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【言葉あそび】 麦秋至(むぎのときいたる)

青空に 風そよぎつつ 黄金波  夢にゆらるる 麦の秋かな




梅雨入り前の青空の中、一面に黄金色の広がる小麦畑の景色は本当に美しくて、その道を車で通るときは、窓を開けて風を受けながら運転したくなります。
穂が爽やかな風に揺られているのは、幻想的で物語の中にいるかのような気持ちになります。

今は「七十二候」では何だったかな?と調べると
2025年5月31日~6月4日 が【麦秋至(むぎのときいたる)】でした。
ちょうど今日までですね。
響きの素敵な言葉です。

【麦秋至(むぎのときいたる)】
麦が黄金色に実る時期を指し、特に初夏にあたります。この時期は「麦秋」とも呼ばれ、収穫の季節を意味します。麦は晩秋から初冬に種まきされ、冬を越して春に成長し、初夏に収穫されるため、古くからこの時期は実りの秋と表現されてきました。

日本気象協会より


この時期に吹く風を、【麦嵐】と呼び麦嵐が止むころ、麦の刈り取りとなるそうです。
また昔から、【秋】という言葉には穀物を収穫するという意味も含まれているそうです。

【麦嵐】(むぎあらし)
 初夏、麦の収穫の頃に吹きわたるさわやかな風。麦の秋風とも言う。
 夏の季語。


むぎあらし 迷い道

黄金色に輝く 麦畑の道で 
光る穂を 見た刹那 
風につつまれ 飛ばされた

気がつくと  
ひとり 麦畑の 中にたたずんでいた

わたしは こびとに なっていたのだ 
巨大に見える 麦の穂を見上げ 
ためいきを つく

けれど麦の中は じんわり あたたかく
時々 すーっと 風が通る
じっとしていると ここちよく 力もわいてきた

こびとになった わたしは 
どこに向かえば いいのだろう
わからないまま 麦の中を さまよい歩く
ただただ どこまでも 歩く

振り向くと 
踏みしめた ただ一つの線が 見える
前を見ると 
新しい いくつもの道が 見える

どの道を 選べばいいのか
どの道も 先が見えない
けれど 歩くしかない

黄金色の 麦の穂の間から 
光る青空が 細く遠くに 見えた
そうだ あの青空に 向かって歩こう

そう決めたとき ビューっと 
麦嵐が おそいかかった
目をつむり 顔をおおう

気がつくと そこはいつもの 
麦畑の 道だった

あの時見えた 光る青空を 忘れない
きっとあの青空に 向かえばいい

麦の穂は 夕日を浴び 
黄金色のまま やさしく 揺れていた




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