経抑制作用を有する。

抗コリン作用を有する薬剤

  • 抗コリン性抗パーキンソン剤

  • フェノチアジン系化合物

  • 三環系抗うつ剤等

腸管麻痺等の重篤な抗コリン性の毒性が強くあらわれることがある。
本剤及びこれらの薬剤は抗コリン作用を有する。

ドパミン作動薬、レボドパ製剤
これらの薬剤のドパミン作動性の作用が減弱することがある。
ドパミン作動性神経において、本剤がこれらの薬剤の作用に拮抗することによる。

フルボキサミン [16.7.1 参照]
本剤の血漿中濃度を増加させるので、本剤を減量するなど注意すること。
これらの薬剤は肝薬物代謝酵素(CYP1A2)阻害作用を有するため本剤のクリアランスを低下させる。

シプロフロキサシン
本剤の血漿中濃度を増加させる可能性がある。
これらの薬剤は肝薬物代謝酵素(CYP1A2)阻害作用を有するため本剤のクリアランスを低下させる。

カルバマゼピン [16.7.2 参照]
本剤の血漿中濃度を低下させる。
これらの薬剤は肝薬物代謝酵素(CYP1A2)を誘導するため本剤のクリアランスを増加させる。

オメプラゾール
リファンピシン
本剤の血漿中濃度を低下させる可能性がある。
これらの薬剤は肝薬物代謝酵素(CYP1A2)を誘導するため本剤のクリアランスを増加させる。

喫煙
本剤の血漿中濃度を低下させる。
喫煙は肝薬物代謝酵素(CYP1A2)を誘導するため本剤のクリアランスを増加させる。

*アドレナリン含有歯科麻酔剤 リドカイン・アドレナリン
重篤な血圧降下を起こすことがある。
アドレナリンはアドレナリン作動性α、β-受容体の刺激剤であり、本剤のα-受容体遮断作用によりβ-受容体刺激作用が優位となり、血圧降下作用が増強されるおそれがある。

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.1 重大な副作用

11.1.1 高血糖(0.9%)、糖尿病性ケトアシドーシス(頻度不明)、糖尿病性昏睡(頻度不明)
高血糖があらわれ、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡から死亡に至るなどの致命的な経過をたどることがあるので、血糖値の測定や、口渇、多飲、多尿、頻尿等の観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、インスリン製剤の投与を行うなど、適切な処置を行うこと。[1.1 参照],[1.2 参照],[2.5 参照],[8.1 参照],[8.3 参照],[9.1.1 参照]
11.1.2 低血糖(頻度不明)
脱力感、倦怠感、冷汗、振戦、傾眠、意識障害等の低血糖症状が認められた場合には、投与を中止し適切な処置を行うこと。[8.2 参照],[8.3 参照]
11.1.3 悪性症候群(Syndrome malin)(0.1%未満)
無動緘黙、強度の筋強剛、脈拍及び血圧の変動、発汗等が発現し、それに引き続き発熱がみられる場合は、投与を中止し、水分補給、体冷却等の全身管理とともに、適切な処置を行うこと。本症発症時には、血清CKの上昇や白血球の増加がみられることが多い。また、ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下に注意すること。なお、高熱が持続し、意識障害、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎障害へと移行し、死亡した例が報告されている。
11.1.4 肝機能障害、黄疸
AST(1.5%)、ALT(2.5%)、γ-GTP(0.7%)、Al-P(頻度不明)の上昇等を伴う肝機能障害、黄疸(頻度不明)があらわれることがある。
11.1.5 痙攣(0.3%)
痙攣(強直間代性、部分発作、ミオクロヌス発作等)があらわれることがある。
11.1.6 遅発性ジスキネジア(0.6%)
長期投与により、不随意運動(特に口周部)があらわれ、投与中止後も持続することがある。
11.1.7 横紋筋融解症(頻度不明)
筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、横紋筋融解症による急性腎障害の発症に注意すること。
11.1.8 麻痺性イレウス(頻度不明)
腸管麻痺(食欲不振、悪心・嘔吐、著しい便秘、腹部の膨満あるいは弛緩及び腸内容物のうっ滞等の症状)を来し、麻痺性イレウスに移行することがあるので、腸管麻痺があらわれた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.9 無顆粒球症(頻度不明)、白血球減少(0.6%)
11.1.10 肺塞栓症(頻度不明)、深部静脈血栓症(頻度不明)
肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されているので、観察を十分に行い、息切れ、胸痛、四肢の疼痛、浮腫等が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。[9.1.6 参照]
11.1.11 薬剤性過敏症症候群(頻度不明)
初期症状として発疹、発熱がみられ、更に肝機能障害、リンパ節腫脹、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。なお、ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)等のウイルスの再活性化を伴うことが多く、投与中止後も発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること3)

18. 薬効薬理

18.1 作用機序

オランザピンはチエノベンゾジアゼピン骨格を有する非定型抗精神病薬である。非臨床薬理試験において定型抗精神病薬とは異なる薬理学的特徴が明らかにされている。
オランザピンは多数の神経物質受容体に対する作用を介して統合失調症の陽性症状のみならず、陰性症状、認知障害、不安症状、うつ症状等に対する効果や錐体外路症状の軽減をもたらし(多元作用型:multi-acting)、また、多くの受容体に対する作用が脳内作用部位への選択性につながる(受容体標的化:receptor-targeting)と考えられる19),20),21)
オランザピンは、ドパミンD2タイプ(D2、D3、D4)、セロトニン5-HT2A,2B,2C、5-HT6、α1-アドレナリン及びヒスタミンH1受容体へほぼ同じ濃度範囲で高い親和性を示すが、ドパミンD1タイプ(D1、D5)やセロトニン5-HT3受容体へはやや低い親和性で結合する22),23)。また、ムスカリン(M1、M2、M3、M4、M5)受容体への親和性はin vitroと比較してin vivoでは弱い24)。オランザピンはこれらの受容体に対し拮抗薬として働く25)
更にオランザピンによる大脳皮質前頭前野でのドパミンとノルアドレナリンの遊離増加26)や、グルタミン酸神経系の伝達障害の回復27),28)も、オランザピンと複数の受容体との相互作用より引き起こされている可能性がある20)

18.2 統合失調症諸症状の動物モデルでの選択的作用

オランザピンは、カタレプシー29)(錐体外路系副作用の指標)を惹起する用量よりも低い用量で、条件回避反応29)(陽性症状の指標)、プレパルスインヒビション27)(陰性症状及び認知障害の指標)、社会的接触減少28)(陰性症状の指標)、コンフリクト29),30)(陰性症状及び不安の指標)あるいは強制水泳(うつ症状の指標)等の統合失調症諸症状の動物モデルにおいて改善作用を示す。

