松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 109-238-239【物理・化学・生物、衛生/実務】論点:抗コリン薬 / チオトロピウム / 排尿障害 / 口渇 / 喫煙 / COPD
第109回薬剤師国家試験|薬学実践問題 /
問238-239
一般問題(薬学実践問題)
【物理・化学・生物、衛生/実務】
■複合問題|問 109-238-239
Q. 70歳男性。同居している息子夫婦に付き添われて来局。20歳の頃より喫煙習慣があり(ブリンクマン指数:1,200)、現在も1日に10本程度喫煙している。また職業上の粉じん曝露歴があった。数年前より労作時の息切れが出現し、徐々に症状が悪化したために近医を受診し、慢性閉塞性肺疾患(COPD)と診断され、以下の処方が出された。
(処方)
チオトロピウム臭化物吸入用カプセル18μg|1回1カプセル|
1日1吸入|全56カプセル
実務
問 109-238|実務
Q. 処方薬の注意すべき主な副作用はどれか。2つ選べ。
■選択肢
1. 排尿障害
2. 徐脈
3. 口腔内カンジダ症
4. 下痢
5. 口渇
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衛生
問 109-239|衛生
Q. この男性は現在も喫煙を続けていることから、息子夫婦から、喫煙が健康に及ぼす影響を父親に説明してほしいとの依頼があった。薬剤師がこの男性に対して行う、「喫煙と健康」に関して説明する内容として適切なのはどれか。2つ選べ。
■選択肢
1. COPDの最大のリスク要因は喫煙である。
2. 受動喫煙は虚血性心疾患や脳卒中のリスクを高める心配はない。
3. たばこの発がん物質は主流煙に多く含まれており、副流煙にはほとんど存在しない。
4. 能動喫煙の防止を目的として、健康増進法が制定されている。
5. 喫煙によって薬物代謝酵素が誘導され、効果に影響が出る薬もある。
Here:
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こんにちは!薬学生の皆さん。
Mats & BLNtです。
matsunoya_note から、薬剤師国家試験の論点解説をお届けします。
苦手意識がある人も、この機会に、【物理・化学・生物、衛生/実務】 の複合問題を一緒に完全攻略しよう!
今回は、第109回薬剤師国家試験|薬学実践問題 / 問238-239、論点:抗コリン薬 / チオトロピウム / 排尿障害 / 口渇 / 喫煙 / COPDを徹底解説します。
薬剤師国家試験対策ノート NOTE ver.
matsunoya_note|note https://note.com/matsunoya_note
Here; https://note.com/matsunoya_note/n/ncfc82eec8851
松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 109-238-239【物理・化学・生物、衛生/実務】論点:抗コリン薬 / チオトロピウム / 排尿障害 / 口渇 / 喫煙 / COPD|matsunoya
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このコンテンツの制作者|
滝沢 幸穂 Yukiho Takizawa, PhD
https://www.facebook.com/Yukiho.Takizawa
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設問へのアプローチ|
薬学実践問題は原本で解いてみることをおすすめします。
まずは、複合問題や実務の問題の構成に慣れることが必要だからです。
薬学実践問題は薬剤師国家試験2日目の①、②、③ の3部構成です。
今回の論点解説では2日目の①を取り上げています。
厚生労働省|過去の試験問題👇
第109回(令和6年2月17日、2月18日実施)
第108回(令和5年2月18日、2月19日実施)
第107回(令和4年2月19日、2月20日実施)
第106回(令和3年2月20日、2月21日実施)
第109回薬剤師国家試験 問238-239(問109-238-239)では、COPDに関する知識を衛生および実務のそれぞれの科目の視点から複合問題として問われました。
複合問題は、各問題に共通の冒頭文とそれぞれの科目別の連問で構成されます。
冒頭文は、問題によっては必要がない情報の場合もあるため、最初に読まずに、連問すべてと選択肢に目を通してから、必要に応じて情報を取得するために読むようにすると、時間のロスが防げます。
1問、2分30秒で解答できればよいので、いつも通り落ち着いて一問ずつ別々に解けば大丈夫です。
出題範囲は、それぞれの科目別の出題範囲に準じています。
連問と言ってもめったに連動した問題は出ないので、平常心で取り組んでください。
💡ワンポイント
複合問題ですが、問109-238-239を解くうえで必要な情報は、黄色い線で示した部分です。
それ以外の情報取得は必要がないです。読んでいると時間のロスに繋がります。

問109-238は、チオトロピウム臭化物吸入用カプセルの副作用に関する記述の正誤を問う問題です。
医療用医薬品添付文書の理解が必要です。
今回の問題の論点は、ムスカリン受容体拮抗薬の副作用です。
問109-239は、喫煙と健康に関する記述の正誤を問う問題です。
喫煙が健康に与える影響についての理解が必要です。
冒頭文で必要な情報は、
診断(COPD)
処方(チオトロピウム臭化物吸入用カプセル)
です。
少し解説💁
問 109-239|衛生
能動喫煙の防止を目的として、健康増進法が制定されている。(選択肢4)[誤り]❓
見ればわかると思いますが、複数個所、日本語がおかしいです。
そういう意味では誤りですが…😱
健康増進法には、受動喫煙防止の措置として、喫煙についての規定(喫煙禁止、配慮義務)が定められています。
健康増進法の目的は第一条に下記のとおり規定されています。
国民の健康の増進の総合的な推進に関し基本的な事項を定める。
国民の栄養の改善その他の国民の健康の増進を図るための措置を講じる。
国民保健の向上を図る。
第一章 総則
(目的)
第一条
この法律は、我が国における急速な高齢化の進展及び疾病構造の変化に伴い、国民の健康の増進の重要性が著しく増大していることにかんがみ、国民の健康の増進の総合的な推進に関し基本的な事項を定めるとともに、国民の栄養の改善その他の国民の健康の増進を図るための措置を講じ、もって国民保健の向上を図ることを目的とする。
健康増進法の第6章は、受動喫煙防止です。
受動喫煙の防止のため、
特定施設等においては、喫煙禁止です。
