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フィン・イェルチュ(Finn Jeltsch):ドイツで最も期待される、VfBシュトゥットガルトの若手センターバックの逸材 #46


フィン・イェルチュ

Finn Jeltsch
現所属:VfBシュトゥットガルト
生年月日:2006年 7年17日(19歳)
出身:ノイエンデッテルザウ, バイエルン州
身長:185cm 利き足:右足
ポジション:センターバック, 守備的ミッドフィルダー,右サイドバック




フィン・イェルチュのプレースタイル

フィン・イェルチュは足元のテクニックとカバー能力に秀でたディフェンダー。特徴的なのはドリブルの成功率で、CBながら持ち上がり、中盤となってプレーすることができる。右から左への正確なサイドチェンジも特徴で、「密集」を形成する相手にも優位にプレーを進める。

守備時には味方のカバーをすることを優先しながら、突破してきた相手に寄せてシュートブロックするプレーが秀逸。ただ体格はやや小柄で、スプリント能力を武器にするわけでもないので、1対1の守備よりも、冷静な対応が光るタイプの選手。かつてマタイス・デ・リフトを参考にしていると発言したとおり、攻守両面で貢献度の高い選手だ。


フィン・イェルチュが決断した移籍

1.FCニュルンベルクは、今冬の移籍市場で最も話題となったドイツのクラブの1つだっただろう。主力だった3人の若手選手が、ビッグクラブへの移籍を決断したのだ。その3選手とは、イェンス・カストロップボルシア・メンヘングラードバッハへ移籍)、ステファノ・ツィマスブライトン&ホーヴアルビオンへ移籍)、そしてフィン・イェルチュである(ツィマスは今季終了までの半年間、レンタルとしてFCニュルンベルクでプレー)。

なかでもイェルチュの移籍は、重大なトピックだった。弱冠18歳の若手選手は、FCニュルンベルクでその才能を発揮しただけでなく、すでにドイツ代表での将来を渇望される期待の逸材なのだ。それも当然だろう。彼は2023年、U17ワールドカップで優勝したドイツ「黄金世代」の1人なのである。


名門1. FCニュルンベルクへの加入

イェルチュはドイツ・バイエルン州中部、ミッテルフランケン地方ノイエンデッテルザウ出身。GKであった父・アレクサンダーもプレーしたSVライターザイヒを経て2015年、当時9歳で、バイエルン州北部の名門FCニュルンベルクのユースに加入した。

イェルチュは、FCニュルンベルクのユースで順調に成長を遂げる。2021年10月26日には、スイス代表との親善試合でドイツU16代表としてデビュー。2022年にはFCニュルンベルクのU17チームのキャプテンに選出され、1歳年上のジャン・ウズンとともにクラブ内外から期待を集めた。そして2023年、イェルチュは自身の知名度を飛躍的に向上させる。


飛躍を遂げた2023年

2023年6月2日、ヒデクチ・ナンドール・シュタディオンで行われた決勝でフランス代表に勝利したドイツ代表は U17ユーロで優勝した。GKのマックス・シュミットFCバイエルン・ミュンヘン)やCBのダヴィド・オドグVfLヴォルフスブルク)、右SBのエリック・ダ・シウヴァノッティンガム・フォレスト)などと活躍したイェルチュは、6試合すべてに先発で出場し、優勝に貢献した。

2023/24シーズンからFCニュルンベルクのU19チームに昇格したイェルチュは、そこでも主将を務め、CBと守備的MFのポジションでプレー。2024年11月には、インドネシアで開催されたU17ワールドカップのドイツ代表として招聘されることとなる。

ドイツU17代表はグループFを3戦3勝し、首位で通過。決勝リーグでは、アメリカ代表スペイン代表アルゼンチン代表に勝利した。U17ユーロ決勝と同じく、フランス代表と対戦した決勝では、守護神コンスタンティン・ハイデがPK戦でセーブを連発し、ドイツ代表が勝利を飾った。決勝リーグ4試合すべてでオドグとCBコンビを組んだイェルチュは、チームの堅守に貢献。とくに準々決勝スペイン代表戦の完封勝利には、イェルチュの存在が欠かせなかった。


トップチームでのデビュー

「世界王者」となったイェルチュは、さらなるサプライズが待っていた。決勝から約3ヶ月後となる2024年2月18日、ホームでの1.FCカイザースラウテルン戦でFCニュルンベルクでのトップチームデビューを飾ったのだ。イェルチュは、クラブのインタビューで、クリスティアン・フィエル監督に起用された当時のことを以下のように振り返る。

もちろん、すべてのことがこんなに早く起こるとは思っていませんでした。それでも、私は自分の進む道が今こうなっていることをとても嬉しく思います。たしかに、昨年の成功の影響で、プロセス全体が加速しました。しかしそれはもう過去のことであり、今はピッチで努力を続け、パフォーマンスを発揮し続ける時です。クラブのインタビュー記事


クラブでの成長と新たな挑戦

FCニュルンベルクでのデビューを果たしたイェルチュは、続くグロイター・フュルト戦からブンデスリーガ2部で12試合連続フル出場を果たすなど、クラブの主力に定着した。足元の技術を活かした展開力とシュートブロックなどのカバー能力を武器とし、3勝2分7敗と不調なチームを支えた。

2024年6月、フィエルの後任として監督に就任したミロスラフ・クローゼのもとで、イェルチュは更なる成長を果たす。1.FCウニオン・ベルリンから加入した名手ロビン・クノッヘとコンビを組んだイェルチュは攻守に躍動。とくに2024/25シーズンの第9節グロイターフュルト戦でクローゼが3バックを導入して以降、1列前に上がって中盤化する動きを見せるなど、とくに攻撃面で貢献した。

第14節フォルテュナ・デュッセルドルフ戦では、ヘディングでクラブ初ゴールを挙げるなど、FCニュルンベルクで欠かせない存在に成長したイェルチュに、ビッグクラブから声がかかるのは時間の問題だった。イェルチュは、冬の移籍市場でVfBシュトゥットガルトへの移籍を決断した。シュツットガルトへの加入に際して、イェルチュは以下のように語っている。

VfBへ加入し、自身の成長における次のステップに進むことができたことがとても嬉しいです。ブンデスリーガへの移籍は、私にとって夢の実現です。新しい挑戦、チームメイト、そしてクラブでのすべてのことが本当に楽しみです。

イェルチュの今後の活躍から、目が離せない。


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