ミネラルプチマルシェ行ってみた&鉱物標本の話。
みなさんは、〝ミネラルマルシェ〟をご存じですか?
ミネラルマルシェとは
ミネラルマルシェとは、天然石・鉱物・隕石・化石などの展示即売会のことです。
小さいお子様からお年寄りまで、幅広く、そして気兼ねなくミネラル業界を楽しんで頂く事を目標にしております。
ミネラルマルシェは業者の方向けではなく、一般の方向けの販売会になります。
ただ一般の方にはなかなか身近に感じられないのも事実です。
その不安を払拭する為に弊社は『まだミネラルイベントに来たことがないお客様』『興味があるけどどうしたらいいのか判らないお客様』などのこの業界初心者の方、また小さいお子様からお年寄りの方まで、幅広くそして気兼ねなくミネラル業界を楽しんで頂ける環境作りを徹底しております。
例えば鉱物の事が解らなくても質問しやすい雰囲気を作る為に専属のスタッフを配置したり、初めてでも入りやすく一日中楽しめるような体験コーナーなどの企画を実施するなど、ご来場頂いたお客様に少しでもミネラル(鉱物)の世界を身近に感じて欲しい環境を用意しております。 スタッフ一同、常に『すべてのお客様が楽しめるイベント作り』を考えて行動しております。
ざっくりいえばミネラルマルシェとは、一般の方も行きやすい『鉱物の展示即売会』。
これまで鉱物標本といえば、熱心な収集家が、美しさや学術的価値に惹かれて集めるニッチな趣味でした。
一方、『宝石の国』などの、宝石・鉱物をモチーフにした漫画やアニメの人気などによって興味を持ち、少しだけ集めて楽しんだり、インテリアとして飾ってラフに楽しむ鉱物コレクターも出てきました。
私も、例にもれずそのひとり。



熱心に集めている方ほど多くはありませんが、宝石の国に登場する鉱物や、個人的に見た目などが気に入ってお迎えしたものなどを中心に、ちょっとしたコレクションをして、たまに眺めて楽しんでいます。

でもこれまでの収集はネットで購入したものが中心で、ミネラルマルシェのような、実際に手に取ってみて選ぶ機会にはなかなか巡りあえませんでした。
そんななか、地元秋田で〝ミネラルマルシェ〟が開催されると知り、喜び勇んでいってまいりました!
それが『ミネラルプチマルシェ』でした。
実際に行ってみると、本家のミネラルマルシェよりはおそらく小規模ながら、部屋いっぱいに、上から下まで鉱物が所狭しと並んでいて…
心の中で「ふおおおお~~お!✨」とテンションが上がっていました✨
その雰囲気、どこかで見たことある…と思っていたのですが、「あっこれ、同人誌即売会の鉱物バージョンだ!」と途中で気づき。
鉱物を扱ういろいろなひとたちが、それぞれのブースに出展するというかたちでした。
会場内の写真は撮れなかったのですが、雰囲気はこんな感じ↓✨
秋田ミネラルプチマルシェの準備が完了致しました!!
— popmineral (@popmineral39673) January 22, 2026
秋田まるごと市場のある秋田市は時折、吹雪になったりしていますが、会場内は暖かいです☺️
明日の初日は12時よりオープンいたします🎉 pic.twitter.com/594T40HYD3
海外鉱業研究会です⚒
— 秋田大学 海外鉱業研究会 (@kaiken_tweet) January 26, 2026
秋田ミネラルプチマルシェ3日間ありがとうございました!
当日は、海研標本の展示や研究発表、スケッチ、秋田大学の授業体験などたくさんの方々に楽しんでもらえて良かったです!
またマルシェでみなさんと会える機会を心よりお待ちしております!✨️
#ミネラルマルシェ pic.twitter.com/jfR3reKGBi
今回出展されていた海外鉱業研究会のある「秋田大学鉱業博物館」には、実はフォスフォフィライトが収蔵・展示されています!私も見に行きました!
鉱業博物館だより 2019 年夏 第 16 号
所狭しと並んだ中から、じっくり見て、ときには手に取って、いろんな角度から見たり、触った感触を確かめたりして、「これだ!」という一石を見つける。ネットで探すだけではなかなか出会えない、貴重な時間でした。
そんなこんなで、今回お迎えした鉱物たちが、こちら。

