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松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 106-252-253【薬理、薬剤/実務】論点:作用機序 / 副作用 / 炭酸リチウム / リスペリドン / ロスバスタチン / メトホルミン / オルメサルタン メドキソミル / ブロチゾラム

第106回薬剤師国家試験|薬学実践問題 /
問252-253

一般問題(薬学実践問題)


【薬理、薬剤/実務】

■複合問題|問 106-252-253

Q. 59歳男性。体重72kg。糖尿病、高血圧、脂質異常症に対する治療を受けていた。同時期にうつ病に対しパロキセチンで治療を開始したが、抑うつが改善した後気分が高揚したため、双極性障害と診断され任意入院した。入院後特に焦燥感が強いと患者から訴えがあった。現在の服用薬剤は処方1のとおり。
(処方1)
炭酸リチウム錠|200mg|1回|2錠(1日2錠)|
1日1回 朝食後 14日分|
リスペリドン錠|1mg|1回|3錠(1日6錠)|
1日2回 朝夕食後 14日分|
ロスバスタチン錠|2.5mg|1回1錠(1日1錠)|
1日1回 夕食後 14日分|
メトホルミン塩酸塩錠|500mg|1回1錠(1日2錠)|
1日2回 朝夕食後 14日分|
オルメサルタン|メドキソミル錠|20mg|1回1錠(1日1錠)|
1日1回 朝食後 14日分|


薬理

問 106-252|薬理
Q. 処方1のいずれかの薬物の薬理作用にあてはまるのはどれか。2つ選べ。
■選択肢
1. B型モノアミンオキシダーゼ(MAOB)の阻害
2. ドパミンD2受容体とセロトニン5HT2A受容体の遮断
3. ホスファチジルイノシトール(PI)代謝回転の促進
4. アンジオテンシン変換酵素の阻害
5. AMP活性化プロテインキナーゼ(AMPK)の活性化


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実務

問 106-253|実務
Q. 患者から、ふらつきがひどくて歩きづらいとの訴えが強かった。また、家族より、時折発汗、流涎、手の震えに加えて身動きもせず黙り込むなどの症状も散見されるとの情報を得た。副作用軽減を念頭に、主治医に薬剤師が提案する内容として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
■選択肢
1. ロスバスタチン錠の増量
2. リスペリドン錠の減量
3. メトホルミン塩酸塩錠の減量
4. オルメサルタン メドキソミル錠の増量
5. ブロチゾラム錠の追加


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こんにちは!薬学生の皆さん。
Mats & BLNtです。

matsunoya_note から、薬剤師国家試験の論点解説をお届けします。
苦手意識がある人も、この機会に、【薬理、薬剤/実務】の複合問題を一緒に完全攻略しよう!
今回は、第106回薬剤師国家試験|薬学実践問題 / 問252-253、論点:作用機序 / 副作用 / 炭酸リチウム / リスペリドン / ロスバスタチン / メトホルミン / オルメサルタン メドキソミル / ブロチゾラムを徹底解説します。

薬剤師国家試験対策ノート NOTE ver.
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松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 106-252-253【薬理、薬剤/実務】論点:作用機序 / 副作用 / 炭酸リチウム / リスペリドン / ロスバスタチン / メトホルミン / オルメサルタン メドキソミル / ブロチゾラム|matsunoya

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このコンテンツの制作者|

滝沢 幸穂  Yukiho Takizawa, PhD

https://www.facebook.com/Yukiho.Takizawa

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設問へのアプローチ|

薬学実践問題は原本で解いてみることをおすすめします。
まずは、複合問題や実務の問題の構成に慣れることが必要だからです。
薬学実践問題は薬剤師国家試験2日目の①、②、③ の3部構成です。
今回の論点解説では2日目を取り上げています。


厚生労働省|過去の試験問題👇

第109回(令和6年2月17日、2月18日実施)
第108回(令和5年2月18日、2月19日実施)
第107回(令和4年2月19日、2月20日実施)
第106回(令和3年2月20日、2月21日実施)


第106回薬剤師国家試験 問252-253(問106-252-253)では、様々な医薬品の作用機序および副作用に関する知識を薬理および実務のそれぞれの科目の視点から複合問題として問われました。


複合問題は、各問題に共通の冒頭文とそれぞれの科目別の連問で構成されます。
冒頭文は、問題によっては必要がない情報の場合もあるため、最初に読まずに、連問すべてと選択肢に目を通してから、必要に応じて情報を取得するために読むようにすると、時間のロスが防げます。
1問、2分30秒で解答できればよいので、いつも通り落ち着いて一問ずつ別々に解けば大丈夫です。
出題範囲は、それぞれの科目別の出題範囲に準じています。
連問と言ってもめったに連動した問題は出ないので、平常心で取り組んでください。


💡ワンポイント

複合問題ですが、問106-252-253を解くうえで必要な情報は、黄色い線で示した部分です。
それ以外の情報取得は必要がないです。読んでいると時間のロスに繋がります。

問106-252-253 論点解説|matsunoya_note

問106-252は、処方1(5種類の医薬品)の薬理作用に関する記述の正誤を問う問題です。
医療用医薬品添付文書の作用機序の項についての理解が必要です。
作用機序については後述します。

問106-253は、副作用の軽減に関する記述の正誤を問う問題です。
医療用医薬品添付文書の副作用の項についての理解が必要です。


副作用について解説

患者および家族の訴えから副作用を特定する必要があります。
「ふらつき、発汗、流涎、手の震え、身動きもせず黙り込む」

以上の記述が、リスペリドン(セロトニン・ドパミン・アンタゴニスト(SDA))の主な副作用(食欲不振、不眠症、不安、アカシジア、振戦、構音障害、傾眠、めまい・ふらつき流涎過多、便秘、悪心、嘔吐、筋固縮、月経障害、易刺激性、倦怠感、口渇)のどれかに相当することを特定する必要があります。

ちなみに、アカシジアおよび筋固縮という副作用の特徴は以下の通りです。

アカシジア(静座不能症)の主な症状

  • 体や足のそわそわ感、むずむず感、灼熱感

  • 座ったままでいられず、歩き回りたくなる衝動

  • じっとしていられず、脚を小刻みに動かす

  • 姿勢を頻繁に変えたくなる

筋固縮(薬剤性パーキンソニズム)の主な症状

薬剤の副作用として発生する筋肉のこわばりや硬直を指します。

  • 筋肉のこわばり:
    特に手足の筋肉が硬くなり、動かしにくくなる。

  • 動作の遅延:
    動作が遅くなり、動き始めるのが困難になる。

  • 振戦:
    手や指先が震えることがある。

  • 姿勢保持障害:
    倒れやすくなる、歩行が不安定になる。

  • 仮面様顔貌:
    表情が少なくなる。

  • 小刻み歩行:
    歩幅が狭くなり、すり足歩行になることがある。

また、リスペリドンの重大な副作用の悪性症候群に関する自覚症状は以下の通りです。

悪性症候群に関する自覚症状:
高熱、汗をかく、ぼーっとする、手足のふるえ、体のこわばり、話しづらい、よだれが出る、飲み込みにくい、脈が速くなる、呼吸数が増える、血圧が上昇する

患者向医薬品ガイド 製造販売元/ヤンセンファーマ株式会社
G_リスパダールOD錠0.5mg/リスパダールOD錠1mg/リスパダールOD錠2mg

特定の背景を有する患者に関する注意(インタビューフォーム)

パーキンソン病又はレビー小体型認知症のある患者には慎重に投与することとの記載がインタビューフォームにあります。
リスペリドンドパミン拮抗作用により、悪性症候群が起こりやすくなる可能性があり、また、錐体外路症状を含む抗精神病薬過敏反応(錯乱、意識レベルの低下、転倒を伴う体位不安定等の症状)を悪化させる可能性があることから記載されています。
また、高齢者では、患者の状態を観察しながら少量(1回0.5mg)から投与するなど、慎重に投与すること。高齢者では錐体外路症状等の副作用があらわれやすく、また、腎機能障害を有する患者では最高血漿中濃度が上昇し、半減期が延長することがあるとの記載がインタビューフォームにあります。


今回の問題で出題された医薬品は以下の通りです。
患者は4種類の疾病(糖尿病、高血圧、脂質異常症、双極性障害)の治療中であるため、医薬品の領域は多岐に渡ります。

1. 炭酸リチウム |躁病・躁状態治療剤
2. リスペリドン |抗精神病剤
3. ロスバスタチン|HMG-CoA還元酵素阻害剤
4. メトホルミン |経口糖尿病用剤
5. オルメサルタン メドキソミル|高親和性AT1レセプターブロッカー
6. ブロチゾラム |睡眠導入剤

