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絶対にやりたくない!と思っているものほど人生を変える。

心身を壊して会社を辞めてから1年ちょっとが過ぎた2019年5月。鎌倉のいつもの呑み屋で隣りに座った友人が手相を見てくれた。

「ねえ、ミアちゃん。すごくやりたいのに恐くて、ブレーキ踏んでること、ない?」

私の左手をまじまじと見て彼女はそう言った。ええー、あったかな、そんなこと。やりたいことは何でもすぐに実行するほうだと自分のことを思ってたから、彼女の言うことがいまいちピンと来なかった。

これは後から知ったことだけど、頭で考える「やりたいこと」と腹(肚)から衝動的に湧き上がる「やりたいこと」ってまったく違うんだ。頭で考えた「やりたいこと」には損得勘定が含まれている。これをやったら褒められるか? 稼げるか、成功するか? もしくは、失敗しないだろうか? 頭で思いつく範囲の出来そうなことの中から「やりたいこと」を探している。

一方で、ハラから出て来る衝動は、成功するとか失敗するとかまったくお構いなしだ。理由もわからずにウズウズする。頭で考えたら、どう見たってアホなこと。人からバカにされそうなこと。だけど、体の衝動は知っている。それをやってしまえば人生が激変するということを。それにしかハラは反応しない。

頭は激変を嫌うんだ。それがどんなに良い変化だったとしても、必死で食い止めようとする。だって、今までの状態が安心だから。退屈だろうと窮屈だろうと、やっぱりよく知ってる状態じゃないと不安になる。そうするとどうなるか。ハラがウズウズしていることに頭は急ブレーキをかけようとする。「それだけは絶対にやりたくない!」という思考としてブレーキは現れる。

やりたくないこと。そんなことしたら人生が終わる!と思ってること。それをやってる姿を他人に見せたくないこと。拒否感や恐怖感を感じる。そういう「やりたいこと」はないかと、手相を見てくれている友達は言ってるのだ。

当時の私は宙ぶらりん状態だった。会社を辞めて1年半が経とうとしているのに、前職のときに出逢った人との繋がりに執着していた。ジャーナリストという肩書きを名乗れば、また彼らと近い場所で仕事ができるだろうか? そんなふうにあがいているところだった。

……ああ、わかってしまった。

私にとって、絶対にやりたくないこと。やったら人生が終わると思っていること。それは、スピリチュアルだった。

スピリチュアルという言葉がまだ世間には浸透していなくて「精神世界」と呼ばれていたころから、その分野に興味を持っていた。その手の本が家にはたくさんあるけれど、そのことを仕事で知りあった友人たちにだけは知られたくなかった。目に見えない世界に依存してるふわふわしたバカだと思われる。それが私は恐かったんだ。

いや、でも会社は辞めちゃったわけだし、今さらかつての友人たちにバカだと思われたところで別に困りはしないのではないか。これまで築いてきた人間関係をどうにか存続させたいと思っていたけれど、もうあきらめてもいいんじゃないか。いかがわしい道に走ったとしても、それでも私を好きだと言ってくれる友人が残ればそれでいいのではないか。

手相を見てくれた彼女はこんなふうにも言っていた。

「ミアちゃんは占い師とか、いかがわしくてウサンクサイ仕事が向いているみたいよ」

このときはまだ自分の中で覚悟ができていなかったから、「いかがわしい!うさんくさい!」なんて笑い飛ばしていたけれど、確かにちょっとドキッとした。私それに、すごく憧れてるわ。

これはまだ私が、後に師匠となるThe Rock Girl®(ロックガール)と出逢う少し前のお話。まさかそれから1年も経たずに、パワーストーンヒーラーだのサイキックリーダーだの名乗ることになるとは思ってもいなかった。このとき彼女に手相を見てもらわなかったら、私はもしかするとスピリチュアルを仕事にする決心がつかなかったかもしれない。本当に、ありがとうね。


『霊視とは?』目次

みあんご!(野原ミア)です
ガイド(守護霊)が無理に強制終了をできなくなってきている
働かざる者、おおいに食えよ。
絶対にやりたくない!と思っているものほど人生を変える。
自分から水晶と同じ波動が出ている?
いかがわしくてウサンクサイ、水晶に関わる仕事ってこれか……!
The Rock Girl®(ロックガール)との出逢い


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