予算は1万円だったのですが…衝動買いしてしまったものもあったりして少しオーバー…。
でも吟味に吟味して、納得のいく鉱物を選べたと思います!
💎ミネラルマルシェでお迎えした鉱物たち
ユークレース

Euclace(ユークレース)
和名:脆玉石
モース硬度:6.5~7.5
これは「宝石の国」でもおなじみの、透明と青の色彩がきれいな石・ユークレース。
今回衝動買いしてしまったのが、この石です。
モース硬度は高めながら、劈開性のためもろいのが特徴。名前の由来もギリシャ語の「eu(良く)」と「klasis(壊れる)」からきているとか。
「宝石の国」の中で、もろさに本人も言及していました。(だから戦いには参加せず、内勤をしている)
フォスにも劣らないその希少性から、「見かけたら買うべき鉱石」とも言われているとか。
宝石質のルースのみならず、原石コレクターからも「一度は現物を見てみたい」「いつかはコレクションに加えてみたい」と言われる憧れの石なのだそうです。
今回、原石でこれほど色合いのいいものを見つけられたのは幸運でした…!
以前からネットで見たりはしていたのですが、やはり目の前で見て、その色を確かめて納得して買えたので良かったです。
ブースの店員さんにも「どうぞ手に取ってご覧ください!」と言っていただけたので、じっくり選ばせていただきました。
他にも、いろいろなルースを手に取って光にかざして、じっくり選んでみました。

グリーンアメジスト
Green Amethyst(グリーンアメジスト)
和名:緑水晶
モース硬度:7
グリーンアメジストは、アメジストを加熱処理し色変されたものだそうです。淡い色合いに魅力を感じてお迎えしました。
ごく限られた地域でのみ、天然のグリーンアメジストも産出されているそうです。(非加熱のものは…ググってみましたがとってもお高いですね…。。。)
スカイブルートパーズ
Blue Topaz(ブルートパーズ)
モース硬度:8
秋田大学海外鉱業研究会のブースでお迎えしました。
こちらも加熱処理によって、無色のトパーズを爽やかな空色にしたものだそうです。
アクアマリンの標本も持っていますが、やはりトパーズらしい透明度や照りもあってか、淡いブルーが際立っているように感じます。
モルガナイト
Morganite(モルガナイト)
モース硬度:7.5~8.0
こちらも「宝石の国」に登場する鉱石のひとつ。こちらも以前からいつかお迎えしたいと思っていました。
エメラルドやアクアマリン、レッドベリルなどと同じベリルに属し、かつては「ピンクベリル」と呼ばれていたとか。
モルガナイトはブースにいくつかあったので、じっくり見比べて、より明るくきらめいて見えたものを選びました。桜のような色がとても綺麗です。
イエローブルーサファイア
Yellow Blue Sapphire(イエローブルーサファイア)
和名:蒼玉(せいぎょく)
モース硬度:9
深く澄んだ、複雑な青色に惹かれてお迎えしました。
「宝石の国」では、サファイヤもかつて宝石たちの中にいて、月人に攫われたというセリフもあります。
同じサファイアでは、「パパラチアサファイア」が劇中に登場しています。
ペリドット
Peridot(ペリドット)
和名:橄欖石(かんらんせき)
モース硬度:6
ラテン語で「オリーブ」の意味を持つペリドット。
私自身、観葉植物などの影響で、若草色系のグリーンがけっこう好きで、部屋もグリーンが基調だったり、創作でもそういった色合いを多用しています。