冒頭文で必要な情報は、
疾患(※上記を参照)、
処方1(※上記を参照)
です。


医薬品の薬理作用機序を、医薬品名から特定する際に、場合によってはおすすめな方法にステムで識別する方法があります。
今回出題された医薬品のステムに関しては、基本的な知識について復習および論点およびポイントに記載しましたが、ヒントになるステムをまず示しますのでご参考になさってください。
なお、ここに示したステムは基本的にインタビューフォームの名称に関する項目の記載から引用したので信頼しうる情報です。


覚えておくべきステム


アンジオテンシンII受容体拮抗薬:-sartan

  例:オルメサルタン メドキソミル、カンデサルタン シレキセチル、
    ロサルタンカリウム、バルサルタ ン、テルミサルタン、
    イルベサルタン、アジルサルタン

アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬:-pril

  例:カプトプリル、イミダプリル、エナラプリル、テモカプリル

HMG-CoA還元酵素阻害薬:-statin

  例:ロスバスタチン、プラバスタチン、シンバスタチン、
    フルバスタチン、アトルバスタチン、ピタバスタチン

フェンホルミン系血糖降下薬:-formin

  例:ビグアナイド系経口糖尿病用剤、
               ブホルミン、メトホルミン
    膵β細胞のインスリン分泌を介さない血糖降下作用
    (1)肝での糖新生抑制、(2)末梢での糖利用促進、
    (3)腸管からのグルコース吸収抑制

MAO-B 阻害剤:-giline

  例:セレギリン、ラサギリン
    パーキンソン病治療剤(選択的MAO-B阻害剤)

抗精神病薬、リスペリドン誘導体:-peridone

  例:リスペリドン:セロトニン・ドパミン・アンタゴニスト(SDA)
    パリペリドン:リスペリドンの主活性代謝物
    ドンペリドン:抗ドパミン作用、消化管運動改善

ジアゼパム誘導体(-azepam)の関連物質:-izolam

  例:ブロチゾラム、エチゾラム


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少し解説💁


問 106-252|薬理
ホスファチジルイノシトール(PI)代謝回転の促進(選択肢3)
[誤り]❓


この選択肢の論点は、
リチウムはホスファチジルイノシトール(PI)代謝回転を抑制するのか、それとも、PI代謝回転を促進するのか、
です。

科学的根拠になりうる文献を、ざっと調べ(てもらい…🤖🦾🫥)ました。※ powered by Grok 3 beta

結論から言うと、
リチウムの薬理作用機序として、イノシトールモノホスファターゼ(IMPase)を阻害し、神経細胞内のPI代謝経路を抑制することが報告されています。その一方で、長期的なリチウム使用ではIMPase活性が増加するという報告があります。

この選択肢のような紛らわしい記述の正誤を問うことは、薬剤師国家試験の出題としては、逸脱しています。
科学的根拠を明確に示すことができない記述で正誤を問うことは止めるべきです。
草案の時点でエビデンスを添付させることを義務化する必要があります。
利益相反関係によるこうした意図的で戦略的な(エビデンスのない)ネガティブデータを問う正誤問題は、明確に誰かが止めない限り、再発は防ぐことができないです。

推奨される正誤を問う記述は、医療用医薬品添付文書に記載された作用機序(原文まま)です。百歩譲っても、インタビューフォームにおける解説までです。

ホスファチジルイノシトール(PI)代謝回転の調整の明確なエビデンスは、インタビューフォームに記載がないです。
以下、インタビューフォームからの抜粋です。


2. 薬理作用
(1) 作用部位・作用機序

リチウムは中枢神経系における、NA作動系、DA作動系、5-HT作動系において、きわだった作用機序になるものはなく、多くの作用が複合的に関連して作用するものと推測されている10)。
神経伝達物質の代謝に対する作用10) シナプスにおける脳内モノアミンの動態とリチウムとの関係をまとめた。

リチウムは中枢神経系における作用機序(推定)
出典:インタビューフォーム 製造販売/大正製薬株式会社

① 脳内アミンの生成抑制作用
②、③ シナプス小胞のアミン貯蔵能を低下させ細胞内へのアミン放出促進とMAOによる代謝増加作用
④ シナプス間隙への放出抑制作用
⑤ 活性アミンの再取り込み促進作用
⑥、⑦ adenylate cyclaseやcyclic-AMPなどに作用し、アミンに対する受容体の感受性調節作用


出典:

PMDA 医療用医薬品添付文書等 炭酸リチウム
製造販売/大正製薬株式会社 リーマス錠100/リーマス錠200
インタビューフォーム F1_リーマス錠100/リーマス錠200
患者向医薬品ガイド G_リーマス錠100/リーマス錠200


Grok 3 beta による文献調査の結果を以下に示します。
意外と頑張ってくれました。🤖🦾🫥


文献調査結果

■■Grok 3 beta


  • 研究は、リチウムがイノシトールモノホスファターゼ(IMPase)を阻害し、神経細胞内のPI代謝経路を抑制することを示唆しています。

  • このメカニズムは双極性障害治療に重要な役割を果たす可能性があります。

背景

リチウムは60年以上にわたり、気分障害の治療に使用されてきました。
その薬理メカニズムの一つとして、イノシトールモノホスファターゼ(IMPase)の阻害が挙げられます。これは、神経細胞内のホスファチジルイノシトール(PI)シグナル伝達経路に影響を与えます。

メカニズムの詳細

リチウムは、IMPaseを阻害することでミオイノシトールの再生を防ぎます。これにより、PI代謝経路の主要な成分であるホスファチジルイノシトール二リン酸(PIP2)とイノシトール-1,4,5-三リン酸(IP3)の再合成が減少します。これは神経細胞のシグナル伝達に影響を与え、気分安定化に寄与する可能性があります。

予想外のエビデンス

興味深いことに、長期的なリチウム使用ではIMPaseの活性が増加する報告があります。しかしながら、急性の効果では阻害が主です。
これは、治療効果の複雑さを示しています。

詳細な情報は、以下のような科学的なレビューで確認できます:
Lithium: the pharmacodynamic actions of the amazing ion


調査ノート 詳細

この調査ノートでは、リチウムの薬理メカニズム、特にイノシトールモノホスファターゼ(IMPase)の阻害と神経細胞内のPI代謝経路の抑制に関する詳細な情報を提供します。
リチウムは双極性障害の治療に長年使用されており、そのメカニズムは依然として研究の対象となっています。

背景

リチウムは、気分障害の治療における主要な薬剤として60年以上にわたり使用されてきました。その薬理作用は完全には解明されていませんが、IMPaseの阻害がPIシグナル伝達経路に影響を与えることが示唆されています。
この経路は神経細胞の機能に重要であり、気分安定化の鍵となる可能性があります。

メカニズムの詳細

リチウムは、治療的に有効な濃度でIMPaseを阻害します。
これは、ミオイノシトールの枯渇を引き起こし、PI代謝経路の主要な成分であるPIP2とIP3の再合成を減少させます。このプロセスは、神経細胞のシグナル伝達に影響を与え、双極性障害の治療効果に寄与する可能性があります。

具体的なメカニズムとしては、リチウムがマグネシウムと競合してIMPaseの金属結合部位を占めることで、酵素の触媒機能を阻害することが報告されています。これにより、PIシグナル伝達経路の活動が抑制され、神経細胞の興奮毒性やカルシウムシグナル伝達が調整されます。

エビデンス

いくつかの研究がこのメカニズムを支持しています。
例えば、ネズミでの急性リチウム投与はミオイノシトールの枯渇を示し、他方、双極性障害患者ではPIサイクルの異常な活動とミオイノシトールの増加が観察されています。
これらの知見は、リチウムが神経細胞内でPI代謝経路を抑制することを示唆しています。

また、MRS(磁気共鳴分光法)の研究では、双極性障害患者のミオイノシトールレベルがリチウム投与後に変化することが確認されています。
これらの研究は、リチウムのIMPase阻害が神経細胞のシグナル伝達に直接的な影響を与えることを裏付けています。

長期使用の影響

興味深いことに、長期的なリチウム使用ではIMPaseの活性が増加する報告があります。
これは、急性の阻害効果とは対照的で、慢性使用による酵素のアップレギュレーションを示唆しています。
この複雑さは、リチウムの治療効果の時間依存性を示しており、さらなる研究が必要です。

臨床的意義

IMPaseの阻害によるイノシトール枯渇は、二次的なPKCシグナル伝達経路や遺伝子発現の変化を引き起こす可能性があります。
これらの変化は、リチウムの気分安定化効果と関連している可能性が、双極性障害の病態生理学的な観点から推察されます。

