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娘がハワイで学んでいる「友達との距離感」

娘は小さい頃、とても人見知りな子でした。いつも私の後ろに隠れてしまうようなタイプ。そんな娘にとってハワイへの引っ越しはとても不安なものだったと思います。ただ、引っ越したのがコロナが始まった時期だったので、学校生活はオンライン授業からのスタート。今思えば、それは娘にとってとても恵まれたスタートだったと思います。毎日家で授業を受けることができ、分からないことがあればすぐに私が隣でサポートしてあげることができました。

半年後、ようやく学校での対面授業が始まりました。でも、その頃の娘にとって学校へ行くことは、とても大きな試練でした。先生にもなかなか慣れず、毎朝、日本人のサポートの先生が教室の前で待っていてくださり、チャイムが鳴るまでは私のそばにいます。そしてチャイムが鳴ると、泣きそうな顔をしながら教室へ入っていく。そんな毎日がしばらく続いていました。

その頃、一番娘の支えになってくれたのは、同じクラスにいた日本人のお友達でした。言葉が通じる安心感。そのお友達のおかげで、娘は少しずつ学校生活に慣れていくことができました。

ハワイへ来て3年ほど経ち、小学4年生になる頃には英語にも少しずつ自信がつき、現地のお友達とも自然に遊べるようになってきました。その頃から娘は、「現地のお友達が一緒にいる時は、日本人のお友達と日本語で話したくない。」と言うようになりました。

理由を聞くと、「みんなで遊んでいる時に日本語で話すと、日本語が分からない子が嫌な気持ちになってしまうから。」ということでした。もともとすごくよく回りを見て、気を遣う子なので、きっと娘なりに、みんなが同じように楽しめるよう気を遣っていたのでしょう。

一方で、それまで日本語だけで話していた日本人のお友達にとっては、急に英語へ切り替えることは簡単なことではありません。娘も、「みんなの前では英語で話そう。」と伝えていたようですが、それまでの関係をすぐに変えることは難しかったようです。その頃から少しずつ、娘は日本人のお友達との距離感に悩むようになりました。

私は、この経験を通して感じたことがあります。海外で生活していると、友達関係は言葉だけの問題ではありません。共通の言語でみんなが楽しめる時は、とても楽しい。でも、一人でも言葉が分からない子がいると、誰かが居心地の悪さを感じてしまうことがあります。

それぞれの立場や気持ちがあるからこそ、本当に難しい問題なんだと思います。

息子はもともと人見知りをしない性格で、初対面の子にも先生にも自分から話しかけられるタイプでした。そのため、比較的早い段階から現地のお友達とも自然に打ち解け、娘のような悩みはあまりありませんでした。

この夏から娘は中学2年生。中学に入り現地のお友達との輪はさらに広がり、毎日楽しそうに学校へ通っています。

その一方で、日本人のお友達との距離感には今も引き続き悩んでいます。親としても、「こうしたらいいよ。」と簡単に答えを出せる問題ではありません。私自身も、どう寄り添ってあげるのがいいのか、どんな言葉をかけたらいいのか、一緒に悩みながら向き合っています。

でも一つだけ、はっきり思うことがあります。教室のドアの前で泣きそうな顔をしていた子が、今では現地のお友達と笑いながら学校生活を送っている。それだけでも、この6年間、本当によく頑張ってきたんだなと胸がいっぱいになります。

中学2年生。まだまだ友達との距離感や、人との関わり方を学んでいる途中です。きっとこれからも悩んだり、失敗したりしながら、自分らしい人との付き合い方を見つけていくのでしょう。

親の私にできることは、悩んだ時に安心して帰ってこられる場所でいること。

これからも娘と一緒に悩みながら、一歩ずつ成長を見守っていきたいと思います。

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