喫煙禁止場所以外の場所では望まない受動喫煙を生じさせないよう周囲の状況に配慮する義務があります。
(喫煙をする際の配慮義務等)
第二十七条
何人も、特定施設及び旅客運送事業自動車等(以下この章において「特定施設等」という。)の第二十九条第一項に規定する喫煙禁止場所以外の場所において喫煙をする際、望まない受動喫煙を生じさせることがないよう周囲の状況に配慮しなければならない。
2 特定施設等の管理権原者は、喫煙をすることができる場所を定めようとするときは、望まない受動喫煙を生じさせることがない場所とするよう配慮しなければならない。

このような設問に関しては、レビュワーが責任者に差し戻して、指導と修正の指示を出すプロセスが必要です。
利益相反関係から、意図的に戦略的に「日本語がおかしい」記述で正誤問題を出題されても困ります。薬剤師の国家資格に必要な資質をはかるための検出力が低くなるからです。
これでは、国家資格の意味が崩壊します。
時間にゆとりがない人は、論点およびポイントから読んでくださいね。
上記の太字を選択して Ctrl + F でジャンプできます。
🫛豆知識① 医療用医薬品添付文書等
医療用医薬品添付文書等を一読しておくと応用力がつきます。
PMDA 医療用医薬品添付文書等 チオトロピウム臭化物水和物
製造販売元/日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社
スピリーバ吸入用カプセル18μg
インタビューフォーム F1_スピリーバ吸入用カプセル18μg
ハンディヘラー®について
スピリーバ®レスピマット®60吸入1.25μg・2.5μg スピリーバ®吸入用カプセル18μg | べーリンガープラス
ハンディヘラー® カプセルの入れ方と薬の使い方|べーリンガープラス
ハンディヘラー® ー動画編ー|べーリンガープラス

| べーリンガープラス ハンディヘラー® ー動画編ー|べーリンガープラス
https://pro.boehringer-ingelheim.com/jp/product/spiriva
以下、インタビューフォームから抜粋します。
1.開発の経緯
ドイツ ベーリンガーインゲルハイム社は吸入用抗コリン薬の開発に多くの経験を有し,過去に イプラトロピウム臭化物水和物(アトロベント®),フルトロピウム臭化物(フルブロン®),オキシトロピウム臭化物(テルシガン®)の 3 剤を開発している。
これらの抗コリン薬は,主として 呼吸器疾患である気管支喘息・慢性閉塞性肺疾患(COPD;Chronic Obstructive Pulmonary Disease)に対して定期的に投与される薬剤として開発されてきた。
ドイツ ベーリンガーインゲ ルハイム社は,チオトロピウム臭化物水和物に注目し,1986 年から薬理試験を始めとする非臨 床試験を開始した。
その結果,本薬はムスカリン受容体サブタイプの中でも気管支平滑筋の収縮に関与しているムス カリンM3 受容体からの解離半減期が長いことから,「長時間作用性吸入気管支拡張剤」として吸入用カプセル剤・スピリーバ®の開発を進めた。
臨床試験は1991年から欧州を中心に開始され,その後,欧州,米国を中心とした臨床試験で本剤の臨床的な有用性が確認された。
本邦においては,1998 年 7 月から開発に着手し,慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎,肺気腫) の気道閉塞性障害に基づく諸症状に対して本剤の臨床的有用性が確認され2004年10月に承認を得た。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者3536例を対象とした使用成績調査及びCOPD患者384例を対象と した特別調査を実施し,2017年12月21日に医薬品,医療機器等の品質,有効性及び安全性の 確保等に関する法律第14条第2項第3号イからハまでのいずれにも該当しないとの再審査結果 を得た。
2.製品の治療学的特性
(1) 慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の息切れなど臨床症状を改善し,健康関連QOLを向上させる (SGRQ スコア※)。
(「Ⅴ.5.臨床成績」の項参照)
(2) 慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の呼吸機能(トラフFEV1 )を上昇させ,1年間の投与においても減弱しない。
(「Ⅴ.5.臨床成績」の項参照)
(3) 1日1回投与を可能にした初めての長時間作用性吸入気管支拡張剤である。
(「Ⅰ.1.開発の経緯」及び「Ⅴ.3.用法及び用量」の項参照)
(4) 重大な副作用として心不全(0.1%未満),心房細動(0.2%),期外収縮(0.1%未満),イレウス(頻度不明),閉塞隅角緑内障(頻度不明),アナフィラキシー(頻度不明)が報告され ている。
(「Ⅷ.8.副作用」の項参照)
※ SGRQ(St. George’s Respiratory Questionnaire)スコア
2.一般名
(1) 和名(命名法) チオトロピウム臭化物水和物(JAN)
(2) 洋名(命名法) Tiotropium Bromide Hydrate(JAN)
tiotropium bromide(INN)
(3) ステム(stem)
抗コリン薬:-ium
アトロピン誘導体,第四級アンモニウム化合物:-trop-
Ⅵ.薬効薬理に関する項目
1.薬理学的に関連ある化合物又は化合物群
ムスカリン受容体遮断薬
3 級アンモニウム化合物: アトロピン,スコポラミン
4 級アンモニウム化合物: イプラトロピウム,グリコピロニウム
長時間作用性抗コリン薬: グリコピロニウム,ウメクリジニウム,アクリジニウム
注意:関連のある化合物の効能又は効果等は,最新の電子添文を参照すること。
2.薬理作用
(1) 作用部位・作用機序
作用部位:肺・気道
作用機序:
チオトロピウムは長時間持続型の選択的ムスカリン受容体拮抗薬であり,ヒト気道に存在す るムスカリン受容体のサブタイプであるM1 ~M5 受容体にほぼ同程度の親和性を示す。14)
しかし,気管支収縮に主に関与するといわれるM1 ~M3 受容体のうち,特にM3 受容体からのチオトロピウムの解離速度は非常に遅い。15)
レセプターの解離速度の面からはM3 受容体に対 する選択性が高いと考えられる。16)
気道においては,チオトロピウムは,気道平滑筋のM3 受容体に対するアセチルコリンの結 合を阻害して気管支収縮抑制作用を発現する。
また,非臨床試験(摘出標本及び生体位)において示された気管支収縮抑制作用は用量依存的であり,この作用は24時間以上持続する。 17,18)
