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松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 108-232-233【物理・化学・生物、衛生/実務】論点:特定保健用食品(トクホ) / 茶カテキン / 体脂肪低減 / 糖質制限 / 糖新生 / ケトン体産生

第108回薬剤師国家試験|薬学実践問題 /
問232-233

一般問題(薬学実践問題)


【物理・化学・生物、衛生/実務】

■複合問題|問 108-232-233

Q. 22歳女性。身長160cm、体重63kg。女性は肥満と体脂肪率が高いことを気にしており、糖質制限ダイエットによる摂取エネルギー制限が肥満予防に有用であると考えていた。インターネットや書籍の情報を基に糖質制限ダイエットを始めたが、過度の糖質制限は体に良くないと友人から聞き、不安になって近所の薬局を訪れて薬剤師に相談した。


実務

問 108-232|実務
Q. 薬剤師は女性に対し、糖質制限の問題点を説明した上で、食生活の改善と適度な運動を勧め、同時に特定保健用食品を試してみることを提案した。薬剤師が女性に提案した特定保健用食品の成分として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
■選択肢
1. 大豆イソフラボン
2. キシリトール
3. カゼインホスホペプチド(CPP)
4. 茶カテキン
5. ラクトトリペプチド


Here:

松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 108-232-233【物理・化学・生物、衛生/実務】論点:特定保健用食品(トクホ) / 茶カテキン / 体脂肪低減 / 糖質制限 / 糖新生 / ケトン体|matsunoya


衛生

問 108-233|衛生
Q. この女性の相談をきっかけに、薬局が開催する地域住民向け健康セミナーで糖質制限のことを取り上げることになり、薬局内で勉強会を行った。糖質制限が糖質、タンパク質及び脂質の代謝に及ぼす影響に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
■選択肢
1. 糖質制限を行うと、膵臓からインスリン分泌が亢進する。
2. 糖質の摂取不足により血中グルコース濃度の低下が起こると、アミノ酸、乳酸、グリセロールのいずれからもグルコースが作られる。
3. 糖質制限が続くと、肝臓で遊離脂肪酸のβ酸化が亢進し、大量に生成したアセチルCoAからケトン体が産生される。
4. 肝臓のグリコーゲンは、糖質制限状態ではエネルギー源としては利用されない。
5. 脳や神経系の細胞は、グルコースを細胞内に貯蔵しているため、糖質制限の影響を受けにくい。


Here:

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こんにちは!薬学生の皆さん。
Mats & BLNtです。

matsunoya_note から、薬剤師国家試験の論点解説をお届けします。
苦手意識がある人も、この機会に、【物理・化学・生物、衛生/実務】 の複合問題を一緒に完全攻略しよう!
今回は、第108回薬剤師国家試験|薬学実践問題 / 問232-233、論点:特定保健用食品(トクホ) / 茶カテキン / 体脂肪低減 / 糖質制限 / 糖新生 / ケトン体産生を徹底解説します。

薬剤師国家試験対策ノート NOTE ver.
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松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 108-232-233【物理・化学・生物、衛生/実務】論点:特定保健用食品(トクホ) / 茶カテキン / 体脂肪低減 / 糖質制限 / 糖新生 / ケトン体|matsunoya

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このコンテンツの制作者|

滝沢 幸穂  Yukiho Takizawa, PhD

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設問へのアプローチ|

薬学実践問題は原本で解いてみることをおすすめします。
まずは、複合問題や実務の問題の構成に慣れることが必要だからです。
薬学実践問題は薬剤師国家試験2日目の①、②、③ の3部構成です。
今回の論点解説では2日目を取り上げています。


厚生労働省|過去の試験問題👇

第109回(令和6年2月17日、2月18日実施)
第108回(令和5年2月18日、2月19日実施)
第107回(令和4年2月19日、2月20日実施)
第106回(令和3年2月20日、2月21日実施)


第108回薬剤師国家試験 問232-233(問108-232-233)では、特定保健用食品(トクホ) および 糖質制限に関する知識を衛生および実務のそれぞれの科目の視点から複合問題として問われました。


複合問題は、各問題に共通の冒頭文とそれぞれの科目別の連問で構成されます。
冒頭文は、問題によっては必要がない情報の場合もあるため、最初に読まずに、連問すべてと選択肢に目を通してから、必要に応じて情報を取得するために読むようにすると、時間のロスが防げます。
1問、2分30秒で解答できればよいので、いつも通り落ち着いて一問ずつ別々に解けば大丈夫です。
出題範囲は、それぞれの科目別の出題範囲に準じています。
連問と言ってもめったに連動した問題は出ないので、平常心で取り組んでください。