表:主要な研究と知見

参考文献|年|
主要な知見

Lithium: the pharmacodynamic actions of the amazing ion2013
リチウムはIMPaseを阻害し、PIシグナル伝達経路を抑制し、神経細胞のシグナル伝達に影響を与える。

Mechanism of inositol monophosphatase, the putative target of lithium therapy1994
IMPaseはPIシグナル伝達経路に重要で、リチウムによる阻害が双極性障害の治療に関与。

Increased inositol-monophosphatase activity by lithium treatment in bipolar patients2004
長期リチウム使用ではIMPase活性が増加する可能性がある。

結論

リチウムのIMPase阻害と神経細胞内のPI代謝経路の抑制は、双極性障害の治療における重要なメカニズムと考えられます。


引用文献


おまけ

舞台裏でのGrokのプロセス:

Ref. Grok 3 beta🤖🦾 & Mats 🫥 🫶

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🫛豆知識 医療用医薬品添付文書等

医療用医薬品添付文書等を一読しておくと応用力がつきます。


リスペリドンのインタビューフォームから一部抜粋します。


5.重要な基本的注意とその理由

8. 重要な基本的注意 〈効能共通〉

8.1 投与初期、再投与時、増量時にα交感神経遮断作用に基づく起立性低血圧があらわれることがあるので、少量 から徐々に増量し、低血圧があらわれた場合は減量等、適切な処置を行うこと。

8.2 眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転 等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。

8.3 本剤の投与により、高血糖や糖尿病の悪化があらわれ、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡に至ることがあるので、本剤投与中は、口渇、多飲、多尿、頻尿等の症状の発現に注意するとともに、特に糖尿病又はその既往歴あるいはその危険因子を有する患者については、血糖値の測定等の観察を十分に行うこと。[8.5、9.1.6、 11.1.9参照]

8.4 低血糖があらわれることがあるので、本剤投与中は、脱力感、倦怠感、冷汗、振戦、傾眠、意識障害等の低血 糖症状に注意するとともに、血糖値の測定等の観察を十分に行うこと。[8.5、11.1.10参照]

8.5 本剤の投与に際し、あらかじめ上記8.3及び8.4の副作用が発現する場合があることを、患者及びその家族に十分に説明し、高血糖症状(口渇、多飲、多尿、頻尿等)、低血糖症状(脱力感、倦怠感、冷汗、振戦、傾眠、意 識障害等)に注意し、このような症状があらわれた場合には、直ちに投与を中断し、医師の診察を受けるよう 指導すること。[8.3、8.4、9.1.6、11.1.9、11.1.10参照]

〈統合失調症〉

8.6 興奮、誇大性、敵意等の陽性症状を悪化させる可能性があるので観察を十分に行い、悪化がみられた場合には 他の治療法に切り替えるなど適切な処置を行うこと。

〈小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性〉

8.7 定期的に安全性及び有効性を評価し、漫然と長期にわたり投与しないこと。 27

(解説)

8.1 リスペリドンはα交感神経遮断作用を有しており、起立性低血圧、低血圧の副作用が認められているため、注意 喚起している。

8.2 本剤が中枢神経抑制作用を有することから注意喚起している。自動車運転能力に与える本剤の影響を精神運動能力により検討した海外の報告では、本剤を投与された統合失調症患者において、健康成人と比較し精神運動能力 (視覚、注意力、反応時間、感覚運動能力)の低下が認められている45)。

8.3、8.5 糖尿病又はその既往歴のある患者、あるいは糖尿病の家族歴、高血糖、肥満等の糖尿病の危険因子を有する 患者に対しては、慎重投与としているが、糖尿病の危険因子の有無にかかわらず、本剤を投与する際には、糖尿 病の自覚症状(口渇、多飲、頻尿等)や血糖値に留意し、あらかじめ患者及びその家族に対してこのような副作 用が発現する場合があることを説明すること。
また、自覚症状があらわれた場合には、直ちに医師の診察を受けるよう指導すること。
発現機序は不明だが、抗精神病薬がグルコース輸送蛋白を阻害することによってインスリン抵抗性を引き起こし、高血糖が発症する可能性が示唆されている46)。

8.4、8.5 非定型抗精神病薬において、低血糖が報告されている。本剤を投与する際には、低血糖症状(脱力感、倦怠 感、冷汗、振戦、傾眠、意識障害等)や血糖値に留意し、あらかじめ患者及びその家族に対してこのような副作 用が発現する場合があることを説明すること。
また、自覚症状があらわれた場合には、直ちに医師の診察を受けるよう指導すること。

8.6 統合失調症患者を対象とした国内臨床試験において、BPRS(Brief Psychiatric Rating Scale)による症状別改善度の評価で、統合失調症の陽性症状である「興奮」、「誇大性」、「敵意」の項目が他の項目と比べて悪化率が高かっ たため注意喚起している。

8.7 小児期の患者においては、安全性及び有効性の最適なバランスが得られるよう定期的に評価する必要があるため、注意喚起している。

6.特定の背景を有する患者に関する注意

(1)合併症・既往歴等のある患者

9.1 合併症・既往歴等のある患者

9.1.1 心・血管系疾患、低血圧、又はそれらの疑いのある患者 一過性の血圧降下があらわれることがある。

9.1.2 不整脈の既往歴のある患者、先天性QT延長症候群の患者 QTが延長する可能性がある。

9.1.3 パーキンソン病又はレビー小体型認知症のある患者
悪性症候群が起こりやすくなる。また、錐体外路症状の悪化に加えて、錯乱、意識レベルの低下、転倒を伴う体位不安定等の症状が発現するおそれがある。[11.1.1参照]

9.1.4 てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある患者 痙攣閾値を低下させるおそれがある。

9.1.5 自殺企図の既往及び自殺念慮を有する患者 症状を悪化させるおそれがある。

9.1.6 糖尿病又はその既往歴のある患者、あるいは糖尿病の家族歴、高血糖、肥満等の糖尿病の危険因子を 有する患者 血糖値が上昇することがある。[8.3、8.5、11.1.9参照]

9.1.7 脱水・栄養不良状態等を伴う身体的疲弊のある患者 悪性症候群が起こりやすい。[11.1.1参照]

9.1.8 不動状態、長期臥床、肥満、脱水状態等の患者 抗精神病薬において、肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されている。[11.1.12参照]

(解説)

9.1.1 本剤はα交感神経遮断作用を有しており、血圧降下が発現する可能性があることから、心・血管系疾患、低血圧、又はそれらの疑いのある患者には慎重に投与すること。

9.1.2 抗精神病薬の投与で、QT延長等の心電図異常があらわれることがある。このような心電図変化には、抗精 神病薬のもつキニジン様作用、電解質平衡の異常、心筋線維への直接的影響等、多くの因子が複雑に関与し ている。不整脈の既往歴のある患者、先天性QT延長症候群の患者又はQT延長を起こすことが知られている 薬剤を投与中の患者では、QT延長が起こりやすくなる可能性があるため、慎重に投与すること。

9.1.3 本剤の有するドパミン拮抗作用により、悪性症候群が起こりやすくなる可能性があり、また、錐体外路症状を含む抗精神病薬過敏反応(錯乱、意識レベルの低下、転倒を伴う体位不安定等の症状)を悪化させる可能性があることから、パーキンソン病又はレビー小体型認知症のある患者には慎重に投与すること。 

9.1.4 動物実験においてリスペリドンには痙攣誘発作用は認められなかったが、他の抗精神病薬(ブチロフェノン 系、フェノチアジン系、イミノジベンジル系、ベンズアミド系等)において痙攣閾値を低下させることが知 られているため、てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある患者には慎重に投与すること。

9.1.5 統合失調症は自殺の危険性が高い疾患であることが知られており、特に1950年代以降の薬物療法導入後の自 殺率の上昇が、国内外で報告されている44)。
しかしながら、統合失調症の自殺には動機不明で予測不能なも のが多く、薬物療法との直接的な関連性を類推することは殆ど不可能とされている。
本剤の市販後に自殺関連症例が報告されており、薬剤との因果関係は明確にはなっていないが、自殺に関する本邦の同効薬での記載状況を考慮の上、安全性確保措置のため注意喚起している。

9.1.6 国内において集積された高血糖を含む糖尿病関連の副作用発現症例について検討した結果、その症例のほとんどが、糖尿病の合併症、糖尿病の家族歴、高血糖あるいは肥満等の糖尿病の危険因子を有していた。これらの患者には、血糖値の測定等の観察を十分に行うなど慎重に投与すること。