この長時間持続する作用は本剤の受容体を用いた結合実験において得られた結果(M3受容体 からの解離がきわめて遅いこと)に基づくと考えられ,この解離はイプラトロピウム臭化物 水和物よりもさらに遅い。19)
摘出標本を用いた検討により,気管支収縮に対する抑制作用 (M3 受容体拮抗作用)はアセチルコリン遊離増強作用(M2 受容体拮抗作用)に比べ持続す ることが明らかとなっている。
このことから,M3受容体からの解離はM2受容体からの解離 に比べて遅いと考えられ16),レセプターの解離速度の面からはM3受容体に対する選択性が高いと考えられる。
以下、医療用医薬品添付文書から一部抜粋します。
薬効分類名
長時間作用性吸入気管支拡張剤
一般的名称
チオトロピウム臭化物水和物
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
2.1 閉塞隅角緑内障の患者
[眼内圧を高め、症状を悪化させるおそれがある。][8.4 参照],[11.1.3 参照]
2.2 前立腺肥大等による排尿障害のある患者
[更に尿を出にくくすることがある。][9.1.2 参照]
2.3 アトロピン及びその類縁物質あるいは本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者
4. 効能又は効果
慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎、肺気腫)の気道閉塞性障害に基づく諸症状の緩解
5. 効能又は効果に関連する注意
本剤は慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎、肺気腫)の維持療法に用いること。本剤は急性増悪の治療を目的として使用する薬剤ではない。
6. 用法及び用量
通常、成人には1回1カプセル(チオトロピウムとして18μg)を1日1回本剤専用の吸入用器具(ハンディヘラーⓇ)を用いて吸入する。
7. 用法及び用量に関連する注意
本剤は吸入用カプセルであり、必ず専用の吸入用器具(ハンディへラーⓇ)を用いて吸入し、内服しないこと。[14.1.2 参照]
8. 重要な基本的注意
8.1 用法及び用量どおり正しく使用しても効果が認められない場合には、本剤が適当ではないと考えられるので、漫然と投与を継続せず中止すること。
8.2 急性症状を緩和するためには、短時間作用性吸入β2刺激薬等の他の適切な薬剤を使用するよう患者に注意を与えること。
また、その薬剤の使用量が増加したり、あるいは効果が十分でなくなってきた場合には、疾患の管理が十分でないことが考えられるので、可及的速やかに医療機関を受診し医師の治療を求めるよう患者に注意を与えること。
8.3 吸入薬の場合、薬剤の吸入により気管支痙攣が誘発される可能性があるので、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
8.4 本剤の投与時に、本剤が眼に入らないように患者に注意を与えること。また、結膜の充血及び角膜浮腫に伴う赤色眼とともに眼痛、眼の不快感、霧視、視覚暈輪あるいは虹輪が発現した場合、急性閉塞隅角緑内障の徴候の可能性がある。これらの症状が発現した場合には、可及的速やかに医療機関を受診するように患者に注意を与えること。[2.1 参照],[11.1.3 参照]
8.5 本剤は吸入製剤であり、消化管からの吸収率は低いため、内服しても期待する効果は得られない。したがって、内服しないよう患者に十分注意を与えること。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 心不全、心房細動、期外収縮の患者、又はそれらの既往歴のある患者
心不全、心房細動、期外収縮が発現することがある。[11.1.1 参照]
9.1.2 前立腺肥大(排尿障害がある場合を除く)のある患者
排尿障害が発現するおそれがある。[2.2 参照]
9.2 腎機能障害患者
9.2.1 腎機能が高度あるいは中等度低下している患者(クレアチニンクリアランス値が50mL/min以下の患者)
血中濃度の上昇がみられる。本剤は腎排泄型である。[16.5 参照],[16.6.1 参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(ラット)で胎児に移行することが認められている。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中に移行することが認められている。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
副作用の発現に注意すること。一般に腎クリアランス等の生理機能が低下しており、血中濃度が上昇するおそれがある。
また、臨床試験で口渇は高齢者でより高い発現率が認められている。[16.6.2 参照]
11. 副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1 重大な副作用
11.1.1 心不全(0.1%未満)、心房細動(0.2%)、期外収縮(0.1%未満)
[9.1.1 参照]
11.1.2 イレウス(頻度不明)
11.1.3 閉塞隅角緑内障(頻度不明)
視力低下、眼痛、頭痛、眼の充血等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。[2.1 参照],[8.4 参照]
11.1.4 アナフィラキシー(頻度不明)
アナフィラキシー(じん麻疹、血管浮腫、呼吸困難等)が発現することがある。
11.2 その他の副作用
(中略)
口渇(9.6%)
(中略)
13. 過量投与
13.1 症状
本剤を高用量投与した場合、抗コリン作動性の徴候及び症状が発現する可能性がある。しかし、健康成人(海外)に本剤282μgを単回吸入投与したとき、全身性の抗コリン作用による副作用は認められなかった。
また、海外の市販後において、過量投与例が報告されている。女性患者が2.5日間に30カプセル(540μg)を吸入したもので、精神状態の変化、振戦、腹痛及び重度の便秘が発現した。この患者は入院し、本剤の投与は中止された。便秘には浣腸処置が施された。患者は回復し、その日のうちに退院した。
なお、本剤の経口投与後の生物学的利用率は低いので、経口摂取による急性中毒の発現の可能性は低いと考えられる。
14. 適用上の注意
14.1 薬剤交付時の注意
14.1.1 吸入前
(1) 本剤を患者に交付する際には、正しい使用方法を必ず交付前に説明すること。
(2) 患者には専用の吸入用器具(ハンディヘラーⓇ)及び使用説明書を渡し、使用方法を指導すること。
(3) 1ブリスター(7カプセル)は2列で構成されており、列の間にミシン目が入っている。ミシン目以外の場所で切り離さないこと。