💡ワンポイント

複合問題ですが、問108-232-233を解くうえで必要な情報は、黄色い線で示した部分です。
それ以外の情報取得は必要がないです。読んでいると時間のロスに繋がります。

問108-232-233 論点解説|matsunoya_note

問108-232は、特定保健用食品(トクホ)に関する記述の正誤を問う問題です。
問108-233は、糖質制限に関する記述の正誤を問う問題です。

冒頭文で必要な情報は、
薬局の客がトクホを買う目的(肥満、体脂肪が気になる)
です。


🫛豆知識 類題があります。

今回の問題(問108-232)と同じく、トクホの茶カテキンを選択させる問題です。
前回(問 106-240)、違和感😅を感じながら問題を見ていましたが、、
作問にあたって、トクホの販売元と何らかの利益相反関係があったのか、なかったのか。🤣

特定のトクホ製品🍵を薬剤師が体脂肪が高めの客に斡旋するストーリーは、薬剤師国家試験の出題としては、出題基準に適合しないです。

まさかの二度見をするとさすがに指摘したくなります。
誰も差し止めない、指摘しないために、再度見ることになるとは。
おかしいです。コアカリキュラムからの出題における優先順位が違います。
「ふざけているのか?💢」と思いますが、どうなのでしょう。

このような問題は草案の段階でレビュワーが責任者に差し戻して、指導と修正の指示をするプロセスが必要です。
国家資格を与えるための試験において、適正な品質マネージメントができていない事案です。

受験する薬学生にとっても不快な(わけがわからない)問題だったと推察されます。


保健機能食品(消費者庁)に関しては下記の薬学実践問題で詳しく解説しました。

複合問題|問 106-240-241

Q. 35歳男性。身長170cm、体重81kg。最近、体重が増加して運動不足を痛感していた。今回、会社の健康診断の後に、生活習慣病の予防のために運動に加えて特定保健用食品を利用しようと思い、健康サポート薬局の薬剤師に相談した。この男性が持参した検査値は以下のとおりである。
(検査値)
収縮期血圧135mmHg、拡張期血圧85mmHg、HDL-C60mg/dL、LDL-C120mg/dL、TG110mg/dL、HbA1c5.0%(NGSP値)


実務

問 106-240|実務
Q. 検査結果から、この男性に適すると考えられる特定保健用食品の関与成分はどれか。1つ選べ。
■選択肢
1. 茶カテキン
2. グルコシルセラミド
3. 大豆イソフラボン
4. キシリトール
5. CPP(カゼインホスホペプチド)


衛生

問 106-241|衛生
Q. この男性からの相談に対応するために、薬局内で保健機能食品等に関する勉強会を行うことになった。次の記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
■選択肢
1. 栄養機能食品には、疾病リスクの低減、疾病の予防に関する表示が認められている。
2. 特定保健用食品は、保健機能食品であり、特別用途食品でもある。
3. 機能性表示食品は、喫食習慣や既存情報により安全性が説明できれば、安全性試験を実施しなくてもよい。
4. 難消化性デキストリンを含む食品が特定保健用食品として審査される場合は、個別に安全性や有効性の審査を受けることなく、規格基準への適合性が審査される。
5. いわゆる「健康食品」は一般食品であり、保健機能に関する法令上の明確な定義がない。


解説はこちらからどうぞ。

松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 106-240-241【物理・化学・生物、衛生/実務】論点:保健機能食品 / 特定保健用食品 / 機能性表示食品 / 栄養機能食品 / 健康食品|matsunoya


まず基本的な知識について復習しておきましょう。

■■GPT4o


糖質制限が糖代謝・脂質代謝に及ぼす影響

糖質制限(低炭水化物食)は、エネルギー供給の変化を引き起こし、糖代謝・脂質代謝に大きな影響を与える。
以下、その影響について説明する。


1. 初期段階(数時間〜1日)|肝グリコーゲンの分解

  • エネルギー源
    主に肝臓のグリコーゲンが分解され、血糖として供給される(糖原性代謝)。

  • ホルモン変化
    インスリン分泌が減少し、グルカゴンとアドレナリンが増加する。

  • 代謝プロセス

    • グリコーゲン分解(グリコゲノリシス)
      → グルコース-6-リン酸 → 血糖として放出

    • 糖新生の開始(軽度)
      アミノ酸や乳酸が利用されるが、まだ主な経路ではない。


2. 中期段階(1〜3日)|糖新生の活性化

  • エネルギー源
    グリコーゲン貯蔵が枯渇し、糖新生がメインになる。

  • ホルモン変化
    インスリンの低下が継続し、グルカゴン、コルチゾールがさらに増加する。

  • 代謝プロセス

    • 糖新生の活性化(アミノ酸・乳酸・グリセロールを利用)

