里見八犬伝聖地巡礼【下総一】古河・芳流閣
2025年3月1日
NHK連続テレビ小説『らんまん』(2023年放送)に、里見八犬伝推しのヒロインのすえちゃんが、講談で名場面を語るシーンがありました。
その時、犬塚信乃は現八のあまりの強さに、
『いや、これは侮りがたし』と勇気、
いや増して大太刀を振りかぶった~。(べん)
がき〜ん
がき~ん
ぶつかり合う大太刀に火花が散る~!
戦いは(べべん)
二匹の虎が風を巻き起こし(べべん)
二匹の龍が雲を呼ぶような(べべん)
激しく熱い命のやり取り~!
(「べん」「べべん」は講談の三味線の効果音)
そう、この名シーンこそが、里見八犬伝のなかでも屈指の名場面「芳流閣の戦い」。
そんな戦いが繰り広げられた、茨城県古河市に聖地巡礼~(パパン)
古河朝市で腹ごしらえ&御所沼さんぽ
まずはJR古河駅から路線バスに乗り、古河公方公園へ。

今日は「古河朝市」開催日で、キッチンバスや出店がいっぱい。

カルガモやカワセミ、それにカイツブリやオオバン等の渡り鳥も飛来する御所沼のほとりをお散歩。
今日はかわいいオオバンくんもいました。

史実とフィクションが交差する、古河公方の館跡
ひと気の少ない「公方様の森」に入っていく。

ここは、関東管領上杉氏と抗争を続けた、
古河公方「足利成氏(しげうじ)」の館があった場所。
八犬伝では、八犬士のひとり「犬塚信乃」が、名刀・村雨丸を、古河公方「足利成氏(なりうじ)」に献上するも、すり替えられてしまい、討伐令が出される…
これが 「芳流閣の戦い」 の発端。
史実と八犬伝で読み方は違うけど、
どちらも古河公方で、モデルなのは間違いない😆
物語の芳流閣がどこにあったかは不明だけど、
きっとこの近くにちがいない~(わくわく)

公園内の河童沼を抜けて日和山へ。
途中の見頃な梅が青空に映えてキレイ✨

古河城は川の底!? 幻の名城を追う
駒ヶ崎の森をぐるっと散策して、史跡「松月院御所塚」へ。
近くにあった「古河公方の城跡と開基の寺院」という案内板をじっくり見てみると……ええっ!?
古河城の本丸跡って、もしかして渡良瀬川の中にあるの!?😳

というわけで、渡良瀬川の河川敷を歩き、Googleマップで「古河城跡」のピンが立っているあたりから川を眺めてみます。
この冷たい川底に、あの名城の本丸が沈んでいるの⁉️

地図上ではこの川の上が二之丸あたりだけど、八犬伝の作中に登場する「滸我城・芳流閣」は利根川沿いに建っている設定なので、きっと芳流閣もこの辺りのイメージかもぉ😃
土手に上がると、立派な古河城本丸跡の石碑と解説板。

古地図上の丸ノ内あたりで土手を降りると「古河城桜門址の石碑」。
さらに歩くと「古河藩家老屋敷の長屋門」や、獅子ヶ崎土塁へ。
明治期の渡良瀬川治水工事で、城地の半分が河川敷や堤防に転用され、ほとんど跡形もない古河城。
そんななかで、この土塁はとっても貴重な本物の遺構。
土塁の前に「古河城− 水底に沈んだ名城」の看板が。

当時の御三階櫓、めちゃくちゃかっこええ~~❣️

当時の古地図と今回歩いた経路を、赤線でプロットしてみました。
なんと今回歩いたルート、古河城本丸の跡地を通過してるぅ~❣️
知らず知らずのうちに、二の丸、三の丸と、かつての古河城内を歩いていたんだなぁ。
お散歩のあとに地図で確認して、びっくりぃ
古河歴史博物館で八犬伝ゆかりの展示
そんな幻の名城にゆかりのある史跡を、もうちょっと散策してみます。
古河城出城・諏訪曲輪跡に建設された「古河歴史博物館」へ。
周囲は、パッと見でも土塁(敵を防ぐための土手)と分かる盛土が連なり、城跡感がすごい。