(4) カプセルを取り出す際は、ブリスターをミシン目にそって切り離し、吸入の直前に1カプセルだけブリスターから取り出すように指導すること。誤ってアルミシートを次のカプセルまではがしたときは、そのカプセルは廃棄するように指導すること(吸湿により吸入量の低下が起こる可能性がある)。また、カプセルを使い始めたブリスターは、残りのカプセルを続けて使い切るように指導すること。
(5) 本剤のカプセル内容物は少量であり、カプセル全体に充填されていない。
14.1.2 吸入時
本剤は必ず専用の吸入用器具(ハンディヘラーⓇ)を用いて吸入させること。内服しても効果はみられない。[7. 参照]
18. 薬効薬理
18.1 作用機序
チオトロピウムは長時間持続型の選択的ムスカリン受容体拮抗薬であり、気道においては、気道平滑筋のM3受容体に対するアセチルコリンの結合を阻害して気管支収縮抑制作用を発現する。
18.2 ムスカリン受容体に対する作用
チオトロピウムはムスカリン受容体のサブタイプであるM1~M5受容体にほぼ同程度の親和性を示す7)。摘出標本を用いた検討により、気管支収縮に対する抑制作用(M3受容体拮抗作用)はアセチルコリン遊離増強作用(M2受容体拮抗作用)に比べ持続することが明らかとなっている。このことから、M3受容体からの解離はM2受容体からの解離に比べて遅いと考えられ22)、レセプターの解離速度の面からはM3受容体に対する選択性が高いと考えられる。また、M3受容体からの解離はイプラトロピウム臭化物水和物よりもさらに遅い23)。
18.3 気管支収縮抑制作用
摘出標本(モルモット22)、ヒト22))において、メサコリンあるいはフィールド電気刺激による収縮反応に対して抗コリン作用によると考えられる用量依存的な気管支収縮抑制作用を示す。また、生体位(モルモット24)、ウサギ25)、イヌ25))においても、アセチルコリンにより誘発した気管支収縮に対して抗コリン作用によると考えられる用量依存的な収縮抑制作用を示す。
18.4 作用持続時間
摘出標本(モルモット22),26))におけるフィールド電気刺激による収縮に対する抑制作用及び生体位(モルモット24),26))におけるアセチルコリンによる気管収縮に対する抑制作用はイプラトロピウム臭化物水和物及びオキシトロピウム臭化物よりも持続的である。また、摘出標本(ヒト22))及び生体位(イヌ25))においても、気管支収縮抑制作用は持続的である。摘出標本及び生体位(ウサギ、イヌ)において示された気管支収縮抑制作用は、24時間以上持続する25),26)。この長時間持続する作用は本剤のM3受容体からの解離がきわめて遅いことに基づくと考えられる23)。
19. 有効成分に関する理化学的知見
一般的名称
チオトロピウム臭化物水和物
(Tiotropium Bromide Hydrate)(JAN)
(Tiotropium Bromide)(INN)
化学名
(1α,2β,4β,5α,7β)-7-[(Hydroxydi-2-thienylacetyl)oxy]-9,9-dimethyl-3-oxa-9-azoniatricyclo[3.3.1.02,4]nonane bromide monohydrate
化学構造式

製造販売元/日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社
スピリーバ吸入用カプセル18μg
まず基本的な知識について復習しておきましょう。
■■GPT4o
ムスカリン受容体に関する薬理作用
ムスカリン受容体(M受容体)は、副交感神経系の神経伝達を担うアセチルコリン(ACh)により活性化されるGタンパク質共役型受容体(GPCR) である。
主に中枢神経系(CNS)および自律神経系(ANS) に広く分布し、さまざまな生理機能を調節している。
1. ムスカリン受容体のサブタイプと薬理作用
ムスカリン受容体は5つのサブタイプ(M₁~M₅) に分類され、それぞれ異なるGタンパク質を介してシグナル伝達を行う。
受容体サブタイプ|主な分布|
シグナル伝達|主要な薬理作用|
M₁|中枢神経系(大脳皮質・海馬)|
Gq(IP₃・DAG経路)|記憶・学習の促進|
M₂|心臓(洞房結節・房室結節)|
Gi(cAMP低下)|心拍数の低下(陰性変時作用)|
M₃|平滑筋(気管支・消化管・膀胱)・外分泌腺|
Gq(IP₃・DAG経路)|平滑筋収縮(気管支収縮・排尿促進)・腺分泌亢進|
M₄|中枢神経系(線条体・大脳皮質)|
Gi(cAMP低下)|ドーパミン放出抑制(パーキンソン病関連)|
M₅|中枢神経系(黒質・海馬)|
Gq(IP₃・DAG経路)|ドーパミン放出促進
2. ムスカリン受容体の活性化による生理作用
ムスカリン作動薬(アセチルコリン、ピロカルピンなど)により受容体が活性化されると、以下のような作用が生じる。
心血管系(M₂)
洞房結節の過分極 → 徐脈(陰性変時作用)
房室伝導の抑制 → 房室ブロックの可能性
消化管・膀胱(M₃)
平滑筋収縮 → 消化管運動促進、排尿促進
腺分泌亢進 → 唾液・胃酸分泌増加
気道・気管支(M₃)
気管支収縮 → 喘息患者では症状悪化の可能性
眼(M₃)
瞳孔括約筋収縮 → 縮瞳
毛様体筋収縮 → 近視化(調節けいれん)
中枢神経系(M₁・M₄・M₅)
記憶・学習促進(M₁)
ドーパミン調節(M₄:抑制、M₅:促進) → 精神疾患・神経疾患への関与
3. ムスカリン受容体を標的とする薬剤
(1) ムスカリン作動薬(アゴニスト)
ムスカリン受容体を活性化し、副交感神経系の機能を促進する。
薬剤|適応|作用機序|
ピロカルピン|緑内障、口腔乾燥症|
M₃刺激 → 縮瞳・唾液分泌促進
ベタネコール|排尿障害|
M₃刺激 → 排尿筋収縮・排尿促進
(2) ムスカリン受容体拮抗薬(アンタゴニスト)
ムスカリン受容体を遮断し、副交感神経系の作用を抑制する。
薬剤|適応|作用機序|
アトロピン|徐脈・有機リン中毒|
M₂遮断 → 心拍数増加
スコポラミン|乗り物酔い|
M₁遮断 → 嘔吐中枢抑制
イプラトロピウム|COPD・気管支喘息|
M₃遮断 → 気管支拡張
オキシブチニン|過活動膀胱|
M₃遮断 → 排尿筋抑制
4. まとめ
ムスカリン受容体は副交感神経系において重要な役割を果たし、M₁~M₅の5つのサブタイプが存在する。
M₂は心臓で徐脈を引き起こし、M₃は平滑筋収縮や腺分泌促進に関与する。
ムスカリン作動薬は緑内障や排尿障害に使用され、拮抗薬はCOPDや過活動膀胱の治療に用いられる。
臨床的には、ムスカリン受容体の選択的阻害による副作用の管理が重要となる。
引用文献
Katzung BG, Trevor AJ. Basic & Clinical Pharmacology. 15th ed. McGraw-Hill Education; 2021.
