パウル・ネーベル(Paul Nebel) | FSVマインツ05で躍動する、U-21サッカードイツ代表の「小兵」 FOKUS Bundesliga !!! #77
パウル・ネーベル

Paul Nebel
現所属:1. FSVマインツ05
生年月日:2002年 10月10日
出身:バート・ナウハイム, ヘッセン州
身長:169cm 利き足:右足
主なポジション:10番(トップ下)、右ウイング
2024/25シーズンの成績:31試合 10得点 4アシスト
クラブ経歴

ユース時代
2008-2009 JSGフロルシュタット
2009-2012 SCゲルマニア・ニーダー・モックシュタット
2012-2013 カルベナーSV
2014-2016 キッカーズ・オフェンバッハ
2016-2020 1. FSVマインツ05
プロ時代
2016-2020 1. FSVマインツ05
2022-2024 カールスルーエSC
パウル・ネーベルのプレースタイル

ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCへ移籍したブラヤン・グルダに代わり、今季躍進する1.FSVマインツ05で攻撃の中心となっている選手がいる。パウル・ネーベルだ。2シーズンの間レンタルされたカールスルーエSCで活躍し、今夏マインツへ復帰した22歳は、2024/25シーズンのブンデスリーガで31試合に出場、10ゴール4アシストを挙げるなど躍動した。
ネ―ベルの武器は幾つかある。小柄な体格を活かした機動力、足元の技術を活かしたドリブルとキープ能力などだ。なかでも左右両足から繰り出されるキックは、精度の高さも相まり、今季のブンデスリーガで大きな脅威となった。第15節、アウェーのアイントラハト・フランクフルト戦では、利き足と逆の左足から2ゴールを挙げるなど、得点を重ねた。最前線のヨナタン・ブルカルトや右WBのアントニー・カシとの見事な連携でもファンを魅了したのがネーベルだった。
パウル・ネーベルの初期キャリア

サッカーが盛んなことで知られる、ヘッセン州南部のダルムシュタット行政区。そのなかに位置するバート・ナウハイム出身のネーベルは、5歳のとき、JSGフロールシュタットでサッカーを始めた。カールベナーSV やヘッセン州の強豪キッカーズ・オフェンバッハのユースでプレーしたのち、2016年、当時14歳のときにラインラント=プファルツ州の強豪、マインツのユースアカデミーに入団した。
2018/19シーズンのU17-ブンデスリーガ南/南西部で24試合14ゴールを挙げるなど、ユースレベルで圧巻の活躍をみせたネーベルは、2020年9月11日、DFBポカールのTSVハ―ヴェルセ戦でトップチームでデビューを果たした。60分、レヴィン・エズトゥナリとの交代で出場したネーベルは、ジャン=フィリップ・マテタが90分に決めたゴールをアシストしている。翌週にはアウェーのRBライプツィヒ戦で91分に出場し、ブンデスリーガデビューを飾った。
カールスルーエSCのネーベル

ネーベルのマインツ内部での昇格は急激だった。16歳でトップチームのトレーニングに参加し、18歳の誕生日を目前にブンデスリーガでデビューしたのだ。しかし、その後の出場機会は散発的で(2シーズンでリーグ戦14試合)、主戦場は実質4部のレギオナルリーガ南西部に所属するセカンドチームだった。23歳以下の有望な選手がプレーするセカンドチームでのプレーを経て、更なるステップを踏み出すことを望んだネーベルは、2022年、ドイツ2部でプレーする名門カールスルーエSCへのローン移籍を決断する。
ネーベルにとって幸運だったのは、カールスルーエSCの若き指揮官クリスティアン・アイヒナーが若手選手を起用することに何の躊躇いも抱かない人物だったことだろう。2022/23シーズンのブンデスリーガ2部第1節からいきなり出場機会を得たネーベルは、万能型の才能を活かして主力に定着。1シーズン目から32試合4ゴールの活躍をみせると、続く2023/24シーズンには33試合5ゴールを記録。主戦場のトップ下に加え、左右のサイドハーフや右ウイングとしてプレーできるユーティリティさを発揮したことで、自身のスキルや判断力に磨きをかけていった。
2024/25シーズンに覚醒したネーベル

2024/25シーズン、満を持してマインツに復帰したネーベルは、イ・ジェソンとのトップ下コンビで、チームに欠かせない存在となった。試合中、走り続けられるスタミナが武器のネーベルとボ・ヘンリクセン監督の「フルスロットル・サッカー」の親和性は、抜群だった。守備時のプレスはもちろん、サイドへ開く動きや中央に収束する動きをみせながら、各局面で数的優位を形成し、攻撃面で圧倒的な活躍を披露した。
ネーベルは、ユース年代のドイツ代表でも圧巻の活躍をみせる。サイドやハーフスペースからのドリブルでチャンスの起点となるうえ、中央に入って得点も狙うプレースタイルは、対戦相手にとって大きな脅威となる。3月26日に行われたスペインのU21代表チームとの親善試合では、ストライカーのニック・ヴォルテマーデや逆サイドのウイングであるグルダなどと躍動。ヴォルテマーデでの2つのゴールをアシストし、チームの勝利に貢献した。
サイドやハーフスペースからのドリブルでチャンスの起点となることができるうえ、中央に入って得点も狙うことができるプレースタイルは、対戦相手にとって大きな脅威だ。小柄な体格を活かした機動力や90分間走り続けるスタミナ、左右両足から繰り出す強烈なキックを武器にマインツで活躍するネーベル。次世代のドイツ代表を支える存在として期待したい。
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