ガイスボックハイム(Geißbockheim)ー1. FCケルンのクラブハウス
ガイスボックハイム

Geißbockheim
1952年 建設開始 / 1953年 開館
「雄ヤギの家」を意味するガイスボックハイムは、クラブの象徴である雄ヤギにちなんで名付けられた、1. FCケルンのクラブハウスだ。1949年、 FCケルンの創設者にして初代会長のフランツ・クレーマーの提案により資金が集められ、1953年にケルンの緑地帯の中心、ベレンラーター通りに完成した。
1961年には大規模な改修工事が行われ、ホールと新しい芝生ピッチが増設された。2008年以降も改装は続き、拡張されたガイスボックハイムには、FCケルンのオフィスとレストランが入居した。直近でも、数か月にわたる大規模な改修工事を経て、2025年7月2日に再オープンし、ドイツでも屈指の美しいクラブハウスの1つとなった。
ラインエネルギーシュポルトパルク(RheinEnergieSportpark)

また、クラブハウス周辺の施設も充実している。ガイスボックハイムを取り囲むように広がるFCケルンの施設が、「ラインエネルギー・シュポルトパルク」だ。プロおよびユース選手のトレーニングに使用される天然芝のピッチが4つ、人工芝のピッチが2つ、サッカーケージとサッカーテニスコートが1つずつの、計9つのピッチで構成される。
ガイスボックハイムがトレーニング施設として広く知られるのは、これらのピッチの存在が大きい。なかでも有名な施設がフランツ・クレーマー・シュタディオンだ。1966年に建設が始まり、1971年に完成した同スタジアムは、ユースチーム(U17、U19)、男子セカンドチーム(U21)の本拠地になっている。
クラブと環境保護団体との対立

もっとも、ガイスボックハイムが位置するケルンの緑地帯は市民の公共空間でもあり、トレーニング施設の拡張計画を巡っては環境保護団体との対立が長年続いている。2026年現在も、この問題は解決に至っておらず、クラブの発展と自然保護の狭間で激しい議論が続いている。
1.FCケルンは、若手育成センター(NLZ)の設立と追加ピッチ確保のため、緑地帯のグロイエラー・ヴィーゼ(Gleueler Wiese)への拡張を10年以上にわたり目指しているが、実現していない。「みんなの緑地(Grüngürtel für alle)」や緑の党など、環境保護を重視する団体が開発に反対するためだ。
2025年7月には、拡張禁止の動議が出された際、ファンやウルトラスが市庁舎前で抗議活動を行うなど、対立は続いている。一方、クラブはガイスボックハイムが歴史的な拠点であるとして移転を否定し、この地での拡張にこだわり続けている。2024年末には一旦計画が前進しかけたものの、依然として法的・政治的なハードルが高く、長期的な膠着状態が続いている。
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