      • 筋肉タンパク質分解
        → アミノ酸供給(アラニン・グルタミン)

      • 乳酸のリサイクル(コリ回路)
        → 肝臓でグルコース合成

      • 脂肪分解の開始
        (グリセロール→糖新生)

    • 脂肪酸の動員開始
      脂肪組織から遊離脂肪酸(FFA)が血中に放出される。


3. 長期段階(3日以降)|脂質代謝のシフト・ケトン体産生の増加

  • エネルギー源
    脂肪酸のβ酸化とケトン体が主なエネルギー源となる。

  • ホルモン変化
    グルカゴン・コルチゾールが高値で維持され、インスリンは最低レベルに。

  • 代謝プロセス

    • 脂肪酸のβ酸化
      → 大量のアセチルCoA生成

    • TCA回路の制限
      糖質不足によりオキサロ酢酸が減少し、アセチルCoAの処理能力が低下

    • ケトン体の産生(ケトジェネシス)

      • アセチルCoA
        → アセト酢酸・β-ヒドロキシ酪酸・アセトン
        (脳・筋肉のエネルギー源)

      • ケトアシドーシスのリスク
        (特に糖尿病患者では注意)


4. 長期適応(数週間以降)|ケトーシスの定着

  • エネルギー源
    脳のエネルギー源の約70%がケトン体に依存。

  • ホルモン変化
    インスリンは低いまま、ケトン体によるエネルギー代謝が安定化。

  • 代謝プロセス

    • 筋肉のタンパク質分解が抑制される(ケトン体利用の増加による)

    • インスリン抵抗性の改善(糖尿病患者に有益な可能性)


結論

  • 短期的
    糖質制限は糖新生の活性化と脂質動員の開始を引き起こす。

  • 長期的
    脂肪酸のβ酸化とケトン体生成がエネルギー供給の中心となる。

  • 臨床的意義
    適度な糖質制限は体重管理や糖尿病の改善に有益だが、極端な制限は筋肉減少やケトアシドーシスのリスクを伴う。


参考文献

  1. Cahill GF Jr. Fuel metabolism in starvation. Annu Rev Nutr. 2006;26:1-22.

  2. Owen OE et al. Brain metabolism during fasting. J Clin Invest. 1967;46(10):1589-95.

  3. Cahill GF. Starvation in man. N Engl J Med. 1970;282(12):668-75.

  4. Phinney SD et al. The human metabolic response to chronic ketosis without caloric restriction: preservation of submaximal exercise capability with reduced carbohydrate oxidation. Metabolism. 1983;32(8):769-76.

  5. Westman EC et al. Low-carbohydrate nutrition and metabolism. Am J Clin Nutr. 2007;86(2):276-84.


論点およびポイント

■■GPT4o


問 108-232|実務
論点| 特定保健用食品(トクホ) / 茶カテキン / 体脂肪低減
ポイント|

  • 特定保健用食品(トクホ)は、特定の保健の目的が期待できる食品であり、消費者庁の許可を受けている。

  • 茶カテキンは、緑茶由来のポリフェノールであり、脂肪の分解促進や脂肪吸収抑制効果を有する。

  • 体脂肪低減を目的としたトクホ成分として、茶カテキンは有効性が認められている。

  • 大豆イソフラボン(女性ホルモン様作用)、キシリトール(虫歯予防)、カゼインホスホペプチド(CPP:カルシウム吸収促進)、ラクトトリペプチド(血圧低下作用)は体脂肪低減効果の直接的なエビデンスが乏しい。


問 108-233|衛生
論点| 糖質制限 / 糖新生 / ケトン体産生
ポイント|

  • 糖質制限時、血糖値の低下を防ぐために糖新生が活性化し、アミノ酸・乳酸・グリセロールからグルコースが合成される。

  • 肝臓のグリコーゲンは糖質制限の初期段階では血糖維持のために消費されるが、長期間の制限では枯渇する。

  • 糖質制限が続くと、エネルギー供給のために脂肪酸のβ酸化が亢進し、余剰のアセチルCoAからケトン体(アセト酢酸・β-ヒドロキシ酪酸)が生成される。

  • ケトン体は脳や筋肉のエネルギー源として利用される。

  • インスリンは糖質摂取後に分泌されるため、糖質制限時には分泌が低下する。

  • 脳や神経細胞はグルコースを細胞内に貯蔵せず、ケトン体を代替エネルギー源とする。


薬剤師国家試験 出題基準

出典: 薬剤師国家試験のページ |厚生労働省 (mhlw.go.jp)