18.3 中脳辺縁系及び大脳皮質前頭前野への選択性

オランザピンは、電気生理学的試験31)や組織学的試験32)において、錐体外路系副作用に関与している黒質線条体系よりも、抗精神病活性と関係する中脳辺縁系及び大脳皮質前頭前野への選択性を示す。

18.4 統合失調症に関わる不均衡な神経系との特異的相互作用

統合失調症では大脳皮質前頭前野でのドパミンD1系の機能低下やグルタミン神経系の伝達障害が仮説化されているが、オランザピンは大脳皮質前頭前野でドパミンとノルアドレナリンの遊離を増加させ26)グルタミン酸神経系の伝達障害を回復させる27),28)


出典:

製造販売元/チェプラファーム株式会社 ジプレキサザイディス錠2.5mg/ジプレキサザイディス錠5mg/ジプレキサザイディス錠10mg
インタビューフォーム ジプレキサザイディス錠2.5mg/ジプレキサザイディス錠5mg/ジプレキサザイディス錠10mg
患者向医薬品ガイド ジプレキサザイディス錠2.5mg/ジプレキサザイディス錠5mg/ジプレキサザイディス錠10mg


ガバペンチン エナカルビル

薬効分類名:レストレスレッグス症候群治療剤
一般的名称:ガバペンチン エナカルビル
効能・効果:中等度から高度の特発性レストレスレッグス症候群(下肢静止不能症候群)
禁忌:高度の腎機能障害患者(クレアチニンクリアランス30mL/min未満)
※活性代謝物であるガバペンチンの排泄遅延、血漿中濃度上昇
薬効薬理(作用機序):ガバペンチン エナカルビルはプロドラッグであり、体内で速やかに加水分解され、活性代謝物のガバペンチンを生成。
ガバペンチン(※日本ではレストレスレッグス症候群の適用無し、薬効分類名:抗てんかん剤):
電位依存性カルシウムチャネルのα2δサブユニットに結合し、興奮性神経伝達物質(グルタミン酸等)遊離 抑制。
脳内 GABA 量の増加、及び GABAトランスポーターの活性化によるGABA細胞内取り込みを促進、GABA神経 亢進。

ガバペンチン  薬効薬理(作用機序):電位依存性カルシウムチャネルのα2δサブユニットに結合し、興奮性神経伝達物質(グルタミン酸等)遊離 抑制。脳内 GABA 量の増加、及び GABAトランスポーターの活性化によるGABA細胞内取り込みを促進、GABA神経 亢進。 
出典: 製造販売/アステラス製薬株式会社 インタビューフォーム F1_レグナイト錠300mg

参考: 抗てんかん薬 ガバペンチン
ガバペンチン 製造販売元/富士製薬工業株式会社 
ガバペン錠200mg/ガバペン錠300mg/ガバペン錠400mg
薬効薬理(作用機序):
GABA関連受容体を含めて各種受容体及び主要なイオンチャネルとは結合せず、既存のてんかん薬とは異なる機序で抗けいれん作用を発現。
電位依存性カルシウムチャネルのα2δサブユニット結合、前シナプスでカルシウムの流入抑制、興奮性神経伝達物質の遊離抑制。
脳内GABA量増加、その寄与は不明。


医療用医薬品添付文書から一部抜粋します。
ガバペンチン エナカルビル


2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

2.1 本剤の成分又はガバペンチンに対し過敏症の既往歴のある患者
2.2 高度の腎機能障害患者(クレアチニンクリアランス30mL/min未満)[9.2.1 参照],[16.6.1 参照]

4. 効能又は効果

中等度から高度の特発性レストレスレッグス症候群(下肢静止不能症候群)

5. 効能又は効果に関連する注意

5.1 レストレスレッグス症候群(下肢静止不能症候群)の診断は、国際レストレスレッグス症候群研究グループの診断基準及び重症度スケール(IRLS(International Restless Legs Syndrome Rating Scale))に基づき慎重に実施し、基準を満たす場合にのみ投与すること。
5.2 本剤は、原則、ドパミンアゴニストによる治療で十分な効果が得られない場合、又はオーグメンテーション(症状発現が2時間以上早まる、症状の増悪、他の部位への症状拡大)等によりドパミンアゴニストが使用できない場合に限り投与すること。国内臨床試験において主要評価項目である治療期最終時点におけるIRLS合計スコアの変化量ではプラセボ群との差は認められていない。[17.2.1 参照]

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.2 腎機能障害患者

9.2.1 高度の腎機能障害患者(クレアチニンクリアランス30mL/min未満)
投与しないこと。活性代謝物であるガバペンチンの排泄が遅延し、血漿中濃度が上昇するおそれがある。[2.2 参照],[9.8 参照],[16.6.1 参照]
9.2.2 中等度の腎機能障害患者(クレアチニンクリアランス30mL/min以上60mL/min未満) [7.1 参照],[9.8 参照],[16.6.1 参照]
9.2.3 軽度の腎機能障害患者(クレアチニンクリアランス60mL/min以上90mL/min未満) [7.2 参照],[9.8 参照],[16.6.1 参照]

10. 相互作用

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等
臨床症状・措置方法機序・危険因子

モルヒネ
本剤の活性代謝物であるガバペンチンの併用によりガバペンチンのCmaxが24%、AUCが44%それぞれ増加したとの報告がある。本剤併用時にもガバペンチンの血中濃度が上昇するおそれがあるので、傾眠等の中枢神経抑制症状に注意し、必要に応じて本剤又はモルヒネの用量を減量すること。
機序は不明だが、モルヒネにより消化管運動が抑制され、本剤の吸収が増加する可能性がある。

アルコール
アルコールとの同時服用により本剤の徐放性が失われるおそれがあるため、本剤服用中は飲酒を避けるよう指導すること。
in vitroの溶出試験において、アルコール存在下で徐放錠から成分が急速に溶出したとの報告がある。

18. 薬効薬理

18.1 作用機序

ガバペンチン エナカルビルはプロドラッグであり、体内で速やかに加水分解され、活性代謝物のガバペンチンを生成する。
ガバペンチンのレストレスレッグス症候群に対する作用機序の詳細は不明であるが、電位依存性カルシウムチャネルのα2δサブユニットに結合すること17)により、前シナプスでカルシウムイオンの流入を抑制して興奮性神経伝達物質の遊離を抑制する18)という作用機序が寄与しているものと推察される。


