ニッポン再発見-異邦人のまなざし@東洋文庫ミュージアム
連休初日に、ずっと行ってみたかった東洋文庫ミュージアムに、行ってきました。

今回行くきっかけは昨年優待チケットをもらったことなのですが、それについては後程書くことにして・・
東洋文庫はちょうど1月末にリニューアルオープンしたばかり。
企画展は、「ニッポン再発見-異邦人のまなざし」、でした。
リニューアル・オープンをかざる本展では、マルコ・ポーロから小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)まで、日本における異文化との接触・交流の足跡、そして外から見た日本イメージの変遷をたどります。
日本を訪れた外国人は、日本にどのような印象をもったのか、海外の文献のなかで日本はどのように記述されてきたのか、歴史的な出来事はどのように認識されていたのか?
視点を変えると新鮮な気づきが沢山あるはずです。少し装いを新たにした東洋文庫で再発見しましょう。
こんなのを見てしまったらもう、行かないわけにはいきません。
私とは別の視点で日本史が大好きな娘(大2)をお供に、東洋文庫まで行ってきました。
オリエントホールの資料に感激
建物を入るとすぐにお土産売り場と受付。
そこでチケットを見せて中に入ると、オリエントホールがあります。
そこでは、東洋文庫を知るための3つのキーワード(「東洋文庫の歴史」、「多様な言語との出会い」、「東洋文庫の名品」)に沿って、東洋文庫の概要が紹介されていました。
『ハムラビ法典』(フランス語)や『アラビアンナイト』(アラビア語)、複製ではありましたが解体新書の原典である『ターヘル・アナトミア』(オランダ語)と『解体新書』(日本語)、そして、科挙の首席合格者の答案(中国語)などが展示されていました。
そのほかにも蔵書のデジタル写真を見ることのできる端末が用意されていて、そこで『解体新書』の中身を見ることができました。
杉田玄白たちは刑場で腑分けを見学し、『ターヘル・アナトミア』の記載の正確さに感動してその翻訳作業に着手したと聞きます。
この「正確さ」がどの程度のものだったのかを知る機会はこれまでなかったのですが、今回端末から中身を見ることで、あの時代に臓器や筋肉や骨など、人体についてこれほどまでに細かく描かれていたことに、本当に驚きました。
本当は他の蔵書の写真や説明を全部見たいくらいだったのですが、端末を占領するわけにもいかず、数冊を見て終了。
残りは次回のお楽しみにします。
モリソン書庫に感動
オリエントホールから2階に上がると、そこにはモリソン書庫があります。
東洋文庫に行きたかったのは、モリソン書庫の美しさを自分の目で見てみたかったから。
写真を初めて見たときにその美しさに魅せられ、コロナ禍に活躍したZoomでは背景画像に設定したこともあったほどです。

実際に行ってみると、思っていたほど広くないと思ったこと、展示用に埋め込まれたガラスケースのせいで、この部屋の美しさが損なわれてしまったのではないかと思ったことも、記しておきます・・。

企画展の書物に感激
『随書』や『魏志倭人伝』、『日本書紀』、『徒然草』や『源氏物語絵抄』、『絵本太閤記』、『国富論』や『新編水滸画伝』など、名前と写真でしか知らないような書物の実物を見ることができたのは感激でした。
でもやはり、一番資料がたくさんあって私が大興奮したのは、幕末から明治以降の書物。
『ペリー提督日本滞在記』にここまで美しい挿絵が入ってたことは知らなかったです。

日本側の資料には残っていないような景色や日常の風景が、このような形で残されているとは、本当に貴重ですね。
写実的で本物に近い記録もあれば、想像で書いた文や絵もあったりもしますが、日本が外側からどうみられていたのかがよくわかり、本当に興味深かかったです。
教科書にも登場するビゴーの風刺画もありました。

ビゴーの作品には、
自国の伝統ある文化を忘れて西洋文化を追い求める日本人姿に落胆し、失われつつある古き良き日本文化を惜しむ気持ちが込められています
とありますが、その古き良き日本がなくなってしまう前に記録に残そうとした人もいます。
それがイザベラバードの『日本奥地紀行』なわけですが、ありました!

Unbeaten Tracks in Japan
もう・・今回、この本を見れただけでも来た甲斐があったなと思ったのでした。
この本を日英平行して少しずつ読み進めているのですが、イザベラ・バードの描写の緻密さに驚かされます。
この原書のことについても書きたいことがあるのですが、まだ書けていなくて・・そのうち何か書くかも。
この『日本奥地紀行』をベースにしたコミックがあることは以前書いたことがあります。
企画展を見た後は、お土産を買いました。
モリソン文庫と科挙の解答用紙のクリアファイルと、今回の企画展の他、過去の展示の小冊子も合わせて買いました。

蔵書からピックアップした資料をもとに、いろいろな企画展がこれまでも開催されていたようですので、次回の企画展にもまた足を運んでみたいと思います。
そして、買うか迷っていた『別冊太陽』の東洋文庫の特集、後で・・ト思っていたら買ってくるのをすっかり忘れてしまったので、電車の中でAmazon から注文しました。
知らない言語を見つける
ミュージアムを出てカフェに向かう道には、さまざまな言語で名言が係れていました。

初めてみた文字も多く、面白かったです。
こういう格言は、国の生活や文化と密接していたりするので、ちゃんと考えるといろいろ面白いことがわかったりするのでしょうけれど、今回は文字だけに注目してみました。

まるで象形文字のよう。

この言語の存在は知っていましたが、文字を見たのは初めて。
ハートみたいな文字がかわいらしい。

これもまたまるで象形文字。
オリエンタルカフェで幸せにひたる
併設のオリエントカフェでランチを・・と思ったのですが、11:30オープンに合わせていったところ、すでに10組待ちでした。
次回はミュージアムに入ったらまず名前を書きに行こうと思います。
このカフェは小岩井農場の直営店で、東洋文庫と小岩井農場に何の関係があるのかと不思議に思ったのですが、大いに関係がありました。
東洋文庫を設立した岩崎久彌が、小岩井農場の経営を後に引き継ぐことになったとこと、知らなかったです。

牛のカツレツ
今回メニューもリニューアルされたようなので、オリエンタルプレートを注文しました。
小鉢がいくつもついていて、少しずつおいしいものを味わうことができて、とても美味しかったです。バターやミルク、チーズは小岩井のものなので、味は文句なし。
娘とミュージアムの感想を話し合いながら、お食事も堪能。
とても素敵な時間を過ごすことができました。
この日は他に六義園と旧古河邸にも行ったのですが、長くなってしまったので次回にして、今日はこの辺で。
そうそう、最初に書いた、東洋文庫の優待チケットのことですが、
今回優待チケットのおかげで入場料は無料でした(2人とも)
この無料券は三菱商事の優待でもらったもの。
東洋文庫ミュージアムか静嘉堂文庫美術館のチケットが1枚もらえます(2名まで無料)。
一年おきなのかな?一昨年は東洋文庫でしたが行けなくて、去年は静嘉堂文庫美術館でした。そして、今年はまた東洋文庫。
保有株数が1株だけでももらえる隠れ優待です。
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