出題基準 000573951.pdf (mhlw.go.jp) 


論点を整理します。

■■GPT4o


総合的な論点


問 108-232(実務)

糖質制限ダイエットは、糖質摂取を抑制し、脂質およびタンパク質を主なエネルギー源として利用することで、インスリン分泌を抑え、脂肪燃焼を促進することを目的とする。
しかし、過度な糖質制限はエネルギーバランスや栄養素の適切な摂取に影響を与える可能性がある。
そのため、薬剤師が糖質制限の問題点を説明し、適切な食生活と運動を提案することは重要である。

特定保健用食品(トクホ)は、特定の保健機能が科学的根拠に基づいて認められた食品であり、生活習慣の改善を補助する役割を果たす。
糖質制限に関連するトクホ成分としては、脂肪の代謝を促進し、肥満予防に寄与する成分が適切である。
本問において、選択肢の成分を比較すると、茶カテキンが脂肪代謝を促進し、エネルギー消費を増加させる作用があることが科学的に支持されている。
そのため、薬剤師が糖質制限を行う女性に対し、茶カテキンを含むトクホを推奨するのは妥当な選択である。

  1. 茶カテキンの脂肪代謝促進作用

    • 茶カテキンは交感神経活性を高め、エネルギー消費および脂肪酸の酸化を促進することが報告されている(Murase et al., 2002)。

    • 体脂肪低減効果があることが複数の研究で示されており、肥満対策に有効である(Nagao et al., 2005)。

  2. 糖質制限の影響

    • 糖質制限により脂質代謝が亢進するが、極端な制限はエネルギー不足や栄養バランスの崩れを引き起こすリスクがある(Feinman & Fine, 2004)。

    • 適度な運動と組み合わせることで、脂質代謝の改善が期待できる(Paoli et al., 2013)。

結論
茶カテキンは、糖質制限を実施する女性に対し、脂肪燃焼効果を期待できる成分であり、トクホとして推奨するのが適切である。


各選択肢の論点および解法へのアプローチ方法


問 108-232(実務)

選択肢 1:大豆イソフラボン
論点

  • 大豆イソフラボンは、エストロゲン様作用を持ち、骨粗鬆症予防や更年期障害の緩和に寄与する。

  • 体脂肪低減に直接的な作用は少ないが、女性のホルモンバランスを整える働きがある。

アプローチ方法

  • 糖質制限ダイエットのサポートには、ホルモンバランスよりも脂肪代謝を促進する成分の方が適している。

  • したがって、大豆イソフラボンは適切な選択ではない。

選択肢 2:キシリトール
論点

  • キシリトールは糖アルコールの一種であり、むし歯予防に有用。

  • 血糖値の急激な上昇を防ぐ効果があるが、脂肪燃焼を促進する作用はない。

アプローチ方法

  • 糖質制限を行う際に血糖値の管理は重要だが、体脂肪減少を目的とする場合にはより直接的な脂肪代謝促進成分が適している。

  • よって、適切な選択ではない。

選択肢 3:カゼインホスホペプチド(CPP)
論点

  • カゼインホスホペプチド(CPP)はカルシウムの吸収促進作用を持つ。

  • 体脂肪減少への直接的な関与は少ない。

アプローチ方法

  • 糖質制限による栄養バランスの偏りに対応する栄養補助としては有用な可能性はあるが、脂肪代謝促進の観点からは適していない。

  • したがって、適切な選択ではない。

選択肢 4:茶カテキン
論点

  • 茶カテキンには脂肪酸の酸化促進、エネルギー消費の増加、抗酸化作用がある。

  • 特定保健用食品としても認可されており、体脂肪低減効果が期待できる。

アプローチ方法

  • 糖質制限を行う際に、脂肪代謝を効率的に行うためのサポートとして有用。

  • 実際に体脂肪減少に関するエビデンスも多く、最も適切な選択肢である。

選択肢 5:ラクトトリペプチド
論点

  • ラクトトリペプチド(VPP、IPP)は、血圧低下作用を持つ成分。

  • 体脂肪減少に関する直接的な効果はない。

アプローチ方法

  • 血圧管理が必要な場合には有用だが、脂肪燃焼や代謝改善を目的とする場合には適切ではない。

  • したがって、不適切な選択である。

結論

選択肢 4「茶カテキン」が最も適切であり、脂肪代謝を促進する科学的根拠があることから、薬剤師が提案する特定保健用食品の成分として適している。


問 108-232(実務)
引用文献

  1. Murase T, Nagasawa A, Suzuki J, et al. (2002). "Beneficial effects of tea catechins on diet-induced obesity: stimulation of lipid catabolism in the liver." International Journal of Obesity, 26(11), 1459-1464.