インタビューフォームから一部抜粋します。
ガバペンチン エナカルビル


1.開発の経緯

レストレスレッグス症候群は四肢(主に下肢)に不快な感覚が出現し、下肢を動かしたくなる欲求が生じる。
これらにより不眠(入眠障害・中途覚醒等)が現れ、日常生活に支障を来し、QOLが著しく低下するといった悪循環に陥る。
レストレスレッグス症候群の治療について、2004年に米国レストレスレッグス症候群財団が発表した治療アルゴリズム1)では、ガバペンチン*が選択肢の一つとして記載されている。
しかし、ガバペンチンには経口投与時の吸収のばらつき(個人差)があり、また薬物吸収トランスポーターの飽和による臨床用量付近での吸収の飽和が認められることから、薬物動態を改善する目的でプロドラッグ化したガバペンチン エナカルビル(製品名:レグナイト)が開発された。
レグナイトは、ガバペンチンとは異なるトランスポーターから吸収され、用量依存的にガバペンチン血中濃度が上昇することが確認されている。
また、症状が出現しやすい夜間に高い血中濃度を得ること、1日1回投与によるコンプライアンスの向上を目的に徐放性製剤とした。
さらに、レグナイトは国内における既存のレストレスレッグス症候群治療剤とは異なる作用機序を有することから、薬物治療の新たな選択肢になりうるものと考えられる。
以上より、国内外で臨床試験が開始され、その結果2012年1月に「中等度から高度の特発性レストレスレッグス症候群(下肢静止不能症候群)」を効能又は効果として承認された。使用成績調査、製造販売後臨床試験が実施され、2021年3月、薬機法第14条第2項第3号(承認拒否事由)イからハまでのいずれにも該当しないとの再審査結果を得た。
ガバペンチンは日本においてレストレスレッグス症候群の効能又は効果を有していない。

2.製品の治療学的特性

(1) 新たな作用機序を有する特発性レストレスレッグス症候群*治療剤である。
(「Ⅵ.2.(1)作用部位・作用機序」の項参照)
(2) 下肢の異常感覚等の特発性レストレスレッグス症候群*患者におけるさまざまな症状を改善する。
(「Ⅴ.5.(4)1)②海外第Ⅲ相試験」の項参照)
(3) 国内臨床試験における副作用(臨床検査値異常を含む)は、安全性評価症例120例中68例(56.7%)であり、主なものは浮動性めまい30例(25.0%)、傾眠23例(19.2%)、悪心6例(5.0%)であった。また、海外臨床試験における副作用(臨床検査値異常を含む)は、安全性評価症例数736例中401例(54.5%)であり、主なものは傾眠142例(19.3%)、浮動性めまい81例(11.0%)であった。
(承認時)
(「Ⅷ.8.◆副作用頻度一覧表等」の項参照)
重大な副作用として急性腎障害、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson 症候群)、薬剤性過敏症症候群、肝炎、肝機能障害、黄疸、横紋筋融解症、アナフィラキシーが報告されている。
(「Ⅷ.8.(1)重大な副作用と初期症状」の項参照)
*本剤の効能又は効果は「中等度から高度の特発性レストレスレッグス症候群(下肢静止不能症候群)」である。

3.製品の製剤学的特性

本剤は徐放性製剤であり、割ったり、砕いたり、すりつぶしたりして服用すると、本剤の徐放性が失われるおそれがある。
(「Ⅷ.11.適用上の注意」の項参照)
本剤はプロドラッグであり、体内で速やかに加水分解され、活性代謝物のガバペンチンを生成する。(「Ⅵ.薬効薬理に関する項目」の項参照)

Ⅵ.薬効薬理に関する項目

1.薬理学的に関連ある化合物又は化合物群

ガバペンチン、プレガバリン、ミロガバリンベシル酸塩
注意:関連のある化合物の効能又は効果等は、最新の添付文書を参照すること。

2.薬理作用 作用部位・作用機序

ガバペンチン エナカルビルはプロドラッグであり、体内で速やかに加水分解され、活性代謝物のガバペンチンを生成する。
ガバペンチンのレストレスレッグス症候群に対する作用機序の詳細は不明であるが、電位依存性カルシウムチャネルの α2δ サブユニットに結合すること 14)により、前シナプスでカルシウムイオ ンの流入を抑制して興奮性神経伝達物質の遊離を抑制する 15)という作用機序が寄与しているものと推察される。

薬効を裏付ける試験成績

効力を裏付ける薬理試験は実施していない。 (レストレスレッグス症候群の病態を適切に反映した動物モデルは確立されていない。)
しかし、本剤は生体内で速やかにガバペンチンに加水分解され、ヒトでの未変化体の最大血中濃度はガバペンチンと比較して極めて低い。
また、ガバペンチン エナカルビルは、ガバペンチンが結合する電位依存性カルシウムチャネルのα2δサブユニットに結合しないこと、ドパミン受容体を含めた各種受容体、イオンチャネル、トランスポーターに対する親和性が極めて低いことから、本剤の薬効は生体内で生成され るガバペンチンに基づき発現すると考えられる16)。
ガバペンチンには、
1) 興奮性神経終末において、電位依存性カルシウムチャネルのα2δサブユニットに結合し、興奮性神経伝達物質(グルタミン酸等)の遊離を抑制する
2) 脳内 GABA 量の増加、及び GABAトランスポーターの活性化によるGABA細胞内取り込みを促進して、GABA神経を亢進する ことにより、シグナル伝達の過剰な興奮を改善することが報告されている16)。


出典:

製造販売/アステラス製薬株式会社 レグナイト錠300mg
インタビューフォーム F1_レグナイト錠300mg
患者向医薬品ガイド G_レグナイト錠300mg


ビペリデン塩酸塩

薬効分類名:パーキンソン症候群治療剤
一般的名称:ビペリデン塩酸塩
効能・効果:
特発性パーキンソニズム
その他のパーキンソニズム(脳炎後、動脈硬化性、中毒性)
向精神薬投与によるパーキンソニズム・ジスキネジア(遅発性を除く)・アカシジア
禁忌:
閉塞隅角緑内障[抗コリン作用により眼圧上昇、症状悪化]
重症筋無力症[抗コリン作用により症状悪化]
薬効薬理(作用機序):中枢性抗コリン作用
ドパミン作動性神経の変性脱落に伴って相対的に過剰活動となったコリン作動性神経抑制。


医療用医薬品添付文書から一部抜粋します。


2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

2.1 閉塞隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。]
2.2 本剤の成分に対し過敏症の患者
2.3 重症筋無力症の患者[本剤の抗コリン作用により症状が悪化するおそれがある。]

4. 効能又は効果

  • 特発性パーキンソニズム

  • その他のパーキンソニズム(脳炎後、動脈硬化性、中毒性)

  • 向精神薬投与によるパーキンソニズム・ジスキネジア(遅発性を除く)・アカシジア

5. 効能又は効果に関連する注意

抗パーキンソン剤はフェノチアジン系薬剤、ブチロフェノン系薬剤、レセルピン誘導体等による口周部等の不随意運動(遅発性ジスキネジア)を通常軽減しない。
場合によっては、このような症状を増悪顕性化させることがある。

7. 用法及び用量に関連する注意

本剤の投与は、少量から開始し、観察を十分に行い、慎重に維持量まで増量すること。また、他剤から本剤に切り替える場合には、他剤を徐々に減量しながら本剤を増量するのが原則である。