だからこそペリドットは好きな鉱物のひとつで、いくつか買い求めたことがあります。
ただ、これまでの標本は不透明なものが多く、透き通ったペリドットにいつか出会えたらと思っていて、今回迎えることができました。
鉱物標本の魅力
私も、鉱物標本の世界に足を踏み入れた最初のきっかけは、『宝石の国』でした。
聞いたことのある鉱石たちを手にしてみたい。今よりももうちょっと収集癖があったころのことです。
でもさすがに、とびぬけて希少であるフォスフォフィライトには手が出せない。それで最初に手にしてみたのが、作中で「フォスに似ている」と言及されている〝アポフィライト〟でした。
アポフィライトには、無色透明に近いものから、本来のフォスに近い、濃い薄荷色までさまざまなものがあります。
でも、私が選んだのは、ほんのりと淡い色合いの個体でした。
これには理由があって、アニメもそうですが、原作の市川春子先生の描かれる、少し青みがかった淡い薄荷色に描かれたフォスを、綺麗だ、これがフォスの色だ、と思っていて、この色を基準に探していたからでもあります。
ファンアートを描くときも、淡い色を使っていました。
以来私は、どちらかというと、色のはっきりしたものより、淡い色や、一言で何色とは言い表せないような絶妙な色合いの鉱石を、好んで集めています。
今回お迎えした鉱物たちのチョイスにも、その好みが色濃く出ています。
そして何より、鉱物標本の魅力は、人智の及ばない、自然の造形物の極致を見られることだと思っています。
もっともありふれた水晶のひとかけらですら、人ひとりの力では作り出すことができない。同じ欠片はこの世に二つとない。自身のコレクションを眺めながら、うっとりとそんなことを考えたりしています。
そういう意味では、磨かれた宝石より、原石の標本のほうが好きです。
じつは今回、会場には…フォスフォフィライトもあったんです。
でもさすがにお値段がお値段なのと…そのブースは決済手段現金のみだったので…泣く泣く断念しました…
いいんだもん!(泣)
自分の思うフォスフォフィライト色のアポフィライトを持っているから(泣)
💎私の鉱物収集プチセレクション✨️
この流れで、私が以前から収集している鉱物標本の中から、ちょっと自慢の宝石たちを厳選してご紹介します!
アポフィライト

Apophyllite(アポフィライト)
和名:魚眼石(ぎょがんせき)
モース硬度:4~4.5
私が鉱物標本収集を始めて、一番最初に迎えた鉱石です。
アポフィライトの名前は、ギリシャ語で「葉のようにかんたんに剥がれる」という意味の「apophylliso」からきていると言われています。
漫画『宝石の国』で、フォスフォフィライトと「よく似ている」と言われている石です。
ほんのりとした淡い色づきと、きれいな照りが気に入っています。
アメジスト(ベラクルス産)

Amethyst(アメジスト)
和名:紫水晶
モース硬度:7
『世界で一番美しいアメジスト』と呼ばれるベラクルス産のコレクションです。
淡く上品な色合いは、見ていて飽きません。
そしてアメジストは、2月生まれの私の誕生石でもあります。
それもあって、2月に紫色の絵をよく描きます。

トパーズ

topaz(トパーズ)
和名:黄玉
モース硬度:8
ユタ州産の、赤みを帯びたトパーズ。
コレクションの中でも、特に照りがきれいで気に入っています。
小粒ながら存在感のある一石です。
地元秋田生まれの鉱石たち
私のコレクションには、「地元・秋田産の鉱石」もいくつかあります。

宮田又鉱山産のアメジスト。薄くアメジストらしい紫色を帯びています。
現在は閉山しているため、今となっては貴重なものです。

Quartz(クォーツ)
和名:水晶・石英
モース硬度:7
こちらは、荒川鉱山の水晶。ごろりと存在感のある鉱石です。
こちらも閉山しているため、これ以上採掘されることはありません。
秋田にはかつて多くの鉱山があったこと、そのことにもロマンを感じます。
先日取り上げた阿仁も、かつて鉱山で栄えた街でした。
たとえば、荒川鉱山と宮田又鉱山は近く、戦中に荒川鉱山が資源枯渇により閉山後、一部の鉱夫たちは宮田又鉱山に移り、こちらも戦後に〝新たな鉱脈発見の見込みなし〟とされ閉山した、などの経緯があります。
以前フィールドワークなどしたことありますが、今は寂れていても、かつては鉱山を中心に町が形成され、県内有数のにぎわいを見せていたことなどが、史料からわかってきたりします。
そんな郷土の歴史を物語る一端を、地元の者である私が持っていること。
その巡りあわせに、シンパシー感じずにはいられないのです。
おいでよ、鉱物標本収集沼へ
このように、いま鉱物標本収集は、気軽なきっかけで始められる、間口が広い趣味になってきています。
たとえ高価で希少な石でなくとも、「世界に一つだけの、自分だけのひとかけら」を見つける楽しみは無限大です。
また、ただ収集するだけでなく、形成された経緯や採掘された経緯に興味を持つことが、学びにもつながります。
これからも、機会があればまた私も、新たな「私だけのひとかけら」を探してみようと思います。
この記事をきっかけに、もし鉱物標本収集に興味を持った方がいればぜひ、まずは最初の「自分だけの一石」を、見つけてみてください。
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