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駅までの道でつい見てしまう貼り紙が教えてくれた“伝わる言葉”のヒント

「フンの放置に困っています」─毎朝目に入る、あの手書きの訴え

自宅から駅までの道を、私は毎日ほぼ同じ時間に歩いています。

何も考えず歩いていたある日、電柱の横に貼られた一枚の紙がふと目に入りました。

「フンの放置に困っています。」

黒マジックで書かれた手書きの文字。よくある注意喚起のはずなのに、その貼り紙にはどこか目が離せない“何か”がありました。

それ以来、毎朝ついその貼り紙に目がいくようになりました。


情報過多の時代に埋もれない“言葉の力”とは

私たちは日々、大量の情報に囲まれて生活しています。

電車の広告、SNSの投稿、ニュースの見出し、メール、LINE…。1日に触れる「伝えたいこと」は数えきれないほどあります。

だからこそ、「ただ伝える」だけでは、人の心に届かない

“誰に向けて、どんな言葉で、どう届けるか”。

これはマーケティングだけでなく、日常のあらゆるコミュニケーションにおいて大事な視点です。

「うちの子が踏みました」──ただの注意喚起が心に刺さった瞬間

しばらくして、その貼り紙が新しいものに変わっていることに気づきました。

そこには、こう書かれていました。

「うちの子が踏みました。どうかマナーを守ってください。」

その瞬間、胸がギュッとなったのを覚えています。

「うちの子」という一言が加わっただけで、誰かの顔が浮かび、情景が想像でき、感情が動いたのです。

同じ“フンの放置禁止”という主張でも、共感性のある言葉に変わっただけで、伝わり方がまったく違う。これこそが、マーケティングでいう「刺さる言葉」の力だと実感しました。

マーケティングに活かせる「日常の観察力」

この体験を通じて思ったのは、共感ワードは、特別なコピーライティング技術から生まれるものではないということです。

大切なのは、「届けたい相手」の視点に立つこと。

  • 誰が、どんなときに、どんな気持ちになるか

  • どんな言葉なら、立ち止まり、心が動くか

日常の中で「これって、なぜ気になったんだろう?」と立ち止まる癖をつけることで、マーケティングに必要な観察力が少しずつ磨かれていくのです。

①主語を変える ②感情を添える ③違和感を恐れない

では、実際に「伝わる言葉」をつくるにはどうすればいいか。

私が日々のWeb集客支援の中で意識しているのは、以下の3つの視点です。

① 主語を“自分”ではなく“相手”に変える
「こんなサービスがあります」ではなく、「あなたの悩み、こう変わります」と語る。

② 感情を添える
「集客に困っていませんか?」より、「焦りを感じていませんか?」の方が伝わりやすい。

③ 違和感を恐れない
「ん?」と立ち止まる余白は、実は非常に大きな武器。すべてを説明しすぎないことも、時には効果的です。

Web集客でも実感した「言葉の力」の影響

実際、クライアントのWebページで「共感性」を意識した表現に変えたことで、直帰率が25%改善したケースもあります。

トップページに「強み」を並べるのではなく、「よくあるお悩み」を先に提示するだけで、読者の滞在時間が伸び、CVR(成約率)もじわじわ改善しました。

言葉を変えるだけで、行動が変わる。

これほどまでに影響があるのかと、改めてその力を感じました。

まずは日常に“マーケ脳”を忍ばせてみよう

マーケティングというと、特別な知識や手法が必要に思えるかもしれません。

でもその入り口は、日常の小さな違和感や共感に気づくことにあります。

何気なく見かけた貼り紙も、視点を変えれば立派な教材。「なんでこれ、気になったんだろう?」という問いが、あなたのマーケティング感度を上げてくれます。

何気ない貼り紙にも、実は“伝えたい想い”がしっかり込められていることがあります。


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