8. 重要な基本的注意

8.1 本剤投与中は定期的に隅角検査及び眼圧検査を行うことが望ましい。
8.2 本剤の大量投与により、パーキンソン症状の増悪がみられることがあるので、このような場合には減量するなど適切な処置を行うこと。
8.3 本剤により気分高揚等が出現したとする報告があり、依存形成につながるおそれがあるので、慎重に投与すること。[11.1.2 参照]
8.4 眠気、調節障害及び注意力・集中力・反射機能等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転など危険を伴う機械の操作には従事させないよう注意すること。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

9.1.1 開放隅角緑内障の患者
抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。
9.1.2 前立腺肥大など尿路に閉塞性疾患のある患者
排尿障害が発現又は悪化することがある。
9.1.3 胃腸管に閉塞性疾患のある患者
腸管麻痺が発現又は悪化するおそれがある。
9.1.4 不整脈又は頻拍傾向のある患者
不整脈等の循環器系の副作用を起こすおそれがある。
9.1.5 てんかんの患者
発作の誘因となるおそれがある。
9.1.6 高温環境にある患者
発汗抑制が起こりやすい。
9.1.7 動脈硬化性パーキンソン症候群の患者
精神神経系の副作用が起こりやすい。
9.1.8 脱水・栄養不良状態等を伴う身体的疲弊のある患者
悪性症候群が起こりやすい。[11.1.1 参照]

9.2 腎機能障害患者

代謝・排泄機能が低下しているため、副作用が起こりやすい。

9.3 肝機能障害患者

代謝・排泄機能が低下しているため、副作用が起こりやすい。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

9.7 小児等

小児等には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

せん妄、不安等の精神症状及び抗コリン作用による口渇、排尿困難、便秘等があらわれやすい。

10. 相互作用

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等
臨床症状・措置方法機序・危険因子

抗コリン作用を有する薬剤
フェノチアジン系薬剤、ブチロフェノン系薬剤、三環系抗うつ剤 等
腸管麻痺(食欲不振、悪心・嘔吐、著しい便秘、腹部の膨満あるいは弛緩及び腸内容物のうっ滞等の症状)をきたし、麻痺性イレウスに移行することがあるので、腸管麻痺があらわれた場合には投与を中止すること。
なお、この悪心・嘔吐はフェノチアジン系薬剤等の制吐作用により不顕性化することもあるので、注意すること。
併用により抗コリン作用が強くあらわれる。

中枢神経抑制剤

  • バルビツール酸誘導体

  • フェノチアジン系薬剤

  • 三環系抗うつ剤

  • モノアミン酸化酵素阻害剤 等

眠気、精神運動機能低下、幻覚、妄想等があらわれることがあるので、減量するなど注意すること。
併用により中枢神経抑制作用又は抗コリン作用が強くあらわれる。

他の抗パーキンソン剤
レボドパ、アマンタジン、ブロモクリプチン 等
幻覚、妄想等の精神神経系の副作用が増強することがある。
ドパミン過剰及びアセチルコリン系神経機能低下が考えられている。

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.1 重大な副作用

11.1.1 悪性症候群(頻度不明)
抗精神病薬、抗うつ剤及びドパミン作動系抗パーキンソン剤との併用において、本剤及び併用薬の減量又は中止により、発熱、無動緘黙、意識障害、強度の筋強剛、不随意運動、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗等があらわれることがある。このような症状があらわれた場合には、体冷却、水分補給等の全身管理及び本剤の投与量を一旦もとに戻した後慎重に漸減するなどの適切な処置を行うこと。本症発症時には、白血球の増加や血清CKの上昇があらわれることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下があらわれることがある。[9.1.8 参照]

13. 過量投与

13.1 症状
主な症状は抗コリン作用に基づくものである。口渇、体温上昇、頻脈、不整脈、尿閉、興奮、幻覚、妄想、錯乱、痙れん、呼吸抑制等があらわれることがある。
13.2 処置
中枢神経興奮症状に対してはジアゼパム、短時間作用型のバルビツール酸系薬剤の投与を行う。抗コリン作用を有する抗精神病薬は症状を悪化させることがあるので投与しないこと。

18. 薬効薬理

18.1 作用機序

中枢性に抗コリン作用を示すことにより、ドパミン作動性神経の変性脱落に伴って相対的に過剰活動状態となったコリン作動性神経を抑制する。


出典:

製造販売元/住友ファーマ株式会社 アキネトン錠1mg/アキネトン細粒1%
インタビューフォーム アキネトン錠1mg/アキネトン細粒1%_2025年1月


プラミペキソール塩酸塩水和物

薬効分類名:
ドパミン作動性パーキンソン病治療剤
レストレスレッグス症候群治療剤
一般的名称:プラミペキソール塩酸塩水和物
効能・効果:
パーキンソン病
中等度から高度の特発性レストレスレッグス症候群(下肢静止不能症候群)
警告:前兆のない突発的睡眠及び傾眠等
突発的睡眠等により自動車事故、突発的睡眠及び傾眠等についてよく説明、自動車の運転、機械の操作、高所作業等危険を伴う作業に従事させない。
禁忌:妊婦又は妊娠している可能性のある女性
薬効薬理(作用機序):ドパミンD2受容体刺激
ドパミンD2受容体に対する親和性
ドパミンD2受容体ファミリー(D2、D3、D4)に対し強い親和性。
D1及びD5受容体に対する親和性は示さない。
レストレスレッグス症候群様症状の改善。


インタビューフォームから一部抜粋します。


1.開発の経緯

ビ・シフロール錠 (一般名:プラミペキソール塩酸塩水和物) は,1985年にドイツベーリン ガーインゲルハイム社で開発された,非麦角系構造を有する選択的ドパミンD2受容体作動薬 である。
本剤のパーキンソン病に対する臨床試験において,各種症状 (患者の日常生活動作,運動機能及 び症状の日内変動) への有効性が認められ,1997年7月に米国で,続いて1997年10月に欧州連 合 (EU) で承認され,日本では2003年12月に承認された。
一方,特発性レストレスレッグス症候群ではドパミン神経系が重要な役割を担うことが示唆され, 本剤の臨床試験の結果,有効性と安全性が確認された。
これらの試験結果に基づき,2006 年 4 月に欧州連合 (EU) で,続いて2006年11月に米国で特発性レストレスレッグス症候群の効能追加が承認され,日本では2010年1月に承認された。
なお,本剤はパーキンソン病を適応症として 76 カ国,特発性レストレスレッグス症候群を適応 症として47カ国で承認されている (2024年5月現在)。