9.1.7 脱水及び栄養不良状態等を伴う身体的疲弊状態は、悪性症候群発症の危険因子であると考えられていること から、このような患者には慎重に投与すること。

9.1.8 2009年10月の欧州CHMP(医薬品委員会)による勧告を受けて国内においても検討が行われた結果、抗精神 病薬共通の注意事項として「重大な副作用」の項に「肺塞栓症、深部静脈血栓症」を記載し、また、不動状態、長期臥床、肥満、脱水状態等の危険因子を有する患者に投与する場合には注意する旨を記載することと した。(「重大な副作用」の項参照。)

(2)腎機能障害患者

9.2 腎機能障害患者 本剤の半減期の延長及びAUCが増大することがある。[16.6.1参照]

(解説)

海外において本剤を腎障害のある患者に投与したとき、半減期の延長及びAUCの増大が認められた。また、本剤 は腎障害のある患者に投与された報告が少なく安全性が確立していないため、腎障害のある患者には慎重に投与すること。 「Ⅶ-1-(3)7)腎機能障害患者における薬物動態(外国人データ)」の項参照

(3)肝機能障害患者

9.3 肝機能障害患者 肝障害を悪化させるおそれがある。[11.1.5、16.6.1参照]

(解説)

肝障害のある患者に投与された報告が少なく安全性は確立していない。本剤投与による肝機能障害が報告されて おり、本剤は主に肝臓で代謝されるため、肝障害のある患者では本剤の作用が増強する可能性があることから、 慎重に投与すること。

(4)生殖能を有する者

設定されていない

(5)妊婦

9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。妊娠後期に抗精神病薬が投与されている場合、新生児に哺乳障害、傾眠、呼吸障害、振戦、筋 緊張低下、易刺激性等の離脱症状や錐体外路症状があらわれたとの報告がある。

(解説)

動物実験(ラット、ウサギ)ではリスペリドンによる生殖能、胎児への毒性及び催奇形性は認められていない67) が、臨床において国内外ともに使用経験が少なく安全性は確立していない。なお、リスペリドン製剤の妊娠中の 投与に関する調査として、以下の報告がある。
<文献報告68)>
リスペリドン製剤を投与した全713例(プロスペクティブ516例、レトロスペクティブ197例)における妊娠及 び新生児の転帰に関する大規模調査で、自然流産、形成異常、胎児の催奇形性は一般人口と比較して増加しなかったが、妊娠第3三半期の投与例で、新生児において自然治癒性の錐体外路症状がみられた。
<文献報告69)>
英国で7,684例の患者におけるリスペリドン製剤の安全性を検討しており、9例の妊婦症例が収集されている。 このうち、7例の新生児が出生しているが、先天性異常は報告されなかった。

(6)授乳婦

9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒトで乳汁移行が認 められている37)。

(解説)

外国人患者において、乳汁への移行が認められているので、授乳中の婦人に投与する場合は授乳を中止すること。
<海外データ>
21歳の双極性障害女性患者。出産後に症状が悪化したため入院した。入院時に授乳は中止させ、本剤の投与を開 始した。本剤を6mg/日まで増量後1週間経過の時点で乳汁中のリスペリドン及び9-ヒドロキシリスペリドン濃度 を測定したところ、乳汁中からリスペリドン及び9-ヒドロキシリスペリドンの各々が検出された。
AUC0-24での 乳汁/血漿比は、リスペリドンで0.42、9-ヒドロキシリスペリドンでは0.24であった37)。
注意)本剤の本邦における承認された効能又は効果は「統合失調症」、「小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性」である。

(8)高齢者

9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら少量(1回0.5mg)から投与するなど、慎重に投与すること。高齢者では錐体外路症状等の副作用があらわれやすく、また、腎機能障害を有する患者では最高血漿中濃度が上昇し、半減期が延長することがある。[16.6.1参照]
内用液
患者の状態を観察しながら少量(1回0.5mg(0.5mL))から投与するなど、慎重に投与すること。
高齢者では錐体外路症状等の副作用があらわれやすく、また、腎機能障害を有する患者では最高血漿中濃度が上昇し、 半減期が延長することがある。[16.6.1参照]

(解説)

高齢者では、一般的に腎機能や肝機能等の低下が認められ、副作用があらわれやすくなることが考えられるの で、慎重に投与すること。 「Ⅶ-1-(3)5)高齢者における薬物動態(外国人データ)」の項参照


出典: PMDA 医療用医薬品添付文書等 リスペリドン

製造販売元/ヤンセンファーマ株式会社 リスパダール錠1mg/リスパダール錠2mg/リスパダール錠3mg/リスパダール細粒1%
インタビューフォーム F1_リスパダール錠1mg/リスパダール錠2mg/リスパダール錠3mg/リスパダール細粒1%


PMDA 医療用医薬品添付文書等


炭酸リチウム
製造販売/大正製薬株式会社 リーマス錠100/リーマス錠200
インタビューフォーム F1_リーマス錠100/リーマス錠200
患者向医薬品ガイド G_リーマス錠100/リーマス錠200


リスペリドン
製造販売元/ヤンセンファーマ株式会社 リスパダール錠1mg/リスパダール錠2mg/リスパダール錠3mg/リスパダール細粒1%
インタビューフォーム F1_リスパダール錠1mg/リスパダール錠2mg/リスパダール錠3mg/リスパダール細粒1%
患者向医薬品ガイド G_リスパダール錠1mg/リスパダール錠2mg/リスパダール錠3mg/リスパダール細粒1%


ロスバスタチンカルシウム
製造販売元/アストラゼネカ株式会社 クレストール錠2.5mg/クレストール錠5mg/クレストールOD錠2.5mg/クレストールOD錠5mg
インタビューフォーム F1_クレストール錠2.5mg/クレストール錠5mg/クレストールOD錠2.5mg/クレストールOD錠5mg
患者向医薬品ガイド G_クレストール錠2.5mg/クレストール錠5mg/クレストールOD錠2.5mg/クレストールOD錠5mg


メトホルミン塩酸塩
製造販売元/日本新薬株式会社 グリコラン錠250mg
インタビューフォーム F1_グリコラン錠250mg
患者向医薬品ガイド G_グリコラン錠250mg


オルメサルタン メドキソミル
製造販売元/第一三共株式会社 オルメテックOD錠5mg/オルメテックOD錠10mg/オルメテックOD錠20mg/オルメテックOD錠40mg
インタビューフォーム F1_オルメテックOD錠5mg/オルメテックOD錠10mg/オルメテックOD錠20mg/オルメテックOD錠40mg
患者向医薬品ガイド 患者向医薬品ガイド_オルメテックOD錠5mg/オルメテックOD錠10mg/オルメテックOD錠20mg/オルメテックOD錠40mg


ブロチゾラム
製造販売元/日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社 レンドルミン錠0.25mg
インタビューフォーム F1_レンドルミン錠0.25mg
患者向医薬品ガイド レンドルミン錠0.25mg


まず基本的な知識について復習しておきましょう。

■■GPT4o


各医薬品の適用、薬効薬理および
基本的な注意・相互作用

1. 炭酸リチウム

  • 適用: 双極性障害(躁病エピソードおよび再発予防)

  • 薬効薬理(作用機序):

    • 中枢神経系に作用し、神経伝達物質(ドーパミン、セロトニン、ノルアドレナリンなど)のバランスを調整することで、躁状態を抑制する。

    • 第二メッセンジャー系(ホスファチジルイノシトールサイクル)を調整し、神経の興奮性を抑える。

  • 基本的な注意・相互作用:

    • 注意:
      腎機能障害のある患者では排泄遅延により血中濃度が上昇しやすい。中毒症状(振戦、下痢、意識障害)に注意が必要。

    • 相互作用:
      利尿薬(特にループ利尿薬、チアジド系利尿薬)、NSAIDs(イブプロフェンなど)によりリチウムの血中濃度が上昇しやすい。


2. リスペリドン

  • 適用: 統合失調症、自閉スペクトラム症に伴う易刺激性

  • 薬効薬理(作用機序):

    • ドーパミンD₂受容体およびセロトニン5-HT₂A受容体を遮断することで、陽性症状・陰性症状の両方に作用。

    • 陽性症状(幻覚・妄想)にはD₂遮断が有効、陰性症状(感情鈍麻など)には5-HT₂A遮断が関与。

  • 基本的な注意・相互作用:

    • 注意:
      高齢者ではパーキンソニズムや転倒リスクが増加。高プロラクチン血症を引き起こすことがある。

    • 相互作用:
      CYP2D6を介した代謝があり、CYP2D6阻害薬(フルオキセチン、パロキセチン)との併用で血中濃度が上昇。


3. ロスバスタチン

  • 適用: 高コレステロール血症、家族性高コレステロール血症

  • 薬効薬理(作用機序):

    • HMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン系)として、コレステロール合成を阻害し、LDL受容体の発現を増加させることでLDLコレステロールを低下させる。

  • 基本的な注意・相互作用:

    • 注意:
      肝機能障害患者では注意が必要。筋障害(横紋筋融解症)に注意。

    • 相互作用:

      • CYP2C9による代謝。

      • フィブラート系(ジェムフィブロジル)との併用で横紋筋融解症リスク増加。


4. メトホルミン塩酸塩

  • 適用: 2型糖尿病

  • 薬効薬理(作用機序):

    • AMP活性化プロテインキナーゼ(AMPK)を活性化し、肝臓での糖新生を抑制、インスリン感受性を増加させることで血糖を低下させる。

    • 消化管での糖吸収を抑え、末梢組織での糖利用を促進。

  • 基本的な注意・相互作用:

    • 注意:
      乳酸アシドーシスのリスクがあるため、腎機能低下例やアルコール摂取過多の患者では禁忌。

    • 相互作用:

      • ヨード造影剤との併用で腎機能障害リスク増加。

      • ループ利尿薬(フロセミド)と併用で血中濃度変動あり。


5. オルメサルタン メドキソミル

  • 適用: 高血圧症

  • 薬効薬理(作用機序):

    • アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)として、AT₁受容体を遮断し、血管収縮を抑制。

    • 血圧を低下させ、心血管イベントのリスクを低減。

  • 基本的な注意・相互作用:

    • 注意:
      腎機能低下患者では高カリウム血症のリスクあり。妊娠中は禁忌。

    • 相互作用:

      • カリウム保持性利尿薬(スピロノラクトン)との併用で高カリウム血症のリスク増加。

      • NSAIDsとの併用で降圧作用の減弱。


6. ブロチゾラム

  • 適用: 不眠症、麻酔前投薬

  • 薬効薬理(作用機序):

    • ベンゾジアゼピン系薬として、GABA_A受容体に作用し、GABAの作用を増強。

    • 鎮静、催眠、抗不安作用を発揮。

  • 基本的な注意・相互作用:

    • 注意: 高齢者では認知機能低下や転倒リスクが増加。長期使用で依存性のリスク。

    • 相互作用:

      • 他の中枢抑制薬(アルコール、バルビツール酸系)と併用で過度の鎮静作用を示す可能性。

      • CYP3A4阻害薬(イトラコナゾール、エリスロマイシン)との併用で血中濃度上昇。


参考文献リスト

  1. 日本医薬品集(JPDI)

  2. 厚生労働省「医薬品添付文書データベース」

  3. 日本内科学会雑誌「糖尿病治療の最新動向」

  4. 日本循環器学会「高血圧治療ガイドライン」

  5. 医薬品医療機器総合機構(PMDA)「医薬品評価情報」


各医薬品の薬効分類名、stem、および
薬理学的に関連ある化合物

1. 炭酸リチウム(Lithium carbonate)

  • 薬効分類名: 抗躁薬

  • Stem: なし(リチウムは無機化合物のため、通常のstem分類には含まれない)

  • 薬理学的に関連ある化合物:

    • バルプロ酸ナトリウム(抗躁薬・抗てんかん薬)

    • カルバマゼピン(気分安定薬・抗てんかん薬)

    • ラモトリギン(気分安定薬・抗てんかん薬)


2. リスペリドン(Risperidone)

  • 薬効分類名: セロトニン・ドーパミン拮抗剤(SDA)

  • Stem: -peridone(抗精神病薬・神経遮断薬)

  • 薬理学的に関連ある化合物:

    • パリペリドン(リスペリドンの代謝活性体)

    • オランザピン(非定型抗精神病薬)

    • クエチアピン(非定型抗精神病薬)

    • アリピプラゾール(ドーパミンパーシャルアゴニスト)


3. ロスバスタチン(Rosuvastatin)

  • 薬効分類名: HMG-CoA還元酵素阻害剤(スタチン系薬)

  • Stem: -statin(HMG-CoA還元酵素阻害薬)

  • 薬理学的に関連ある化合物:

    • アトルバスタチン(スタチン系)

    • シンバスタチン(スタチン系)

    • プラバスタチン(スタチン系)

    • フルバスタチン(スタチン系)


4. メトホルミン塩酸塩(Metformin hydrochloride)

  • 薬効分類名: ビグアナイド系経口血糖降下剤

  • Stem: -formin(ビグアナイド系糖尿病治療薬)

  • 薬理学的に関連ある化合物:

    • フェンホルミン(ビグアナイド系、現在は使用制限)

    • ブホルミン(ビグアナイド系)

    • ピオグリタゾン(チアゾリジン系、インスリン感受性改善薬)

    • エンパグリフロジン(SGLT2阻害薬、異なる作用機序の糖尿病治療薬)


5. オルメサルタン メドキソミル(Olmesartan medoxomil)

  • 薬効分類名: アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)

  • Stem: -sartan(アンジオテンシンII受容体拮抗薬)

  • 薬理学的に関連ある化合物:

    • ロサルタン(ARB系)

    • バルサルタン(ARB系)

    • テルミサルタン(ARB系)

    • カンデサルタン(ARB系)


6. ブロチゾラム(Brotizolam)

  • 薬効分類名: ベンゾジアゼピン系催眠鎮静剤

  • Stem: -zolam(ベンゾジアゼピン系鎮静・催眠・抗不安薬)

  • 薬理学的に関連ある化合物:

    • トリアゾラム(ベンゾジアゼピン系催眠薬)

    • エチゾラム(ベンゾジアゼピン系抗不安薬)

    • ロルメタゼパム(ベンゾジアゼピン系催眠薬)

    • ゾルピデム(非ベンゾジアゼピン系催眠薬)


参考文献リスト

  1. 日本医薬品集(JPDI)

  2. 厚生労働省「医療用医薬品添付文書データベース」

  3. WHO International Nonproprietary Names (INN) Stem List

  4. 日本内科学会雑誌「糖尿病治療の最新動向」

  5. 日本循環器学会「高血圧治療ガイドライン」

  6. 医薬品医療機器総合機構(PMDA)「医薬品評価情報」


論点およびポイント

■■GPT4o


問 106-252|薬理
論点| ドパミンD2受容体遮断 / セロトニン5HT2A受容体遮断 / AMP活性化プロテインキナーゼ活性化
ポイント|

  • リスペリドン:
    抗精神病薬であり、ドパミンD2受容体とセロトニン5HT2A受容体を遮断することで、統合失調症や双極性障害の躁状態を制御する。

  • メトホルミン:
    糖尿病治療薬であり、AMP活性化プロテインキナーゼ(AMPK)を活性化することで、肝臓の糖新生抑制や筋肉での糖取り込み促進を行う。
    ※AMPK[AMP-activated protein kinase]:
    細胞内で 5'-AMP により活性化を受けるセリン・スレオニンキナーゼ。
    細胞内のエネルギー状態に応じ代謝酵素を制御する”マスター酵素”の一つ。

  • B型モノアミンオキシダーゼ(MAOB)阻害:
    パーキンソン病治療薬の機序である。
    本処方には該当しない。

  • ホスファチジルイノシトール(PI)代謝回転の促進:
    炭酸リチウムの作用機序として、「ホスファチジルイノシトール(PI)代謝回転の抑制」がある。
    促進ではない。

  • アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害:
    レニン・アンジオテンシン系におけるアンジオテンシンIからアンジオテンシンIIへのアンジオテ ンシン変換酵素(ACE)を阻害する降圧剤。
    カプトプリルなどがある。

  • オルメサルタン:
    アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)である。

  • ステム:
    アンジオテンシンII受容体拮抗薬:-sartan
      
    例:オルメサルタン メドキソミル、カンデサルタン シレキセチル、
        ロサルタンカリウム、バルサルタ ン、テルミサルタン、
        イルベサルタン、アジルサルタン
    アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬:-pril
      
    例:カプトプリル、イミダプリル、エナラプリル、テモカプリル
    HMG-CoA還元酵素阻害薬:-statin
      
    例:ロスバスタチン、プラバスタチン、シンバスタチン、
        フルバスタチン、アトルバスタチン、ピタバスタチン
    フェンホルミン系血糖降下薬:-formin
      