    • 茶カテキンが脂肪代謝を促進し、肝臓での脂肪酸酸化を高めることを示した研究。

  2. Nagao T, Meguro S, Hase T, et al. (2005). "A catechin-rich beverage improves obesity and blood lipid profiles in humans." Obesity (Silver Spring), 13(5), 921-928.

    • カテキンを含む飲料の摂取が体脂肪の減少に寄与することを示したヒト試験の報告。

  3. Feinman RD, Fine EJ. (2004). "A calorie is a calorie violates the second law of thermodynamics." Nutrition Journal, 3, 9.

    • 糖質制限がエネルギー代謝に及ぼす影響について議論したレビュー論文。

  4. Paoli A, Rubini A, Volek JS, Grimaldi KA. (2013). "Beyond weight loss: a review of the therapeutic uses of very-low-carbohydrate (ketogenic) diets." European Journal of Clinical Nutrition, 67(8), 789-796.

    • 低糖質・ケトジェニックダイエットの代謝作用と健康効果についてのレビュー論文。


問 108-233(衛生)

糖質制限ダイエットは、糖質摂取を抑えることで、エネルギー代謝のシフトを引き起こす。この代謝の変化は主に以下の3つの要素に影響を与える。

  1. 血糖値の調節と糖新生の亢進

    • 糖質摂取が減少すると、血糖値の維持のために糖新生が活性化される。

    • 糖新生の基質として、アミノ酸(特にアラニン)、乳酸、グリセロールが利用される。

  2. 脂肪酸のβ酸化とケトン体産生

    • 糖質不足により、肝臓で脂肪酸のβ酸化が亢進し、アセチルCoAが増加する。

    • アセチルCoAがクエン酸回路に利用されず、ケトン体(アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸)へ変換される。

  3. インスリン分泌の低下と代謝の適応

    • 糖質摂取の減少により、膵臓からのインスリン分泌が低下する。

    • これにより、脂肪分解(リポリシス)が促進され、遊離脂肪酸がエネルギー源として利用される。

エビデンス

  • 糖質制限時の糖新生の亢進と代謝適応についての研究(Owen et al., 1998)。

  • ケトン体産生の増加とエネルギー供給に関する報告(Cahill, 2006)。

  • インスリン分泌と脂質代謝の関係(Boden et al., 2005)。

結論
糖質制限は、エネルギー代謝を糖質依存型から脂肪・ケトン体利用型へシフトさせる。この過程には、糖新生の活性化、脂肪酸のβ酸化促進、インスリン分泌の低下などが関与する。


各選択肢の論点および解法へのアプローチ方法


問 108-233(衛生)

選択肢 1:糖質制限を行うと、膵臓からインスリン分泌が亢進する。
論点

  • インスリンは糖質摂取後に血糖値を下げるために分泌されるホルモンである。

  • 糖質制限では血糖値の上昇が抑えられるため、インスリン分泌はむしろ低下する。

アプローチ方法

  • 糖質制限時にはインスリンの分泌が低下し、代わりにグルカゴンの分泌が増加する。

  • これにより、糖新生や脂肪分解が促進され、ケトン体がエネルギー源として利用される。

  • したがって、この選択肢は誤り。

選択肢 2:糖質の摂取不足により血中グルコース濃度の低下が起こると、アミノ酸、乳酸、グリセロールのいずれからもグルコースが作られる。
論点

  • 糖質制限時には糖新生が活発になり、グルコースが非糖質前駆体(アミノ酸、乳酸、グリセロール)から合成される。

アプローチ方法

  • アミノ酸(主にアラニンやグルタミン)は糖新生の主要な基質である。

  • 乳酸はコリ回路を経由してグルコースに変換される。

  • グリセロールは脂肪分解の結果生じ、肝臓でグルコースに変換される。

  • したがって、この選択肢は正しい。

選択肢 3:糖質制限が続くと、肝臓で遊離脂肪酸のβ酸化が亢進し、大量に生成したアセチルCoAからケトン体が産生される。
論点

  • 糖質制限時には脂肪酸のβ酸化が活発になり、エネルギー源として利用される。

  • その結果、アセチルCoAが増加し、ケトン体(アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸)が産生される。

