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射手座の秘密〜ゼウスとヘラが教えてくれる、自由と境界のバランス〜


射手座って、実はめちゃくちゃ複雑な星座だった?!

射手座と聞いて、みなさんはどんなイメージを持ちますかーー?
自由奔放、冒険好き、哲学的、楽観的… こういうキーワードが浮かぶ人、多いと思うー。

ちなみに射手座の支配星は木星で、木星はローマ神話ではユピテル、ギリシャ神話ではゼウスって呼ばれる神様に対応してる。
そしてこの神様は自由奔放で浮気しまくりの神様だったりする。

でも射手座は、ただただ自由とか楽観的なサインではない。
今回は、ゼウスとヘラ(奥さん)の神話から見える「射手座の隠された側面」について語ってみようと思うーー!

ヘラはもともと「偉大なる女神」だった

まず知っておきたいのが、ヘラっていう女神の本来の姿。
ちなみにヘラはゼウスの奥さんだよ。
ゼウスは浮気者だったからヘラはいつもゼウスの浮気に激怒してたって神話がたくさん存在するんだよね。

でも、ヘラは…

「ギリシャ以前の時代、アルゴス地帯で知られていた『偉大なる女神』は、ヘラという名前だった。」

占星術と神々の物語ーホロスコープの中の元型
アリエル・ガットマン/ケネス・ジョンソン 著
伊泉龍一/nico 訳

つまり、ヘラはもともとゼウスの「嫉妬深い妻」なんかじゃなかった。
彼女は、ギリシャにゼウスたちが入ってくる前から、この土地で崇拝されていた「偉大なる女神」だったんだよね。

自由で、力強くて、独立していた存在だったってこと。
でもそんな彼女はゼウスの奥さんになるんだよね。

ゼウスの結婚が意味すること:母権制から父権制へ

じゃあ、なぜヘラはゼウスの妻になったのか。
ここがめちゃくちゃ重要なポイント。

「ゼウスがヘラを妻として宣言したとき、彼は単に結婚相手を獲得しただけでなく、これまで新婦によって率いられていた母権制社会全体を、彼の支配領域内に組み込んだ。」

占星術と神々の物語ーホロスコープの中の元型
アリエル・ガットマン/ケネス・ジョンソン 著
伊泉龍一/nico 訳


これって、個人の恋愛じゃなくて、社会構造の変化を象徴してるんだと私は考察している。

  • 女神信仰 → 男性神中心の一神教

  • 母権制 → 父権制

  • 女性が力を持つ社会 → 男性が支配する社会

  • 女性性優位→男性性優位

ヘラとゼウスの結婚は、この歴史的な転換点を表してる。

「負けたくない」じゃなくて「自由に飛び回りたい」射手座

射手座の人って「自由を愛する」 「束縛を嫌う」 「一つの場所に留まらない」とかよく言われたりする。占星術に詳しい人ならわかるよね。

「同様に、今日でも射手座の人は、人間関係が深いかかわりになると二の足を踏むことで知られているし、非現実的なほど個人の自由に高い価値を置くと言われている。」

占星術と神々の物語ーホロスコープの中の元型
アリエル・ガットマン/ケネス・ジョンソン 著
伊泉龍一/nico 訳

ゼウスは世界中の女神や人間の女性を自由に渡り歩いた。
興味があればどこへでも行く。
「この女神が氣になる!」って思ったら、もう止められない。
ヘラの事なんか忘れて他の女神へ一直線。

射手座の人が夢中になって、周りが見えなくなる瞬間。
好奇心が爆発して、相手の氣持ちまで配慮ができずに、ズカズカと相手の領域に踏み込んでしまう瞬間。
「空気読めないな〜」って言われちゃう瞬間。

これって絶対ゼウスの側面だったりするよね。

でも、その自由が誰かを傷つけてるかも?

ここからが大事なところ。
ゼウスは自由に女神たちと関係を持った。
でも、ヘラはどう思ってたか。

「ユノのユピテルへと向けられた嫉妬や執念深さは、彼の常習的な不貞だけが原因ではなかった。それはユピテルが自分の火遊びを、彼女に対して常に嘘をついていたこととも関係していた。」

占星術と神々の物語ーホロスコープの中の元型
アリエル・ガットマン/ケネス・ジョンソン 著
伊泉龍一/nico 訳占星術と神々の神話

「もしかすると、結婚の聖なる誓いの一度か二度の侵犯ならば、当初のユノは許すことができたかもしれない。だが、約束が故意に何度も破られたとき、もはや忍従や許す気持ちはなくなった。」

占星術と神々の物語ーホロスコープの中の元型
アリエル・ガットマン/ケネス・ジョンソン 著
伊泉龍一/nico 訳

問題は、浮気そのものじゃなくて、嘘をつき続けたこと。
約束を何度も破ったこと。
相手の気持ちを無視し続けたこと。

射手座の「自由への欲求」は素晴らしい。
でも、その自由が誰かの境界を踏みにじっていないか。
誰かの痛みを無視していないか。

これが、射手座が向き合うべきテーマだったりする。

ヘラの怒りが生み出したもの:テュポンという怪物

抑圧され続けた感情は、どこかで爆発する。
神話では、こんなことが起きた。

「ゼウスが自分の頭からパラス・アテナを産んだため、ヘラは嫉妬で腹を立て、彼女自身も男性とかかわることなくテュポンを産んだ。」

占星術と神々の物語ーホロスコープの中の元型
アリエル・ガットマン/ケネス・ジョンソン 著
伊泉龍一/nico 訳

テュポンっていうのは、恐ろしい大蛇、あるいはドラゴンみたいな怪物。
これ、象徴的に読み解くとすごく深い。

女性性が抑圧され続けると、 嘘をつかれ続けると、 無視され続けると、その怒りや悲しみは「怪物」として現れる。これって、個人レベルでも社会レベルでも起こることなんだよね。