こちらの歴史博物館では、古代から近代に至る古河の歴史と文化の概観を知ることができる。
地形はかなり変わってしまっているけれど、御所沼あたりには、
古河城の時代の川の流れの名残も残っているらしい。
なんて、今と昔の地形がわかりやすくて、すごく興味深い。
ロビーには、「八犬伝 足利成氏」をモチーフにした灯籠も。
(館内は撮影禁止だけど、これは撮影OKと受付のお姉さまに確認済み)
歌川国貞の浮世絵「八犬傳犬之草紙之内 足利成氏」を参考に作られてるっぽい。
下の右の家紋が里見だから、左は古河公方関連の印かな?

古河文学館で八犬伝グッズをゲット
近くの古河文学館に立ち寄り。
今は里見八犬伝の展示は少なくてちょっと残念。
過去には「古河城芳流閣の決闘~南総里見八犬伝~」というスポット展示が開催されていたとのこと。
初版の和本や、江戸歌舞伎の浮世絵などを通して八犬伝の魅力を紹介する展示だったみたい。
見たかったなぁ〜。
でも、その展示のおかげか、館内では里見八犬伝のオリジナルグッズが販売されていました!
お目当ての「芳流閣の戦い」のクリアファイル(画像左)も無事にゲットできて、大満足😆

古河城の乾門が現存!福法寺山門へ
続いて訪れた福法寺さんの山門は、旧古河城・二之丸御殿の乾門を移築したもの。
歴史の重みがすごい。

城下町さんぽと抹茶ソフト
歴史情緒あふれる町並みに溶け込んだ「お休み処 板長」さんでひと休み。

さしま茶というお茶で有名な古河の街。
老舗お茶屋「鈴木園」さんで、濃厚な抹茶ソフトクリームをいただきました。

こがにゃんこと頼政神社へ
古河城内の観音寺曲輪土塁の上に鎮座する「頼政神社」へ。
古河城と頼政神社とこがにゃんこの「限定御城印」がいただけるらしい。
わくわく😻

残念ながら社務所は不在で御城印はいただけず😢
代わりに、こがにゃんこクッキーと記念撮影📷

雀神社の地域猫ちゃんに癒される
初代古河公方足利成氏が天下泰平・国土安穏・武運長久を祈って崇拝して以来、歴代の古河城主に厚く信仰されてきた「雀神社」に参拝。
あ、噂どおり、いますニャン♪

御朱印と、雀デザインの御朱印帳も授与していただきました。


せっかく、大好きなにゃんこがいるので、ちょっとひと休み。
黒白にゃんこは、ずっとそばにいてくれました😻

芳流閣の面影を感じる古河の町並み
にゃんこにかまってもらえたので、上機嫌で古河駅へ歩き出す。
だいぶ日も傾いてきて、古い町並みがより一層趣きを増します。
古河の町並みは瓦屋根の古い建物が多くてなんだか芳流閣の時代っぽい~…なんて八犬伝気分にどっぷり。
こんな街並みを、名刀・村雨丸を背負った信乃さまが歩いていたのかな…なんて、妄想も膨らみます☺️
旧日光街道沿いでは、歴史を感じる日光街道古河宿道標が。
古河はかつて宿場町でもあったんだにゃ~。

芳流閣の戦いの舞台を追いかけて歩いた古河の町。
史実の古河公方と、物語の八犬伝。
二つの世界が重なって見える、とても充実した一日でした。
そんなこんなで一日中楽しく街歩きをしていたら、気がつけばなんと合計10km以上、そして歩数は3万歩を超えてる🙀(30,000歩!)
さすがに足がクタクタなので、JR宇都宮線で2つ隣りの東鷲宮駅で下車。
駅から徒歩数分のところにある日帰り温泉「百観音温泉」で、たっぷりと身体を伸ばして、
今回の旅の最高な打ち上げだ~♪
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