Rang HP, Dale MM, Ritter JM, Flower RJ, Henderson G. Rang & Dale’s Pharmacology. 9th ed. Elsevier; 2020.
Brunton LL, Hilal-Dandan R, Knollmann BC. Goodman & Gilman’s: The Pharmacological Basis of Therapeutics. 13th ed. McGraw-Hill Education; 2017.
日本薬理学会. 「薬理学」. 南山堂; 2022.
厚生労働省. 「医薬品の適正使用に関するガイドライン」. 2023.
■■Grok 3 (beta)
健康増進法について
概要
健康増進法は、日本の法律で、正式名称は「国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な事項を定める法律」(平成14年8月2日法律第103号)です。2002年8月2日に公布され、2003年5月1日から施行されました。この法律は、国民の健康寿命の延伸や生活の質(QOL)の向上を目指し、生活習慣病の予防や健康意識の向上を図ることを目的としています。
主な目的
健康増進法の目的は、国民保健の向上を図ることです。
具体的には:
国民が健康な生活習慣の重要性を理解し、生涯にわたって自らの健康を自覚し、増進に努めることを責務とする(第2条)。
国や地方自治体、健康保険者、医療機関などが協力して健康増進を支援する仕組みを構築する。
主要な内容
健康増進法は、大きく8章で構成されており、以下のポイントが含まれます:
基本方針の策定(第2章)
厚生労働大臣が国民の健康増進のための基本方針を定め、国や地方自治体がこれに基づく健康増進計画を策定します。これにより、「健康日本21」(国民健康づくり運動)が推進されています。国民健康・栄養調査(第3章)
国民の健康状態や栄養摂取状況を把握するための調査を実施し、健康施策の基礎資料としています。保健指導(第4章)
特定健診(メタボリックシンドローム対象者の選出)や特定保健指導を健康保険者に義務づけ、生活習慣病予防を強化しています。特定給食施設(第5章)
学校や病院などの給食施設での栄養管理を規定し、健康的な食事提供を促進します。受動喫煙防止(第6章)
特に注目されるのが受動喫煙対策です。
2003年の施行当初から公共施設での受動喫煙防止が求められていましたが、2018年の改正(2020年4月全面施行)でさらに強化されました。多数の人が利用する施設(学校、病院、飲食店など)では原則屋内禁煙。
違反者には罰則(個人30万円、施設管理者50万円の過料)が適用。
ただし、客席面積100平方メートル以下の既存飲食店や喫煙を主目的とする施設(たばこ販売許可店)では例外が認められています。
特別用途表示・栄養表示(第7章)
健康食品や特定保健用食品(トクホ)の表示基準を定め、虚偽・誇大広告を禁止。消費者が正確な情報を得られるよう規制しています。
歴史的背景と改正
2002年制定時:
従来の「栄養改善法」に代わり、生活習慣病予防を包括的に扱う法律として制定。「健康日本21」を法的基盤とし、受動喫煙防止が初の具体策として盛り込まれました。2018年改正:
受動喫煙対策の強化が主眼。「望まない受動喫煙」をなくすことを掲げ、屋内禁煙の範囲を拡大しました。
これにより、2020年4月から飲食店や職場などでの喫煙が大幅に制限されています。
意義と影響
健康増進法は、国民一人ひとりが健康意識を持ちつつ、国や自治体がそれを支援する枠組みを提供します。
特に受動喫煙対策は、公共の場の空気環境改善や非喫煙者の健康保護に寄与しています。
また、企業には従業員の健康増進や禁煙支援が求められ、健康経営の一環としても注目されています。
引用文献

論点およびポイント
■■GPT4o
問 109-238|実務
論点| 抗コリン薬 / チオトロピウム / 排尿障害 / 口渇
ポイント|
チオトロピウムは抗コリン薬(長時間作用型ムスカリン受容体拮抗薬:LAMA)であり、副交感神経の抑制作用を持つ。
主な副作用として、口渇(唾液分泌抑制による)や排尿障害(膀胱排尿筋の弛緩による)がある。
抗コリン薬の影響で便秘を引き起こす可能性はあるが、下痢は一般的ではない。
心拍数への影響としては、頻脈が生じる可能性があり、徐脈は副作用として考えにくい。
吸入薬の副作用として口腔カンジダ症はステロイド吸入薬(ICS)で問題となる。チオトロピウム(LAMA)には関係しない。
問 109-239|衛生
論点| 喫煙 / COPD / 受動喫煙 / CYP1A2誘導
ポイント|
COPDの最大のリスク因子は喫煙であり、喫煙を続けると気道閉塞が進行し、肺機能低下が加速する。
受動喫煙は虚血性心疾患や脳卒中のリスクを高めることが証明されており、健康被害は無視できない。
副流煙には主流煙より多くの有害物質(発がん物質など)が含まれるため、「副流煙にはほとんど発がん物質がない」は誤り。
健康増進法は受動喫煙防止が目的であり、受動喫煙防止の措置として喫煙(喫煙禁止、配慮義務)を規定している。
喫煙によりCYP1A2が誘導されることで、テオフィリンやクロザピンなどの薬物代謝が促進され、血中濃度が低下し、効果が減弱する可能性がある。
薬剤師国家試験 出題基準
出典: 薬剤師国家試験のページ |厚生労働省 (mhlw.go.jp)
出題基準 000573951.pdf (mhlw.go.jp)
論点を整理します。
■■GPT4o
総合的な論点
問109-238(実務)
チオトロピウム臭化物の副作用
この問題では、処方された チオトロピウム臭化物(吸入用抗コリン薬)の主な副作用に関する知識が問われています。
チオトロピウムは、ムスカリン受容体拮抗薬(LAMA: Long-Acting Muscarinic Antagonist) に分類される吸入薬であり、COPD患者の気道閉塞を緩和する目的で使用されます。
チオトロピウムの副作用として、以下の点が重要です。
抗コリン作用による副作用
口渇(ムスカリンM3受容体の遮断により唾液分泌が抑制される)
排尿障害(膀胱排尿筋の弛緩による排尿困難)
便秘(消化管運動の抑制)
全身性の影響は少ないが、吸入薬としての特有の副作用
口腔内カンジダ症
(ステロイド吸入薬とは異なり、チオトロピウム自体は直接的な免疫抑制作用を持たないが、抗コリン作用による唾液分泌低下が原因で発症リスクが高まる可能性がある)
心血管系への影響は限定的
徐脈は主な副作用ではない
(むしろ抗コリン作用により頻脈が生じることがある)消化管への影響として下痢よりも便秘が多い
選択肢の中で正答となるのは、
排尿障害(1)と口渇(5)である。