    例:ビグアナイド系経口糖尿病用剤、ブホルミン、メトホルミン
        膵β細胞のインスリン分泌を介さない血糖降下作用
        (1)肝での糖新生抑制、(2)末梢での糖利用促進、
        (3)腸管からのグルコース吸収抑制
    MAO-B 阻害剤:-giline
      
    例:セレギリン、ラサギリン
        パーキンソン病治療剤(選択的MAO-B阻害剤)
    抗精神病薬、リスペリドン誘導体:-peridone
      
    例:リスペリドン:セロトニン・ドパミン・アンタゴニスト(SDA)
        パリペリドン:リスペリドンの主活性代謝物
        ドンペリドン:抗ドパミン作用、消化管運動改善
    ジアゼパム誘導体(-azepam)の関連物質:-izolam
      
    例:ブロチゾラム、エチゾラム


問 106-253|実務
論点| リスペリドン / 錐体外路症状(EPS) / パーキンソニズム
ポイント|

  • 患者の症状(ふらつき・手の震え・流涎・無動など):
    錐体外路症状(EPS)の典型例である。
    抗精神病薬リスペリドンの副作用として発現する可能性が高い。

  • EPSはドパミンD2受容体遮断作用によって生じるため、リスペリドンの減量が有効な対策となる。

  • ロスバスタチンの増量:
    脂質異常症治療には有効だが、患者の症状と関係がない。

  • メトホルミンの減量:
    低血糖や乳酸アシドーシスのリスク管理に関与するが、今回の症状とは関連が薄い。

  • オルメサルタンの増量:
    高血圧管理には寄与するが、EPS症状の軽減にはつながらない。

  • ブロチゾラム(ベンゾジアゼピン系睡眠薬)の追加:
    不安や不眠対策として有用だが、EPSの根本的な解決策にはならない。


薬剤師国家試験 出題基準

出典: 薬剤師国家試験のページ |厚生労働省 (mhlw.go.jp)

出題基準 000573951.pdf (mhlw.go.jp) 


論点を整理します。

■■GPT4o


総合的な論点


問 106-252(薬理)

本問では、処方1に含まれる薬物の薬理作用を正しく理解し、該当する作用を選択する必要がある。

1. 総合的な論点

処方1に含まれる薬物は以下の5つである。

  • 炭酸リチウム:双極性障害の治療薬

  • リスペリドン:非定型抗精神病薬

  • ロスバスタチン:HMG-CoA還元酵素阻害薬(脂質異常症治療薬)

  • メトホルミン:AMPK活性化作用を持つビグアナイド系糖尿病治療薬

  • オルメサルタン メドキソミル:アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)

このうち、問題の選択肢にある薬理作用と一致するものを確認すると、以下の2つが該当する。

  • 選択肢2:ドパミンD2受容体とセロトニン5HT2A受容体の遮断

    • 該当薬剤:リスペリドン

    • リスペリドンは非定型抗精神病薬であり、主にドパミンD2受容体遮断作用とセロトニン5-HT2A受容体遮断作用を持つ。
      これは、統合失調症や双極性障害の治療に関与する重要な作用機序である。

  • 選択肢5:AMP活性化プロテインキナーゼ(AMPK)の活性化

    • 該当薬剤:メトホルミン

    • メトホルミンは肝臓での糖新生抑制や骨格筋での糖取り込み促進を介して血糖降下作用を示す。
      その作用機序の一つとしてAMPKの活性化が知られている。

よって、正答は選択肢2と選択肢5である。

2. その他の選択肢について

  • 選択肢1:B型モノアミンオキシダーゼ(MAOB)の阻害

    • MAOB阻害は、パーキンソン病治療薬(セレギリン、ラサギリン)に特徴的な作用であり、本処方薬には該当しない。

  • 選択肢3:ホスファチジルイノシトール(PI)代謝回転の促進

    • リチウムはイノシトールモノホスファターゼを阻害し、神経細胞内のPI代謝経路を抑制する。

  • 選択肢4:アンジオテンシン変換酵素(ACE)の阻害

    • オルメサルタン メドキソミルはACE阻害薬(エナラプリルなど)ではなく、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)であるため、この選択肢は誤り。


各選択肢の論点および解法へのアプローチ方法


問 106-252(薬理)

選択肢1:B型モノアミンオキシダーゼ(MAOB)の阻害

  • 論点
    B型モノアミンオキシダーゼ(MAOB)はドーパミンの分解に関与する酵素であり、その阻害はパーキンソン病治療に有効である。代表的なMAOB阻害薬にはセレギリン、ラサギリンがある。

  • アプローチ方法
    処方1に含まれる薬剤の作用機序を確認すると、いずれもMAOBを阻害するものではない。パロキセチン(選択的セロトニン再取り込み阻害薬:SSRI)やリスペリドン(非定型抗精神病薬)、炭酸リチウム(ムードスタビライザー)はMAOB阻害作用を持たないため、この選択肢は誤りである。


選択肢2:ドパミンD2受容体とセロトニン5HT2A受容体の遮断(正答)

  • 論点
    非定型抗精神病薬(例:リスペリドン、オランザピン)は、ドパミンD2受容体遮断作用とセロトニン5-HT2A受容体遮断作用を持つ。これにより、陽性症状(幻覚・妄想)の抑制とともに、陰性症状(感情の平板化、無気力)の改善にも寄与する。

  • アプローチ方法
    処方1にリスペリドンが含まれていることから、その主作用であるD2遮断+5HT2A遮断の薬理作用を持つことを確認できる。このため、この選択肢は正しい。


選択肢3:ホスファチジルイノシトール(PI)代謝回転の促進

  • 論点
    炭酸リチウムの作用機序として、「ホスファチジルイノシトール(PI)代謝回転の抑制」が知られている。これは、リチウムがイノシトールモノホスファターゼを阻害し、神経細胞内のPI代謝経路を抑制することによるものである。

  • アプローチ方法
    「促進」ではなく「抑制」が正しいため、選択肢の記述は誤りである。
    この点からも、リチウムの薬理作用を問う場合、適切な表現かどうかを慎重に判断する必要がある。


選択肢4:アンジオテンシン変換酵素(ACE)の阻害

  • 論点
    ACE阻害薬(エナラプリル、リシノプリル)はアンジオテンシンIをアンジオテンシンIIに変換する酵素を阻害することで血圧を低下させる。一方、オルメサルタン メドキソミルはARB(アンジオテンシンII受容体拮抗薬)であり、アンジオテンシンII受容体(AT1受容体)を遮断することで血圧を下げる。

  • アプローチ方法
    処方1に含まれる降圧薬はオルメサルタン(ARB)であり、ACE阻害薬ではない。そのため、この選択肢は誤りである。


選択肢5:AMP活性化プロテインキナーゼ(AMPK)の活性化

  • 論点
    メトホルミンは肝臓での糖新生を抑制し、末梢組織での糖利用を促進する作用を持つ。主な機序として、AMPK(AMP活性化プロテインキナーゼ)の活性化が知られている。

  • アプローチ方法
    処方1にメトホルミンが含まれており、その主要な作用機序にAMPK活性化が関与していることを確認できるため、この選択肢は正しい。


結論

本問の正答は 選択肢2(リスペリドンの作用)と選択肢5(メトホルミンの作用) である。


引用文献

  1. Stahl, S. M. (2013). Stahl’s Essential Psychopharmacology: Neuroscientific Basis and Practical Applications (4th ed.). Cambridge University Press.

    • リスペリドンのD2受容体および5-HT2A受容体遮断作用についての記述を参照。

  2. Brunton, L. L., Hilal-Dandan, R., & Knollmann, B. C. (2018). Goodman & Gilman's: The Pharmacological Basis of Therapeutics (13th ed.). McGraw-Hill Education.

    • 炭酸リチウムの作用機序(PI代謝回転の抑制)、メトホルミンのAMPK活性化作用、ARBとACE阻害薬の違いについての記述を参照。

  3. Hardman, J. G., & Limbird, L. E. (2001). Goodman & Gilman’s The Pharmacological Basis of Therapeutics (10th ed.). McGraw-Hill.

    • MAOB阻害薬(セレギリン、ラサギリン)に関する記述を参照。

  4. Inzucchi, S. E., Bergenstal, R. M., Buse, J. B., et al. (2015). Management of Hyperglycemia in Type 2 Diabetes: A Patient-Centered Approach. Diabetes Care, 38(1), 140-149.

    • メトホルミンのAMPK活性化による血糖降下作用についての記述を参照。

  5. Williams, B., Mancia, G., Spiering, W., et al. (2018). 2018 ESC/ESH Guidelines for the Management of Arterial Hypertension. European Heart Journal, 39(33), 3021-3104.