2.製品の治療学的特性

プラミペキソールは,非麦角系ドパミンD2受容体作動薬で,薬理学的にはドパミンD2受容体ファミリー (D2,D3,D4) の中では D3受容体への親和性が最も高く,D1及び D5受容体に対する親和性は示さない。
実験的パーキンソン病モデルにおいて,パーキンソン病様症状を改善し,線条体シナプス後膜のドパミンD2受容体刺激作用をあらわす。
(「Ⅵ.2(2)薬効を裏付ける試験成績」 の 項参照)
本剤は,日本で初めてパーキンソン病の評価スケールである UPDRS (Unified Parkinson’s Disease Rating Scale) により,臨床的有効性が確認された抗パーキンソン病薬である。
L-DOPA 非併用及び L-DOPA 併用下においてパーキンソン病症状を改善し,長期投与における安全性及び 有効性が確認されている。
また,未治療あるいは軽症のパーキンソン病患者に対する本剤の初期治療により,ドパミン系運動性合併症の発現を遅らせることが認められた。
さらに,本剤で治療を開始した群は,L-DOPAで治療を開始した群に比べて,SPECTによる画像診断上で線条体ドパミ ン作動神経機能の低下が遅れることが示唆された。
一方,日本ではこれまで特発性レストレスレッグス症候群 (RLS) への適応が承認された薬剤はなかったが,特発性レストレスレッグス症候群患者を対象に,終夜睡眠ポリグラフ (PSG) によ る測定時寝床中の周期性四肢運動指数 (PLMI),国際RLS研究グループ重症度スケール (IRLS) や 担当医による全般的な印象-改善度 (CGI-I) を主要評価項目として二重盲検比較試験を実施した結果,本剤の有効性が確認された。
また,RLS患者における睡眠の質を改善するとともに,長期投与においても有効性が持続しており,RLS対象試験で認められた有害事象は,パーキンソン病で認められたものとほぼ同じであった。
(「Ⅴ.5.臨床成績」 の項参照)
重大な副作用は,突発的睡眠,幻覚,妄想,せん妄,激越,錯乱,抗利尿ホルモン不適合分泌症- 1 - 候群(SIADH),悪性症候群,横紋筋融解症,肝機能障害であった。
(「Ⅷ.8.副作用」 の項参照)


出典:

製造販売元/日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社 
ビ・シフロール錠0.125mg/ビ・シフロール錠0.5mg
インタビューフォーム 
F1_ビ・シフロール錠0.125mg/ビ・シフロール錠0.5mg
患者向医薬品ガイド 
G_ビ・シフロール錠0.125mg/ビ・シフロール錠0.5mg


まず基本的な知識について復習しておきましょう。

■■GPT4o


適用、薬効薬理(作用機序)および
基本的な注意・相互作用


1. ミルタザピン(Mirtazapine)

適用: うつ病・うつ状態

薬効薬理(作用機序):
ミルタザピンは四環系抗うつ薬の一種であり、ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬(NaSSA)に分類されます。
α₂受容体遮断作用により、ノルアドレナリンおよびセロトニンの遊離を促進します。
また、5-HT₂および5-HT₃受容体を遮断することで、特定の副作用(不安・消化器症状など)を軽減します。

基本的な注意・相互作用:

  • 眠気や体重増加を引き起こす可能性があるため、高齢者や肥満の患者には慎重に使用する。

  • セロトニン症候群を防ぐため、他のセロトニン作用を有する薬剤(SSRI、SNRI、MAO阻害薬など)との併用に注意が必要。

  • CYP3A4で代謝されるため、CYP3A4阻害剤(エリスロマイシンなど)や誘導剤(リファンピシンなど)との相互作用に注意。


2. オランザピン(Olanzapine)

適用: 統合失調症、双極性障害の躁状態

薬効薬理(作用機序):
オランザピンは非定型抗精神病薬に分類され、ドーパミンD₂受容体およびセロトニン5-HT₂A受容体を遮断することにより、陽性症状(幻覚・妄想)および陰性症状(感情鈍麻・社会的引きこもり)を改善します。
また、抗ヒスタミン作用を持つため鎮静効果もあります。

基本的な注意・相互作用:

  • 体重増加や糖代謝異常を引き起こしやすいため、糖尿病患者や肥満のある患者では慎重に使用する。

  • 鎮静作用が強いため、高齢者には慎重投与が推奨される。

  • 他の中枢神経抑制薬(アルコール、ベンゾジアゼピン系薬剤)と併用すると過鎮静を引き起こす可能性がある。


3. ガバペンチンエナカルビル(Gabapentin Enacarbil)

適用: 末梢神経障害性疼痛、レストレスレッグス症候群(RLS)

薬効薬理(作用機序):
ガバペンチンエナカルビルはガバペンチンのプロドラッグであり、小腸および大腸で加水分解されてガバペンチンに変換されます。
ガバペンチンは電位依存性Ca²⁺チャネルのα₂δサブユニットに結合し、グルタミン酸・ノルアドレナリンなどの神経伝達物質の遊離を抑制することで、鎮痛作用および抗痙攣作用を発揮します。

基本的な注意・相互作用:

  • 眠気、めまいなどの副作用があるため、自動車運転など危険を伴う作業には注意が必要。

  • 中枢神経抑制薬(アルコール、ベンゾジアゼピン系薬剤)との併用で鎮静効果が増強する可能性がある。

  • 腎機能低下患者では排泄が遅延するため、投与量の調整が必要。


4. ビペリデン(Biperiden)

適用: パーキンソン病、抗精神病薬による錐体外路症状(EPS)

薬効薬理(作用機序):
ビペリデンは抗コリン薬であり、中枢神経系のムスカリン受容体を遮断することで、パーキンソン病や抗精神病薬による錐体外路症状(振戦、筋強剛など)を改善します。

基本的な注意・相互作用:

  • 抗コリン作用により、口渇、便秘、排尿障害が起こる可能性がある。

  • 高齢者では認知機能の低下やせん妄を引き起こすことがあるため、慎重に使用する。

  • 他の抗コリン薬(アトロピン、トリヘキシフェニジルなど)と併用すると副作用が増強する可能性がある。


5. プラミペキソール(Pramipexole)

適用: パーキンソン病、レストレスレッグス症候群(RLS)

薬効薬理(作用機序):
プラミペキソールはドーパミンD₂/D₃受容体作動薬であり、パーキンソン病においてドーパミン不足を補い、運動症状(振戦、筋強剛、無動など)を改善します。
また、レストレスレッグス症候群の症状緩和にも用いられます。

基本的な注意・相互作用:

  • 傾眠や突発的睡眠発作を引き起こすことがあるため、自動車運転などには注意が必要。

  • 幻覚・妄想などの精神症状が現れることがあるため、高齢者には慎重に使用する。

  • ドーパミン関連の衝動制御障害(ギャンブル依存、過食、性欲亢進など)が報告されているため、患者の行動変化に注意。

  • 他のドーパミン作動薬(L-ドーパなど)と併用すると、相互作用による副作用(悪心、起立性低血圧など)が増強する可能性がある。


参考文献:

  1. 日本薬局方(最新版)

  2. 日本医薬品集(最新年度版)

  3. 日本うつ病学会治療ガイドライン

  4. 日本神経学会パーキンソン病治療ガイドライン

  5. 日本精神神経学会統合失調症治療ガイドライン

  6. 日本ペインクリニック学会神経障害性疼痛治療ガイドライン


論点およびポイント

■■GPT4o


問 106-248|実務
論点| むずむず脚症候群(RLS) / ドパミン作動薬 / α2δリガンド / 抗うつ薬の副作用 / 治療選択
ポイント|

  • むずむず脚症候群(RLS)は、主にドパミン作動性神経の機能異常に関連し、夕方から夜間に症状が悪化する。

  • 第一選択薬はドパミン作動薬(プラミペキソールなど)およびα2δリガンド(ガバペンチンエナカルビルなど)。

  • ガバペンチンエナカルビルはCa2+チャネルα2δサブユニットに結合し、神経伝達を抑制することで症状を改善する。

  • プラミペキソールはドパミンD2/D3受容体アゴニストとして作用し、RLSの症状を軽減する。

  • ミルタザピンは抗ヒスタミン作用が強く、RLSの悪化因子となる可能性があるため増量は不適切。

  • オランザピンはドパミンD2およびセロトニン5-HT2受容体を遮断し、RLSを悪化させる可能性がある。

  • ビペリデンは抗コリン薬であり、RLSの治療には適応がない。


問 106-249|薬理
論点| α2受容体遮断 / ドパミンD2受容体拮抗 / Ca2+チャネル調節 / ムスカリン受容体遮断 / ドパミン作動薬
ポイント|

  • ミルタザピン:
    アドレナリンα2受容体を遮断し、ノルアドレナリンおよびセロトニンの放出を促進する。

  • オランザピン:
    ドパミンD2受容体のみならず、セロトニン5-HT2受容体も強く遮断する。
    「D2受容体を選択的に遮断する」は誤り。

  • ガバペンチンおよびガバペンチンエナカルビル:
    神経終末のCa2+チャネルα2δサブユニットに結合し、Ca2+流入を抑制する。(促進ではない)

  • ビペリデン:
    ムスカリン性アセチルコリン受容体を遮断し、主にパーキンソン病や抗精神病薬の副作用(錐体外路症状)を改善する。

  • プラミペキソール:
    ドパミンD2/D3受容体アゴニストである。
    セロトニンの再取り込みを選択的に阻害する作用はない。


薬剤師国家試験 出題基準

出典: 薬剤師国家試験のページ |厚生労働省 (mhlw.go.jp)

出題基準 000573951.pdf (mhlw.go.jp) 


論点を整理します。

■■GPT4o


総合的な論点


この複合問題では、以下の2つの観点から考察する必要があります。

実務(問106-248)

  • 患者の訴えに基づいて、適切な薬物介入を選択する。

  • 「脚の深部に虫が這うような不快感」および「時に痛みを伴うが日中は自覚しない」という症状は、むずむず脚症候群(Restless Legs Syndrome: RLS) に典型的である。

  • RLSは、ドパミン神経系の機能異常 や鉄代謝異常 に関連する神経疾患であり、治療にはドパミンアゴニスト(例: プラミペキソール)やα2δリガンド(例: ガバペンチンエナカルビル)が推奨される。

  • 選択肢3(ガバペンチンエナカルビル)および選択肢5(プラミペキソール)が適切な治療選択となる。

薬理(問106-249)

  • 提示された薬物の作用機序を理解し、正しいものを選択する。

  • 選択肢1(ミルタザピン) は、ノルアドレナリン作動性ニューロンのシナプス前α2受容体を遮断 し、ノルアドレナリンおよびセロトニンの放出を増加させる。

  • 選択肢4(ビペリデン) は、ムスカリン性アセチルコリン受容体を遮断 することで、抗コリン作用を示す。

  • 他の選択肢(オランザピン、ガバペンチン、プラミペキソール)の作用機序には誤りがある。

  • 正解は選択肢1と4 である。

このように、RLSの治療に関する薬剤選択と、各薬物の作用機序の正誤判断が問われる問題である。


各選択肢の論点および解法へのアプローチ方法


実務(問106-248)

むずむず脚症候群(RLS)の症状に基づき、各薬剤の適応および作用を検討する。


選択肢 1. ミルタザピン錠の増量

論点:

ミルタザピンはノルアドレナリンα2受容体遮断により、ノルアドレナリンおよびセロトニン放出を増加させる。
抗ヒスタミン作用が強く、鎮静効果があるが、RLSの症状を悪化させることがある。

アプローチ方法:

RLSはドパミン機能の低下が関与しており、ミルタザピンの増量は治療にならない。

誤り。

選択肢 2. オランザピン錠の追加

論点:

オランザピンはドパミンD2受容体およびセロトニン5-HT2受容体を遮断する。
抗精神病薬のため、RLSに悪影響を及ぼす可能性がある。

アプローチ方法:

抗精神病薬はドパミン拮抗作用を持つため、RLSを悪化させる可能性がある。

誤り。

選択肢 3. ガバペンチンエナカルビル錠の追加

論点:

ガバペンチンは、電位依存性Ca2+チャネル(α2δサブユニット)に作用し、中枢神経系の興奮を抑制する。
RLSの治療薬として適応がある。

アプローチ方法:

ガバペンチンエナカルビルはRLSの第一選択薬の一つである。

正解。

選択肢 4. ビペリデン錠の追加

論点:

ビペリデンはムスカリン性アセチルコリン受容体拮抗薬であり、主にパーキンソン病治療に用いられる。
RLSの治療には適していない。

アプローチ方法:

抗コリン薬はRLSの症状改善には寄与しない。

誤り。

選択肢 5. プラミペキソール錠の追加

論点:

プラミペキソールはドパミンD2/D3受容体アゴニストであり、RLSの治療薬として適応がある。

アプローチ方法:

プラミペキソールはRLSの第一選択薬の一つである。

正解。

→ 正答:
選択肢3 ガバペンチンエナカルビル錠の追加
選択肢5 プラミペキソール錠の追加


各選択肢の論点および解法へのアプローチ方法


薬理(問106-249)

各薬物の作用機序を正しく理解し、正しいものを選択する。


選択肢 1. ミルタザピンは、アドレナリンα2受容体を遮断する。

論点:

ミルタザピンはα2受容体を遮断し、ノルアドレナリンとセロトニンの放出を促進する。
正解。

アプローチ方法:

α2受容体遮断による抗うつ作用を示す。

選択肢 2. オランザピンは、ドパミンD2受容体を選択的に遮断する。

論点:

オランザピンはドパミンD2だけでなく、セロトニン5-HT2受容体も強く遮断する。
誤り。

アプローチ方法:

D2受容体のみを選択的に遮断するわけではない。

選択肢 3. ガバペンチンは、神経終末のCa2+流入を促進する。

論点:

ガバペンチンはCa2+チャネルのα2δサブユニットに結合し、Ca2+の流入を抑制 する。
誤り。

アプローチ方法:

Ca2+流入を促進するのではなく、抑制 する。

選択肢 4. ビペリデンは、ムスカリン性アセチルコリン受容体を遮断する。

論点:

ビペリデンは抗コリン薬であり、ムスカリン受容体拮抗作用を持つ。
正解。

アプローチ方法:

ムスカリン受容体遮断により、抗パーキンソン作用を示す。

選択肢 5. プラミペキソールは、セロトニンの再取り込みを選択的に阻害する。

論点:

プラミペキソールはドパミンD2/D3アゴニストであり、セロトニン再取り込み阻害作用はない。
誤り。

アプローチ方法:

プラミペキソールはドパミン作動薬であり、セロトニン再取り込み阻害作用はない。

→ 正答:
選択肢1(ミルタザピンのα2受容体遮断)、
選択肢4(ビペリデンのムスカリン受容体遮断)


引用文献

(1) 実務(問106-248)

  1. 日本神経学会, 日本睡眠学会 (2020) 『むずむず脚症候群(RLS)の診療ガイドライン2020』

    • RLSの診断基準および治療指針を記載。ドパミン作動薬(プラミペキソール)およびα2δリガンド(ガバペンチンエナカルビル)が推奨されている。

  2. Allen RP, Picchietti DL, et al. (2014) “Restless Legs Syndrome: Diagnostic Criteria, Special Considerations, and Epidemiology” Sleep Med Clin.

    • RLSの病態生理および治療戦略について解説。

  3. 日本うつ病学会 (2016) 『抗うつ薬の適正使用ガイドライン』

    • ミルタザピンは抗ヒスタミン作用が強く、RLSの悪化リスクがあることが示唆されている。


(2) 薬理(問106-249)

  1. Katzung BG, et al. (2021) “Basic and Clinical Pharmacology 15th Edition” McGraw-Hill Education.

    • 各薬剤の作用機序を詳述。特に、ミルタザピンのα2受容体遮断、ビペリデンのムスカリン受容体遮断について言及。

  2. Brunton LL, et al. (2022) “Goodman & Gilman’s: The Pharmacological Basis of Therapeutics 14th Edition” McGraw-Hill Education.

    • ガバペンチンのCa2+チャネルα2δサブユニットへの結合機構について詳述。

  3. 日本神経精神薬理学会 (2021) 『精神疾患治療薬の最新知見』

    • オランザピンがドパミンD2のみならず、セロトニン5-HT2受容体も強く遮断することを記載。


まとめ:

  • むずむず脚症候群(RLS)の治療薬として、プラミペキソールとガバペンチンエナカルビルが推奨される。

  • 各薬剤の作用機序を正しく理解し、選択肢の正誤を科学的根拠に基づいて判断することが重要。


以上で、論点整理を終わります。
理解できたでしょうか?


大丈夫です。
完全攻略を目指せ!


はじめましょう。

薬剤師国家試験の薬学実践問題【複合問題】から中枢神経作用薬 / 作用機序 / ミルタザピン / オランザピン / ガバペンチンエナカルビル / ビペリデン / プラミペキソール / レストレスレッグス症候群を論点とした問題です。


なお、以下の解説は、著者(Yukiho Takizawa, PhD)がプロンプトを作成して、その対話に応答する形で GPT4o & Copilot 、Gemini 2、または Grok 2 が出力した文章であって、著者がすべての出力を校閲しています。

生成AIの製造元がはっきりと宣言しているように、生成AIは、その自然言語能力および取得している情報の現在の限界やプラットフォーム上のインターフェースのレイト制限などに起因して、間違った文章を作成してしまう場合があります。
疑問点に関しては、必要に応じて、ご自身でご確認をするようにしてください。

Here we go.


第106回薬剤師国家試験|薬学実践問題 /
問248-249

一般問題(薬学実践問題)


【薬理、薬剤/実務】

■複合問題|問 106-248-249

Q. 62歳女性。身長152cm、体重41kg。片頭痛と抑うつに対して次の処方が出されていた。
(処方)
リザトリプタン口腔内崩壊錠|10mg|1回1錠
頭痛時 10回分(10錠)
ミルタザピン錠|30mg|1回1錠(1日1錠)|
1日1回 就寝前 28日分|


実務

問 106-248|実務
Q. 患者の訴えとして「就寝中に脚の表面ではなく深部に虫が這うような不快感を自覚するが、この不快な感覚は幾分軽快し、日中は自覚することは無い。また時に痛みも自覚する。」があった。この症状への対策として適切なのはどれか。2つ選べ。
■選択肢
1. ミルタザピン錠の増量
2. オランザピン錠の追加
3. ガバペンチンエナカルビル錠の追加
4. ビペリデン錠の追加
5. プラミペキソール錠の追加


Here:

松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 106-248-249【薬理、薬剤/実務】論点:中枢神経作用薬 / 作用機序 / ミルタザピン / オランザピン / ガバペンチンエナカルビル / ビペリデン / プラミペキソール / レストレスレッグス症候群|matsunoya


薬理

問 106-249|薬理
Q. 前問の選択肢1~5に挙げた薬物の作用機序に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
■選択肢
1. ミルタザピンは、アドレナリンα2受容体を遮断する。
2. オランザピンは、ドパミンD2受容体を選択的に遮断する。
3. ガバペンチンは、神経終末のCa2+流入を促進する。
4. ビペリデンは、ムスカリン性アセチルコリン受容体を遮断する。
5. プラミペキソールは、セロトニンの再取り込みを選択的に阻害する。


Here:

松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 106-248-249【薬理、薬剤/実務】論点:中枢神経作用薬 / 作用機序 / ミルタザピン / オランザピン / ガバペンチンエナカルビル / ビペリデン / プラミペキソール / レストレスレッグス症候群|matsunoya


■■GPT4o


■問 106-248|実務

■論点|

この問題の論点は、むずむず脚症候群(RLS)の診断と治療選択を特定することです。

■解説1|

ガバペンチンエナカルビルの追加(選択肢3) [正しい]

  • ガバペンチンエナカルビルは、Ca2+チャネルのα2δサブユニットに結合し、興奮性神経伝達を抑制することで鎮静・鎮痛作用を示す。

  • RLSの症状は、神経過活動による異常感覚(異常知覚)と関連しており、ガバペンチンエナカルビルはこの異常知覚を軽減するため有効である。

  • 特に、ドパミン作動薬が使用できない場合や、プラミペキソールによる副作用(傾眠・衝動制御障害)が問題となる場合に有用とされる。

プラミペキソールの追加(選択肢5) [正しい]

