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仕事をやめたのは、追い詰められたからじゃない ── 子どもの「言葉」が、わたしを動かした日

その朝も、子どもは家にいた。私が仕事に出かけるときは、いつもベッドの中か、リビングでテレビを見ていた。


学校には行けない。でも家にいる。 そんな朝が、1年以上続いていた 🌧️

わたしは仕事に行く支度をしながら、 「今日はどうかな」と横目で見ている。 それが毎朝の、ルーティンになっていた。

そのとき、子どもがぽつりと言った。

胸に、刺さった。

やめたい気持ちは、ずっとあった。


でも踏み切れなかった。

「来月には学校に行けるかもしれない」 「もうすこし待てば、状況が変わるかもしれない」 そう思いながら、1年が過ぎた。

義父母は言ってくれた。 「わたしたちが日中見てるから、仕事やめなくていいんじゃない?」

ありがたかった。本当に。 でもその言葉が、かえって決断を鈍らせた。

「やめなくてもいい理由」が、そこにあったから 💭

 

わたしは作業療法士として17年、精神科で働いてきた。 患者さんの「その人らしい日常」を、ずっと一緒に考えてきた。

だからこそ、見えてしまうものがあった。

義父母への信頼は、ある。 でも「いまこの瞬間、こう声をかけたら違う」 「こんなふうに一緒にいられたら」そういうOTとしての視点が、頭から離れなかった。

信頼してないわけじゃない。

ただ、わたしが一緒にいたかった。

 

1年間、ずっとこう自問していた。


「やめるべきか、やめないべきか…」

でもある日、はっとした。
わたしが考えるべきことは、そこじゃなかった。

キャリアが途切れる怖さ? なかった。 専門職で資格があるし、むしろ転職のタイミングを考えていたくらいだ。

収入が途絶える怖さ? あった。 でもそのために、ずっと準備してきた。 夫が持病で収入がほぼない。だからこそ、 「自分が動けなくなってもしばらくは大丈夫」な状態を、10年以上コツコツ積み上げてきた。

じゃあ、なにが怖かったのか。

「正解がわからない」こと。
ただ、それだけだったのかも。

 
学校に行けなくなってから1年が過ぎ、子どもの様子は落ち着いているようにみえた。
家で過ごす分には、特に問題なくリラックスしているように見えていた。

祖父母も、昼食を作ったり、一緒に外で遊んだり、面倒を見てくれている。
本当にありがたい。

でもずっと迷っていた、
仕事を、「やめたほうがいい」のか「やめないほうがいいのか」。

でも、ある日子どもは言った。

「ママと一緒にいたい」

その言葉を聞いた瞬間、涙が出た。

あ、そうか。って思った。

正解とか、損得とか、そういう話じゃなかった。

わたしはずっと「やめるべきかどうか」を考えていたけど、 本当はとっくに「やめたかった」んだ。

子どものために、やめなければならないのか?
じゃない。

やめたい。

「やめるべきか」じゃなくて、「やめたいか」。
べきじゃなくて、やりたいことで決めていい、って、大事なことを忘れていたんだ。
 
自分の気持ちに正直になろうと思った。


やめて正解だったかどうか、今もわからない 🤔


「仕事してなかったら不登校にならなかったかも」と思ったことも、正直ある。

フルタイムで帰宅してから寝かしつけまで、忙しくて、毎日バタバタしていた。

疲れて余裕がなくて、イライラしてしまうことも、子どもにきつい言葉を投げてしまったことも、たくさんあった。

でもわたしの性格上、「もし〜だったら」で引きずるのは得意じゃない。

むしろ「ずっと家にいたら過干渉になってたかもな」とも思う笑

仕事をやめたあとは、子どもとの時間を大切にしながら、動画編集や画像作成・ブログ・簿記など、あれこれ試して 在宅で少しだけ収入を得ていた。
思っていたより、できることがあった。

そして子どもの居場所が見つかり、パートに戻ることにした。

はじめて転職エージェントを使った。 新卒からずっと同じ職場だったから、転職自体が初体験 😳 条件はかなりわがままだったと思う。

でも担当者が、わたしの代わりに交渉してくれた。 そういう仕組みがあること自体、知らなかった。 助けてもらうって、悪くない。

未経験の領域、専門職一人の職場。 それでも「何事も経験」と飛び込んだ 

仕事をやめることが正解かどうかは、人によって違う。 続けたほうがいい人も、やめたほうがいい人も、きっといる。

ただ、ひとつだけ思うことがある。

「やめなければならない」と「やめたい」は、ぜんぜん違う。

どちらを選んでもいい。 でも、どっちの気持ちで選ぶかは、自分の軸の話だと思う。

仕事をやめるとき、わたしは自分で決めた。 仕事に戻るとき、はじめて人の力を借りた。

どちらも、わたしが選んだことだった ✨

 

作業療法士として約20年、人の「日常」に関わってきた。 そのわたしが、いちばん時間をかけて学んだのは、

自分の「やりたい」に、正直でいること。

だったかもしれない。

またふと思ったことを書きますね。

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