アプローチ方法

  • クエン酸回路はオキサロ酢酸が不足すると機能しにくくなるため、余剰のアセチルCoAがケトン体へと変換される。

  • ケトン体は脳や筋肉のエネルギー源として利用される。

  • したがって、この選択肢は正しい。

選択肢 4:肝臓のグリコーゲンは、糖質制限状態ではエネルギー源としては利用されない。
論点

  • 肝臓のグリコーゲンは、糖質制限初期には血糖維持のために分解される。

  • しかし、長期間の糖質制限ではグリコーゲンが枯渇し、糖新生やケトン体産生が主となる。

アプローチ方法

  • 糖質制限を始めた直後は、グリコーゲンがグルコース供給の主要な役割を果たすが、やがて枯渇する。

  • したがって、「糖質制限状態ではエネルギー源としては利用されない」は誤り。

選択肢 5:脳や神経系の細胞は、グルコースを細胞内に貯蔵しているため、糖質制限の影響を受けにくい。
論点

  • 脳や神経細胞はグルコースを主なエネルギー源とするが、細胞内に十分なグルコースを貯蔵する機能はない。

  • そのため、糖質制限時には血中のグルコースが減少すると、ケトン体を代替エネルギー源として利用する。

アプローチ方法

  • 脳はグルコースが不足すると、ケトン体をエネルギー源として利用するように適応する。

  • したがって、「糖質制限の影響を受けにくい」は誤り。

結論

正しい選択肢は 2と3 である。


問 108-233(衛生)
- 引用文献リスト

  1. Owen OE, Felig P, Morgan AP, et al. (1969). "Liver and kidney metabolism during prolonged starvation." The Journal of Clinical Investigation, 48(3), 574-583.

    • 糖質制限や絶食時の糖新生とケトン体産生に関する古典的な研究。

  2. Cahill GF Jr. (2006). "Fuel metabolism in starvation." Annual Review of Nutrition, 26, 1-22.

    • 長期間の糖質制限下での代謝適応について詳述した総説論文。

  3. Boden G, Sargrad K, Homko C, et al. (2005). "Effect of a low-carbohydrate diet on appetite, blood glucose levels, and insulin resistance in obese patients with type 2 diabetes." Annals of Internal Medicine, 142(6), 403-411.

    • 低糖質食がインスリン分泌や糖代謝に及ぼす影響を解析した臨床研究。

  4. Newman JC, Verdin E. (2017). "Ketone bodies as signaling metabolites." Trends in Endocrinology & Metabolism, 28(5), 361-373.

    • ケトン体の生理学的役割についての総説。

  5. Cuenoud B, Hartweg M, Godin JP, et al. (2020). "Brain energy metabolism in health, aging, and neurodegeneration." Trends in Neurosciences, 43(10), 813-828.

    • 糖質制限が脳のエネルギー代謝に及ぼす影響について解説した論文。

結論
糖質制限は代謝に大きな影響を与え、糖新生の活性化や脂肪酸のβ酸化亢進によるケトン体産生が促される。そのため、選択肢2(糖新生の基質としてアミノ酸、乳酸、グリセロールが利用される)と選択肢3(糖質制限が続くと、脂肪酸のβ酸化が亢進しケトン体が産生される)が正答である。


以上で、論点整理を終わります。
理解できたでしょうか?


大丈夫です。
完全攻略を目指せ!


はじめましょう。

薬剤師国家試験の薬学実践問題【複合問題】から特定保健用食品(トクホ) / 茶カテキン / 体脂肪低減 / 糖質制限 / 糖新生 / ケトン体産生を論点とした問題です。


なお、以下の解説は、著者(Yukiho Takizawa, PhD)がプロンプトを作成して、その対話に応答する形で GPT4o & Copilot 、Gemini 2、または Grok 2 が出力した文章であって、著者がすべての出力を校閲しています。

生成AIの製造元がはっきりと宣言しているように、生成AIは、その自然言語能力および取得している情報の現在の限界やプラットフォーム上のインターフェースのレイト制限などに起因して、間違った文章を作成してしまう場合があります。
疑問点に関しては、必要に応じて、ご自身でご確認をするようにしてください。

Here we go.