なんか進撃の巨人のエレンみたいだよね。
地ならしもこんなんだと思う。
前にこんな記事も書いてる。
興味ある方は読んでみてほしいー。

嘘をつき続けることの代償

ここで考えたいのが、「なぜ嘘がダメなのか」ってこと。
ゼウスは自由に生きたかった。
それ自体は悪いことじゃない。

でも、ヘラに嘘をつき続けた。
約束を破り続けた。
彼女の気持ちを無視し続けた。
その結果、怪物が生まれた。

これって、宇宙の摂理を表してるんじゃないかって思う。
理性(男性性、ゼウス)で感情(女性性、ヘラ)を誤魔化し続けること。
自分の中の女性性に嘘をつき続けること。

それは、いつかバケモノを生み出す事になる。

射手座のもう一つの顔:ケイロンという統合者

射手座にはもう一つの神話的元型がある。
それがケイロン。
ケイロンは半人半馬のケンタウロス。
でも、他のケンタウロスとは違って、賢者だった。


アキレウスを教え導くケイローン(Wikipediaより転載)

「射手座の共同ルーラーとして、彼は自己の三つの局面、すなわち下から言うと、私たちを駆り立てる動物的性質、人間的性質(肉体に囚われている金)、神的性質の全てに気づくようになった段階を表している。」

占星術と神々の物語ーホロスコープの中の元型
アリエル・ガットマン/ケネス・ジョンソン 著
伊泉龍一/nico 訳

ケイロンは気づいてたんだよね。
自分の中に三つの性質があることを。

  • 動物的な衝動(本能、欲望)

  • 人間的な理性(思考、判断)

  • 神的な意識(高次の自己、スピリチュアルな側面)

こう言った側面と向き合って統合してく作業はまさに14節制のカードのエネルギーそのものだよね。
そしてこれが、射手座や射手座のナチュラルハウスの9ハウスが哲学や宗教を意味する由来だと私は考察する。

射手座の本当の冒険:ゼウスとヘラの統合

ここまで読んで、気づいた人もいると思う。
射手座の本当のテーマって、実は「統合」なんだよね。

  • ゼウスの自由と冒険心

  • ヘラの境界と関係性への配慮

この両方を統合すること。
木星的な拡大のエネルギーを使いながら、 同時に、他者の痛みに寄り添うこと。
自由に飛び回りたい欲求を持ちながら、 同時に、誰かの境界を尊重すること。

これが、射手座の錬金術的な変容なんだよね。

そして、これこそが14番の節制のカードが示す道。
火と水を混ぜ合わせる。
対立するものを調和させる。
統合していく。

14節制についてはこちらの記事を参考にしてみてね。
有料記事になるけど、めちゃくちゃマニアックだけど面白い内容になってまーす!

おわりに

ー我が家の小さなゼウスから学んだことー

実は、私の息子(小2)が射手座に天体が集中(ステリウム)してるんですーー!
この記事書きながら、あいつ本当にゼウスだな!って思ったw

元気いっぱいで、自分のやりたいことが中心。
相手が忙しそうだろうが、疲れてそうだろうが、お構いなし。
断られたら不機嫌大爆発。

空気読めないし、好奇心が爆発したら周りが見えなくなる。
怪我するかも、とか、1分後にはこうなるかもしれないとか、全く想像できない…笑

んでもって1番やっかいなのは、自分の好奇心や快楽のために、平気でつまらない嘘をつくんだよね。

「宿題やった?」「やったよ!(やってない)」
「歯磨いた?」「磨いたよ!(磨いてない)」
「お菓子食べた?」「食べてないよ!(食べた)」

とにかくバレバレの嘘つくし、バレると思ったら逃げるし。
こんな変態のオタクですけど、母親なんで、どうやって対処してくかいつも考えてます笑

でも、ゼウスとヘラの神話を考察して、すごく腑に落ちた。
あぁ、これがゼウスのエネルギーなんだ、って。

自由に飛び回りたい。
好奇心のままに動きたい。
制限されたくない。
だから、制限されそうになると、とっさに嘘をつく。

これ、まさにゼウスが女神たちと関係を持ちながら、ヘラに嘘をつき続けたのと同じ構造だったんだよね。

でも、これらの神話が教えてくれるのは嘘をつき続けることの代償。
他者の気持ちを無視し続けることの危険性。
そして、それが「怪物」を生み出すということ。

息子の場合、その「怪物」は、 信頼関係の崩壊だったり、 友達とのトラブルだったり、 本人の心の中のモヤモヤだったりするんだと思う。
まだ小2だし、トラブルはないけどね。

「自由に冒険していいよ。 好奇心のままに動いていいよ。 でもね、嘘はつかないでね。 約束は守ろうね。 相手が今どう感じてるか、ちょっとだけ考えてみようね。」

それが、ゼウスとヘラの統合。
射手座の本当の成長の道なんだと思う。

息子よ、君の射手座的な冒険心は素晴らしい。
でも、その冒険の中で、ヘラにも寄り添えるようになったら、 君はもっと素敵な人になれると思うよ。

参考文献

占星術と神々の物語ーホロスコープの中の元型
アリエル・ガットマン/ケネス・ジョンソン 著
伊泉龍一/nico訳

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参考文献

占星術と神々の物語ーホロスコープの中の元型
アリエル・ガットマン/ケネス・ジョンソン 著
伊泉龍一/nico訳

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