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「出席扱い」なのに不登校、どういうこと?

担任の先生から「出席扱いになっていますよ」と言われたとき、
わたしは「あ、そうですか」としか思わなかった。

それが子どもが小学生のころの話です。


子どもがフリースクールに通い始めてしばらく経ったときのことでした。
先生はたぶん、「よかったですね」という気持ちで伝えてくれたのだと思います。

でも正直なところ、そのときのわたしには響かなかったんです。

『出席扱い』

なんとなく意味はわかる。でも、だからなに?という感じ。
形式上の学校への出席日数なんて、どっちでもよかった。

当時のわたしにとって大事だったのは、子どもに「安心して行ける場所」ができたこと、それだけだったんだと思います😌


中学になって、「あっ、もしかしたら」と思った

そんな私が、子どもが中学生になったときには、今度は私から学校の先生に
「フリースクールも出席扱いになると思うんですけど…」
と伝えていたのです。

なぜかそのときは、小学校までと少しちがう感覚が自分の中にありました。
胸の奥のほうで、かすかに何かが動いたような…

「出席扱いってことは……もしかしたら、この先の選択肢が少し広がるかもしれない。」と思ったんです。

高校進学のことを考えたとき、内申点が必要になる可能性があると、ぼんやり思い始めていたころでした。

出席扱いということは、欠席日数が積み上がらずに済む。それが何かに関係してくるかもしれない、と。

高校への進学は、子どもの気持ちに任せたいと思っています。
「学校に戻ってほしい」と思っているわけじゃないし、
「高校へ行ってほしい」と思っているわけでもありません。

ただ、子どもがやりたいことが出てきたときに、出席日数があるということが、進路選択の可能性を広げるかもしれない、ということに「私が」気付いただけ。

それだけです。


「出席扱い」なのに、国の統計では不登校にカウントされる

ここで少し、制度の話をさせてください。

この記事を書くにあたって、今回調べてみて、はじめて知ったことがあります。

それは…

フリースクールで「出席扱い」になっている場合でも、文部科学省の統計では「不登校」としてカウントされる、ということです。

これを知ったとき、正直、えっ、と思いました😲

出席扱いなのに、不登校?どういうこと?と。

矛盾しているように聞こえますよね。わたしも最初そう思いました。

でも、カウントの仕組みは別々になっているのです。

「出席扱い」は、子どもを守るための制度?


フリースクールは、民間の施設です。公立・私立の学校に籍を置いたまま通う場所で、学校そのものではありません。

でも、一定の条件を満たしていて、校長先生が認めれば、フリースクールでの活動を在籍している学校の出席として記録することができます。これが「出席扱い」制度です。

進学や内申点のために、学校に通えない子どもたちの記録を守るための仕組みなのかなぁ、と感じました。

国の統計は「実態を把握するため」のもの


一方で文部科学省が「不登校」として数えるのは、「在籍している学校の教室に、年間30日以上登校しなかった子ども」が基準になっています。

書類上の出席日数は足りていても、学校の教室には来ていない。だから統計上は不登校にカウントされます。

2025年10月に公表された文部科学省の調査(令和6年度)によると、小・中学校の不登校の子どもは35万3,970人と過去最多になっています📊

そのうち、フリースクールなど学校外の機関に通って「出席扱い」となっている子どもは約4万3,000人。自宅でオンライン学習をして出席扱いとなっている子どもも約1万3,000人います。

出席扱いを受けながら毎日どこかに通っている子どもが、5万人以上いるわけです。なのに、全員が「不登校」の35万人の中に含まれている。

なのに。

この仕組みが「実態に合っていない」という指摘は、教育の専門家からも出ているようです。
毎日フリースクールに通っている子と、どこにも行けずにいる子・行かない選択をした子が、同じ「不登校」という言葉でまとめられてしまうのは、たしかに違和感があるような気がします。

内申点とフリースクール、実際のところ


繰り返しになりますが、
中学に上がったときに「もしかしたら」と感じたのは、内申点のことが頭にあったからでした。

出席扱いになると、欠席日数が増えないので、内申点の評価に影響する可能性があります。ただし、どこまで反映されるかは学校や自治体によって異なります。

2024年の法令改正で、フリースクールなど学校外での学びを成績に反映しやすくする仕組みが整えられました。完璧ではないけれど、少しずつ変わってきています。

高校進学についても、最近は不登校の子どもを柔軟に受け入れる高校が増えています。通信制高校も、以前とはずいぶんちがう選択肢になってきました。

わたし自身は、子どもが「行きたい場所」や「やりたいこと」がはっきりしていないなら、学力や内申点をそれほど必要としない通信制も、現実的でいい選択肢だと思っています。

どこに進むかより、子どもが自分のペースで前に進めることのほうが、ずっと大事だと感じているので🌱


選択肢が増えることは、いいことだと思っている

作業療法士として約20年、精神科の現場で多くの方を見てきました。「居場所がある」ということが、人の回復にどれほど関係しているか、身をもって知っています。

フリースクールが「出席扱い」になること、通信制という道があること、オンラインで学べること。

どれも、子どもの選択肢を増やすためのものです。

選択肢が増えることは、いいことだと思っています。制度が完璧でなくても、選べる道が一本でも多いほうが、親も子どもも少し楽になれる気がします。

答えはまだ出ていなくていい。でも道が残っていれば、それでいい。

そのくらいの気持ちで、今日もわたしは過ごしています😊

またふと気になったことを書きますね

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参考資料

  • 文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」(2025年10月29日公表) https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1302902.htm

  • 文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」(令和元年10月25日) https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1375981.htm

  • 文部科学省「不登校児童生徒が欠席中に行った学習の成果に係る成績評価について(通知)」(令和6年8月29日) https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1422155_00002.htm


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