第108回薬剤師国家試験|薬学実践問題 /
問232-233

一般問題(薬学実践問題)


【物理・化学・生物、衛生/実務】

■複合問題|問 108-232-233

Q. 22歳女性。身長160cm、体重63kg。女性は肥満と体脂肪率が高いことを気にしており、糖質制限ダイエットによる摂取エネルギー制限が肥満予防に有用であると考えていた。インターネットや書籍の情報を基に糖質制限ダイエットを始めたが、過度の糖質制限は体に良くないと友人から聞き、不安になって近所の薬局を訪れて薬剤師に相談した。


実務

問 108-232|実務
Q. 薬剤師は女性に対し、糖質制限の問題点を説明した上で、食生活の改善と適度な運動を勧め、同時に特定保健用食品を試してみることを提案した。薬剤師が女性に提案した特定保健用食品の成分として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
■選択肢
1. 大豆イソフラボン
2. キシリトール
3. カゼインホスホペプチド(CPP)
4. 茶カテキン
5. ラクトトリペプチド


Here:

松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 108-232-233【物理・化学・生物、衛生/実務】論点:特定保健用食品(トクホ) / 茶カテキン / 体脂肪低減 / 糖質制限 / 糖新生 / ケトン体|matsunoya


衛生

問 108-233|衛生
Q. この女性の相談をきっかけに、薬局が開催する地域住民向け健康セミナーで糖質制限のことを取り上げることになり、薬局内で勉強会を行った。糖質制限が糖質、タンパク質及び脂質の代謝に及ぼす影響に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
■選択肢
1. 糖質制限を行うと、膵臓からインスリン分泌が亢進する。
2. 糖質の摂取不足により血中グルコース濃度の低下が起こると、アミノ酸、乳酸、グリセロールのいずれからもグルコースが作られる。
3. 糖質制限が続くと、肝臓で遊離脂肪酸のβ酸化が亢進し、大量に生成したアセチルCoAからケトン体が産生される。
4. 肝臓のグリコーゲンは、糖質制限状態ではエネルギー源としては利用されない。
5. 脳や神経系の細胞は、グルコースを細胞内に貯蔵しているため、糖質制限の影響を受けにくい。


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■■GPT4o


■問 108-232|実務
■論点|

この問題の論点は、特定保健用食品の選択と体脂肪低減効果を特定することです。

■解説1|

茶カテキン(選択肢4)[正しい]

  • 茶カテキンは緑茶由来のポリフェノールの一種であり、脂肪の吸収抑制・燃焼促進に関与する成分として知られる。

  • 体脂肪低減作用の機序として、脂肪分解酵素(リパーゼ)の活性促進、エネルギー消費量の増加などが挙げられる。

  • 消費者庁の特定保健用食品(トクホ)として承認されている製品が存在し、体脂肪を減少させる科学的エビデンスが確立されている。

  • 肥満対策としても推奨され、糖質制限ダイエットを行う人に適した選択肢である。

■解説2|

  • 茶カテキンの主な効果

    • 脂肪代謝促進:肝臓でのβ酸化促進

    • 脂肪吸収抑制:消化管における脂質の吸収を抑える

    • 抗酸化作用:生活習慣病のリスク低減

  • 臨床研究による支持

    • 茶カテキンの継続摂取により体脂肪の減少が認められる研究報告が多数ある。

    • 1日540mg以上のカテキン摂取で体脂肪低減効果が確認されている。

  • 糖質制限ダイエットとの関係

    • 糖質制限によってエネルギー供給が脂質中心になるため、脂肪代謝を促進する茶カテキンが適切である。

■結論|

茶カテキン(選択肢4)は、科学的根拠に基づき体脂肪低減に寄与する成分として適切である。

■補足|

大豆イソフラボン(選択肢1)[誤り]

  • 大豆イソフラボンは女性ホルモン様作用を持ち、更年期障害の改善や骨粗鬆症予防に有効とされる。

  • 体脂肪低減のエビデンスは乏しい。

キシリトール(選択肢2)[誤り]

  • キシリトールは虫歯予防に有効な甘味料である。

  • 体脂肪低減効果はない。

カゼインホスホペプチド(CPP)(選択肢3)[誤り]

  • CPPはカルシウムの吸収促進に関与する。

  • 体脂肪低減効果は認められていない。

ラクトトリペプチド(選択肢5)[誤り]

  • ラクトトリペプチドは血圧低下作用を持つ。

  • 体脂肪低減には関与しない。


■問 108-233|衛生

■論点|

この問題の論点は、糖質制限が糖代謝・脂質代謝に及ぼす影響を特定することです。

■解説1|

糖質の摂取不足により血中グルコース濃度の低下が起こると、アミノ酸、乳酸、グリセロールのいずれからもグルコースが作られる。(選択肢2)[正しい]

