041. 運がいい人はゲームをおりない - 続ける人にだけやってくるチャンス(前編)
先日、香川高松にてセレンディピティをテーマにした交流会を実施しました。そこではテーマオーナーが選んだ飲み物(※お酒以外)を飲みながら、参加者同士交流するというもので、『Serendipity』という紅茶を振る舞うことにしました。

水出しだと8時間かかると、丁寧に準備をしてくれたこともあって、口に含む前から、バニラの香りを纏ったフルーティな味わい。とても美味しかった。良いお値段するだけある・・・。
その交流会で、自分のセレンディピティを意味づけするために考案した『epcaaaワークシート』を初出し。まだまだ荒削りなプロトタイプではありますが、皆さん真剣に向き合って絞り出しながら、自分のセレンディピティなエピソードを語り合ってくれて、気づけば、交流会終了後も1時間以上残って、会話を楽しんでいらっしゃいました。
引き続き、内容をブラッシュアップしつつ、イベントも仕掛けていきたいと思うので、自分の町・コミュニティでもやりたい!という人は是非お声がけください。またみなさんのご意見・感想ならびにリクエストなどもこちらのフォームからお待ちしています。
前回の投稿から1週間・・・
前回の投稿で、雑多なインプットの重要性と、入れるだけではなくちゃんと出すことの必要さ、そして、すぐにできるアウトプットは「いいね」や「簡単なコメント」であると、皆さんにアクションを促すようなメッセージを投稿しました。前回の記事はこちら↓↓↓
そうしたら、これまでのセレンディピティに関する投稿の中で、1番の反応(いいね・コメント・DM・インプレッションなど)を皆さんがしてくれました。中には初めてリアクションしてくれた人もいて、素直に嬉しかった。「毎回読んでいるよ」というリアクションを見ると、続けてきた甲斐があったなと報われた気持ちになります。
まぁでも、まだまだ満足はしてないですから(笑)、皆さんも、あの1回でリアクションを止めずに、アウトプットを続けてみてもらえたら嬉しいです。僕も皆さんにとって”タメになる話”を提供し続けたいと思います!
運がいい人の特徴
”運がいい人”という定義は難しい
アンケートで「運がいい人って、何が違うんですか?」というシンプルな質問をいただきました。
そもそも《”運がいい人”という定義が難しい》。
運・不運は誰にも公平に起きていて、その運をどう活かすかについては、少なくとも人は主体的に関わっていけるわけです。でも、脳は限られた期間に起きた出来事を見て、どちらかが連続した時に、運がいいとか悪いとか判断してしまう特性がある。
例えば、以下のような「錯視」。本当は並行に描かれた横線が、この白黒の正方形の配置によって、歪んで見える。これは「ミュンスターバーグ錯視」という有名な錯視です。