    • オルメサルタン(ARB)の作用機序およびACE阻害薬との違いについての記述を参照。


問 106-253(実務)

1. 総合的な論点

本問では、患者の訴え(ふらつき、歩行困難)および家族からの報告(発汗、流涎、手の震え、無動、寡黙)を総合的に評価し、副作用軽減のために適切な薬剤調整を提案する必要がある。

症状の分析

  • ふらつき、歩行困難
    → 錐体外路症状(EPS)や起立性低血圧が疑われる。

  • 発汗、流涎、手の震え
    → パーキンソニズム(EPSの一種)や抗精神病薬の副作用の可能性。

  • 無動、寡黙(動作が遅くなる、話さなくなる)
    → 抗精神病薬による錐体外路症状(EPS)、特に無動症の可能性。

原因薬剤の特定

  • リスペリドン(非定型抗精神病薬):
    D2受容体遮断作用により錐体外路症状(EPS)を引き起こす可能性がある。

  • 炭酸リチウム:
    中毒域では振戦(手の震え)、無動、筋硬直などの症状を引き起こすことがある。

  • ロスバスタチン:
    筋痛や横紋筋融解症を起こす可能性があるが、今回の症状とは整合しない。

  • メトホルミン:
    乳酸アシドーシスを引き起こす可能性があるが、今回の症状とは整合しない。

  • オルメサルタン:
    過度な降圧によるめまいやふらつきの可能性はあるが、流涎や無動は説明できない。

結論

症状の原因として最も疑われるのはリスペリドンの副作用(錐体外路症状、特にパーキンソニズム)であり、副作用軽減のためにはリスペリドンの減量が適切である。


各選択肢の論点および解法へのアプローチ方法


問 106-253(実務)

選択肢1:ロスバスタチン錠の増量

  • 論点
    ロスバスタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)は、主にLDLコレステロールの低下を目的に使用される。副作用として横紋筋融解症や筋痛があるが、本問の症状(ふらつき、流涎、手の震え、無動)とは一致しない。

  • アプローチ方法
    本問の症状はロスバスタチンの増減に関係しないため、増量の提案は適切ではない。
    この選択肢は誤り。


選択肢2:リスペリドン錠の減量

  • 論点
    リスペリドン(非定型抗精神病薬)はドパミンD2受容体遮断作用を持つため、錐体外路症状(EPS) を引き起こすことがある。

    • パーキンソニズム(手の震え、筋剛直、無動)

    • アカシジア(落ち着きのなさ)

    • ジストニア(筋肉の異常な緊張)

    • 遅発性ジスキネジア(口周りの不随意運動)

  • アプローチ方法
    EPSの症状が見られる場合、第一選択として抗精神病薬の減量を検討する。
    リスペリドンは6mg/日と比較的高用量であり、減量により副作用軽減が期待できる。
    そのため、この選択肢が最も適切な対応である。
    正答。


選択肢3:メトホルミン塩酸塩錠の減量

  • 論点
    メトホルミン(ビグアナイド系)は、AMPK活性化を介して肝糖新生抑制および末梢組織での糖利用を促進する。
    副作用として乳酸アシドーシスがあるが、本問の症状(無動、流涎、ふらつきなど)とは整合しない。

  • アプローチ方法
    ふらつきが低血糖によるものであればメトホルミンの調整を考慮するが、今回の症状は低血糖よりも抗精神病薬によるパーキンソニズムに一致するため、メトホルミンの減量は適切ではない。
    この選択肢は誤り。


選択肢4:オルメサルタン メドキソミル錠の増量

  • 論点
    オルメサルタン(ARB)は血圧を下げる薬剤であり、交感神経過活動や過剰なレニン-アンジオテンシン系活性を抑制する。
    副作用として低血圧や電解質異常(高カリウム血症)があるが、今回の症状と関連性は低い。

  • アプローチ方法
    ふらつきの原因が降圧薬の影響である可能性も考えられるため、増量はむしろリスクを高める可能性がある。
    この選択肢は誤り。


選択肢5:ブロチゾラム錠の追加

  • 論点
    ブロチゾラム(短時間作用型ベンゾジアゼピン系)は、不安・不眠の治療薬であり、GABA_A受容体を介して中枢神経の抑制作用を増強する。副作用としてふらつきや認知機能低下がある。

  • アプローチ方法
    ふらつきや無動がEPS由来である可能性が高いため、ブロチゾラムの追加は適切な対応ではない。
    むしろ筋弛緩作用による転倒リスクを高める可能性があるため、不適切である。
    この選択肢は誤り。


結論

本問の正答は 選択肢2(リスペリドンの減量) である。


引用文献

  1. Stahl, S. M. (2013). Stahl’s Essential Psychopharmacology: Neuroscientific Basis and Practical Applications (4th ed.). Cambridge University Press.

    • リスペリドンのD2受容体遮断作用と錐体外路症状(EPS)の発現機序についての記述を参照。

  2. Brunton, L. L., Hilal-Dandan, R., & Knollmann, B. C. (2018). Goodman & Gilman's: The Pharmacological Basis of Therapeutics (13th ed.). McGraw-Hill Education.

    • 抗精神病薬によるEPS発現メカニズム、ARB・スタチン・メトホルミンの副作用についての記述を参照。

  3. Miyamoto, S., Duncan, G. E., Marx, C. E., & Lieberman, J. A. (2005). Treatments for schizophrenia: a critical review of pharmacology and mechanisms of action of antipsychotic drugs. Molecular Psychiatry, 10(1), 79-104.

    • リスペリドンの薬理作用および副作用についての記述を参照。

  4. American Diabetes Association. (2022). Pharmacologic approaches to glycemic treatment: Standards of Medical Care in Diabetes—2022. Diabetes Care, 45(Supplement_1), S125-S143.

    • メトホルミンの副作用(乳酸アシドーシス)とその管理についての記述を参照。

  5. Lexicomp Drug Information Handbook (2023).

    • オルメサルタン、ロスバスタチン、ブロチゾラムの副作用および相互作用についてのデータを参照。


以上で、論点整理を終わります。
理解できたでしょうか?


大丈夫です。
完全攻略を目指せ!


はじめましょう。

薬剤師国家試験の薬学実践問題【複合問題】から作用機序 / 副作用 / 炭酸リチウム / リスペリドン / ロスバスタチン / メトホルミン / オルメサルタン メドキソミル / ブロチゾラムを論点とした問題です。


なお、以下の解説は、著者(Yukiho Takizawa, PhD)がプロンプトを作成して、その対話に応答する形で GPT4o & Copilot 、Gemini 2、または Grok 2 が出力した文章であって、著者がすべての出力を校閲しています。

生成AIの製造元がはっきりと宣言しているように、生成AIは、その自然言語能力および取得している情報の現在の限界やプラットフォーム上のインターフェースのレイト制限などに起因して、間違った文章を作成してしまう場合があります。
疑問点に関しては、必要に応じて、ご自身でご確認をするようにしてください。

Here we go.


第106回薬剤師国家試験|薬学実践問題 /
問252-253

一般問題(薬学実践問題)


【薬理、薬剤/実務】

■複合問題|問 106-252-253

Q. 59歳男性。体重72kg。糖尿病、高血圧、脂質異常症に対する治療を受けていた。同時期にうつ病に対しパロキセチンで治療を開始したが、抑うつが改善した後気分が高揚したため、双極性障害と診断され任意入院した。入院後特に焦燥感が強いと患者から訴えがあった。現在の服用薬剤は処方1のとおり。
(処方1)
炭酸リチウム錠|200mg|1回|2錠(1日2錠)|
1日1回 朝食後 14日分|
リスペリドン錠|1mg|1回|3錠(1日6錠)|
1日2回 朝夕食後 14日分|
ロスバスタチン錠|2.5mg|1回1錠(1日1錠)|
1日1回 夕食後 14日分|
メトホルミン塩酸塩錠|500mg|1回1錠(1日2錠)|
1日2回 朝夕食後 14日分|
オルメサルタン|メドキソミル錠|20mg|1回1錠(1日1錠)|
1日1回 朝食後 14日分|


薬理

問 106-252|薬理
Q. 処方1のいずれかの薬物の薬理作用にあてはまるのはどれか。2つ選べ。
■選択肢
1. B型モノアミンオキシダーゼ(MAOB)の阻害
2. ドパミンD2受容体とセロトニン5HT2A受容体の遮断
3. ホスファチジルイノシトール(PI)代謝回転の促進
4. アンジオテンシン変換酵素の阻害
5. AMP活性化プロテインキナーゼ(AMPK)の活性化


Here:

松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 106-252-253【薬理、薬剤/実務】論点:作用機序 / 副作用 / 炭酸リチウム / リスペリドン / ロスバスタチン / メトホルミン / オルメサルタン メドキソミル / ブロチゾラム|matsunoya


実務

問 106-253|実務
Q. 患者から、ふらつきがひどくて歩きづらいとの訴えが強かった。また、家族より、時折発汗、流涎、手の震えに加えて身動きもせず黙り込むなどの症状も散見されるとの情報を得た。副作用軽減を念頭に、主治医に薬剤師が提案する内容として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
■選択肢
1. ロスバスタチン錠の増量
2. リスペリドン錠の減量
3. メトホルミン塩酸塩錠の減量
4. オルメサルタン メドキソミル錠の増量
5. ブロチゾラム錠の追加


Here:

松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 106-252-253【薬理、薬剤/実務】論点:作用機序 / 副作用 / 炭酸リチウム / リスペリドン / ロスバスタチン / メトホルミン / オルメサルタン メドキソミル / ブロチゾラム|matsunoya


■■GPT4o


■問 106-252|薬理

■論点|

この問題の論点は、リスペリドンとメトホルミンの薬理作用を特定することです。

■解説1|

ドパミンD2受容体とセロトニン5HT2A受容体の遮断(選択肢2) [正しい]

  • リスペリドンは非定型抗精神病薬であり、ドパミンD2受容体とセロトニン5HT2A受容体の遮断作用を持つ。

  • D2受容体遮断により、統合失調症や躁状態における陽性症状(幻覚、妄想)を軽減する。

  • 5HT2A受容体遮断はD2受容体遮断による副作用(錐体外路症状)を軽減する役割を持つ。

AMP活性化プロテインキナーゼ(AMPK)の活性化(選択肢5) [正しい]

  • メトホルミンは糖尿病治療薬(ビグアナイド系)であり、主な作用機序はAMPKの活性化を介した糖新生抑制と糖取り込み促進である。

  • AMPKの活性化により、肝臓での糖新生が抑制され、血糖値が低下する。

  • 骨格筋でのグルコース取り込みを促進し、インスリン感受性を向上させる。

■解説2|

リスペリドンの受容体遮断特性

  • ドパミンD2受容体遮断 → 抗精神病作用(陽性症状の改善)

  • セロトニン5HT2A受容体遮断 → 陰性症状の改善、副作用の軽減

  • α1受容体遮断 → 血圧低下の可能性

  • ヒスタミンH1受容体遮断 → 鎮静作用、体重増加

メトホルミン

  • 乳酸アシドーシスのリスク → 肝・腎機能低下時に注意

  • 体重増加を抑制 → インスリン分泌を促進しないため、肥満リスクが低い

  • 腸管での糖吸収抑制 → 食後血糖の上昇を抑える

■結論|

リスペリドン(D2/5HT2A受容体遮断)とメトホルミン(AMPK活性化)の薬理作用が該当する。

■補足|

B型モノアミンオキシダーゼ(MAOB)の阻害(選択肢1) [誤り]

  • MAOB阻害は、パーキンソン病治療薬(セレギリン、ラサギリン)に関連する作用であり、本処方の薬剤には該当しない。

ホスファチジルイノシトール(PI)代謝回転の促進(選択肢3) [誤り]

  • リチウムがPI代謝回転の抑制を介して作用するため、記述が誤り。

アンジオテンシン変換酵素の阻害(選択肢4) [誤り]

  • 降圧薬オルメサルタンはアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)であり、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬ではないため、選択肢は誤り。


■問 106-253|実務

■論点|

この問題の論点は、リスペリドンの副作用(錐体外路症状・パーキンソニズム)とその対策を特定することです。

■解説1|

リスペリドン錠の減量(選択肢2) [正しい]

  • 患者の症状(ふらつき、歩行困難、発汗、流涎、手の震え、無動・無言)は、パーキンソニズム(薬剤性錐体外路症状)に典型的な症状。

  • リスペリドンはドパミンD2受容体遮断作用が強く、錐体外路症状(EPS)を引き起こしやすい。

  • 特に高用量(1日6mg)ではEPSのリスクが高まり、パーキンソニズム症状が出現しやすい。

  • 対策として、まず減量を検討し、症状が改善しない場合は抗パーキンソン薬の併用を検討する。

■解説2|

リスペリドンの副作用としての錐体外路症状(EPS)

  • D2受容体遮断作用により、錐体外路系(黒質線条体路)のドパミンシグナルが抑制される。

  • 主なEPSの種類

    • 急性ジストニア(筋のけいれん・眼球上転)

    • アカシジア(落ち着きのなさ、そわそわした動き)

    • パーキンソニズム(振戦、筋固縮、無動)

    • 遅発性ジスキネジア(口周囲の不随意運動)

リスペリドンの減量が適切な理由

  • 減量によりD2遮断作用が弱まり、EPSのリスクが低下する。

  • 高齢者や女性は特にEPSが出やすいため、減量調整が重要。

  • 最小有効量で治療を継続することが原則。

■結論|

リスペリドンの減量が最適な選択肢である。
症状が改善しない場合は、抗パーキンソン薬の併用を考慮。

■補足|

ロスバスタチン錠の増量(選択肢1) [誤り]

  • ロスバスタチンはスタチン系脂質異常症治療薬であり、錐体外路症状とは無関係。

  • 増量により横紋筋融解症のリスクが上昇する可能性があるため不適切。

メトホルミン塩酸塩錠の減量(選択肢3) [誤り]

  • メトホルミンは糖尿病治療薬であり、パーキンソニズムやEPSとの関連性はない。

  • 低血糖によるふらつきの可能性はあるが、本症例の症状とは異なる。

オルメサルタン メドキソミル錠の増量(選択肢4) [誤り]

  • オルメサルタンはARB(降圧薬)であり、EPSやパーキンソニズムとは関連しない。

  • 増量により血圧が過度に低下し、ふらつきが悪化する可能性があるため不適切。

ブロチゾラム錠の追加(選択肢5) [誤り]

  • ブロチゾラムはベンゾジアゼピン系睡眠薬であり、EPSの根本的な治療にはならない。

  • むしろ鎮静作用によりふらつきを悪化させる可能性があるため不適切。


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では、問題を解いてみましょう!
すっきり、はっきりわかったら、合格です。


第106回薬剤師国家試験|薬学実践問題 /
問252-253

一般問題(薬学実践問題)


【薬理、薬剤/実務】

■複合問題|問 106-252-253

Q. 59歳男性。体重72kg。糖尿病、高血圧、脂質異常症に対する治療を受けていた。同時期にうつ病に対しパロキセチンで治療を開始したが、抑うつが改善した後気分が高揚したため、双極性障害と診断され任意入院した。入院後特に焦燥感が強いと患者から訴えがあった。現在の服用薬剤は処方1のとおり。
(処方1)
炭酸リチウム錠|200mg|1回|2錠(1日2錠)|
1日1回 朝食後 14日分|
リスペリドン錠|1mg|1回|3錠(1日6錠)|
1日2回 朝夕食後 14日分|
ロスバスタチン錠|2.5mg|1回1錠(1日1錠)|
1日1回 夕食後 14日分|
メトホルミン塩酸塩錠|500mg|1回1錠(1日2錠)|
1日2回 朝夕食後 14日分|
オルメサルタン|メドキソミル錠|20mg|1回1錠(1日1錠)|
1日1回 朝食後 14日分|


薬理

問 106-252|薬理
Q. 処方1のいずれかの薬物の薬理作用にあてはまるのはどれか。2つ選べ。
■選択肢
1. B型モノアミンオキシダーゼ(MAOB)の阻害
2. ドパミンD2受容体とセロトニン5HT2A受容体の遮断
3. ホスファチジルイノシトール(PI)代謝回転の促進
4. アンジオテンシン変換酵素の阻害
5. AMP活性化プロテインキナーゼ(AMPK)の活性化


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実務

問 106-253|実務
Q. 患者から、ふらつきがひどくて歩きづらいとの訴えが強かった。また、家族より、時折発汗、流涎、手の震えに加えて身動きもせず黙り込むなどの症状も散見されるとの情報を得た。副作用軽減を念頭に、主治医に薬剤師が提案する内容として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
■選択肢
1. ロスバスタチン錠の増量
2. リスペリドン錠の減量
3. メトホルミン塩酸塩錠の減量
4. オルメサルタン メドキソミル錠の増量
5. ブロチゾラム錠の追加


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薬学実践問題 2日目(1) 物理・化学・生物、衛生/実務

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薬学実践問題 第106回薬剤師国家試験 全50問

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