  • 糖新生:
    糖質摂取量が不足すると、血糖値を維持するために糖新生が活性化される。

  • 基質の供給源

    • アミノ酸(主にアラニン・グルタミン):
      筋肉タンパク質が分解され、糖新生に利用される。

    • 乳酸:
      コリ回路を介して肝臓でグルコースに変換される。

    • グリセロール:
      脂肪の分解により放出され、糖新生に利用される。

糖質制限が続くと、肝臓で遊離脂肪酸のβ酸化が亢進し、大量に生成したアセチルCoAからケトン体が産生される。(選択肢3)[正しい]

  • 脂質代謝のシフト:
    糖質が不足すると、エネルギー供給が脂質中心へと移行する。

  • β酸化の亢進:
    脂肪組織から放出された遊離脂肪酸が肝臓でβ酸化を受け、アセチルCoAが生成される。

  • ケトン体の生成:
    アセチルCoAがTCA回路で消費されず、ケトン体(アセト酢酸・β-ヒドロキシ酪酸・アセトン)に変換される。

  • 生理的ケトーシス:
    軽度のケトーシスはエネルギー供給の代替手段として適応的に機能するが、極端な糖質制限はケトアシドーシスのリスクを高める。

■解説2|

  • 糖質制限による代謝変化

    • 初期:肝臓のグリコーゲン分解による血糖維持

    • 数日後:糖新生の活性化(アミノ酸・乳酸・グリセロールの利用)

    • 長期:脂肪のβ酸化亢進 → ケトン体産生増加

  • 臨床的意義

    • 糖尿病患者や肥満患者では、適度な糖質制限が有益とされるが、極端な糖質制限は筋肉分解や代謝異常を引き起こす可能性がある。

■結論|

選択肢2および3は、糖質制限に伴う糖新生・脂質代謝の変化を適切に記述しており、正しい。

■補足|

糖質制限を行うと、膵臓からインスリン分泌が亢進する。(選択肢1)[誤り]

  • 糖質制限により血糖値が低下すると、インスリン分泌は減少する。

  • インスリン分泌が亢進するのは、糖質を多く摂取した場合である。

肝臓のグリコーゲンは、糖質制限状態ではエネルギー源としては利用されない。(選択肢4)[誤り]

  • 初期段階では、肝グリコーゲンが分解され、血糖維持のために利用される。

  • 糖質制限が長期化すると、グリコーゲン貯蔵が枯渇し、糖新生と脂質代謝が主となる。

脳や神経系の細胞は、グルコースを細胞内に貯蔵しているため、糖質制限の影響を受けにくい。(選択肢5)[誤り]

  • 脳や神経細胞はグルコースを貯蔵できないため、常に血中グルコース供給を必要とする。

  • 糖質制限時にはケトン体を代替エネルギー源として利用するが、完全に代替できるわけではない。


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第108回薬剤師国家試験|薬学実践問題 /
問232-233

一般問題(薬学実践問題)


【物理・化学・生物、衛生/実務】

■複合問題|問 108-232-233

Q. 22歳女性。身長160cm、体重63kg。女性は肥満と体脂肪率が高いことを気にしており、糖質制限ダイエットによる摂取エネルギー制限が肥満予防に有用であると考えていた。インターネットや書籍の情報を基に糖質制限ダイエットを始めたが、過度の糖質制限は体に良くないと友人から聞き、不安になって近所の薬局を訪れて薬剤師に相談した。


実務

問 108-232|実務
Q. 薬剤師は女性に対し、糖質制限の問題点を説明した上で、食生活の改善と適度な運動を勧め、同時に特定保健用食品を試してみることを提案した。薬剤師が女性に提案した特定保健用食品の成分として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
■選択肢
1. 大豆イソフラボン
2. キシリトール
3. カゼインホスホペプチド(CPP)
4. 茶カテキン
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衛生

問 108-233|衛生
Q. この女性の相談をきっかけに、薬局が開催する地域住民向け健康セミナーで糖質制限のことを取り上げることになり、薬局内で勉強会を行った。糖質制限が糖質、タンパク質及び脂質の代謝に及ぼす影響に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
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1. 糖質制限を行うと、膵臓からインスリン分泌が亢進する。
2. 糖質の摂取不足により血中グルコース濃度の低下が起こると、アミノ酸、乳酸、グリセロールのいずれからもグルコースが作られる。
3. 糖質制限が続くと、肝臓で遊離脂肪酸のβ酸化が亢進し、大量に生成したアセチルCoAからケトン体が産生される。
4. 肝臓のグリコーゲンは、糖質制限状態ではエネルギー源としては利用されない。
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薬学実践問題 第106回薬剤師国家試験 全50問

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薬学実践問題 第107回薬剤師国家試験 全50問


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