  • プラミペキソールは、ドパミンD2/D3受容体アゴニストとして作用し、RLSの主要な治療薬の一つである。

  • RLSはドパミン神経機能の低下と関連があり、プラミペキソールによりドパミン作動性神経の活動を補うことで症状が軽減される。

  • 低用量(0.125〜0.5mg/日)が推奨されており、特に睡眠時の症状改善に効果的。

■解説2|

  • RLSの病態/生理

    • RLSは、ドパミン神経機能低下および鉄代謝異常と関連しているとされる。

    • 夕方から夜間に悪化するという特徴があり、日中には症状が消失することが多い。

  • ガバペンチンエナカルビルの作用機序と適応

    • 中枢神経系のCa2+チャネルに作用し、興奮性神経伝達を抑制する。

    • 特に疼痛を伴うRLSにおいて有効性が示されている。

  • プラミペキソールの注意点

    • 長期使用によりドパミン調節障害が生じ、オーギュメンテーション(症状の早期出現・悪化)が問題となることがあるため、低用量での開始が推奨される。

■結論|

  • RLSの治療には、ドパミン作動薬(プラミペキソール)およびα2δリガンド(ガバペンチン、プロドラッグ:ガバペンチンエナカルビル)が有効である。

  • ガバペンチンエナカルビルは神経過活動を抑制し、プラミペキソールはドパミン受容体刺激により症状を改善するため、どちらも適切な選択肢である。

■補足|

ミルタザピンの増量(選択肢1) [誤り]

  • ミルタザピンは抗ヒスタミン作用が強く、RLSの悪化要因となる可能性がある。

  • 増量は適切ではない。

オランザピンの追加(選択肢2) [誤り]

  • オランザピンはD2受容体遮断作用を持ち、ドパミン神経系を抑制する。

  • RLSを悪化させる可能性がある。

ビペリデンの追加(選択肢4) [誤り]

  • ビペリデンは抗コリン薬であり、主にパーキンソン病や抗精神病薬による錐体外路症状に対する治療薬である。

  • RLSでは適応外。


■問 106-249|薬理

■論点|

この問題の論点は、各薬剤の作用機序の正確な理解を特定することです。

■解説1|

ミルタザピンは、アドレナリンα2受容体を遮断する。(選択肢1) [正しい]

  • ミルタザピンはNaSSA(ノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ薬)に分類される。

  • 主な作用機序は、アドレナリンα2受容体を遮断することでノルアドレナリンとセロトニンの遊離を促進し、抗うつ効果を発揮する。

  • また、5-HT2および5-HT3受容体を遮断することで、副作用(不安・嘔気など)を軽減する特徴を持つ。

ビペリデンは、ムスカリン性アセチルコリン受容体を遮断する。(選択肢4) [正しい]

  • ビペリデンは抗コリン薬であり、ムスカリン性アセチルコリン受容体を遮断する。

  • 主にパーキンソン病や抗精神病薬による錐体外路症状(EPS)の治療に用いられる。

  • アセチルコリンとドパミンは線条体でバランスを取って作用しているが、ドパミンが低下すると相対的にアセチルコリンの活性が高まるため、これを抑制することで錐体外路症状を軽減する。

■解説2|

  • ミルタザピン

    • α2受容体遮断により、ノルアドレナリン神経終末からの放出を促進するだけでなく、5-HT1A受容体を介したセロトニン系の活性化も起こる。

    • 5-HT2および5-HT3受容体遮断により、不安軽減や催眠作用、消化器系副作用の低減といった特徴を持つ。

  • ビペリデン

    • ムスカリン受容体の遮断により、平滑筋の弛緩作用や唾液分泌抑制作用も示す。

    • そのため、口渇や便秘、認知機能障害といった副作用に注意が必要。

■結論|

  • ミルタザピンのα2受容体遮断作用、およびビペリデンのムスカリン受容体遮断作用は正しい記述であるため、適切な選択肢である。

■補足|

オランザピンは、ドパミンD2受容体を選択的に遮断する。(選択肢2) [誤り]

  • オランザピンは、ドパミンD2受容体だけでなくセロトニン5-HT2A受容体も強力に遮断する。

  • 「D2受容体を選択的に遮断する」という記述は誤り。

ガバペンチンは、神経終末のCa2+流入を促進する。(選択肢3) [誤り]

  • ガバペンチンは電位依存性Ca2+チャネルのα2δサブユニットに結合し、Ca2+流入を抑制することで興奮性神経伝達を抑える。

  • 「Ca2+流入を促進する」という記述は誤り。

プラミペキソールは、セロトニンの再取り込みを選択的に阻害する。(選択肢5) [誤り]

  • プラミペキソールはドパミンD2/D3受容体アゴニストである。

  • セロトニン再取り込みには作用しない。

  • セロトニンの再取り込みを選択的に阻害する」という記述は誤り。


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第106回薬剤師国家試験|薬学実践問題 /
問248-249

一般問題(薬学実践問題)


【薬理、薬剤/実務】

■複合問題|問 106-248-249

Q. 62歳女性。身長152cm、体重41kg。片頭痛と抑うつに対して次の処方が出されていた。
(処方)
リザトリプタン口腔内崩壊錠|10mg|1回1錠
頭痛時 10回分(10錠)
ミルタザピン錠|30mg|1回1錠(1日1錠)|
1日1回 就寝前 28日分|


実務

問 106-248|実務
Q. 患者の訴えとして「就寝中に脚の表面ではなく深部に虫が這うような不快感を自覚するが、この不快な感覚は幾分軽快し、日中は自覚することは無い。また時に痛みも自覚する。」があった。この症状への対策として適切なのはどれか。2つ選べ。
■選択肢
1. ミルタザピン錠の増量
2. オランザピン錠の追加
3. ガバペンチンエナカルビル錠の追加
4. ビペリデン錠の追加
5. プラミペキソール錠の追加


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松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 106-248-249【薬理、薬剤/実務】論点:中枢神経作用薬 / 作用機序 / ミルタザピン / オランザピン / ガバペンチンエナカルビル / ビペリデン / プラミペキソール / レストレスレッグス症候群|matsunoya


薬理

問 106-249|薬理
Q. 前問の選択肢1~5に挙げた薬物の作用機序に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
■選択肢
1. ミルタザピンは、アドレナリンα2受容体を遮断する。
2. オランザピンは、ドパミンD2受容体を選択的に遮断する。
3. ガバペンチンは、神経終末のCa2+流入を促進する。
4. ビペリデンは、ムスカリン性アセチルコリン受容体を遮断する。
5. プラミペキソールは、セロトニンの再取り込みを選択的に阻害する。


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