問109-239(衛生)
喫煙と健康
この問題では、喫煙の健康影響に関する薬剤師の説明内容について問われています。
喫煙はCOPD、がん、心血管疾患などさまざまな疾患のリスクを高めることが知られており、以下の点が重要です。
COPDと喫煙
COPDの最大のリスク要因は喫煙であり、長期の喫煙により気道炎症が慢性化し、肺機能の低下を招く。
喫煙者の肺機能低下率は非喫煙者と比較して著しく高い(FEV₁の年間低下率が増大)。
COPDの最大のリスク要因は喫煙である(1) は正しい。
受動喫煙の健康リスク
受動喫煙は虚血性心疾患や脳卒中のリスクを確実に増加させることが示されており、受動喫煙が心疾患や脳卒中のリスクを高める心配はない(2)は誤り。
主流煙と副流煙の発がん物質の含有量
副流煙(タバコの先端から出る煙)には主流煙よりも多くの有害物質(ベンゾ[a]ピレン、ニトロソアミンなど)が含まれており、受動喫煙による発がんリスクが高い。
副流煙にはほとんど発がん物質が存在しない(3)は誤り。
健康増進法と喫煙対策
健康増進法は受動喫煙防止を目的として、喫煙(喫煙禁止、配慮義務)を規定している。
健康増進法が能動喫煙の防止を目的として制定されている(4) は誤りとされたが適切な解答ではない(※喫煙に関する規定は存在する)。
喫煙と薬物代謝酵素の誘導
喫煙により肝臓のCYP1A2酵素が誘導されるため、一部の薬物(テオフィリン、クロザピン、オランザピンなど)の血中濃度が低下する。
したがって、喫煙によって薬物代謝酵素が誘導され、効果に影響が出る薬もある(5)は正しい。
選択肢の中で正答となるのは、
COPDの最大のリスク要因は喫煙である(1)と
喫煙によって薬物代謝酵素が誘導され、効果に影響が出る薬もある(5)
である。
各選択肢の論点および解法へのアプローチ方法
問109-238(実務)
選択肢 1:排尿障害
論点:
チオトロピウムは抗コリン薬であり、膀胱のムスカリンM3受容体を遮断することで排尿筋の収縮を抑制し、尿閉や排尿困難を引き起こす可能性がある。アプローチ方法:
患者の既往歴や高齢者での使用に注意し、排尿障害の既往がある場合は慎重投与とする。排尿困難が出現した場合は医師に相談するよう指導する。
選択肢 2:徐脈
論点:
抗コリン薬は一般的に迷走神経の抑制により心拍数を増加させる(頻脈)。徐脈はチオトロピウムの典型的な副作用ではない。アプローチ方法:
チオトロピウム使用後にめまいや動悸がある場合は、頻脈の可能性を考慮し医師に相談する。徐脈を示唆する報告が少ないため、優先的な副作用には挙げられない。
選択肢 3:口腔内カンジダ症
論点:
ステロイド吸入薬(ICS)では、免疫抑制の影響で口腔内カンジダ症が生じることがあるが、チオトロピウム(LAMA)には同様の作用はない。アプローチ方法:
口腔乾燥によりカンジダ症のリスクが若干増加する可能性があるが、一般的な副作用ではない。
患者には「吸入後にうがいをする」よう指導することで、リスクを最小限に抑えられる。
選択肢 4:下痢
論点:
抗コリン薬は消化管運動を抑制するため、便秘を引き起こすことが多い。下痢は一般的な副作用ではない。アプローチ方法:
消化器症状が出る場合は、下痢よりも便秘に注意し、食物繊維や水分摂取を促す。
選択肢 5:口渇
論点:
チオトロピウムの抗コリン作用により、唾液分泌が抑制されることで口渇が生じる。アプローチ方法:
口腔乾燥が気になる場合は、こまめに水分を摂取することを推奨し、重度の場合は人工唾液やシュガーレスキャンディーなどの使用を勧める。
各選択肢の論点および解法へのアプローチ方法
問109-239(衛生)
選択肢 1:COPDの最大のリスク要因は喫煙である
論点:
COPDの発症には喫煙が最も強い影響を及ぼし、FEV₁(1秒量)の低下率を加速させる。職業性粉じんもリスクだが、喫煙ほどの影響はない。アプローチ方法:
患者に対して「喫煙を続けることでCOPDの進行が加速する」ことを説明し、禁煙を強く勧める。
選択肢 2:受動喫煙は虚血性心疾患や脳卒中のリスクを高める心配はない
論点:
受動喫煙は虚血性心疾患や脳卒中の発症リスクを高めることが明確に示されており、この選択肢は誤り。アプローチ方法:
受動喫煙による健康被害を患者および家族に説明し、家庭内でも禁煙環境を整えるよう指導する。
選択肢 3:副流煙にはほとんど発がん物質が存在しない
論点:
副流煙には主流煙よりも多くの発がん性物質が含まれている。
この選択肢は誤り。アプローチ方法:
家庭内や閉鎖空間での喫煙が、同居者の健康に悪影響を及ぼすことを強調し、分煙や禁煙の重要性を説明する。
選択肢 4:能動喫煙の防止を目的として健康増進法が制定されている
論点:
健康増進法は受動喫煙の防止を目的とした法律であり、能動喫煙(自ら喫煙する行為)を直接的に規制するものではない。アプローチ方法:
受動喫煙防止のための法的枠組みを説明し、公共の場での禁煙ルールを守るよう促す。
選択肢 5:喫煙によって薬物代謝酵素が誘導され、効果に影響が出る薬もある
論点:
喫煙によりCYP1A2が誘導されるため、テオフィリンやクロザピンなどの薬剤の血中濃度が低下し、効果が減弱する可能性がある。アプローチ方法:
喫煙習慣のある患者に対し、CYP1A2の影響を受ける薬剤の服用時には注意が必要であることを説明する。
また、禁煙するとCYP1A2の活性が低下し、これらの薬剤の血中濃度が上昇するため、禁煙時の投与量調整が必要となることを伝える。
引用文献
日本呼吸器学会 COPDガイドライン 2022
COPDの診断と治療に関する指針を提供。喫煙が最大のリスク要因であること、気道閉塞の進行に喫煙が大きく関与することを記載。
日本薬剤師会「吸入薬の適正使用ガイド」
チオトロピウムの作用機序、副作用(特に口渇、排尿障害)について解説。
厚生労働省「喫煙と健康」報告書(2020年版)
受動喫煙の健康影響(心血管疾患リスクの増加)、副流煙の有害性(主流煙よりも高濃度の発がん物質を含む)について記載。
健康増進法(改正 2020年)
受動喫煙防止のための法律であり、能動喫煙の規制ではない点を明示。
U.S. National Library of Medicine, Drug Interaction Database
喫煙によるCYP1A2誘導の影響と、クロザピン・テオフィリンの血中濃度低下に関するデータを掲載。
Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease (GOLD) 2023 Report
COPDのリスク因子、治療戦略、LAMAの使用と副作用(口渇、排尿障害)に関する最新の国際ガイドライン。
以上で、論点整理を終わります。
理解できたでしょうか?