この錯視のような脳のメカニズムが、人生に起こってくる出来事を観察する上でもつい働いていて、運がいいとか悪いとかいうのは、脳がそう捉えているだけで、現象だけを分析すれば、錯覚みたいなものかもしれません。
私たちの身の回りで起きている「見えない」運・不運
忘れてはいけないのは、僕たちは《歩んだ世界線以外の世界線については起きたであろうことを知る術がない》ということです。見えない運・不運が無数に存在しているというわけ。
例えば、いつもと同じ通勤ルートに、10,000円の入った封筒が落ちていたとする。
でも、その日は、「三上浩紀のセレンディピティセミナー」を受けた翌日の朝だったので、言われた通り、違う道で通勤してみることに決めた。普段と違う景色が見れて、新鮮で心地よかった。「言われた通りにしてみるもんだな」と、”小さい幸せ”を噛み締めた。
この時、あなたは10,000円を拾うという”運を逃した”自覚はないのです。
もしくは、同じ道を通っていたら、派手に転んで大怪我をしていたかもしれない。この場合も同様で、違う道を通ったあなたには、”不運を逃れた”自覚はないのです。
僕たちは《つい目に見えた運・不運だけに着目して、「運がいい」とか「運が悪い」と言ってしまいがち》。でもその裏では、自覚できない無数の運・不運があって、それらを含めれば、実は、誰にでも公平に運は降り注いでいるわけ。
つまり、運がいい人とは?
・誰にでも降り注ぐ運をより多くキャッチできる人
・または、より多くの不運を避けられる人
・もしくは、不運を幸運に変えられる人
と、大雑把ではありますが、考えることができそうです。
その中で僕は、《運がいい人の行動特性や思考特性》を整理してここで発信を試みているわけですが、いくつかありそうな中、今日取り上げたい”運がいい人の特徴”は、《自分が「これぞ」と思うゲームから、決して自分からは降りない人》です。
続けている人にだけ、届く”偶然の運”
「これぞ」と思う・・・というのは「自分のものさし」を持つということで、これはまたの機会にしますが、私の会社Catalyskiがめざしている「自分を主語に自己表現する」ということにも密接に関わっています。
”ゲーム”という表現は、脳科学者の中野信子さんの本から引用しました。
私たちは、生きていく上であらゆるゲームに参戦している、と言えます。
わかりやすい例で言えば、受験や就職活動というゲーム。結婚し、家庭生活を送ることも一つのゲームといえます。離婚し、家族が解散してしまえば、家族という名のゲームは終わりです。働くことをやめたら、仕事という名のゲームは終わり。
このように、私たちはいくつものゲームに同時に参戦しています。
運というのは、偶然性を含んでいます。でも確実に言えるのは、《アクションし続けている人じゃないと、その偶然に出逢う可能性を逃す》ということ。「宝くじは買わなきゃ当たらない」なんて話と一緒です。
運も不運も誰しもに公平に降り注いでいるけど、動かなければ、それに気づくこともない。翻って、動き続けたからこそ掴めた”運”もあれば、想像しなかった結果をもたらすような”セレンディピティ”に発展することもある。
僕自身、この半年、諦めたくなったことは何度もある
正直に言えば、僕自身も心が折れそうになった半年でした。
Catalyskiとしての活動と並行して、セレンディピティを研究し、発信してきたけど、時間も、お金も、エネルギーも、それなりに費やしてきた。でも、目に見える反応はほとんどなくて、「何をやっているんだろう」って思った日も何度もあって。そのギャップに、じわじわと心が削られていく感覚がありました。
僕の場合、失敗とは思っていなかったけど、でも成功体験を得られないと諦めたくなるのも人間ですよね。だから、どんなに小さかろうと成功体験を拾っては、ポジティブに受け止め続けてきた。例えば、文章の書き方や内容、配信の時間や順番、投稿の仕方・・・あれこれマイナーチェンジを繰り返しては、小さな成果を逃さず前向きに取り組んできた。
そしたら、たまーに、すごい熱量でリアクションをくれる人がいたり、長文の感謝のメッセージをいただいたり、思いがけない新しい出逢いがあったり・・・多いわけじゃないけど、そういう反応に励まされながら続けることができているのです。
もう少しで届いていたかもしれない ─ 有名な1枚のイラスト
僕がふと思い出したのが、この有名なイラスト。

この絵に映っているのは、二人の採掘者。先日のセミナーでこのイラストを見せたところ、見たことあるという人が数名いました。
このイラストの言わんとすることは、おそらくほとんどの人がわかるはず。下の人はもう少しで宝石に届くというところで、あきらめて引き返してしまっています。一方、上の人はすごい気迫で、黙々と掘り続けている。
安易に、そして無責任には言いたくないんだけど、でも、「もうダメだ」と思ったその瞬間が、実は運に近づいていた瞬間だったかもしれない。説教くさいけど、そんなことって、実際にあるんですよね。
例えば、みんなご存知YouTuberのHIKAKIN。
彼のプロフィールを見ると、YouTubeを始めたのが2006年。これ、僕がYouTubeチャンネルを初めて開設した時期とほぼ同時期だったんです(笑)
当時、海外を中心に一部の無名DJたちの間で流行っていた、10分間で自分のスキルや選曲のセンスを見せる『TenMinMix』というムーブメントに乗っかったのが、おそらく僕は日本ではかなり早くて、当時mixiを中心にコミュニティを作っては牽引をしていました。ちなみにこれは、大学の研究室にこっそりターンテーブルを持ち込んでデジカメで録画・加工してアップしていた動画です。
さらに言えば、友達とpodcastを始めたのもこの時期で、今でこそ主流のコンテンツですが、あの時に自分たちで音声配信をしてる人なんて、誰もいなかった。しかも、配信プラットフォームもなかったから、skypeで通話しながら、お互いの声をそれぞれ録音して、後ほど同時再生して編集して、mp3データにして配布する・・・なんて、恐ろしいほどの手間をかけてやっていました。
これをずっと続けていたら今頃・・・・なんて、”たら・れば”の話をするつもりはサラサラないけど、続けることで違う景色が見られた可能性も否定はできませんし、HIKAKINは実際にあの当時からずっと、今に至るまで続けてきたわけです。続けることはそんなに簡単なことではありません。
終わりに
あなたが「もうやめようかな」と思ってることは?
今回の記事は前編として、次回は教育心理学の『GRIT(やり抜く力)』や、統計などで扱われる『ランダム・ウォーク・モデル』の話を紹介しながら、続けるためのコツや、物事の考え方・受け止め方を開設していく予定です。
最後に、自分自身にも、そしてこのnoteを読んでくれているあなたにも、
こんな問いを投げかけたい。
途中で投げ出してしまったけど、
改めてやってみたいことはありませんか?
もしくは、
そのゲーム、本当に今、降りるタイミングですか?
もう少しだけ続けてみたら、思わぬ“伏線回収”が待っているかもしれませんよ。
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