大丈夫です。
完全攻略を目指せ!
はじめましょう。
薬剤師国家試験の薬学実践問題【複合問題】から抗コリン薬 / チオトロピウム / 排尿障害 / 口渇 / 喫煙 / COPDを論点とした問題です。
なお、以下の解説は、著者(Yukiho Takizawa, PhD)がプロンプトを作成して、その対話に応答する形で GPT4o & Copilot 、Gemini 2、または Grok 2 が出力した文章であって、著者がすべての出力を校閲しています。
生成AIの製造元がはっきりと宣言しているように、生成AIは、その自然言語能力および取得している情報の現在の限界やプラットフォーム上のインターフェースのレイト制限などに起因して、間違った文章を作成してしまう場合があります。
疑問点に関しては、必要に応じて、ご自身でご確認をするようにしてください。
Here we go.
第109回薬剤師国家試験|薬学実践問題 /
問238-239
一般問題(薬学実践問題)
【物理・化学・生物、衛生/実務】
■複合問題|問 109-238-239
Q. 70歳男性。同居している息子夫婦に付き添われて来局。20歳の頃より喫煙習慣があり(ブリンクマン指数:1,200)、現在も1日に10本程度喫煙している。また職業上の粉じん曝露歴があった。数年前より労作時の息切れが出現し、徐々に症状が悪化したために近医を受診し、慢性閉塞性肺疾患(COPD)と診断され、以下の処方が出された。
(処方)
チオトロピウム臭化物吸入用カプセル18μg|1回1カプセル|
1日1吸入|全56カプセル
実務
問 109-238|実務
Q. 処方薬の注意すべき主な副作用はどれか。2つ選べ。
■選択肢
1. 排尿障害
2. 徐脈
3. 口腔内カンジダ症
4. 下痢
5. 口渇
Here:
松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 109-238-239【物理・化学・生物、衛生/実務】論点:抗コリン薬 / チオトロピウム / 排尿障害 / 口渇 / 喫煙 / COPD|matsunoya
衛生
問 109-239|衛生
Q. この男性は現在も喫煙を続けていることから、息子夫婦から、喫煙が健康に及ぼす影響を父親に説明してほしいとの依頼があった。薬剤師がこの男性に対して行う、「喫煙と健康」に関して説明する内容として適切なのはどれか。2つ選べ。
■選択肢
1. COPDの最大のリスク要因は喫煙である。
2. 受動喫煙は虚血性心疾患や脳卒中のリスクを高める心配はない。
3. たばこの発がん物質は主流煙に多く含まれており、副流煙にはほとんど存在しない。
4. 能動喫煙の防止を目的として、健康増進法が制定されている。
5. 喫煙によって薬物代謝酵素が誘導され、効果に影響が出る薬もある。
Here:
松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 109-238-239【物理・化学・生物、衛生/実務】論点:抗コリン薬 / チオトロピウム / 排尿障害 / 口渇 / 喫煙 / COPD|matsunoya
■■GPT4o
■問 109-238|実務
■論点|
この問題の論点は、チオトロピウムの副作用(抗コリン作用による影響)を特定することです。
■解説1|
排尿障害(選択肢1) [正しい]
チオトロピウムは長時間作用型ムスカリン受容体拮抗薬(LAMA)であり、主にM3受容体を阻害することで気管支拡張をもたらす。
M3受容体は膀胱の排尿筋(排尿に関与)にも存在し、阻害されると排尿困難や尿閉が生じることがある。
特に前立腺肥大症や高齢者ではリスクが高まるため注意が必要。
口渇(選択肢5) [正しい]
抗コリン作用の典型的な副作用として口渇がある。
M3受容体の遮断により唾液腺の分泌が抑制され、口腔乾燥が生じる。
高齢者は唾液分泌が低下しやすいため、口腔内の不快感や嚥下困難につながる可能性がある。
■解説2|
チオトロピウムは局所作用型の吸入薬であるが、一部は全身循環に移行し、副交感神経抑制作用が表れることがある。
副作用の頻度は経口抗コリン薬より低いが、高齢者や基礎疾患(特に前立腺肥大や緑内障)のある患者では副作用が顕在化しやすいため注意が必要。
副作用の軽減策として、吸入後のうがいや水分補給を推奨することで口渇や口腔内の不快感を軽減できる。
■結論|
チオトロピウムの副作用として、排尿障害と口渇は抗コリン作用によるものとして頻度が高い。
特に高齢者や前立腺肥大の患者では注意が必要であり、患者に副作用のリスクを説明することが重要である。
■補足|
徐脈(選択肢2) [誤り]
抗コリン薬は交感神経優位に働くため、心拍数を低下させる(徐脈)作用は一般的には認められない。
むしろ頻脈が生じることがあるため、徐脈を主な副作用とするのは誤り。
口腔内カンジダ症(選択肢3) [誤り]
口腔カンジダ症は吸入ステロイド(ICS)の副作用として知られているが、チオトロピウム(LAMA)には関係しない。
吸入ステロイド(ICS)とLAMAを併用する場合は、ICSによるカンジダ症に注意が必要。
下痢(選択肢4) [誤り]
抗コリン薬は腸管の蠕動運動を抑制するため、便秘を引き起こすことはあっても下痢は一般的ではない。
下痢の副作用は抗生物質や消化管刺激性の薬剤で問題となる。
■問 109-239|衛生
■論点|
この問題の論点は、喫煙の健康影響(COPDのリスク因子・薬物代謝酵素の誘導)を特定することです。
■解説1|
COPDの最大のリスク要因は喫煙である。(選択肢1) [正しい]
COPD(慢性閉塞性肺疾患)は喫煙が最大のリスク因子であり、80~90%の症例が喫煙者に関連している。
喫煙により気道の慢性炎症が促進され、肺胞が破壊されることで肺気腫が進行する。
喫煙歴が長いほどCOPD発症リスクが高まり、禁煙することで進行を遅らせることができる。
喫煙によって薬物代謝酵素が誘導され、効果に影響が出る薬もある。(選択肢5) [正しい]
喫煙は肝臓の薬物代謝酵素(特にCYP1A2)を誘導し、一部の薬剤の代謝を促進する。
CYP1A2の基質となる薬剤の例:
テオフィリン(気管支拡張薬) → 喫煙者では代謝が促進され、血中濃度が低下し効果が減弱。
クロザピン(抗精神病薬) → 代謝が促進され、血中濃度が低下しやすい。
カフェイン → 代謝が亢進し、作用時間が短縮。
喫煙を中止すると代謝酵素の誘導が消失し、薬物の血中濃度が上昇するため、薬剤調整が必要となることがある。
■解説2|
COPDの発症を防ぐために最も有効な対策は禁煙であり、薬剤師が禁煙の重要性を説明することが求められる。
薬物代謝への影響は個人差があるが、喫煙者に対する薬剤の投与設計では代謝酵素の誘導を考慮する必要がある。
特に、テオフィリンを使用しているCOPD患者では、喫煙の有無が薬効に大きく影響するため注意が必要。
■結論|
COPDの最大のリスク因子が喫煙であること、および喫煙が薬物代謝に影響を与えることは、科学的に確立された事実である。
患者に対して、喫煙がCOPDの進行や薬物療法に及ぼす影響を説明し、禁煙を促すことが重要である。
■補足|
受動喫煙は虚血性心疾患や脳卒中のリスクを高める心配はない。(選択肢2) [誤り]
受動喫煙は虚血性心疾患・脳卒中のリスクを確実に高めることが証明されている。
世界保健機関(WHO)や厚生労働省も、受動喫煙が心血管疾患や呼吸器疾患のリスク因子であると明確に示している。
たばこの発がん物質は主流煙に多く含まれており、副流煙にはほとんど存在しない。(選択肢3) [誤り]
副流煙(燃焼部から直接発生する煙)には主流煙より高濃度の有害物質が含まれている。
特に発がん性物質(ベンゾピレン、ニトロソアミン)や一酸化炭素の濃度は、副流煙の方が主流煙より高い。
そのため、受動喫煙の健康リスクは非常に大きい。
能動喫煙の防止を目的として、健康増進法が制定されている。(選択肢4) [誤り]
健康増進法は受動喫煙防止を主な目的として、喫煙(禁煙、配慮義務)を規定している。
2018年の改正により、飲食店や公共施設での喫煙規制が強化され、受動喫煙防止対策が強化された。
喫煙に関しては、たばこ税の引き上げや禁煙補助制度が別途施行されている。
必須問題の解説は、こちらからどうぞ。
薬剤師国家試験対策ノート|論点解説 必須問題 第106回-第109回 一覧 powered by Gemini 1.5 Pro, Google AI Studio & GPT4, Copilot|matsunoya (note.com)
薬学理論問題の解説は、こちらからどうぞ。
薬剤師国家試験対策ノート|論点解説 薬学理論問題 第106回-第109回 一覧 powered by Gemini 1.5 Pro, GPT4o, Copilot, and Grok 2|matsunoya
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第109回薬剤師国家試験|薬学実践問題 /
問238-239
一般問題(薬学実践問題)
【物理・化学・生物、衛生/実務】
■複合問題|問 109-238-239
Q. 70歳男性。同居している息子夫婦に付き添われて来局。20歳の頃より喫煙習慣があり(ブリンクマン指数:1,200)、現在も1日に10本程度喫煙している。また職業上の粉じん曝露歴があった。数年前より労作時の息切れが出現し、徐々に症状が悪化したために近医を受診し、慢性閉塞性肺疾患(COPD)と診断され、以下の処方が出された。
(処方)
チオトロピウム臭化物吸入用カプセル18μg|1回1カプセル|
1日1吸入|全56カプセル
実務
問 109-238|実務
Q. 処方薬の注意すべき主な副作用はどれか。2つ選べ。
■選択肢
1. 排尿障害
2. 徐脈
3. 口腔内カンジダ症
4. 下痢
5. 口渇
Here:
松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 109-238-239【物理・化学・生物、衛生/実務】論点:抗コリン薬 / チオトロピウム / 排尿障害 / 口渇 / 喫煙 / COPD|matsunoya
衛生
問 109-239|衛生
Q. この男性は現在も喫煙を続けていることから、息子夫婦から、喫煙が健康に及ぼす影響を父親に説明してほしいとの依頼があった。薬剤師がこの男性に対して行う、「喫煙と健康」に関して説明する内容として適切なのはどれか。2つ選べ。
■選択肢
1. COPDの最大のリスク要因は喫煙である。
2. 受動喫煙は虚血性心疾患や脳卒中のリスクを高める心配はない。
3. たばこの発がん物質は主流煙に多く含まれており、副流煙にはほとんど存在しない。
4. 能動喫煙の防止を目的として、健康増進法が制定されている。
5. 喫煙によって薬物代謝酵素が誘導され、効果に影響が出る薬もある。
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薬剤師国家試験対策ノート📒
薬学実践問題 第106回薬剤師国家試験 全50問
薬剤師国家試験対策ノート📒
薬学実践問題 第107回薬剤師国家試験 全50問
薬剤師国家試験対策ノート📒
薬学実践問題 第108回薬剤師国家試験 全50問
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